平成27 年 1 月号 平成 26 年中に国民年金、厚生年金等の「老齢または

平成27 年 1 月号
平成 26 年中に国民年金、厚生年金等の「老齢または退職の年金(以下、老齢年金とします)」を
受け取られた方に、平成 26 年分として支払われた年金額や源泉徴収された所得税額等をお知らせ
する「平成 26 年分・公的年金等の源泉徴収票(以下、源泉徴収票とします)」が、平成 27 年 1
月 13 日から 17 日にかけて日本年金機構から順次発送されました。
老齢年金が所得税等の源泉徴収の対象となる方・対象とならない方
老齢年金は、所得税法の雑所得として扱われ、所得税がかかることになっています。また、
「東
日本大震災からの復興のための施策を実施するために必要な財源の確保に関する特別措置法」に
より、所得税の源泉徴収の際に併せて復興特別所得税がかかります。
老齢年金から所得税および復興特別所得税が源泉徴収される対象となるのは、老齢年金の支払
額が、65 歳未満の場合は 108 万円以上の方。65 歳以上の場合は 158 万円以上の方です(65 歳未満
の場合は 108 万円に満たない方、65 歳以上の場合は 158 万円に満たない方については、源泉徴収
の対象とはなりません)。
源泉徴収票が送付される方、送付されない方
源泉徴収票は老齢年金から源泉徴収されたか否かにかかわらず、老齢年金を受給している全て
の方に送付されます。源泉徴収票は、所得税および復興特別所得税の確定申告をする際の添付書
類として必要となりますので、大切に保管してください。
なお、障害年金や遺族年金は、所得税および復興特別所得税の課税対象となっていないため、
障害年金や遺族年金を受給している方には、源泉徴収票は送付されません。
確定申告が必要となる方
原則として、2 か所以上の年金の支払者に対して扶養親族等申告書を提出している方、年金以外
に給与所得がある方などは、所得税および復興特別所得税の確定申告が必要となります。
ただし、平成 23 年分の確定申告から手続きが簡略化されて、公的年金等の収入金額の合計額が
400 万円以下で、かつ、公的年金等に係る雑所得以外の所得金額が 20 万円以下である場合には、
所得税および復興特別所得税の確定申告をする必要がなくなりました。
確定申告をすることができる方
確定申告をする必要がない方でも、以下のいずれかに該当するなどして、源泉徴収された所得
税および復興特別所得税が納め過ぎとなっている場合は、確定申告をすれば源泉徴収税額の還付
を受けることができます。この手続きを還付申告といいます。
・医療費に係る医療費控除を受けられる場合
・社会保険料控除、生命保険料控除などを受けられる場合
・災害などの損失について雑損控除を受けられる場合
・扶養親族等申告書を提出していない場合
・扶養親族等申告書を提出した後で扶養親族等が増加した場合
源泉徴収票の再交付
源泉徴収票を紛失した場合は、ねんきんダイヤルへ電話をするか、年金事務所や街角の年金
相談センターへ来訪すると再交付されます。
電話による再交付の場合は、発送まで2週間程度かかりますので、お急ぎの方は最寄りの年
金事務所(即日交付)または街角の年金相談センター(即日交付もしくは日本年金機構に登録
されている住所へ後日郵送となるセンターもありますので、事前に確認しておかれると良いで
しょう)で再交付の手続きができます。
年金事務所や街角の年金相談センター来訪時に持参するもの
持参するもの
本人
・基礎年金番号が確認できる書類(年金証書、年金額改定通知書等)
・本人確認ができる書類(運転免許証等)
家族等の代理人
・本人の委任状(本人の署名・押印があるもの)、印鑑
・本人の基礎年金番号が確認できる書類(年金証書、年金額改定通知書、
年金手帳等)
・代理人の本人確認ができる書類(運転免許証等)
ねんきんダイヤル 0570-05-1165(ナビダイヤル)
・ナビダイヤルは、一般の固定電話からかける場合は、全国どこからでも市内通話料金で利用
できます。ただし、一般の固定電話以外(携帯電話等)からかける場合は、通常の通話料金
がかかります。
・源泉徴収票の再交付の際は、本人の氏名、生年月日、住所、基礎年金番号、電話をかけた方
の氏名、本人との続柄、電話番号をお知らせください。なお、代理人として家族(本人の配
偶者、子、父母等の2親等以内の親族及びその配偶者等)の方が電話をかけた場合は、本人
の基礎年金番号に加えて、代理人の方の基礎年金番号もお知らせいただく必要があります。
050 で始まる電話からかける場合は、03-6700-1165(一般電話)
ねんきんダイヤルが利用できる電話の種類と受付時間
ナビダイヤル
一般電話
受付時間
一般の固定電話
携帯電話・PHS
公衆電話
IP 電話
海外から
○
市内通話料金
お客様負担
○
通話料全額
お客様負担
○
通話料全額
お客様負担
×
×
(一部通話可)
○
通話料全額
お客様負担
○
通話料全額
お客様負担
○
通話料全額
お客様負担
○
通話料全額
お客様負担
○
通話料全額
お客様負担
月曜日 8:30~19:00、火曜日~金曜日 8:30~17:15
第2土曜日 9:30~16:00
※月曜日が祝日の場合は、翌日以降の開所日初日に 19:00 まで受付
※祝日(第2土曜日を除く)、12 月 29 日~1 月 3 日は利用できません
*執筆
特定社会保険労務士
和田
満*