仕様書 1 委託事業名 平成28年度起業家創出促進事業業務

仕様書
1
委託事業名
平成28年度起業家創出促進事業業務
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事業概要・目的
県内経済をより活力のあるものにするためには、数多くの起業家が継続的に生まれ育つ風土の形
成が重要である。
しかしながら、起業を希望する者は近年減少傾向にあり、また、起業家数も横這い又は減少傾向
にある。
このような状況を受け、本事業では神奈川県内の大学と連携し、起業啓発セミナーを実施すると
ともに、大学への起業家育成カリキュラムの作成・改善支援を行う。また併せて、起業準備者とな
りつつある学生等が交流し、起業経験者や各種専門家からアドバイスを受けることができる交流の
場の提供やビジネスプランの作成支援を行う。
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履行期間
契約締結日から平成29年3月15日まで
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委託業務の内容
(1) 大学内における起業啓発セミナーの実施及び大学へのカリキュラム作成・改善支援
(平成 28 年5月∼平成 29 年2月)
原体験の掘り起しなどを通じた起業マインドの醸成や起業に関する初歩的な知識の習得支
援を通じて、「起業」への意識を養うための起業啓発セミナーを実施する。
また、今後起業家教育に取り組む予定の大学に対して、カリキュラムの作成及び改善支援を
行う。
ア
業務内容
(ア)起業啓発セミナーの企画及び運営
・神奈川県内にキャンパスを有する大学・大学院大学・短期大学(以下、
「大学等」
)の
うち、県が別途設置する協議会※に参加する大学等を対象に実施してください。
・実施校は5校程度とし、1校につき2∼3日程度の実施を想定しています(連日の実
施か否かは問いません)
。
・受講生は低学年(1∼2年生)を対象とし、各校 30∼100 名/回程度の参加を想定して
います。
・当該大学等の特色やニーズを踏まえた上で、セミナー内容の企画及び運営を行ってく
ださい。
(イ)大学へのカリキュラム(起業家育成講座)作成・改善支援
・神奈川県内にキャンパスを有する大学等のうち、県が別途設置する協議会に参加する
大学等を対象に実施してください。
・支援対象校は5校程度とし、1校につき5∼10 日程度のカリキュラム作成・改善支
援を想定しています。
・作成・改善支援にあたっては、協議会会員や必要に応じて各種専門家の意見を取り入
れ、かつ、作成過程を協議会会員へ共有しながら実施してください。
・
「ものづくり系大学向け」や「社会起業家養成」など、モデルパターンを示しながら、
当該大学等の特色やニーズを踏まえた、作成・改善支援を行ってください。
支援例)
・カリキュラム構成の提案
・外部講師(起業家、起業支援機関)、協力企業・団体の紹介
・グループワーク等演習実施に関するノウハウ提供
・効果検証方法に関する助言
など
※当該大学の起業家教育に係る実施状況を踏まえ、新規作成パターンと、
既存のカリキュラムを改善していくパターンを想定しています。
※協議会について
県・大学(学部・研究室単位などでの参加を含む)
・起業支援機関等により構成する「(仮
称)神奈川県起業家教育推進連絡協議会」を設置し、起業家教育の取組や学生への起業支
援情報等について、会員相互で共有するとともに、連携した取組を実施する予定です。
参加大学等については、平成 28 年4月を目処に県が募集・選定を行います。
イ
期待される効果
・本セミナーの受講生が、起業を将来の選択肢の一つとして認識するとともに、起業に
当たって必要とされる初歩的な知識を習得し、また、起業に関する各種情報の入手方
法を知ること。
・自主的に起業家育成に取り組む県内大学が増加すること。
(2)学生・起業家等の交流イベント開催(平成 28 年7月∼平成 29 年2月)
県内のコワーキングスペース、インキュベーション施設等において、上記(1)の起業啓発
セミナー及びカリキュラム参加者を中心とした県内大学生と起業経験者等との交流の場を設
け、より多くの大学生に起業への関心や意識を高める機会を提供する。
ア
業務内容
交流会の企画、広報及び運営
・参加者は、30∼100 名/回を想定。実施回数は2回以上とします。
・対象は上記(1)の起業啓発セミナー及びカリキュラム参加者を中心とした県内大学生
全般とし、講師やアドバイザーなどとして起業家や各種支援者を参加させてください。
・神奈川県内での起業や起業後の地元定着を促すため、講師やアドバイザーは、可能な限
り神奈川県内の方から選んでください。
・内容は、大学生が起業家等との出会いを通じた、
「起業イメージの形成」や起業にあた
っての悩みの解決、ネットワーキング作りに資するものとしてください。
実施例)
・先輩起業家によるパネルディスカッション、交流会
・ハッカソンやワークショップ、ビジネスプラン発表会など、参加者体験型
のイベント
イ
期待される効果
・本イベントの参加者が、起業への関心をさらに深め、起業準備活動へ着手すること。
・本イベントを通じて、県内企業、支援者、起業家(起業準備者)等が出会い、県内における
若年層の起業支援のためのネットワーク形成の端緒となること。
(3)ビジネスプランの作成等支援(平成 28 年 10 月∼平成 29 年2月)
起業に向けての一歩を踏み出した大学生に対し、更なる起業の動機付けを行うとともに、
起業の実現性を高めるため、ビジネスプランの作成等支援を行う。
ア
業務内容
(ア)ビジネスプラン作成講座の企画、広報及び運営
・主な対象者は、カリキュラム等参加者や協議会参加大学に在籍の大学生とします。
・講座の実施回数は1回以上、総受講者数は 50 名程度を想定しています。
・講座の内容として、受講者が自らのアイデアや原体験を基にしたビジネスプランを
作成するための演習を必ず実施してください。
(イ)ビジネスプランの作成・ブラッシュアップに係る個別支援(参加学生の募集、選考含む)
・上記「ビジネスプラン作成講座」の受講生を中心に、支援対象者(県内大学生)を
10 組程度募集・選考の上、ビジネスプランのブラッシュアップ支援を実施してくだ
さい。
・支援方法(グループワークや個別支援等)及び支援回数は指定しませんが、自社又は
他の団体が主催するビジネスプランコンテストへの応募を目指したブラッシュアッ
プ支援を実施してください(必要に応じて外部専門家の召集も可)。
・本支援対象の学生を、上記(2)の交流イベントにて登壇させるなど、各支援メニュ
ー間の連動を意識した内容としてください。
イ
期待される効果
・ビジネスプランの作成演習を通じて、起業時に必要とされる知識の習得及び自身のアイデ
アを具現化する手法を知る機会を提供することにより、参加者の起業実現性を高めること。
・学生起業家(ロールモデル)の輩出を促進することにより、学生を中心とした若年層の起
業の気運が醸成されること。
(4)その他
・県が別途設置する協議会へアドバイザーとして参加の上、自社又は他大学・団体の実施す
る起業家教育の事例紹介や上記(1)∼(3)の実施結果などに関するプレゼンテーショ
ン、大学からの質疑への対応等を行っていただく予定です(年4回程度開催予定)。
・上記(1)∼(3)の実施効果を検証するため、
(事前・事後)アンケートを参加者に
必ず実施してください。
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事業実施報告
(1)中間報告
平成 28 年 10 月 31 日までの実施状況について、平成 28 年 11 月 10 日までに書面にて
事業実施報告書を提出する。
(2)完了報告
本委託業務完了後、平成 29 年3月 15 日までに書面にて事業実施報告書を提出する。
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報告書及び成果物提出先
神奈川県産業労働局産業部産業振興課