食中毒事件概要

記 者 発 表 資 料
平成28年3月15日
(担当)健康福祉局生活衛生課
(内線)700-3263
(直通)214-8205
食中毒事件概要
1 発生概要
(1)発生月日
(2)原因施設
①屋号
②所在地
③営業者
(3)摂食者数
(4)発症者数
(5)原因食品
(6)原因物質
(7)主症状
(8)摂食時間
(9)発症時間
3月14日(月)
旬彩 旬魚 みさき(しゅんさい・しゅんぎょ・みさき)
青葉区国分町三丁目6―18 高染ビル1階
高島 克成(たかしま・かつしげ)
4名
2名(男2名(20代1名、40代1名)
)
うち通院者2名(男2名(20代1名、40代1名)
)
かつお竜田揚げ(確定)
ヒスタミン
頭痛、顔面紅潮、動悸、じんましん
3月14日(月)正午~
3月14日(月)12時50分~
2 発生の探知および調査の概要
(1)3月14日(月)19時頃、青葉区内の医療機関から青葉区保健福祉センターに「同じ飲食店を利
用し、同じメニューを喫食した2名がヒスタミン食中毒様の症状を呈している」旨の連絡があった。
(2)直ちに、青葉区保健福祉センターで調査を開始したところ、当該グループは3月14日(月)正午
から2名で上記飲食店を利用しており、頭痛、顔面紅潮等の症状を呈していることが判明した。
(3)市保健所では次のことが判明したため、当該飲食店が提供した食事を原因とする食中毒と断定した。
①発症者に共通する食品は、当該飲食店のかつお竜田揚げ定食のみであること
②発症者の症状および発症までの時間がヒスタミンによるものと一致したこと
③患者を診察した医師から、食中毒の届け出があったこと
3 提供食品
かつお竜田揚げ定食(かつお竜田揚げ、ご飯、味噌汁、小鉢(もやしと雪菜のおひたし、昆布とちくわ
と人参の煮物))
4 行政処分(仙台市保健所)
営業停止処分
3月15日(火)から17日(木)まで3日間
(参考)食中毒発生状況【宮城県内( )内仙台市分再掲】*今回の発表は含まない
発生件数
患者数
死亡者
本年1月1日から3月15日まで
3(3)
33(33)
0(0)
昨年同期
8(4)
291(45)
0(0)
裏面につづく
ヒスタミンによる食中毒について
1 ヒスタミンによる食中毒とは
アミノ酸の一種であるヒスチジンを多く含む魚を常温に放置する等、不適切な管理が行われた結
果、細菌(ヒスタミン生成菌)が増殖し、この細菌の酵素によりヒスチジンからヒスタミンが生成
される。ヒスタミンが蓄積された魚やその加工品を食べることにより発症するアレルギー様の食中
毒である。
2 症状
通常、食後30分程度で、顔面、時に口のまわりや耳たぶが紅潮し、頭痛、じんま麻疹、発熱な
どの症状を呈する。重症となることは少なく、たいてい6~10時間で回復する。
3 原因食品
マグロ、カツオ、サバ、アジ、イワシ、サンマ等、一般にヒスチジンを豊富に含む赤身の魚やそ
の加工品が原因となる。
4 予防方法
○魚を保存する場合は、速やかに冷蔵・冷凍し、常温での放置時間を最小限とする衛生管理を徹底
しましょう。
○ひとたび蓄積されたヒスタミンは加熱をしても分解されないため、鮮度が低下した恐れのある魚
は食べずに処分しましょう。
○ヒスタミンは、高濃度に蓄積されている食品を口に入れたときに、唇や舌先に通常と異なる刺激
を感じる場合があります。その場合は食べずに処分しましょう。
5 参考
○仙台市HP「くらしの安全・安心」
http://www.city.sendai.jp/kurashi/eisei/chudoku/0120.html