タンザニア初の天然ガス焚き複合火力発電所の着工について

報道各位
2016 年 3 月 17 日
住友商事株式会社
三菱日立パワーシステムズ株式会社
東芝プラントシステム株式会社
タンザニア初の天然ガス焚き複合火力発電所の着工について
住友商事株式会社(本社:東京都中央区、取締役社長:中村邦晴、以下「住友商事」)と三
菱日立パワーシステムズ株式会社(本社:神奈川県横浜市、取締役社長:西澤隆人、以下
「MHPS」)、東芝プラントシステム株式会社(本社:神奈川県横浜市、取締役社長:松川
良、以下「TPSC」)は、タンザニア連合共和国(以下「タンザニア」)の国営電力公社(Tanzania
Electric Supply Company Limited、以下「TANESCO」)と住友商事が締結した土木据付
込み一括請負契約(EPC※契約)に基づき、同国最大となる Kinyerezi 天然ガス焚き複合
火力発電所(発電容量:240 メガワット、以下「キネレジ発電所」)の工事に着手しました。
キネレジ発電所は、タンザニア初の天然ガス焚き複合火力発電所となり、タンザニア発電
設備容量(約 1,500 メガワット)の約 2 割を担う予定です。建設予定地は、ダルエスサラ
ーム(旧首都)から約 30 キロメートル南西に位置します。
本発電所は、住友商事が主契約者として商務全体を取り纏めるとともに、主要機器である
H-25 ガスタービン 6 基および発電機を MHPS が供給し、TPSC が排熱回収ボイラー、蒸
気タービン等の供給、土木、据付工事および技術面の取り纏めを担当します。
MHPS は、幅広いガスタービン機種(30 メガワット~470 メガワット)を揃え、世界中の
火力発電所に多数の納入実績を有しています。また TPSC も同様に、国内外の火力発電所
向けに豊富な建設実績を有しており、そのエンジニアリングおよび工事履行能力は高く評価されて
います。現在、2018 年初の部分運転開始を予定しており、2018 年 9 月の TANESCO への引
き渡しを目指します。
総事業費は約 350 億円であり、大半を株式会社国際協力銀行と市中銀行(株式会社三井住
友銀行)との協調融資により賄います。加えて、市中銀行融資については独立行政法人日
本貿易保険による保険が適用されます。
タンザニアでは、旺盛な電力需要の伸びに加え、主力電源である水力発電の発電量低下か
ら慢性的な電力不足に陥っています。緊急電源として割高なリースによる発電設備を使用
していることから、財政上の問題も浮上しており、電源開発が喫緊の課題となっています。
タンザニアでは大型の天然ガス田が相次いで発見されており、天然ガス火力発電を中心に
本件完工予定である 2018 年にはタンザニア発電設備容量が 2012 年比倍増となる計画です。
キネレジ発電所は、高効率ガス発電設備導入を通じて、電力不足の解消とタンザニアの経
済発展に寄与します。また、日本政府の推進する「質の高いインフラパートナーシップ」
に資する案件として、日本の資金、保険、技術を活用してタンザニアの基礎インフラ整備
の一翼を担います。
※EPC:Engineering Procurement and Construction
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■参考資料:サイト地図
ダルエスサラーム
キネレジ発電所
【本件に関するお問い合わせ先】
広報部
三菱日立パワーシステムズ株式会社
人事総務部
山口
TEL:045-200-6719
東芝プラントシステム株式会社
広報担当
田村
TEL:045-500-7012
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山脇・野口
TEL:03-5166-3100
住友商事株式会社