消防資機材の寄贈に関わるアンケート調査(概要) 1.アンケートの趣旨等 (1)アンケートの趣旨 損保各社が長年寄贈している小型動力ポンプ付軽消防自動車や小型動力ポンプについて、あら ためて地域における防火・防災力の向上への貢献度を把握する。 (2)アンケートの対象 2007 年度に寄贈した東京消防庁の 3 消防団、全国の 20 市町村、離島関係の 16 市町村の合計 39 消防団を対象とした。なお、アンケートについてはすべてから回答があった。 2.アンケート結果の概要(※各項目の具体的内容は、詳細版をご参照願います。 ) (1)活用の実態 「定例の消防訓練(10 割)」 、 「防災広報活動(約 7 割)」の啓発活動のほか、実際に「火災消火 活動(約 4 割)」 、「災害対応活動(3 割)」にも活用されていた。 具体例として、寄贈消防資機材が、地域の防火・防災のシンボルとして住民への意識啓発、消 防力強化に活用されており、また、火災時のすばやい初期消火が可能となり被害軽減に繋がった 事例が 13 消防団あった。 (2)寄贈の効果 東京消防庁の消防団では、機動性向上のため順次軽消防自動車の導入が図られていることから、 消防力強化に貢献し、また狭い道や険しい道でも走行可能ということから、女性消防団でも利用 しており有事の際にはその能力を大いに発揮している。 寄贈後の約1年間でも、13 消防団において寄贈消防資機材が「類焼が防げた・火災件数が減少 した」と損害の軽減に貢献した回答しており、損害を最小限に食い止めるなど損害額減少に直接 貢献している。 3.まとめ 消防資機材の寄贈事業は、日頃の防火・防災意識の向上、消防団員の技能アップに活用されると ともに、発災時の消火活動により、類焼や延焼防止に活躍してロス改善に寄与している。したがっ て、防火・防災意識の向上といった損保の本来事業に直接結びつく社会貢献活動といえる。 こうしたことから、本事業は損害保険業界の信頼向上にとっても有益な活動であり、継続して寄 贈を行う意義はある。 (ご参考) 消防資機材の寄贈事業について、2007 年 10 月に消防庁長官から損保協会長宛に感謝の書状が寄 せられており、本事業については高い評価を得ている。 以 上
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