意見提出方法、公募要項案

地熱発電利用拡大に向けた
事業者公募要項案へのご意見募集
八丈町
~よりよいまちづくりのために、あなたの声を聞かせてください!~
■地熱発電の利用拡大を実現するため、町の施策として取り組みを進めています!
日ごろより、町政運営にご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。
八丈町では東京都とともに、地熱発電の利用を拡大できないか検討を重ねてきました。これは、
島の中で生み出すエネルギーを増やすことで、災害への対策を含めた特色のある地域を作り出すこ
とや、地熱を発電だけでなく地域活性化にも役立てることを目的としています。
住民の皆さんからご意見をいただきながら検討を進めてきた結果、課題の解決策がある程度整理
できたことや、東京電力の協力を得られることが確認できたため、町の重要な施策として位置づけ、
事業実現に向けて取り組むこととしました。
■ご意見募集へのご協力のお願い
この地熱発電の利用拡大については、事業者を公募し、新たに地熱発電事業を実施してもらいま
す。その事業者を選ぶための公募要項案について、住民の皆さんよりご意見を募集します。お寄せ
いただいたご意見を参考に詳細な公募要項案を作成し、八丈町議会に報告したうえで公募を実施し
ます。なお、12月中に公募を開始し、年度内に事業者の選定を行う予定です。
要項案を読むだけでも大変かもしれませんが、地域の声に沿った地熱事業を進め、次の世代に誇
れる魅力あるまちづくりの実現のため、皆さんのご協力をお願いいたします。
■ご意見を求める方
八丈町住民に限ります。
平成 27 年 10 月
八丈町長 山下 奉也
■回答方法(別紙の意見提出様式を、次のいずれかの方法でご提出ください)
①町役場、各出張所への提出
町役場庁舎2階の企画財政課もしくは各出
張所へご提出ください。
(開庁日時:平日の午前8時30分から
午後5時15分まで)
②電子メールによる提出
町公式サイトより提出様式をダウンロード
し、件名を「要項案意見募集」として、以下
のアドレスへ送信してください。
【 [email protected] 】
③FAXによる提出
④郵送による提出
04996-2-3874 へ送信してください。
(番号をお間違えにならないよう、ご注意くだ
さい)
下記の問い合わせ先へご郵送ください。
また、恐れ入りますが、郵送にかかる費用は
回答者でご負担願います。
※10月16日(金)午後5時までに
ご回答をお願いします
※意見提出様式に記載の個人情報は、八丈町個人情報保護条例に基づき適正に管理します。
※お寄せいただいたご意見は統計的に処理し、個人情報等を除き公開することがあります。
※ご意見に対する個別回答、電話での回答はご対応いたしかねますのでご了承ください。
■問い合わせ先
(郵送回答先)
〒100-1498 東京都八丈島八丈町大賀郷 2551 番地 2
八丈町企画財政課 担当:明石
電話:04996-2-1120
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【ご意見提出の前にお読みください】
・これまでの検討や住民説明会などでのご意見を踏まえ、事業者を公募する条件について大きく次
の項目に整理しており、説明会を通じて八丈町議会議員や住民の皆さんへ報告しています。
1.基本的事項
2.設置場所
4.発電規模や供給期間 など 5.東京電力との協力体制
3.臭気(硫化水素)対策
6.地元還元策
・今回お示しする内容は、公募の実施に向けて町で細かい内容の検討を進めている要項(案)のう
ち、住民の皆さんから意見を頂きたい部分をまとめたものです。
※そのため、一般的な事業者公募において、当然に必要となる事項については省略しています。
(例:資格要件における“反社会的勢力でないこと”や、応募資料の提出先など)
・事業者が決定したあとには、事業者と町との間で協定を締結します。開発調査、建設、運営など
に関する、地域と事業者との「取り決め」を形にすることで、地域の声を反映させた事業運営を目
指します。
<ご意見は、別紙の意見提出様式にご記入のうえご提出ください>
【公募要項(案)】
●事業期間
・事業者が町と協定を締結した日を始期とし、発電施設の運転から15年経過までを事業期間とす
る。
・地熱が地域のために継続的に利用されるよう、事業期間は別途町及び東京電力㈱と協議のうえ延
長できるものとする。
<参考:要項の考え方>
・新たな地熱発電事業では「固定価格買取制度」という国の制度の活用を想定しています。これは
再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定の価格で買い取る制度で、買取に要した費
用は、全国の電気利用者から賦課金という形で電気料金と合わせて集めることで、再生可能エネル
ギーの普及を支えています。地熱発電事業は、地下から蒸気を取り出すための井戸の調査や掘削、
蒸気を使うための設備や発電施設の建設などのために、多くの時間と投資が必要です。「固定価格
買取制度」では、そういったリスクや初期投資費用を折り込んだ価格設定がされており、この制度
を活用することで事業性を確保することができると考えています。
・地熱発電の場合この買取期間が15年であるため、その期間を事業期間として設定しています。
・しかしながら、地熱発電は町にとっての貴重な財産であり、地域のために継続的に利用されるべ
きものであると考えておりますので、事業者と協議のうえ延長することが可能となるよう規定して
います。
●東京電力との協調
・発電設備等の開発や系統連系、発電設備の運転など、発電事業の運営について東京電力と協議を
行い、協調体制を構築すること。
<参考:要項の考え方>
・事業者には、島の電力を安定的に供給できるよう、東京電力との協力体制を作っていただく必要
があります。
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●資格要件
・発電所の建設、施設の維持管理ができる財政能力を有すること。
・50kW 以上の発電事業の実績又は発電事業を有する者の技術的支援により、電力供給を継続する
うえでの技術的信頼性が確保されていること。
<参考:要項の考え方>
・電気は、わたしたちの生活を支える大事なエネルギーです。島の電気を担っていただくことにな
るので、長い期間にわたって事業を行える、しっかりとした事業者でなければなりません。
・そのため、「八丈町再生可能エネルギー事業に関するガイドライン」に基づき、審査会の対象と
なる 50kW 以上の発電事業に携わった実績があるか、または、実績を有する者からの技術的支援
が受けられることを条件とします。
●想定する事業実施場所
・現在の地熱発電所及びその周辺を事業実施場所として想定する。
・想定場所以外の事業実施場所を設定することも可能だが、当該場所が利用可能であることの証明
が必要となる。
<参考:要項の考え方>
・現在の地熱発電所の周辺には、地熱資源が豊富にあると考えられ、発電事業の実施場所として有
望です。もし、東京電力の事業用地を使う場合には、事業者として選ばれたあとに東京電力との相
談が必要となります。
●発電施設の仕様
・定格出力を 3,300kW 程度とすること。ただし、それ以上の提案を妨げない。
・発電方式は問わないが、事業実施期間や臭気対策を考慮したうえで提案すること。
<参考:要項の考え方>
・当初この事業を進めるにあたり、発電規模の拡大を検討していましたが、発電規模を大幅に拡大
するには、送電線の増強や蓄電池の設置などの対策が必要となり、多額の初期費用がかかります。
そのため、一度の大幅な拡大ではなく、地熱資源の状況や島内の電力消費(電力需要)などを確認
しながら、段階的な整備を見すえた公募とします。
・段階的に整備することで、新たな臭気(硫化水素)対策の成果を確認してから、発電規模を拡大
することができます。
・既存の送電線で送ることができる電気の量(約 3,800kW)を考え、現在の地熱発電所の規模で
ある 3,300kW を目安とし、同規模程度を設定します。
●臭気(硫化水素)対策
・冷却塔をはじめとする、ガスが排出される可能性のある箇所(排出口など)において、硫化水素
濃度を0(ゼロ)ppm(ピーピーエム:濃度を表す単位)に近づけることを目標とし、最大値であ
っても 0.6ppm に抑える対策をすること。
・定期的に排出口及び敷地周辺で硫化水素濃度を測定し、結果を公表すること。
・調査開発段階、点検時、非常時においても臭気の影響に配慮すること。
<参考:要項の考え方>
・昨年度、「八丈島地熱発電利用拡大検討協議会」において、臭気調査が実施され、地域住民の皆
さんにご協力いただいたアンケート調査、測定調査などによる科学的な分析、過去に行われている
硫化水素濃度と人の感じ方の研究といった文献調査が行われました。 (次のページに続きます)
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・その結果、排出口などでの硫化水素濃度が 0.6ppm 以下であれば、皆さんがお住まいの区域
では 100 分の 1 から 1,000 分の 1 以上に薄まり「なにかあるのは分かっても、におうとは感じ
ない程度」にまで、臭気の影響を軽減できることが分かりました。(※感じ方には個人差があります)
・硫化水素濃度の測定や公表の方法などの詳細については、事業者が決まったあとに、町と事業者
が締結する協定の中で整理します。
・噴気試験などの調査開発段階や
(参考)国の基準等との比較イメージ
点検等の停止時には、一時的に運
1ppm
労働安全衛生法
転時よりも強い臭気が生じると考
濃
作業管理濃度
い
(1 ppm)
えられるため、周辺地域への事前
0.6 ppm
通知や風向きなどを考慮して実施
時期を考えていただくなど十分に
0.1ppm
臭気に配慮するよう求めます。
100 分の 1
悪臭防止法の基準
(臭気強度)の下限と
対応する濃度
に薄まる
1,000 分の 1
に薄まる
※濃度は参考値
※敷地の端における基準
0.01ppm
(0.02 ppm)
0.006 ppm
0.001ppm
薄
い
0.0006 ppm
0.0001ppm
ほとんどの人が
においを感じない
濃度
(0.0005 ppm)
●地域貢献
・八丈町における再生可能エネルギー事業は、八丈町地域再生可能エネルギー基本条例の理念に基
づき、地熱発電に対する地域の理解を深める観点からも、町全体への地域貢献について具体的に提
案すること。
・提案にあたっては、町が平成27年11月に実施した町民アンケートの結果を参考にすることが
できる。
・事業実施期間において、地域における地熱の活用を想定した取組を希望する者より求めがあれば、
協議に応じるとともに、事業に支障の無い範囲で取組に協力すること。
<参考:要項の考え方>
・地域貢献に関する優れた提案があれば、事業者を審査する際に評価できるようにします。
・広報はちじょう11月号の折込にて、発電事業に伴う地域貢献に関するアンケートを実施する予
定です。地域に根ざした事業とするための大事なアンケートですので、そちらも是非ご協力をお願
いいたします。
・発電後の熱水を利用した新たな産業の創出などを、地域主体の協議会が取り組んできました。こ
うした地域発信の取組が実を結ぶよう、発電事業に支障のない範囲で、地域の熱利用などの取組へ
の協力を事業者に求めていきます。
●その他の条件(法規制関係、情報公開)
・「八丈町地域再生可能エネルギー基本条例」及び「八丈町再生可能エネルギー事業に関するガイ
ドライン」に従い、地域と連携もしくは協働しながら事業を運営すること。
・発電施設の建設、運転及び撤去にあたっては、法令上の規制を順守すること。
・事業に支障のない限り、施設や運転に関する情報を公開し、地熱発電の普及促進に努めること。
【ご意見を求める公募要項(案)は以上です。】
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