【2016年度入学者用】工学部パンフレット

仙台市営地下鉄map
地下鉄
北仙台駅
南北線
地下鉄
JR東北福祉大前駅
※東西線は平成27年12月6日に開業予定です。
東北大学 工学部2015
未来への挑戦
□各キャンパスについて
至古川
JR北仙台駅
■川内北キャンパス
地下鉄東西線開通前は仙台駅より
バスで約15分
1・2年生は、主に北キャンパスにおいて
全学教育科目等の講義を受講します。
雨宮
キャンパス
■青葉山キャンパス
JR国見駅
地下鉄東西線開通前は仙台駅より
バスで約20分
星陵
キャンパス
主に3・4年生及び大学院生等が、
勉学に研究に日夜研鑽を重ねています。
■片平キャンパス
宮城県庁
仙台市役所
地下鉄東西線
青葉山駅
(仙台駅から9分)
広瀬
川
川内北キャンパス
西線
地下鉄
国際センター駅
地下鉄
川内駅
鉄東
地下
地下鉄
青葉山駅
JR北山駅
東 仙台駅
二
番
丁
通
り
仙台城跡
広瀬川
仙台放送前
上杉山通り
小学校前
仙台城跡南
広瀬川
東北大学工学部 入試広報企画室
〒980-8579 仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-04
TEL 022-795-5013 FAX 022-795-5824
Email: [email protected]
http://www.eng.tohoku.ac.jp/
※平成27年4月に“情報知能システム総合学科”は、“電気情報物理工学科”へと
名称変更しました。
環境にやさしい
植物油インキ
「VEGETABLE OIL INK」
で
印刷しております。
JR仙台駅
片平
キャンパス
通り
番丁
東二
大町西公園前
通り
南町
仙台駅前
り
至東京 青葉通
電力ビル前
青葉通一番町
JR長町駅
り
広瀬通
仙台市
博物館
このパンフレットは
環境に配慮した
「水なし印刷」
により
印刷しております。
上杉山
中学校前
立町小学校前
地下鉄
長町駅
広瀬通一番町
通り
定禅寺
西公園
大橋
国際センター西
仙台国際
センター
宮城県庁
仙台市役所
仙台城跡
八木山橋
青葉山植物園ゲート前
工学部中央
工学部西
情報科学研究科前
東西線開業後
※
↓地下鉄青葉山駅前
情報科学研究科西
東西線開業後
※
↓情報科学研究科前
青葉山新キャンパス
地下鉄
長町南駅
東北大川内キャンパス
萩ホール前
東北大学
入試センター前
宮教大前
青葉山キャンパス
り
晩翠通
川内郵便局前
東西線開業後
※
↓地下鉄川内駅前
川内亀岡
成田山
理学部自然史
標本館前
川内北キャンパス
宮城県
美術館
農学部前
地下鉄
地下鉄東西線開業後、
全廃する路線・バス停
河原町駅
地下鉄東西線開業後、名称変更するバス停
地下鉄
長町一丁目駅
広瀬川
JR東照宮駅
二日町
北四番丁
大学病院前
厚生病院前
仙台駅(仙台駅バスプール9番乗り場)発※各キャンパス周辺までを掲載
星陵
■地下鉄東西線開業(平成27年12月6日)以降に全廃する路線、バス停の新設・名称変更が
キャンパス
あります。詳しくは仙台市交通局、又は
(株)宮城交通のホームページでご確認ください。
木町通二
木町通小学校前
教会前
JR国見駅
雨宮
キャンパス
堤通雨宮町
星陵町
バス路線map
至古川
JR北仙台駅
地下鉄
愛宕橋駅
片平キャンパス
加齢医学研究所入口
青葉山新キャンパス
地下鉄東西線
国際センター駅
(仙台駅から4分)
歯学部・東北会病院前
地下鉄東西線
JR東北福祉大前駅
川内駅
(仙台駅から6分)
地下鉄東西線
地下鉄
通り
南町
地下鉄
大町西公園駅
国際集積エレクトロニクス研究開発セン
ター等が設置。
平成27年には地下鉄が開通
JR仙台駅
り
青葉通
地下鉄
南北線
仙台市
博物館
■ 機械知能・航空工学科 ■ 電気情報物理工学科 ■ 化学・バイオ工学科 ■ 材料科学総合学科 ■ 建築・社会環境工学科
地下鉄東西線開通前は仙台駅より
バスで約20分
青葉通一番町駅
西公園
仙台国際
センター
■青葉山新キャンパス
り
広瀬通 地下鉄
入学者用
SCHOOL OF ENGINEERING, TOHOKU UNIVERSITY
工学部の4年生や大学院生等が研究に
邁進しているキャンパスです。
地下鉄勾当台公園駅
通り
定禅寺
宮城県美術館
青葉山キャンパス
仙台駅より徒歩で約20分
平成28年度
【2016】
青 葉 山キャンパスで、
世 界、そして未 来と出 会う。
「未知なるものを解き明かしたい」――科学の進歩は、人間の飽くなき探究心によって支えられてきました。
『工学』は、
こう
した“真理の追究”によってもたらされた知見を用いて、人々の利益(安全、健康、福祉など)
となるような技術を研究開発し、
有用かつ有益な環境を構築することを第一義の目的に置く学問です。研究成果が、直接的・間接的に世の中へと還元されて
いく責任とやりがい、そして社会や暮らしの「未来の姿」を探り、必要とされるものを生み出すダイナミズムは、工学の研究領
域に固有のものといえます。
東北大学工学部は1919年の設立以来、研究フィールドを世界とし、優れた研究成果により、科学技術の発展を牽引してき
ました。その伝統は、
さらに強固なものとして引き継がれ、世界最高レベルの教育・研究環境の下、国際舞台で活躍する研究
者・技術者を輩出しています。
世界の風が吹き渡る青葉山キャンパスで出会う研究、師、そして友。新しく豊潤な出会いが、若い可能性を拓き、未来を輝
かせていくことでしょう。
優れた研究業績にもとづく先端教育
5つの学科による工学教育体制
東北大学は建学以来『研究第一主義』
と
『門戸開放』を標榜し、工学
東北大学工学部では、
これからの科学技術の発展、革新を担
の分野では、本多光太郎、岡部金治郎、増本量、村上武次郎、八木秀
う、広い視野と深い基礎知識を有する新しい人材を育成する
次、西澤潤一、田中耕一ら多数の優れた研究者を輩出してきまし
ために、領域を大きく網羅する5つの学科による教育を行いま
た。現在も、独創的な発明発見により、日本の技術革新を支え世界
す。
これは、旧来の細分化された学問分野の枠を越えた教育
の工学分野をリードしています。工学部では、世界の第一線で活躍
システムで、独創性に富む、時代に即応した高度な先端的教
している教授陣による講義や、最高水準の設備を用いた研究の直
育を実現するものです。
接指導により、研究の現場が密着した先端教育を行っています。
豊かな社会を想像し、
新たな未来を創造する
~未来への挑戦
「未来」
という言葉を聞くと、皆さんは何を思い浮かべますか。明るい
未来、豊かな未来、幸せな未来、皆さんが想像する未来社会は、高度に
発展した、文化の香り高い平和な環境の中で、人々が活き活きと暮らし
ている世界でしょうか。
「 未来」を思い、語るときには、自ずと
「夢」
とつな
がるポジティブな思考が働くようです。
ところで、今日の社会から予測される未来像はどうなっているか考え
たことはありますか。我が国では2010年頃をピークに人口減少に転じ、
2050年頃には9000万人くらいの人口になると予測されています。加速
化する少子高齢化の中で、私たちが豊かで平和な暮らしを持続するた
めには何をしなければならないでしょうか。一方、世界の人口は爆発的
に増大し、2050年には90億人を突破する勢いです。膨張する世界では
エネルギーや食糧、水の需要が増大し、
このままでは人類の営みや地球
環境を持続することは困難です。予測される未来社会像は、けっして明
るく幸福な社会ではなさそうです。
工学は「想像」
し、そして「創造」する学問です。豊かな社会を想像し、
そのために壁を乗り越え、新たな未来を創造することが私たちの使命で
す。今日、社会が解決を望む課題、豊かな未来社会を築くための課題は
多岐に渡ります。東北大学工学部では、キャンパスのいたるところで、
日々、未来への挑戦が繰り広げられています。皆さんも私たちとともに、
未来を創造していきましょう。
工学部長・工学研究科長
滝澤 博胤
2015
01
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・ 02
CAMPUS LIFE
機械知能・航空工学科 ・・・・・・・・・・・・・・・ 04
電気情報物理工学科 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 06
化学・バイオ工学科 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 08
東北大学 工学部長より
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10
建築・社会環境工学科 ・・・・・・・・・・・・・・・ 12
工学部の施設・サポート体制 ・・・・・・・・ 14
卒業後の進路 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16
材料科学総合学科
お問い合わせ先
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裏表紙
工 学 部カリキュラム
高校からの総合評価
工学部に入学すると、最初の1年次から2年次前半(1から3セメスター)は川内北キャンパスにお
いて全学教育科目を中心に学び、2年次後半(4セメスター)以降は、工学部のある青葉山キャンパ
スにおいて、工学部専門教育科目を中心に学びます。学科により異なりますが、3年次前半(5セメ
スター)から4年次前半(7セメスター)になると研究室に配属され、その後卒業研究を行います。
早期卒業制度:修業年限に至らずに優秀な成績で卒業要件単位を修得し、各系・学科が定める基
準に達した場合には、3年以上の在学をもって卒業を認めるという制度です。
大学院
工 学 研 究 科(18専 攻)
情 報 科 学 研 究 科(4専 攻)
環 境 科 学 研 究 科(1専 攻)
医 工 学 研 究 科(1専 攻)
就職
大学院進学
4年
学部
4月
入学式
前期授業開始
新入生歓迎会
5月
工明会運動会
定期健康診断
6月
創立記念日
(6月22日)
学友会海上運動会(春季)
東北地区大学
総合体育大会(夏)
7月
8月
9月
10月
オープンキャンパス
学期末休業(8/10~9/30)
全国七大学総合体育大会
大学院入試
学位記授与式(9月修了)
後期授業開始
ホームカミングデー
学友会海上運動会(秋季)
11月
大学祭
12月
冬季休業(12/28~1/3)
1月
東北地区大学
総合体育大会(冬)
2月
前期入学試験
学期末休業(2/8~)
3月
伊達政宗を開祖とする城下町から発展、美しい自然の中
に人口約107万の近代的なたたずまいをもち、我国で住
んでみたい都市の筆頭に数えられています。
◇ 四季を通じて過ごしやすい
「杜の都」
とうたわれる緑豊かな仙台。松島、蔵王、北上・阿
武隈と風光明媚な自然に囲まれた地域。一年を通じて比較
的温暖で過ごしやすく、春夏秋冬、自然の美しさを満喫する
ことができます。
◇ 歴史ある学都仙台
明治40年に東北大学が我国第3番目の帝国大学として設
置されました。その向学の伝統と幾多の業績とあいまっ
て、仙台市は名実ともに我国有数の学都としての文化を
なしています。
◇ 抜群の交通アクセス
札幌、名古屋、大阪、広島、福岡などの国内拠点に加え、韓
国、中国、台湾、ハワイ・グアムに空路直結し、国際化も進
展。東京までは東北新幹線で約1時間30分と高速接続。平
成27年には、地下鉄東西線が開業。工学部キャンパスに
青葉山駅ができ、通勤通学がさらに便利に。
住まい
1年
卒業研究
1セメスター
諸施設
仙台は旧くより学都として親しまれ、市民は学生
に理解が深く、下宿・アパート生活もしやすく
なっています。下宿で5万円から6万円くらい、ア
パート
(バストイレ付き)で4万円から6万円くら
いです。
体育館、野球場、運動場、陸上競技場、水泳プー
ル、テニスコート、山小屋・ヒュッテなどを備えて
おり、多数の学生が利用しています。
学 寮
東北大学生協が運営する食堂、売店などが各
キャンパスに設置されており、市価より格安で
利用できます。
学友会
位
2
位
11
機械知能・航空工学科
課外活動施設
交 流
3
全 学 教 育 科目
専 門 教 育 科目
学位記授与式
下宿・アパート
学寮は全部で7寮あり、新入学生が入寮できる寮
は6寮(定員合計654名)あります。全ての学寮に
共同の炊事設備があり、
ユニバーシティ・ハウス
三条では朝・夕食の食
事提供も行っています。
早期
卒業制度
2年
東北大学 施設・環境の案内
◇ 東北地方の中心都市、
仙台
3年
年間行事
位
東京大学
京都大学
緑が溢れる街「せんだい」
1
全 国 の 高 校 か ら 高 評 価 を う け て い ま す!
履修できるようになります。
東北大学
を半期とすることをセメスター制といい、これによってそれぞれの科目を半期に集中して効率よく
朝 日 新 聞 出 版 の「大 学 ラ ンキ ング2 0 1 6 年 版」によ る と 、全 国 の 高 校 の
進 路 指 導 教 諭 にア ンケート を 行って ま と め た 調 査 結 果 で 、東 北 大 学 は
年 連 続「総 合 評 価」日 本一と な り ま し た 。
セメスター:1年を2学期制としたときの半期(前期または後期)を意味します。各科目の履修期間
11年連続
日本一
材料科学総合学科
建築・社会環境工学科
2セメスター
セメスターバリアー
専門教育科目(学科共通科目、川内北キャンパス・青葉山キャンパス)
3セメスター
セメスターバリアー
2年生
コース配属条件
4セメスター
セメスターバリアー
セメスターバリアー
セメスターバリアー
セメスターバリアー
セメスターバリアー
研究室配属条件
卒業研究
卒業研究
卒業研究
研修A・B
5セメスター
3年生
6セメスター
セメスターバリアー
川渡共同セミナーセンター
全学の学生・教職員が構成員で、新入生歓迎会、海上運動会、大学祭、北雄杯駅伝などを企画。文化部25サー
クル、体育部52サークルが活動しており、国内はもとより世界選手権などに活躍する選手も所属しています。
化学・バイオ工学科
全学教育科目(川内北キャンパス)
1年生
厚生施設
豊かな自然環境の中で起居をともにしながら研
究、学 習、演 習 などができます。5 人以上 のグ
ループで利用でき、管
理棟、講師棟、セミナー
棟、体育館、宿泊棟計7
棟があります。
電気情報物理工学科
7セメスター
卒業研究
4年生
8セメスター
大学院 入学試験
工学研究科
情報科学研究科
環境科学研究科
医工学研究科
東北大学大学院 博士課程 前期2年の課程
修士論文
東北大学大学院 博士課程 後期3年の課程
博士論文
注:各学科の設定するセメスターバリアー及び配属条件については、別途確認下さい。
02
03
機 械 知能・
航 空 工学 科
夢 を 形 に す る チ カ ラ を 身 に つ け よ う!
Finland
Indonesia
Malaysia
Thailand
Nepal
USA
機械知能•航空工学科では、二十一世紀の豊かで安全・安心な人類社会を構築するために不可欠な、もの創りの基本となる知識と技術
を修得してもらいます。様々な機能を実現するために、カタチ(構造)の設計と材料の選定、その製造・加工方法の開発、品質や信頼性の
India
設計と評価など、それぞれの夢を具現化する基礎学問として、機械工学の基盤である5種類の力学(材料力学、流体力学、熱力学、機械
力学、量子力学)と制御工学を修得してもらいます。さらに学科内で推進されている、世界をリードする1)環境•エネルギー分野、
2)ロボ
ティクス分野、
3)航空宇宙分野、
4)医工学、デバイス分野、
5)材料・超精密加工分野などに関連する卒業研究を通し、新たな知識や技術
を創造する方法論を学び、大学院における社会貢献に資する多様な研究に取組むためのしっかりとした基礎力を身につけてもらいます。
Department of Mechanical
and Aerospace Engineering
China
China
心 身ともに健 全でタフな研究 者、
技 術 者を目指そう!
二十一世紀の知的探求や技術開発においては、画
一的な世界標準の創造を目指すのではなく、世界の
様々な歴史や文化、宗教、異なる自然環境も考慮した
汎用性、多様性のある、それぞれの人々に寄り添った
暖かさが感じられる価値の創造が大切になっていま
す。このためには、世界を良く知り、体験した上で、世
界が求めているモノやコトを適切な方法とタイミングで
社会に送り出す研究開発が不可欠です。学生生活を通
し、単なる知識や技術の習得に終わらず、様々な知識
や深い教養を身に付け、世界の人々と交流する会話
力、多様な価値観を受入れる度量、最後まであきらめ
ずに夢を実現するための精神力と体力をしっかり、一
歩ずつ身に付けてください。本学科内では、先生方が
夢の実現を目指し日々世界をリードする魅力的な研究
を推進されています。是非諸君も夢を探し、その夢を、
その想いをカタチにする方法論を自らの意志と努力で
学修し、私達と共に新しい価値を創造しましょう。
□ コース概要
● ナノ流動
● ナノ計測
● 航空宇宙システム
● シミュレーション科学
● スペーステクノロジー
● 極限流体
● 次世代航空宇宙
● 核融合炉システム・材料
● 加速器粒子ビーム応用
● 放射線医療分析診断応用
● 高機能先進原子力システム
● バイオマイクロマシン
● バイオデバイス
● バイオメカニクス
● ロボティクス
● メカノシステム
● 地殻エネルギー抽出
● 地殻環境技術
● 資源リサイクル
● 環境修復
□ 研究の様子
機械システムコース
あらゆる先端技術の基盤である機械工学を発展させ、地球の未来環
境に配慮した機械システムについて研究します。
ファインメカニクスコース
機械、構造物の機能や強度を精密に理解し、飛躍的に向上させる理
論や技術について研究します。
次世代エネルギーの創造
超小型環境センサ・
アクチュエータ開発
血流シミュレーション
量子(ダイナミトロン)
宇宙探査ローバー
仙台から世界の空へ
(次世代航空機開発)
災害救助ロボット
航空宇宙コース
次世代の航空機や宇宙機の開発につながる、高度な設計技術やシス
テムインテグレーション技術について研究します。
ロボティクスコース
私たちの未来を切り拓く最先端のロボットシステムとナノシステムに
ついて研究します。
量子サイエンスコース
未来に続くエネルギー基盤としての核融合炉・先進原子炉の関連技
術と医療用放射線高度利用技術について研究を進めています。
□ 先輩からのメッセージ
エネルギー環境コース
環境の時代。地球、エネルギー、材料、生態等あらゆる角度からエネ
ルギーと地球環境を考える研究を行います。
安心して快適に過ごせる社会の実現を目指し、生体の仕組みを機械
に活かして医療や介護支援を革新する技術について研究します。
国際機械工学コース(国際共修型コース)
世界中から集まる学生達が、英語で教育と研究指導を受けるコース
で、研究は上記7コースに分かれて行います。
ホームページからさらに詳しい情報をご覧頂けます。
http://www.dream.mech.tohoku.ac.jp/
▼
ケータイからはコチラ!
環境(水素製造)
機能材料設計
□ 卒業生からのメッセージ
Let’s enjoy student life in
Department of Mechanical and
Aerospace Engineering
タイ/Triam Udom Suksa School 出身
Sirinda Khurewattanakul
機械•医工学コース
04
● 知能システム
● 知的デザイン
● エネルギーシステム
● 流体システム
● 破壊機構
● ナノテクノロジー
● 材料メカニクス
世界の仲間と学ぶ国際機械工学コース
機械知能・航空工学科長
三浦 英生
□ 研究項目
さん
大学院工学研究科バイオロボティクス専攻
博士前期1年
At first I was worrying about whether I could smoothly finish my bachelor’s degree
in Japan or not, since I was the first generation of the international mechanical and
aerospace engineering undergraduate course. Speaking truth, I had a lot of troubles
with the language. However, the lectures were mostly done in English, so that I have
learned in the lectures and finished smoothly my degree.
On the other hand, in the experiment class, professors and TAs sometimes have
taught us in half Japanese half English. This is because the experiment class has
been carried out with Japanese course students. At first, I felt hard for all technical
talking in Japanese. But now, I think that it was a good opportunity for me to get a
chance to learn Japanese through the real practice. Even though you may find
Japanese is very difficult, I recommend you not to give up to learn Japanese. The
more speaking foreign languages gives you the more chances in the future. In
addition, speaking Japanese actively allows you to make many Japanese friends. It
is noted that passively waiting provides no gain because Japanese students
sometimes are too shy to speak English to us. Especially after joining the laboratory,
you need to interact with a lot of Japanese students in the lab. I think this is a very
good experience to learn daily conversation and technical discussion in Japanese.
I have learned the researching and working process from our laboratory’s daily
work. The laboratory life teaches me how to work with other students as a team,
how to discuss with members of the project team, and how to present and report my
results at meetings. These are indispensable techniques for the researchers and
engineers.
Now I can say loudly to everyone, “I am so happy to study in Tohoku University.
Let’s join us and learn Mechanical and Aerospace Engineering!!”
トップランナーのいる世界
岡山県立岡山朝日高校出身
保江 かな子 さん
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
航空技術部門 次世代航空イノベーションハブ 研究員
機械知能・航空工学科の魅力は、
『幅広い研究分野があること』そして
『それぞれの研究分野のトップランナーが教授陣として務めていること』
です。将来何をしようか思案中の方にとっても、既に自分の夢を明確に
持っている方にとっても、様々な研究分野の話をトップランナーから聞く
機会があるという環境は、その後の自分の将来を決めていく上で非常に
貴重な場であることは間違いありません。
博士課程に進学すると、研究に必要な専門技術を身に着けることがで
きるだけでなく、他研究室との連携、企業や海外の研究者との交流の場
を通して、常に最先端技術を意識しながら、そして他分野の知識にも触れ
ながら、自分の研究に力を入れることができます。私自身は航空宇宙機周
りの数値流体シミュレーションが専門の研究室に所属しておりましたが、
実験や構造解析の専門の先生方・研究者との交流を通して、自分の専門
ではない分野の知識も研究に取り入れることが出来ました。それは、本学
科に、冒頭で述べた二つの魅力があればこそ成し得たことです。
是非、皆様にも、本学科の魅力を最大限に活用し、自分のやりたい事を
どんどん見つけて、挑戦していって欲しいと願っております。
05
電 気情 報
物理 工学 科
未 来 の 社 会を創り出 す 力をあなたに育む。
電気工学、通信工学、電子工学、情報工学ならびに応用物理学に立脚し、電気エネルギーの供給と利用、次世代情報通信システム、
ナノテクを駆使した機能性材料・素子、電子技術の医療・福祉応用、電気自動車、知能ロボット、プラズマを利用した宇宙ロケットなどの
研究に取り組むことを通じて、中核・専門的技術者としてのリーダー人材に必要な研究能力や知識、人とのネットワークを育みます。
Department of Electrical,
Information and
Physics Engineering
□ 研究項目
本学 科で 学び、
夢を実 現してみませんか?
私が学生だった30年前、Back to the Futureという映画が
上映されていました。そのシリーズ第2作目には、30年後の
未来、つまり2015年の現代社会が描かれていました。映画
のシーンには、空飛ぶスケートボードや核融合エネルギー
で走る車が出てきましたが、残念ながらそれらは未だ実現
できてはおりません。
しかし、映画に出てきた指紋認証、多
チャンネル壁掛けTV、
カード型カメラ、眼鏡型情報端末は既
に現実のものとなっております。
また、当時の予想を遥かに
超えて実現したものとして、今では誰もが持っている携帯電
話やスマートフォン、インターネットがあります。
これらは全
て本学科で探求するエレクトロニクスや情報通信技術(ICT)
の賜物です。ICTの進歩は、想像を遥かに超えて人類の夢を
実現してきました。皆さんはICTが拓く未来にどんな夢を見
ますか? 30年後には人工知能を搭載した人型ロボットと一
緒に仕事をしたり、また動物達と人間の言葉で会話ができ
たりするようになっているかもしれません。バーチャルリア
リティーや車の自動運転もあたり前のものとなるでしょう。
そんな夢を実現してくれるICTを、皆さんも本学科で学び研
究してみませんか?
わってみてください。
そして、夢が現実となる喜びを是非味
□ コース概要
● 生体分子モータ
● 基礎物性物理
● ソフトウェア工学
● プログラミング言語
● コンピュータネットワーク
● 並列・分散処理
● 人工知能
● 知能ロボット
● データマイニング
● 災害に強い
ネットワーク技術
● 医工学
● 医療・福祉
応用システム
● 生体情報処理
● 医療用超音波
電気工学コース
□ 研究の様子
~電気エネルギーの有効活用で豊かな地球環境を目指す
電気ならびに磁気に関わる物理現象を基礎として、電気エネル
ギーの発生から輸送、変換、利用、貯蔵に必要なデバイスとシ
ステム技術を総合的に学びます。
実験を工夫しながら人工心臓の制御に挑む
通信工学コース
バクテリアロボットで生物物理を解明
最先端の無線ボディエリアネットワークに挑戦
~人と人、人と機械のコミュニケーションの未来を目指す
ヒューマンインターフェース、コンピュータネットワークからワイヤ
レス通信システム設計に至る情報通信技術の基礎を学ぶととも
に、ヒューマンコミュニケーションの未来に向かって挑戦します。
電子工学コース ~情報化社会の基盤となる最先端電子技術の創造を目指す
あらゆる工学・産業の発展を支える電子技術の基礎から応用
までを体系的に学びます。
応用物理学コース ~物理学を土台としたナノテクノロジーの創造を目指す
物理学の基礎から工学への応用までの広い範囲の基礎学問を
体系的に学び、次世代のテクノロジーを創り出すための底力を
身に付けます。
情報工学コース
~高い信頼性と性能を持つ
コンピュータシステムの実現を目指す
コンピュータシステムを構成する基礎技術を体系的に学び、知
能ロボット、ビッグデータ科学、耐災害情報通信技術、医療情
報処理など最先端システムの構築に挑戦します。
バイオ・医工学コース
~人にやさしく、かつ高精度な
診断・治療技術の実現を目指す
電気・電子工学の基盤について学ぶとともに、複雑な生体シス
テムを科学的に計測・解析して制御するための方法論を身に付
け、健康維持や医療への応用を目指します。
ホームページからさらに詳しい情報をご覧頂けます。
http://www.ecei.tohoku.ac.jp/eipe/
▼
ケータイからはコチラ!
06
● 電子工学
● 半導体デバイス
● 光エレクトロニクス
● フレキシブル/
プリンタブルエレクトロニクス
● スピントロニクス
● 光機能性ガラス
● 超伝導・熱電材料
超電導に夢を求めて(医療用コイルの開発)
電気情報物理工学科長
山田 博仁
● 電力ネットワーク
● 電気自動車・宇宙電気推進機
● 次世代エネルギーシステム
● グリーンエネルギーデバイス
● 超高速無線通信
● 光集積回路
● 画像認識
● 音声・自然言語処理
新たな磁性薄膜材料を自ら創り出す
バーチャルリアリティのリハビリへの応用
□ 先輩からのメッセージ
留学生も一緒になって議論
生命に学びながらロボットを創る
□ 卒業生からのメッセージ
自分のやりたいことを見つけよう
社会に役立つ
やりがいのある分野
宮城県泉館山高等学校出身
栃木県立宇都宮東高等学校出身
近藤 千裕
さん
情報科学研究科 情報基礎科学専攻博士課程前期2年
身の回りにある様々な機器や製品は、私たちの生活を豊かにしてくれ
ています。これらの機器や製品には、様々な技術が詰め込まれています。
これらの技術の基盤は、電気情報物理工学科で学ぶことができる電気工
学、電子工学、通信工学、応用物理学、情報工学、バイオ・医工学です。
電気情報物理工学科では、エネルギーから電子機器、通信、半導体、ソ
フトウェア、医療機器まで幅広く学ぶことができます。入学から1年半かけ
てハードからソフトまで幅広く学んだ上で6つのコースから専門分野を選
択します。そして3年生の後期に、多数の魅力的な研究室から自分の興味
に合った研究室を選択します。どの研究室も、最先端・最新鋭の研究施設・
設備がそろっていて、さらに、優しい教職員の方々が研究生活を支えてく
れますので、充実した研究生活を送ることができます。
私は、現在、画像処理を専門とする研究室で、脳画像解析を行ってい
ます。脳画像から疾患を早期発見する手法を研究して、社会に役に立て
るように頑張っています。みなさんも、電気情報物理工学科に入って、
様々なことを学び、多様な研究分野に触れ、自分自身を成長させましょう。
松浦 透 さん
日産自動車株式会社 総合研究所 EVシステム研究所
私は生活に欠かすことのできない様々な家庭用機器の制御や情報通
信などに用いられている電気について学びたいと考え、本学科に入学し
ました。本学科では電気・情報・通信・物理に関わる様々な学問を学ぶ
ことができました。また研究生活を通じて、新たな技術を生み出す力や
思考力を養うことができ、技術者として成長することができたと感じて
います。
私は現在、自動車会社で電気自動車の研究開発に携わっています。電
気工学を学んだ多くの方が活躍できる場であり、また自動車という生活に
欠かすことができない商品に関わることができて、現在の仕事に非常に
やりがいを感じることができています。それも電気自動車の研究開発に必
要な知識・考え方を本学科で学ぶことができたからだと思っています。
本学科にはさまざまな研究分野とそれぞれの分野の第一人者である
先生方がいらっしゃいます。まだ将来のビジョンを持っていない高校生
の方でも、本学科で学ぶことで様々な可能性を見つけることができると
思います。みなさんもぜひ本学科で将来の可能性を広げ、技術者として
活躍するための武器を身につけてください。
07
化学・
バイオ工学科
人 類の福 祉と地 球 生 態 系の保 全に貢 献 する。
化学は、物質の性質や構造、さらに分子レベルでの物質同士の反応を究明する学問です。化学・バイオ工学科では、分子をあやつり新
物質を設計・合成する、新素材の機能を調べ応用する、あるいは生物の仕組みを解明し応用する、そしてそれらを製造する最適プロセ
スの設計法を確立するための研究並びに教育が行われています。
Department of Applied Chemistry,
Chemical Engineering
and Biomolecular Engineering
□ 研究項目
独 創 的な発 明と発見により
世界をリードする
本学科は学科設立以来90年間以上にわたって多数
の優れた研究成果を生み出してきました。液安化学の
● 細胞デバイス
● 移動現象
● プロセス制御
● 分子動力学
● 超臨界流体
● 人工光合成
● バイオセンサ
● 遺伝子工学
● 酵素化学
● 薄膜工学
● ファインセラミックス
● 燃料電池
● 精密分離
● センシング
● 資源化学
● 生体高分子
● 高機能触媒
● 不斉合成
● 有機金属触媒
クリーンベンチでのバイオ実験
化学・バイオ工学科長
冨重 圭一
● コスモケミストリー
● 環境化学
● 抗体医薬
● バイオリアクター
● 擬生体材料
● 光機能材料
● プロテインチップ
□ コース概要
□ 研究の様子
応用化学コース
原子・分子レベルで物質構造を解析し、分子設計に基づく高
機能物質・新素材の合成や高感度分析法の開発、資源・エネル
ギー化学や環境保全技術等に関する研究を行っています。
高速液体クロマトグラフィー
資源を変換する高機能触媒の開発
確立、排煙脱硫プロセスの開発、化学工学で有名な
「八田ナンバー」の提出など、世界を先導する業績には
枚挙にいとまがありません。そして現在もなお、独創的
な発明と発見により世界の化学とバイオをリードしてい
ます。
本学科の教育プログラムの最大の特徴は、こうした
化学工学コース
化学反応を利用する物質製造技術の工学的展開として、新素
材・ファインケミカルズ製造やエネルギー有効利用、バイオプロ
セス、環境浄化・修復等、広範囲にわたる研究を行っています。
神経細胞のネットワーク
学科創設以来の伝統とともに培われてきた「一体教
育」にあります。これは、3年次まで学科の3コース(応
用化学、化学工学、バイオ工学)のカリキュラムを融合
させ、学生が自分の適性を見極めながら専門に進むこ
とができるようにしたものです。この「一体教育」を通じ
て「化学」のあらゆることを広く学ぶことができ、また本
学科のバイオ教育も「化学」に深く根差したものとなっ
バイオ工学コース
核酸・タンパク質・糖鎖・酵素等の基礎研究に加えて、生物現
象の工学利用として、生物を利用する物質変換システム、バイ
オ医薬品合成、治療システム等の研究を行っています。
ています。高い意識と意欲をもつ学生諸君が本学科で
学ばれ、わが国の化学・バイオ工学の将来を担うエリー
08
タンパク質の構造解析
□ 先輩からのメッセージ
ホームページからさらに詳しい情報をご覧頂けます。
http://www.che.tohoku.ac.jp/ugrad/
ケータイからはコチラ!
ミクロ・ナノスケール分析
エックス線回折による構造解析
□ 卒業生からのメッセージ
化学への興味・関心から
拡がる可能性
幅広い知識を礎に主体的に
自らの専門性を深化させる
新潟県立国際情報高等学校出身
岐阜県立大垣北高等学校出身
柳沢 美貴
小林 裕季 さん
さん
バイオ工学専攻 博士課程前期1年
▼
トとして飛躍されることを期待しています。
マイクロカプセルの合成
私は高校生の頃、化学が得意科目というわけではありませんでした。そ
れでも本学の化学・バイオ工学科への進学を決めたのは、化学という学
問を基にして様々な仕組みや現象を解明し、さらに応用することで社会
に貢献できる魅力的な研究が数多く行われているということを知り関心
を抱いたからです。
本学科では応用化学・化学工学・バイオ工学の3分野を全て学ぶことが
できます。そのため4年次にコース選択をする際には、自分がどのような
研究をしていきたいか、幅広い知識をもった上で考えることができます。
また、どの研究室でも充実した環境が整っているだけでなく、それぞれの
分野で活躍する先生方から熱心な指導を受けられることもあり、自身の
研究にやりがいをもって取り組んでいる学生の姿が多くみられます。皆さ
んの中には化学が好きな方もいれば、私のようにあまり得意ではないと
いう方もいるかと思います。どちらの方も化学に少しでも興味を持ち、魅
力を感じたならば、自身の可能性を信じてみてください。目標とそれを達
成しようという強い意志があれば、皆さんも本学科の卒業生のように立
派な研究者になれるはずです。ぜひ本学科で最先端の研究を知り、自身
の力で未来を切り開いていって下さい。
応用化学専攻 博士後期課程3年
私は小学校の頃元素周期表をもらったことをきっかけに化学に興味を
持ち、大学では化学についてもっと学びたいと考えていました。その中
で、研究第一主義の理念を持ち、また応用化学・バイオ工学・化学工学の
各分野について広範な基礎知識を身に付けた上で研究分野を選ぶこと
が出来るという柔軟性に惹かれ、本学の化学・バイオ工学科を選びまし
た。実際に私の場合、入学当時は高分子材料に興味がありましたが、専門
科目の勉強や学生実験、研究室見学等を経験する中で無機材料の研究
に興味を持ち、大学院では無機ナノ粒子の合成に関する研究を行いまし
た。本学科のカリキュラムは、自分がより深く知りたいと思う分野を主体
的に見つけるのに非常に適していると思います。
私が所属していた応用化学専攻では、原子レベルでの構造解析や制
御技術を元にした先端素材の開発、新規反応経路の実現等によって、将
来の豊かな社会の構築に貢献しています。一方で、ある現象のメカニズ
ムを解明出来た時には、科学技術の根底の部分を支えているという大き
なやりがいを得られるはずです。本学科で研究を行うことで、化学が世の
中にどのように役立っているのか、深く学ぶことが出来ると思います。是
非皆さんも本学科で化学に熱中してみてください。
09
材料科 学
総合 学 科
材 料 が 世 界を変える!世 界 最 大 級 の 材 料 教 育 研 究 拠 点
石器時代・鉄器時代など、材料は文明を区別する重要なキーワードであり、新しい時代を創造する主役です。本学科では、材料の性
質を物理的・化学的に研究し、宇宙航空・情報高度化・環境保全・生体・エネルギーなどの分野で利用できる素材・システム・製造プロセ
スに関して探索・設計・評価方法を総合的に学びます。本学科は、金属フロンティア工学・知能デバイス材料学・材料システム工学・材
料環境学の4コースからなり、世界最大級の材料科学系総合学科として活発な教育研究活動を行っています。
Department of Materials Science
and Engineering
□ 研究項目
革 新的な材料の
開 発研究で社 会 貢 献を目指 す
私たちの身の回りには様々な機器や製品があり、こ
れらを利用することによって私たちの生活や社会は豊
かになってきました。
「材料」とは、
「機器」や「製品」の
もととなるものであり、
「材料」の特性向上や「新材料」
の開発などによって、
「機器」や「製品」の性能も飛躍的
に進歩してきました。まさに社会や暮らしを大きく変え、
豊かにすることに貢献できるのが「材料」の力であり、
「材料開発」の魅力です。
材料科学総合学科では、金属、セラミックス、高分
子、さらにはこれらの複合材料など、多種多様な材料を
総合的に学ぶことができます。先の東日本大震災によ
り教育・研究施設に被害が出ましたが、免震構造を採用
した教育・研究棟も完成し、研究第一主義の理念のも
● 半導体単結晶・同超薄膜の成長
● 微小重力における流体の挙動
● 微小重力下での材料製造
● 極限環境用材料
● 新規の素形材プロセス
● 接合科学・特殊環境での接合
● 傾斜機能材料
□ コース概要
に、革新的材料の開発研究に挑戦し、社会貢献を目指
しましょう。
金属フロンティア工学コース
次世代の航空機や自動車などに用いられる構造部材を提供す
るために、環境調和型の先端材料開発、高純度化、鋳造、成形
などの研究を行ないます。
人工関節と金属/セラミックス界面組織
セメントとモルタルの接着状態をテラヘルツ波で見る
1μmより小さな2枚重ねの
磁性膜素子(上段)
と1枚だけの
磁性膜素子(下段)の磁区構造を
磁気力顕微鏡で観察
知能デバイス材料学コース
量子原理に基づくスピントロニクスや半導体デバイス、エネル
ギー有効利用のための超高温耐熱材料、永久磁石、高性能電
池の開発など材料の機能性に関する研究を行います。
新材料の作製風景
材料システム工学コース
ナノ微粒子やレーザーを利用したデバイスや環境センサーの開
発、難接合材料の接合技術の開発、先端材料システムの高信
頼化、人工筋肉の開発などの研究を行ないます。
大学院生による実験指導
新開発形状記憶合金による
巻き爪・陥入爪矯正器具
□ 先輩からのメッセージ
KS鋼・新KS鋼を発明した
本多 光太郎先生
世界最先端の接合技術FSW
□ 卒業生からのメッセージ
自分の研究対象を
私たちの可能性を
広げてくれる機会があります
秋田県秋田高等学校出身
材料環境学コース
茨城県水城高等学校出身
工業社会から発生する環境負荷を低減するために、エネル
ギーを高効率利用できる材料開発、環境汚染物質を制御する
プロセス、評価技術などの研究を行ないます。
大学院 材料システム工学専攻博士課程 前期2年
ホームページからさらに詳しい情報をご覧頂けます。
http://www.material.tohoku.ac.jp/dept/
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10
● エコマテリアルの開発
● 形状記憶材料
● 環境保全型の製・精錬技術
● リサイクリング技術の開発
● ライフサイクルアセスメント
● 環境負荷低減
● 超耐熱材料
□ 研究の様子
と、実践重視の教育プログラムによって材料に関する
世界最高水準の教育を提供しています。私たちと一緒
● 超音波非破壊評価
● 余寿命評価
● 知的マイクロシステム
● 機能性マイクロデバイス
● バイオミメティクス
● 生体内機能・機構の応用
● 医用材料
最先端の透過電子顕微鏡と原子像
材料科学総合学科長
杉本 諭
● 化学センサ
● 燃料電池・太陽電池・水素貯蔵
● エネルギー変換・利用高度化
● ナノサイズ材料・同界面の物性
● スピンエレクトロニクス
● ナノ材料の構造・組織制御
● 量子物性を利用した知能材料
植木 洸輔
さん
材料科学総合学科は、
他の学科よりも研究していることがイメージしづら
いかもしれません。
事実、
この学科に入る前の私は「金属とかの研究」
ぐらい
の漠然としたイメージしか持っていませんでした。
しかし、
入ってみると材料
科学が工学の基礎となる非常に重要な分野であることに気付かされます。
工学の基礎であるため、
研究分野も非常に広く、
興味のある研究がきっと見
つかるはずです。
私も、
材料科学に関する様々な講義を受けるうちに医用材
料に興味を持ち、
現在「Co-Cr合金の医療応用」
を研究テーマとしています。
東北大学は、
研究を重視する
「実学主義」であり、
研究設備、
環境は非常
に優れています。
他の大学や企業ではなかなかお目にかかれない実験装置
を、
自分で操作することができます。
また、
材料分野で世界的に活躍してい
る先生方の講義を受けたり、
自分の研究について相談したりと、
非常に貴重
な経験を積むことができます。
研究環境の充実はもちろんですが、
野球大会、
サッカー大会、
ボーリング
大会、
さらには工学部運動会とイベントもたくさんあります。
研究室によって
はみんなで旅行なんかに行ったりもします。
平成26年夏には新棟が完成しました。
新しい建物で最先端の研究に触
れ、
楽しいキャンパスライフを送ってみませんか。
加賀谷 宗仁 さん
東京エレクトロン株式会社 技術開発センター
テクノロジーインキュベーショングループ
皆さんが普段使っている携帯電話やテレビは膨大な数の電子部品から
出来ています。電子部品と聞くと電気系や情報系のイメージが浮かびま
すが、実はその根底を支えているのは材料科学です。従って、電子機器
の性能をさらに上げるためには材料の性質や加工方法に関する知識がと
ても重要です。私の日々の仕事では、今まで使われていなかった新しい
材料を用いて、次世代電子機器のベースとなる技術を確立することが求
められています。そのため、大学で学んだ知識を活かす場面がたくさん
あります。
東北大学では材料科学に関する幅広い知識を学べるため、広い視野
を持ったエンジニアとしての素養を身に付けることができます。また、本
学科には海外の大学と関わる機会が数多くあり、海外留学のサポート体
制も整っています。実際、私も韓国・アメリカの大学生との交流やスイス
留学の機会を頂き、とても貴重な経験をすることができました。
材料科学総合学科には、最先端の設備、材料学の第一線で活躍されて
いる先生方、そして私たちの可能性を広げてくれる多くの機会がありま
す。このような環境だからこそ、皆さんもきっと、大学生活以降でも役立
つ知識や経験を得られることでしょう。
11
建築・
社会環境工学科
地 球 の 上に 豊 か で 文 化 的な生 活 空 間を創 造 する。
本学科は、人間の個人としての生活と集団としての活動に必要な施設や空間のありようを探求し、安全かつ快適な空間を創造し構築
する分野です。我々の経済・社会・生活環境を、単に汚染や災害から守るばかりでなく、自然と人間の調和を図りつつ、健全で活発な社
会経済活動を行えるような、芸術的で文化的な価値のある空間や施設を計画し、設計や建設ができる研究者・技術者を育成することを
目標としています。
Department of Civil Engineering
and Architecture
□ 研究項目
環 境に配 慮した
安 全・安心・快 適な都 市の提 案
「建築・社会環境工学科」では、土木と建築の学問分
野を基盤に置きながら、地域~国土~世界を対象にデ
ザイン、環境、防災、都市計画などを学びます。歴史あ
る景観に統一したらいいのに!とか堤防をもう少し低く
!
とか、あそこに道路を通したい!や世界の廃棄物を減ら
したいなどの気持ちを、最先端の構造・流体計算や設
計手法、環境評価、経済評価などを駆使して具現化す
る技術力を身につけます。
我々の住んでいる家~地域~国~地球を安心・安全
で快適なものにするのが本学科の使命です。この使命
を達成するには、周辺環境との調和や地域の歴史、人
間活動も考える必要があります。本学科は、様々な分
□ コース概要
「被災地や途上国の人の役にたちたい」、
「日本の国
土や都市をもっと良くしたい」、
「1000年残るものをつ
くりたい」、こうした熱意を持つ皆さんと一緒に学びた
いと建築・社会環境工学科は考えています。
● 空間環境
● 新建築材料
● 構造デザイン
● 知的構造システム
● 地震・地域防災
社会基盤デザインコース
我々の生活を支える橋梁・道路・トンネルなどの社会基盤施設
のデザインを行う上で必要となる基礎的な解析・設計手法に
ついて学びます。
2004年インド洋大津波の
コンピュータシミュレーション
実習風景
水環境デザインコース
都市や人間を災害から守るため、快適な水辺を創り、川や森を
保全して自然環境を維持していくための技術を学びます。
都市システム計画コース
鋼製橋脚の耐震性能評価
景観や自然環境を生かしながら、都市システムをあるべき姿に
導き、地域の人々のために快適で美しい空間を実現するための
研究を行います。
都市・建築デザインコース
安全性、快適性、社会性、芸術性が人に与える影響、新たな都
市、建築デザインの方法の開発等、人の様々な活動を支える建
築システムに迫ります。
都市・建築学コース
良い建築、都市の創造を目指し、デザインはもとより構造から
環境、計画まで幅広く考え建築の総合的な追求を行います。
ホームページからさらに詳しい情報をご覧頂けます。
http://civil.archi.tohoku.ac.jp/
▼
ケータイからはコチラ!
12
● ウォーターフロント
● 都市景観
● 都市計画
● 建築デザイン
● ランドスケープデザイン
● 建築計画
● 建築史
□ 研究の様子
野を総合的に判断する力を身につけるプログラムを用
意して、社会に貢献できる人材を育成しています。
● 津波工学
● 環境リスク評価
● 微生物処理
● エコテクノロジー
● リモートセンシング
● 交通計画
● 物流経済
21世紀の街づくりに向けた実践的デザイン教育
建築・社会環境工学科長
風間 聡
● 性能照査型設計
● 計算力学
● マイクロメカニクス
● ジオフロント
● エネルギー備蓄
● 地球環境
● 海洋開発
干潟調査
建築デザインの談話
□ 先輩からのメッセージ
□ 卒業生からのメッセージ
環境にやさしい建築材料
~新しいコンクリートの
創造に向けて~
大阪府初芝富田林高等学校出身
稲田 晴香
基礎設計の授業風景
さん
大学院土木工学専攻博士前期1年
子どもの頃から橋やビルなどの建設物を見るのが大好きで、色々な建物を
見に行きました。
高校生の時に、
実際の建設の現場に立ちあいたいと考えるよ
うになり、
中でも橋や道路など普段当たり前のように存在し、私たちの生活基
盤を支えている土木構造物をつくる勉強がしたいと思うようになりました。
工
学部建築・土木系への進学を希望し、
高校の成績と一人暮らしがしたいという
希望で、
東北大学を選びました。
仙台は、
出身地より涼しく、
食べ物は美味しく、
食住と娯楽(海、
山、
スキー等)が近接していて、
非常に住みやすい街です。
大学では、思っていたよりも教授の先生がたが身近で優しく、親身になって
相談に乗ってくれます。
専門性が高まるにつれ、私の周りにはすごい人たちが
集まっているんだ、
という認識が強くなっています。
今の研究テーマは建設材
料として最もポピュラーなコンクリートです。
研究を進める上で、
たくさんの知
識を身につける事の重要性と、
色々な人とコミュニケーションを上手くとること
の重要さを感じています。
将来は、
この分野の第一人者になれるよう大学院へ
進学し研究を続けて行きたいと思っています。
高校生の皆さんには、
自分のやりたいことに合った大学、
学部学科を選んで
欲しいです。
理系科目に加え、
文系科目の知識もつけて、
是非私達の後輩にな
れるよう頑張って下さい。
東北大学に入学し、
日本、
そして世界へ続く学びの道
をともに歩きましょう。
建築としての空間
神奈川県光陵高等学校出身
谷田部 浩 さん
竹中工務店 東京本店 品質部
高さ1000mの建物で、
オフィス・商業施設・住宅・学校などの街を創りましょ
う。
地震や台風は大丈夫? 高所で生活するには…人や物の移動は? 大
量の上下水道はどうしよう? 自然や緑は?
企業では、
そんな問題を一つ一つ解決していきます。
コンサートホールで
音が美しく響くのも、
ホテルで隣の部屋の音が気にならないのも、
実はその
ように設計されているからです。
手すりの高さや扉の大きさも人間工学を基
準に考えられています。
鋼鉄よりも強い100年耐久性のあるコンクリートや、
地震時に建物の一部を自分から揺らして振動を押さえる建物もあります。
鳥
害を防ぐには、
鳥の習性を知る必要があります。
食品工場に虫が入ってこな
いようにするには、
虫の研究が欠かせません。
専門性を追求すると、
どうして
も細く深い知識が必要となります。
大学では、
それらの基礎や調べ方を学びました。
病院の壁の色と患者の
気持ちの関係性は、
まずは色の基本的知識から。
幼稚園を建てる為に子供
の気持ちと行動を理解するにはどういうデータが必要?そういえば、
建築の
歴史を考えるには、
まず人の歴史。
そのために地方の祭りに参加した授業も
ありました。
あれはいい思い出ですが、
役にたったかな?
大学生活の後全国に散らばった仲間は大切な財産となります。
たまにそ
の仲間から、
無茶なお願いを頼まれたりして…。
13
女性が工学分野で安心してキャリアを継続できる社会の実現へ
ALicEキャラクター
『ずんだぬき』
女子学生・女性研究者支援
国際交流室
1913(大正2)年、東北大学は日本の帝国大学(当時)で初めて3名の女子学生を受け入れました。我が国で最初に女性に門戸を開
いた伝統に基づき、本学では男女共同参画委員会や男女共同参画推進センター(http://www.morihime.tohoku.ac.jp/)等を中心
に大学全体として女子学生・女性研究者への支援を行っています。さらに平成25年度に、工学系研究科等※での女子学生・女性研究者
の支援や男女共同参画を推進し、工学系独自のきめ細やかな女子学生・女性研究者支援を実現するべく、東北大学工学系女性研究者
育成支援推進室(ALicE,Association of Leading Women Researchers in Engineering)を設立しました。ALicEでは下記の
ような支援を行い、工学を志す女性を全面的にサポートしています。
●
●
●
●
女子学生・女性研究者の交流やスキルアップ・キャリア育成のための交流会・セミナー等の開催
環境整備への助言を通じた、女性が安心して勉学・研究に専念できるキャンパス作り
ALicEおはなし窓口、女子学生・女性研究者メーリングリストやウェブを介した情報交換・共有による問題解決
就学・研究と育児の両立を目的としたベビーシッター・託児利用料等の補助、支援要員の派遣
それぞれの活動の詳細については,推進室のウェブページ(http://alice.eng.tohoku.ac.jp)をご参照ください。
Web:
※東北大学大学院工学研究科、情報科学研究科、環境科学研究科、医工学研究科、災害科学国際研究所、未来科学技術共同センター、環境保全センター及び国際集積エレクトロニクス研究開発
センターの総称
工学部生の自主的な創作活動をサポートする
講習会
学部によらず学部横断的にテーマを選
ぶことができ、形態も様々で、実験、実
習、見学を含むものもあります。
「匠の心(工作機械操作法)」、3Dス
キャナー・3Dプリンタ・3次元NC加工機
に関する「初歩の3次元CAD」、
「万能試
験機の操作手順」と「デジタルマイクロ
スコープの初歩」、
「3Dリアルサーフェス
ビュー顕 微 鏡 」、
「色ガラスによる造
形」、
「電子工作入門」、
「FPGA・マイコ
ン制御回路実習」などの講習会を実施
しており、受講者に各設備、機器の使用
についてライセンスを与えます。許可さ
れた学生は、工作室、創作室、材料調整
室、デジタル造形室、VLSI設計システム 「匠の心」旋盤
室、情報処理室などを利用して、人力飛
行機、フォーミュラカー、ロケット製作
などの学友会・サークル・同好会の活動
を活発に行っています。
地盤災害を防ぐための
土木工学基礎実験
創造工学センター
14
工学部国際交流室では、留学や海外での活躍を考えている学生の
ために様々なプログラムを提供しています。
海外で勉強や研究するには、交換留学、サマープログラム、インター
ンシップ、研修などいくつかの方法があります。交換留学制度では、
留学先の大学に学費を支払うことなく海外の大学に留学できます。
30を超える国と地域にある交流協定を有する190以上の大学・機関
を交換留学先として選ぶことができます。さらに、交換留学のために、
工学部独自の奨学金を用意しています。
学生国際工学研修として、毎年夏休みに海外の大学・企業の訪問、
史跡見学などを行い、疑似留学体験を通じて訪問国の文化理解など
ができます。最近は、タイ・シンガポール・チェコ・ポーランド・スイス・
台湾・北欧諸国、フランスを訪問しました。海外では夏休み前後にサ
マースクールを開催する大学もあり、参加希望者へアドバイジングや
サポートを行っています。留学等準備サポートして、留学説明会の開催、
留学相談窓口の設置、英会話/仏語会話クラスの開講を実施しており、
中央棟2Fの交流室には、英語、フランス語、中国語のテキストやCD
等を取り揃え、無料で利用することができます(貸出期間 2Weeks)。
留学生との交流会や日帰り旅行などのイベントも行われており、様々
な国際交流を体験することができます。昨年は、国際交流室がサポー
トしている交換留学や工学研修、サマープログラムを利用して、60名
を超える学生が海外に渡航しています。また、工学部内で開催される
留学生との交流会にも多くの学生が参加しています。工学部国際交流
室では、海外インターンシップ、海外の大学が実施しているサマープ
ログラムなどの情報が充実しており、フランス、ブラジル、中国など国
際色豊かなスタッフが、学生の国際化をサポートしています。
(発明工房)Innovation Plaza
Website
http://www.ied.eng.tohoku.ac.jp/
学生工学研修でフランスの大学を訪問時
サマースクールでの交流会
Website
http://www.ip.eng.tohoku.ac.jp/
創造工学センターは、工学部・工学研究科の施設として2001年に設立、1年生を対象とした全学教育
科目「基礎ゼミ」ならびに工学部科目「創造工学研修」実施に加え、学生・教職員の自主的創作活動の
支援、地域小学生対象の子ども科学キャンパス、中学生対象のサイエンススクール、高校生対象のサイ
エンスキャンプ等の活動を行っています。
3Dスキャナ、3Dプリンタ、三次元NC加工機、旋盤、フライス盤、電気炉などの加工製造装置、3Dリ
アルサーフェスビュー顕微鏡、デジタルマイクロスコープなどの観察装置、3D設計CAD、建築設計用ソ
フト、デジタルLSI/FPGA設計ソフトなどの各種ソフトウェアを常設し、工学部生が自由に使用できる
環境を整備しています。技術職員が常駐し、技術相談、デザイン・製造サポートを受ける事ができます。
自分たちオリジナルの”ものづくり”を体験する事で、自由な発想を育み、創造性豊かな人材の育成に貢献します。
色ガラスによる造形
創造工学研修
工学部1年生が学科にかかわらず課題を選択して
エンジニアリングの基礎を学びます。
「金属板材の成
形加工性を調べてみよう」、
「脳神経系のモデル化と
シミュレーション」、
「3D-CAD/CAEによるデジタル
デザイン」等、先端工学研究開発に役立つテーマが
満載です。
Division of Internatioal
Education & Exchange
基礎ゼミ
工学部生の留学・国際活動をサポート、留学生との交流を支える
失われゆくアナログの良さを再認識しよう
強い土木構造物の作り方
~ 安全・安心のための土木技術~
工学部生の生活・健康をサポート
創造工学センター
学生支援・健康管理
奨学金制度
工学部カウンセリングルーム
博士課程教育リーディングプログラム
日本学生支援機構の奨学金をはじめ地方公
共団体や民間奨学団体などによる多くの奨学
金 制度があり、工学部 教務課学生支援 係又
は、教育・学生支援部が取り扱っています。
工学部では学生の皆さんが、健康で充実した大学
生活を送れるよう、様々な相談を受け付けるカウンセ
リングルームを設置しています。日常の生活、健康、
勉学などの悩み相談に、専任の臨床心理士の先生が
懇切丁寧に対応します。
入学料・授業料免除制度
各学科 学生支援室
東北大学における大学院教育の充実を図り、広く産官学にわたりグローバルに活躍する
リーダー人材の育成を目的に、複数の学術コアとその複合領域を横断的にカバーする博士
課程教育リーディングプログラムが実施されています。理系文系を問わず、優秀な大学院
生に対し、授業料、生活費、留学費用、海外研修費用を支給し、勉学研究に専念する環境
を提供します。
現在、1) グローバル安全学トップリーダー育成プログラム、2) マルチディメンジョン物質
理工学リーダー育成プログラム、の2つのプログラムが稼働しています。
経済的理由により納入が困難な場合、ある
いは不慮の事故や災害などで納入に困難をき
たした場合などに申請をして認められれば免
除になる制度です。
各学科が、学生生活を安心で充実したものにする
ため、学業や研究活動あるいは日常生活に関する相
談窓口を設置しています。週2~3日、開設しています。
気軽に訪ねてみて下さい。
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工学の理論と応用を極める、より高度な研究・開発能力の啓発
大学院へ
第一線で活躍する業界のスペシャリストへ
社会へ
学部学生の
約9割が進学
本学は、学術の理論及び応用を教授研究し、その深奥を究め、又は高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び
卓越した能力を培い、広く文化の発展に寄与することを目的として、大学院が設置しています。工学に関係の深い4つの研究科で
は、
「研究第一」「門戸開放」「実学尊重」の理念のもと、社会の発展に貢献する世界最先端の研究開発と、研究活動に支えられた
創造性あふれ個性豊かな人材の教育を実施しています。工学部卒業者の約9割は、他大学を含めて大学院博士課程前期2年の課程
(修士課程)に進学。その中の約1割はさらに高みを極める、博士課程後期3年の課程(博士課程)に進学しています。
工学研究科
情報科学研究科
h t t p: / / w ww. e n g . t o h o k u.a c .jp /g ra d /
http://www.is.tohoku.ac.jp/
情報基礎科学専攻
機械システムデザイン工学専攻
応用化学専攻
システム情報科学専攻
ナノメカニクス専攻
化学工学専攻
人間社会情報科学専攻
航空宇宙工学専攻
バイオ工学専攻
量子エネルギー工学専攻
金属フロンティア工学専攻
バイオロボティクス専攻
知能デバイス材料学専攻
電気エネルギーシステム専攻
材料システム工学専攻
通信工学専攻
土木工学専攻
電子工学専攻
都市・建築学専攻
応用物理学専攻
技術社会システム専攻
応用情報科学専攻
環境科学研究科
http://www.kankyo.tohoku.ac.jp/
求人数が就職希望者より
大幅に多く、就職がスムーズ。
大学・大学院の卒業生は、主に日本の第一級の企業において、技術者、研究者として指導的立場に立って活躍し、日本の産業を支
えています。工学部・工学研究科への求人数は就職希望者数を大きく上回り、就職率はほぼ100%です。卒業・修了した学科・専攻
にとらわれる事無く、様々な業種へ就職し、世界中で活躍しています。さらに、博士後期課程終了者は、大学・公的研究機関への就
職も多く、日本の研究開発・高等教育を支えています。
主な就職先(企業等)
学部卒業生と修士修了生の過去3年間の就職先。
トヨタ自動車/花王/住友化学/旭化成/東レ/日本ガイシ/凸版印刷/三菱ガス化学
機械知能・航空工学科(学部・関連大学院MC)
パナソニック/JX日鉱日石エネルギー/東京ガス/信越化学工業/東ソー/雪印/帝人
神戸製鋼所/トヨタ自動車/日産自動車/本田技研工業/スズキ/
ヤマハ発動機/豊田自動織機/三菱重工業/IHI/川崎重工業/
日立製作所/東芝/キヤノン/シャープ/オリンパス/住友電気工業/
デンソー/ブリヂストン/コマツ/クボタ/旭化成/LIXIL/東北電力/
全日本空輸/日本航空/官公庁 など
先端環境創成学専攻
日立製作所/東北電力/トヨタ自動車/キヤノン/富士通/
医工学専攻
テルモ/東燃ゼネラル石油/味の素/キッコーマン/官公庁 など
材料科学総合学科(学部・関連大学院MC)
新日鐵住金/トヨタ自動車/JFEスチール/IHI/旭化成/日立製作所
神戸製鋼所/日産自動車/東芝/ソニー/ブリヂストン/大同特殊鋼/日本製鋼所
本田技研工業/日本ケミコン/三菱重工業/DOWAホールディングス/UACJ
電気情報物理工学科(学部・関連大学院MC)
http://www.bme.tohoku.ac.jp/
DOWAホールディングス/JT/武田薬品工業/三菱重工業/新日鐵住金
JR東海/JR東日本/JR北海道/JFEエンジニアリング/JFEスチール/
先進社会環境学専攻
医工学研究科
化学・バイオ工学科(学部・関連大学院MC)
三菱電機/東芝/シャープ/KDDI/NTTドコモ/ニコン/
パナソニック/日産自動車/NTTコミュニケーションズ/NTTデータ/
NTTコムウェア/野村総合研究所/NTT東日本/本田技研工業/NHK/
JR東日本/東京エレクトロン宮城/関西電力/三菱重工業/
新日鉄住金ソリューションズ/デンソー/新日鐵住金/コマツ/中部電力/
北陸電力/ソニー/住友電気工業/NTT/官公庁 など
日本ガイシ/住友金属鉱山/富士通/TDK/古河電気工業/村田製作所
東レ/ダイキン工業/東北特殊鋼/NECトーキン/ノリタケ/リケン/官公庁 など
建築・社会環境工学科(学部・関連大学院MC)
東北電力/大成建設/日本工営/鹿島建設/建設技術研究所/三菱重工業
大林組/竹中工務店/戸田建設/清水建設/都市基盤整備公団/積水ハウス
平成建設/KDDI/東日本高速道路/四国電力/中部電力/JR東日本/JR東海/第一生命
宮城テレビ放送/パナソニック/中日本高速道路/官公庁 など
附置研究所
本 学に設 置された附 置研究所では、上 記 専 攻の 研究 室の 一 部が 所属しており、学 部の卒 業 研究や 大 学 院
の学 位 取 得に向けた研究開 発を研究所で行います。
http://www.imr.tohoku.ac.jp/
http://www.ifs.tohoku.ac.jp/
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/
金属材料研究所
流体科学研究所
多元物質科学研究所
http://www.riec.tohoku.ac.jp/
http://irides.tohoku.ac.jp/
電気通信研究所
災害科学国際研究所
修了後の進路
これからの高度化・国際化社会を支える頭脳集団として、大学院修了者は社会から大きな期待をよ
せられており、国内外の企業、大学、官公庁の頭脳として活躍しています。
博士課程 前
期 2 年の課程
その他
進学(博士課程後期)
78名
・理化学研究所
34名
機関
(帰国等を含む)
就 職
12名
合計
147名
・東北大学 ・東京大学
・九州大学 ・愛媛大学
大学
・群馬大学 ・東京理科大学 など
研 究 ・宇宙航空研究開発機構
学振 特別研究員
700名 601名
16
期 3 年の課程
その他
21名
合計
博士課程 後
研 究 者 ・ 教 育 者としての
主な進 路 先
・産業技術総合研究所
・日本原子力研究開発機構
・鉄道総合技術研究所 など
先輩からのメッセージ
学部・大学院に在籍する数年間は長い人生から見れば短い時間かもしれませんが、その若い時分に得る経験、人一倍エネル
ギーを注ぎ込んで研究に没頭することは不思議なまでにその後のその人の物事の捉え方や、問題に取り組む姿勢に大きな影響
を与えると言っても過言ではないと思います。社会に出てからよりいっそうそれを感じており、その意味で私は学問としての知
識や特殊技能を身につけるだけが大学へ通う目的ではないと考えています。その過程を通して仲間と切磋琢磨しながら人間性
を磨き、世界に通じる実力を身につけ、信念を持てる自分に成長することに一つの意義があると思います。それを実現するため
には環境がとても重要で、東北大学ではそうした環境が整っています。東北大学では研究第一主義、実学尊重の理念のもと、世
界の第一線で活躍されている先生方からの指導を受けながら、豊富な研究設備を使って思う存分研究に専念することができま
住友化学(株)
すし、産学連携で社会に根ざしたテーマを数多く取り扱っています。また何よりも周りには志を同じくした意識の高い人達ばか
石油化学業務室
Process Engineer
りで多くの刺激が得られる環境です。
後藤 晃権 さん 私は化学工学専攻で、工業で用いられている燃焼系の現象解析に取り組みました。解明されていない複雑な現象を理解する
ために、不足しているデータを実験して取得しつつ数学モデルで表現し、さらにはそのモデルを使って高効率、低公害な燃焼方
現在、Rabigh Refining &
Petrochemical Company
法を提案する研究です。なぜそうなるのかとことん突き詰めて考え、モデルを構築して再現できるか検証する、ダメなら何がダメ
サウジアラビア駐在
なのかをまた考えての繰り返しでした。決して華やかな研究ではありませんが、粘り強く続けるうちに先生方や仲間から物事の
捉え方、問題へのアプローチの仕方を学び、そして技術者として大切な実力や忍耐力が知らず知らずのうちに身につけることができたと思います。
博士課程後期を修了し総合化学メーカーに就職してからは、数年間、新規プラントの開発や立ち上げの仕事を行いました。在学時のテーマの燃焼と
は異なりますが、アプローチや現象の理解の仕方には共通したものがあります。現在は中東で展開している石油精製・石油化学統合コンプレックスで
プロセスエンジニアとして働いています。年々外国人採用も増えていますし、海外での勤務も当たり前のようになってきました。国が違い、文化の違い
や言葉の壁はあっても、やはりここでも技術者としての姿勢は同様に展開することができ、信念を持って取り組むことで国を超えてお互いの信頼に結
びつくと実感しています。
“東北大の人はタフだから”と言われることがありますが、それは東北大学出身の方々が色々な場面、特に粘り強さを必要とするような局面で活躍さ
れている証拠だと言えます。皆様が東北大学で自分を高め、今後の工業社会の更なる発展に貢献されることを期待しています。
・トヨタ自動車 ・日立製作所
就 職
101名
企 業 ・ソニー ・電力中央研究所
・新日鐵住金
・三菱電機 など
・ミシガン大学 ・清華大学
海 外 ・Samsung Electronics
・タイ工業省 など
工学部の同窓会組織
青葉工業会
東北大学工学部には同窓会組織である青葉工業会があります。約60年の歴史と、
5万人余の会員を擁する、伝統ある人脈の
ネットワークです。卒業生は企業、省庁、地方自治体、政界、大学など各界の中枢で活躍し、社会を牽引しています。
また、東北大学への教育支援、文化活動支援を通じて後輩の育成に深く関わっています。また、年一回開催される「先輩が後輩
に語る講演会」では、大企業の経営者など顕著な活躍をしている先輩が、生き方のエッセンスを伝授してくれます。
このほか、オープンキャンパスへの助成、就職の支援、同窓会や同期会の支援などを行っており、工学部に入ると、伝統ある人
脈ネットワークの恩恵に浴すことができます。
http://www.eng.tohoku.ac.jp/aoba/
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