2015年10月号 - 目黒星美学園小学校

音楽会を終えると,今度は楽しい遠足。6年生は,小学校生活6年間の感謝の祈りを
捧げるために「富士の聖母」巡礼を行いました。日本のシンボルである富士山に聖母像
が建立できたのは,まさに奇跡です。聖母マリア様が
直接お働きくださったのではないでしょうか。多くの
心ある方々の援助とご協力を得て,サレジオ会の神父
2015年10月 No.131
様とサレジアン・シスターズのシスターは 1964 年に
聖母像を建立することができました。以来,多くの巡
「明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。
その日の苦労は,その日だけで十分である。」
(マタイ6章 34 節)
礼者が訪れ,献花し祈りを捧げています。聖母像の後
方には,世界各国より奉呈された石が埋め込まれてい
ます。あのベルリンの壁の一部も送られてきました。
感謝とともに平和のために祈る心を小学校を卒業して
校長
シスター
小島
理恵
も大事にして生きていけることを願っています。
朝夕の冷え込みを感じる頃となりました。しかし,気候の変化に左右されずに運動場
で元気よく遊ぶ子どもたちの額には,汗の粒が光っています。
ドン・ボスコは少年達に言っていました。
「いつも喜んでいなさい。そうすれば時間は早く過ぎ去るでしょう。」
9月から 10 月にかけて,学校では様々な行事が行われました。ひとつの行事を行うこ
とは,計画から始まって練習,種々の準備,必要な物を作るなど,それはそれは一大事
です。しかし,子ども達にとっては,その時間こそが喜びのひとときなのです。
力の結晶とも言える音楽会は,たいへん感動的でした。いつも校内の清掃を担当して
くださっている方も,2階のギャラリーから鑑賞してくださいました。その方が,3 年
生のカスタネットを聞いた後,涙しながら話されました。
「たいへん感動して涙が止まり
ません。あんなに上手にできて…。わたしは先生と一緒に教室で一生懸命に練習してい
る子どもの様子を見ていました。頑張りましたね。
あんなに上手にできるようになって…。
」と。自分
ができなければ全体がうまくいかない,足を引っ
張ってはいけない,そんな子ども達の意気込みと
努力が成功を呼んだのでしょう。人知れず積んで
きた一人ひとりの努力が見え,すばらしい音楽会
でした。3年生のみならず,どの学年も完成度の
高い演奏ができました。
ロザリオの月
10 月はマリア様と共に祈る「ロザリオの月」です。毎朝,多くの
子ども達が集まった聖堂には,清らかな祈りと聖歌が響きました。
ロザリオについて
4C 横田 理帆
4年生になったので,私は P.A.M.の活動に参加できました。入ってから一番楽しみだった
ロザリオの集いが始まりました。「ロザリオの集い」とは,ロザリオを持って,マリア様と
祈る朝の集いのことです。
私は,司会をやる前,ドキドキする気持ちでいっぱいでした。たくさんの人が入ってきた
ので,成功するといいな,と思いました。
ロザリオの集いが始まり,5年生と6年生のお姉さん達は大きくて長い,木でできたロザ
リオを持って,すらすらお祈りを言っていたので,すごいなと思いました。私の番が来まし
た。深呼吸して,ゆっくり大きな声で唱えました。木のロザリオを持っていると,今までお
祈りしてきた P.A.M.の先ぱい方のあたたかみを感じることが
できました。私は,大雨の後,苦しんでいる方のために心を
こめてお祈りしました。無事にロザリオの集いの司会ができ
てほっとしました。
今年は,ドン・ボスコのお祝いとして,チャレンジ200
もあります。ロザリオの集いは,目標の200人以上が毎日
参加しています。私は,これからも,集いに毎日参加して,
マリア様の小さな使徒としてがんばりたいです。
音 楽 会
「ひとりからみんなへ輝こう
響かせよう」をテーマにみんなで心を一つにして練習に励み,
体育館に素敵な音楽を奏でることができました。
1年生
A組 さかもと みゆ
たいいくかんで1ねんせいから6ね
んせいとおきゃくさんでおんがくかい
をしました。1ねんせいでうたをうた
ったとき,ぶたいがでんきであつくて
あせをかいたけど,こころを一つにし
てがんばりました。おきゃくさんから
がんばってね,っていうこころのはく
しゅがきたからうれしかったし,いい
きもちになりました。らいねんもがん
ばってすてきなおんがくかいのひにし
たいです。らいねんもしせいをくずさ
ずにがんばりたいです。おきゃくさん
にももっともっといいきもちになって
もらいたいです。
5年生
A組 米澤 誠一郎
(略)サミングのところで,音がピーと
なってしまってうまくできませんでし
た。ぼくはだんだんいらだってきて,
「も
うやりたくなんかない。」と言って投げ
出してしまいました。でもそんなぼく
に,神様が救いの手をさしのべてくれま
した。それは,5年生男子で行ったサマ
ースクールでした。サマースクールで
は,夜にリコーダーの練習ができまし
た。そこでぼくは,心のスイッチを入れ
替えました。あんなにがんばれたのは,
やる気になったからだと思います。音楽
会が近づくと,朝に音楽をかけて練習す
るようになりました。「じゃあ,最初か
らみんなでやろう。」と言って練習して
いるうちに,音が調和してくるようにな
りました。
(略)
2年生
A 組 城石 陽
9月19日に音楽会がありました。
ぼくが一番おぼえているのは,
『キラ
キラ』です。一番さいしょだったので,
きんちょうしてあまりえがおになれま
せんでした。でも声はれんしゅうどお
り大きく出せました。
さい後の『あくしゅをしようよ』の
時にはライトの光がまぶしくて,きん
ちょうしていることをわすれてしまい
ました。
来年ぼくはカスタネットをえんそう
すると思います。みんなと合わせて一
つの音を作りたいです。
6年生
D組 高岡 柚実
私はこの音楽会で,「あきらめずに
やればできる。」ということを実感
しました。
2学期最初の練習はほぼゼロの状
態で何もできていませんでした。合
唱は後半盛り上がらず,合奏はリズ
ムが合いませんでした。だから,毎
日1時間の練習と朝や休み時間を練
習にあてました。よりよいものを目
指そうとそれぞれが本気になりがん
ばりました。少しずつ音が重なり息
があってきました。
本番,6年生全員が気持ちを一つ
に合わせられたからこそ,最高の演
奏になったのだと思っています。
3年生
A組 岩科 弘介
本番中,ぼくはきんちょうしすぎな
のか,自分が上手く出来ているかがあ
まりよくわかりませんでした。スポッ
トライトもまぶしく,指揮を見るのも
大変でしたが,集中して歌いました。
とてもきんちょうしましたが,演奏
が終わった後,ぼくは上手くできたと
いう自覚がありました。なぜなら,笑
顔で全力で歌えたので,ぼくたちの声
が体育館の後ろの方にまでとどいてい
たからです。
家に帰ってから,
「一生けんめいにがんばっていたね。」
とほめられて,うれしくなりました。
オーケストラ
6年C組 櫻井 乃衣
最初,曲を合わせた時は音もリ
ズムもバラバラでしたが,練習を
重ねていくうちに合うようになっ
て音楽会当日,いつもひっかかって
しまうところやリズムが合わなか
ったところもうまくできました。
4月から目標を持って練習して
きたので,演奏が終わり,拍手を
もらった時は,みんなと心が一つ
になってそれが聴いてくださった
方々に伝わったと感じ,達成感が
ありました。音楽の力を感じるこ
とができた音楽会でした。
4年生
B組 秋元 博文
本番は,真っ暗な舞台にスポット
ライトがきらっと光って,少しまぶ
しかったけれど,光が当たるのが気
持ちいいと感じました。1曲目の「い
のち」では「命がこんなにとうといの
は,この世にたった一つだから」とい
う言葉に思いをこめて歌いました。
もう1曲は「未来のつくり方」です。
この曲は未来はどうやって作ってい
くのか,ということを曲にした歌で
す。明るい未来に向かって元気に歌
いました。4年生は明るく,笑顔の
多い元気な学年なので,その力をは
っきできたと思います。
聖歌隊
6年D組 浅見 妃菜
今年もアカペラで歌いまし
た。いつも以上に練習は長く
だんだんつかれて,これでは
練習にならないのではと思っ
たほどでした。でも本番は緊
張を抱えながらも一人ひとり
堂々と責任持って舞台に立つ
ことができ,胸をはって歌う
ことができました。目黒星美
学園小学校の聖歌隊として,
音楽会の舞台に立つことはも
う出来ませんが,悔いのない
音楽会でした。
保護者の方々の声
♪毎年学校行事の中で一番楽しみにして
います。どの学年の子ども達も,一生懸
命に歌い,全員一丸となって素晴らしい
音色を奏でる様子は見ていて,とても感
動致します。低学年のかわいらしい歌声
に癒され,高学年の子ども達の成長ぶり
には感心させられます。このような素晴
らしい音楽会を開いていただき,心から
感謝致します。
♪短期間の練習にも関わらず,どの学年
もとても完成度の高い演奏だったと思い
ます。低学年の子ども達の歌声は,とて
も力強く笑顔に満ちあふれ,高学年の子
ども達の心に語りかけるような優しさに
満ちた歌声に感動致しました。これから
も星美の子らしく,のびやかな歌声を忘
れないで成長していってほしいと願って
います。
秋を満喫
秋の気持ちのいい天気のもと,遠足を楽しんだり,劇団四季のアラジンを鑑賞して芸術にふれたりしました。
高尾山 5年
富士巡礼 6年
自然の力
芸術鑑賞会 3年
成長
5D
吉田
詩
私はこの遠足で自然の力はすごいというこ
とを感じました。山には木の根っこや岩がたく
さんあったけれど,それは全て自然の力だと思
いました。虫も木も岩も石も人間が作ったので
はなく神様や自然が作ったものだから,限りな
くあるわけではないので大切にしたいと改め
て思いました。
また,同時に友達は『大切』ということも分
かりました。私は多分一人で高尾山に登っても
と中であきらめてしまったと思います。けれど
も近くに友達がいたおかげで,
「大丈夫?がんばれ!」
などと声かけをしながら登ったので山頂まで
行くことができたと思います。しかもふだん学
校生活で接することの少ない友達とも仲良く
することができました。
私は遠足でこれら二つの大切なことを学び
ました。神様は自然や友達など,この世界に一
つも無だなものは作っていません。だから,私
は,これら一つひとつを大切にしてすごしたい
です。
6A
山田
早憧
ぼくは,富士山の聖母像を見ました。想像していたよ
りも大きかったのでおどろきました。校長先生が,
「富士山に聖母像が建立できたのはきせきだ。」
とおっしゃっていました。そんな所に行くことができ,
良かったです。
目を閉じていた時,幼稚園にいた時の自分を思い出し
ました。オレンジ色のぼうしをかぶり園庭の小さな家の
中にかくれて,おにが来るのを怖がっていました。でも
今は,いやなことに直面しても,成し遂げる勇気がある
んだと感じました。特に,昨年取り組んだ英語劇は全校
生徒,保護者が見ている中でしかも苦手な英語をしゃべ
るのです。前の5年生もやったんだと思い,はずかしが
ることはないなとがんばることができました。ぼくは,
大人に近づくにつれて,少しずつ確実に成長しているこ
とを実感しました。
ぼくは「成長する」ことは当たり前だと思っていまし
た。しかし,今回の巡礼でちがうことが分かりました。
時間がたつにつれて成長していくこともあるかもしれま
せん。けれど,自分自身が,
「成し遂げる」ことができた
り「頑張れた」時に,いつも以上に成長することができ
るのです。
富士山の巡礼で,たくさん学ぶことができました。そ
して,今までの自分を見つめ直すことができました。
劇団四季「アラジン」
3C
小林
護
ぼくは劇団四季の「アラジン」を見る前日,アラジンっ
てなんだろうと思っていました。なぜなら,まほうのラン
プしか知らなかったからです。とても楽しみでした。
いよいよ「アラジン」のかいまくです。ぼくはきのうよ
りも,もっと楽しみになりました。アラジンはなくなった
母のために自分を変えようとしていました。ある日,王国
ナンバーツーの人,ジャファーによばれて,どうくつにあ
るまほうのランプをとることをひきうけてしまいます。ど
うくつの中のランプ以外はさわってはいけないと言われ
ていたのにさわってしまい,とじこめられてしまいます。
そこからランプのま人との物語が始まっていきます。
ぼくが一番好きな場面はアラジンの友だちが,アラジン
を助けるために,刀をもって王国へむかっていき,へいた
いたちをたおしたところです。なぜなら,歌にのって次々
にてきをたおしていくときの三人のポーズがかっこよか
ったからです。特に,刀をかまえてビシッときめていたポ
ーズがかっこよかったです。ぼくも,友だちがこまってい
たら,かっこよく助けたいです。さい後に,ジャファーが
ま人になってしまうところは全くそうぞうつかなくてび
っくりしました。国が平和になったのでとてもよかったと
思いました。
ミュージカルを見て,げきを成功させるためには,それ
ぞれのパートの人たちが,どういう風にやったらいいかを
考えながら,心をこめて何度も練習するひつようがあるん
だなと思いました。ぼくたちも,クリスマスに劇をします。
自分の役わりを何度も心をこめて練習して,成功させたい
です。
アラジンを見て,自分もわるいところがあったら,変え
ようと思いました。だから,これからもがんばりたいと思
います。