2015-9-29 - JPモルガン・アセット・マネジメント

JPモルガン
円建てキャッシュ・
リクイディティ・ファンド
運用報告書 (全体版)
第17作成期 (決算日:2015年9月29日)
受益者の皆様へ
平素は格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、
「JPモルガン円建てキャッシュ・リクイディティ・ファンド」は、去る9月29日に第17作
成期の決算を行いました。
当ファンドは、残存期間1年以内の公社債およびコマーシャル・ペーパーを主要投資対象とし、格
付機関から最上級の格付けを取得のうえ維持することを目指し、信託財産の流動性を確保しつつ安
定した収益を確保することを目的として安定運用を行います。当作成期につきましてもそれに沿っ
た運用を行いました。ここに、運用状況をご報告申し上げます。
今後とも一層のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
当該投資信託の概要と仕組み
商品分類
信託期間
運用方針
追加型投信/国内/債券
無期限
残存期間1年以内の公社債およびコマーシャル・ペーパーを主要投資対象とし、格付機関から最上級の格付けを取得のうえ
維持することを目指し、信託財産の流動性を確保しつつ安定した収益を確保することを目的として安定運用を行います。
残存期間とはその投資した日(有価証券については受渡日とします。)から償還日または満期日までの期間をいいます。コマーシャル・ペーパーとは
資金調達を行うために発行される短期の約束手形をいいます。無担保の割引方式(金利分を額面から割り引いて販売する形)で発行される短期の約束手形
であり、発行体は優良企業に限られます。
残存期間1年以内の以下の有価証券
① 日本国債
② 日本国政府による政府保証付の債券
③ ①および②以外の有価証券(社債等)で、投資適格格付を有するもの(適格有価証券)
主要投資
(運用)対象
適格有価証券とは以下の格付会社およびそのグループ会社(格付会社等)のいずれか1社以上から、第三位(A3格もしくはA−格相当)以上の長期格付
または第二位(P−2格もしくはA−2格相当)以上の短期格付を得ている有価証券をいいます。株式会社格付投資情報センター、株式会社日本格付
研究所、ムーディーズ・インベスターズ・サービス・インク、S&P社、フィッチレーティングズリミテッド
③の適格有価証券を取得後、その基準を満たさなくなった場合には、原則としてその日を含め5営業日以内に当該適格
有価証券を売却するものとします。コール・ローン(金融機関に対する短期間の貸付)等の短期金融商品のうち、取引
が1年以内に終了するものであり、取引の相手方が適格有価証券の発行体であるもの(適格余資投資対象)取引の相手方
が適格有価証券の発行体でなくなった場合は、原則としてその日を含め5営業日以内に当該取引を解約するものとします。
ファンドに組入れられた上記の投資対象の平均残存期間*は、原則として60日以内とします。
*ファンドに組入れられた上記の投資対象それぞれの残存期間に当該投資対象の時価総額を乗じて得た額の合計額を、ファンドで保有する上記の投資対象
全ての時価総額合計額で除して求めた期間をいいます。
ファンドは、「AAAm」のマネーマーケットファンド格付けをスタンダード&プアーズ・レーティングズ・サービシズ
(S&P社)より取得しています。本邦または海外の発行体が発行する残存期間1年以内の公社債およびコマーシャル・
ペーパーを中心に投資します。また、残存期間1年以内のコール・ローン等の短期金融商品にも投資します。ただし、
市況動向に急激な変化が生じた場合等には、コール・ローン等の短期金融商品を中心に運用する場合があります。
ファンドは、元本の安定性と安定した収益の確保を図るとともに、高い流動性の確保に配慮します。
「主要投資(運用)対象」
に掲げる投資対象以外には投資しません。外貨建資産には投資しません。取得時において償還金または利金の額が不確定
な仕組債その他の有価証券*へは投資しません。*償還金または利金の額が有価証券指数、個別の有価証券の価格、または為替相場に連動
するもの、償還金または利金の額が金利変動に対して逆相関するもの、および投資金額に対してレバレッジのかかる投資成果が得られるものを含みます。
ただし、これらの性質を持たない変動利付債は含みません。有価証券を組入れる際における約定日から受渡日までの期間は、10営業日
以内とします。有価証券の条件付売買取引(現先取引)を行う場合は、その取引期間は1年以内とします。公社債の
組入制限および
運用方法
分配方針
(注)
・貸付先は、適格有価証券の発行体に限定します。
・貸付日から返済日までの期間は1年以内とします。
貸付けは、以下の条件により行います。
・貸付公社債の額面金額の合計額は、貸付時点においてファンドで保有する公社債の額面金額の合計額以下とします。貸付け後にその限度額を超えること
となった場合には、速やかに、その超える額に相当する契約の一部を解約します。・必要と認められる場合は、ファンドに担保を受入れます。公社債
の借入れは、以下の条件により行います。・借入れる公社債は、「主要投資(運用)対象」の①から③に掲げるものに限定します。・借入先は、
適格有価証券の発行体に限定します。・借入日から返済日までの期間は1年以内とします。・借入れにかかる費用はファンドから支払われます。・借入
公社債の時価総額は、借入時点においてファンドの純資産総額以下とします。借入後にその限度額を超えることとなった場合には、速やかに、その超える
額に相当する借入れた公社債の一部を返還します。・必要と認められる場合は、ファンドから担保を提供します。以下の額の合計額は、ファンド
の純資産総額の原則として5%以下とします。・同一法人が発行した適格有価証券への投資の時価総額・当該法人を相手方とする適格余資
投資対象への投資の時価総額・当該法人を相手方とする有価証券の条件付売買取引の時価総額・当該法人を相手方とする公社債の貸付額・借入額の時価
総額ただし、短期コール・ローン等*については、この制限を適用しません。*短期コール・ローン等とは、以下の取引で取引開始日
から取引終了日までの期間が5営業日以内のものをいいます。
・適格余資投資対象であるコール・ローン・有価証券の条件付売買取引・公社債の貸付け・
借入れ 同一法人が発行した適格有価証券および当該法人を相手方とする短期コール・ローン等の取引の時価総額は、
ファンドの純資産総額の原則として30%以下とします。無担保コール・ローンの取引は、流動性確保または安定した
収益確保の目的で行うものとします。その場合、翌日物に限定したうえで、格付会社等のうち1社以上からA+格相当以上
の長期格付またはA−1格相当以上の短期格付を得ている者を相手方とし、かつ同一の相手方との取引の合計額はファンド
の純資産総額の原則として10%以下とします。デリバティブ取引は行いません。
日々決算を行い、信託財産から生じる利益の金額を原則として毎月の最終営業日に1ヶ月分がまとめて全額払い出されます。
当報告書における比率は、表示桁未満四捨五入です。
<お問い合わせ先>
JPモルガン・アセット・マネジメント
ホームページアドレス http://www.jpmorganasset.co.jp/
TEL 03−6736−2350 (受付時間は営業日の午前9時∼午後5時)
〒100-6432 東京都千代田区丸の内2丁目7番3号
東京ビルディング
ファイル名:ax1971_01_JPモルガン円建てキャッシュ・リクイディティ(表紙).doc
1
JPモルガン円建てキャッシュ・リクイディティ・ファンド
自 2015年3月31日
2015年9月29日 )のお知らせ
1.1万口(元本1万円)当たり分配金( 至
間
1万口(元本1万円)当たり
分 配 金 ( 税 込 )
2015年4月
5月
6月
7月
8月
9月
0円17銭5厘
0円16銭6厘
0円17銭9厘
0円22銭6厘
0円21銭4厘
0円23銭4厘
期
(注)
(注)
(注)
所
得
税
0円02銭6厘
0円02銭5厘
0円02銭7厘
0円03銭4厘
0円03銭2厘
0円03銭5厘
地
方
税
源 泉 税 合 計
お 手 取 り 額
0円00銭8厘
0円00銭8厘
0円00銭8厘
0円01銭1厘
0円01銭
0円01銭1厘
0円03銭4厘
0円03銭3厘
0円03銭5厘
0円04銭5厘
0円04銭2厘
0円04銭6厘
0円14銭1厘
0円13銭3厘
0円14銭4厘
0円18銭1厘
0円17銭2厘
0円18銭8厘
非課税制度を
ご利用の方の
お 手 取 り 額
0円17銭5厘
0円16銭6厘
0円17銭9厘
0円22銭6厘
0円21銭4厘
0円23銭4厘
上記期間の分配金は各月における前月最終営業日から当月最終営業日の前日までの合計です。
上記期間のお手取り分配金は、各月の最終営業日に皆様の口座に繰り入れて再投資いたしました。
上記期間内の途中でお買い付けの場合は、お買い付け日から各期間の末日までの分配金合計から、源泉税額を差し引いた額が再投資額となります。
課税上の取扱いについて
法人の受益者が支払いを受ける収益分配金および元本超過額については、20.315%(所得税および復興特別所得税
15.315%、ならびに地方税5%)の税率で源泉徴収され法人の受取額となりますが、徴収された源泉税は所有期間に応
じて法人税額から控除される場合があります。
また、公共法人等(所得税法別表第一第一号に掲げる法人をいいます。)である受益者が支払いを受ける収益分配金につい
ては、所得税が課されない場合があります。個人の場合は前述とは異なります。詳しくは税務専門家(税務署等)にお問
い合わせください。
※1
上記は平成26年1月1日現在適用しているものであり、税法が改正された場合等には、上記内容が変更になる場
合があります。
※2 税金の取扱いの詳細については、税務専門家(税務署等)にご確認されることをお勧めいたします。
2.資産・負債・元本および基準価額の状況
公
金
(注)
(注)
(注)
(注)
(2015年9月29日)
資 産 ・ 負 債 ・ 元 本 お よ び 基 準 価 額 の 状
資
産
純 資 産
コール・ローン等
社
債
その他有価証券
負 債
そ の 他 資 産
合
計
額 比 率 金
額 比 率 金
額 比 率
百万円
%
百万円
%
百万円
%
百万円 百万円
百万円
9,999
2.4
152,983
37.2
248,234
60.4
411,218 46,010
365,207
況
総 額
本
1万口当たり
基 準 価 額
百万円
365,207
円
10,000
外 貨 建 元
純資産比率
%
−
比率は投資信託財産総額(411,218百万円)に対する比率です。
9月29日現在における次期繰越金は9千円です。
金額の単位未満は切捨てです。
当ファンドの期首元本額は286,408百万円、当期間中の追加設定元本額は3,557,865百万円、当期間中の解約元本額は3,479,066百万円です。
当作成期末における未払信託報酬(消費税相当額を含む)の内訳は以下の通りです。
未払受託者報酬
755,250円
未払委託者報酬
7,033,200円
3.売買および損益の状況
(自 2015年3月31日 至 2015年9月29日)
組 入 有 価 証 券 の 売 買 状 況
先
買
付
売
付
買
そ の 他
そ の 他
公 社 債
公 社 債
新規買付額 決
有価証券
有価証券
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
596,318 2,319,478
86,999 1,985,524
−
(634,000) (266,500)
物 取
建
引
状
売
況
損
済 額 新規売付額 決 済 額
百万円
−
百万円
−
益
の
状
況
建
百万円
−
運 用 損 益 信 託 報 酬 収益分配金
千円
89,184
千円
44,435
(注) 公社債の買付、売付は受渡代金(経過利子分は含まれておりません)です。( )内は償還による減少分で上段の数字には含まれておりません。
(注) 組入有価証券の売買状況には現先取引が含まれております。
(注) 当作成期中における利害関係人との取引はありません。利害関係人とは投資信託及び投資法人に関する法律第11条第1項に規定される利害関係人です。
(注) 委託会社が行う第一種金融商品取引業または第二種金融商品取引業に係る業務において、信託財産との当作成期中における取引はありません。
(注) 単位未満は切捨てです。
(注) 信託財産の運用の指図に関する権限を委託するために要する費用として信託約款に定める計算方法に基づき得た金額を委託者報酬の中から支弁しています。
(注) 手数料等の中には、実際の支払時期等の都合により、発生時点に完全に対応した信託財産への費用計上ができないことがあります。
(注) 日々決算を行い、原則として、信託財産から生じる利益の全額を収益分配金に充当しております。
当作成期における信託報酬(消費税相当額を含む)の内訳は以下の通りです。
受託者報酬
委託者報酬
4,312,411円
40,122,755円
4.自社による当ファンドの設定・解約状況
期首残高
(元本)
百万円
5,814
当作成期
設定元本
百万円
0
当作成期
解約元本
百万円
999
期末残高
(元本)
百万円
4,814
(注) 単位未満は切捨てです。
ファイル名:ax1971_02_JPモルガン円建てキャッシュ・リクイディティ.doc
取引の理由
自社財産の運用を目的とした取得等
千円
44,739
JPモルガン円建てキャッシュ・リクイディティ・ファンド
5.組入資産の明細
●国内(邦貨建)公社債種類別
区
国
分
債
証
合
(注)
(注)
(注)
(注)
(注)
(注)
額 面 金 額
券
計
評
百万円
10,000
10,000
価
額
2015年9月29日
うちBB格以下
組 入 比 率
%
%
2.4
−
2.4
−
残存期間別組入比率
1年以上
1年未満
%
%
−
2.4
−
2.4
組 入 比 率
百万円
9,999
9,999
組入比率は、資産総額に対する評価額の割合です。
額面・評価額の単位未満は切捨てです。
−印は組入れなしを表します。
評価については金融商品取引業者、価格情報会社等よりデータを入手しています。
残存期間が1年以内の公社債は原則としてアキュムレーションまたはアモチゼーションにより評価しています。
債券の格付については、原則としてS&P、Moody's、R&I、JCRまたはFitchが提供する格付を使用しております。なお、上記の格付機関が異なる格付を提供している場合は、
低い方を採用しております。
●国内(邦貨建)公社債銘柄別
種
類
銘
国債証券
合
柄
(2015年9月29日)
名
利
第550回国庫短期証券
計
率
%
−
−
額
面
金
額
千円
10,000,000
10,000,000
評
価
額
千円
9,999,985
9,999,985
償 還 年 月 日
2015/11/9
−
(注) 額面・評価額の単位未満は切捨てです。
6.1万口当たりの費用明細
項
(a)
(b)
目
金
額(円)
(2015年3月31日∼2015年9月29日)
比
率(%)
項目の概要
1.27
0.013
(a)信託報酬=〔当作成期中の平均基準価額〕×信託報酬率、当作
成期中の平均基準価額(月末値の平均値)は10,000円です。
(投信会社)
(0.62)
(0.006)
投信会社
投 資判断、受託会社に対する指図等の運用業務、目論
見書、運用報告書等の開示資料作成業務、基準価額の
計算業務、およびこれらに付随する業務の対価
(販売会社)
(0.53)
(0.005)
販売会社
受 益者の口座管理業務、換金代金等の支払い業務、交
付運用報告書の交付業務、購入後の投資環境等の情報
提供業務、およびこれらに付随する業務の対価
(受託会社)
(0.12)
(0.001)
受託会社
信 託財産の記帳・保管・管理業務、委託会社からの指
図の執行業務、信託財産の計算業務、およびこれらに
付随する業務の対価
信託報酬
その他費用
〔当作成期中のその他費用〕
0
0.000
(保管費用)
(0)
(0.000)
保管費用
外 貨建資産の保管業務の対価として受託会社の委託先
である保管銀行等に支払われる費用
(監査費用)
(0)
(0.000)
監査費用
信 託財産の財務諸表の監査業務の対価として監査法人
に支払われる費用
合
計
1.27
(b)その他費用=
〔当作成期中の平均受益権口数〕
0.013
(注) 当作成期中の費用(消費税のかかるものは消費税を含む)は、追加・解約によって受益権口数に変動があるため、簡便法により算出した結果です。
(注) 各項目の円未満は四捨五入です。
(注) 比率は1万口当たりのそれぞれの費用金額を当作成期中の平均基準価額で除して100を乗じたものです。
ファイル名:ax1971_02_JPモルガン円建てキャッシュ・リクイディティ.doc
2
3
JPモルガン円建てキャッシュ・リクイディティ・ファンド
市場概況
当作成期の短期金融市場において、無担保コール・ローン翌日物の加重平均金利は、平均0.071%での推移
となり、国庫短期証券金利は3ヶ月物で平均−0.008%、6ヶ月物で平均−0.024%、12ヶ月物金利で平均
−0.038%での推移となりました。前期に引き続き日銀の国庫短期証券買い入れオペレーションにより期中を
通して需給が逼迫し、その影響から毎月月末には国庫短期証券担保の現先金利はマイナス金利もしくはオファー
なしとなり、その影響で無担保コール・ローン翌日物の金利も0.001%まで下落するという状況が続きました。
また、スタンダードアンドプアーズ社により日本国債の格付けが引き下げられましたが、日本国債への影響は
限定的でした。
運用状況
作成期中は、国庫短期証券の金利がゼロからマイナス近辺で定着していることと、スタンダードアンドプアー
ズ社により日本国債の格付けが引き下げられたことから、前期に引き続き国庫短期証券対比で割安となってい
る国内円CPおよびユーロ円CP等への投資とコール取引を増やしました。
作成期末に向けては9月末の大口の入出金に対応できるように、足元の流動性を高める運用を行いました。
ファンドで保有する資産の平均残存期間は、期末にかけては大口の入出金対応にも配慮したことから、結果と
して平均23日程度となりました。
収益分配金
当作成期中の日々の収益分配金は、1万口当たり0円00銭2厘∼0円01銭8厘(税込)で推移し、作成期中の合
計額は1万口当たり1円19銭4厘(税込)となりました。
今後の市場見通しと運用方針
中国をはじめとする新興国経済減速、直近の短観による業況見通しの弱さ、低下傾向にあるインフレデータ
などにより、市場では日銀への追加緩和圧力が高まっており、短期金融市場の金利には低下圧力がかかりやす
く、イールドカーブは引き続きフラット化の展開を予想しております。日銀の金融政策運営を注視しつつ、市
場動向に応じて機動的に平均残存期間やポートフォリオ構成の見直しを行う方針です。
今後も引き続き、国庫短期証券及びCP等の高格付けを有する短期金融商品を中心とした運用を行い、資産
の流動性を確保しながら、利回りの向上に努めて参ります。
<約款変更のお知らせ>
・平成27年4月8日付けで、投資目的および無担保コール・ローン取引の投資制限について変更を行うため、
信託約款に所要の変更を行っております。
ファイル名:ax1971_02_JPモルガン円建てキャッシュ・リクイディティ.doc