4 水質有害物質特論 Lesson 2 キレート剤・分散剤 【該当箇所】 13 ページ [6]1 行目~ 【追加】 [6]置換法 最近の重金属含有排水は,以下に示すようなキレート剤や分散剤を含む場 合が多くなっています。 ・ オキシカルボン酸錯体:くえん酸,酒石酸,グルコン酸などです。大部分の 重金属と錯体を形成します。 ・ カルボン酸錯体:酢酸,しゅう酸,マロン酸などです。これらは比較的不安 定な錯体であり,消石灰中和,あるいはカルシウム塩とカセイソーダを併用 した中和で,水酸化物が沈殿します。 ・ アミノポリカルボン酸錯体:EDTA,ニトリロ三酢酸などです。ほぼすべての 重金属と安定した錯体を形成します。ニッケル,クロムの錯体は特に安定 です。 ・ エタノールアミン錯体:モノ,ジ,トリエタノールアミンがあります。鉛,銅,鉄 などと比較的安定な錯体を形成します。 ・ アンミン錯体:アンモニア,エチレンジアミンなどです。濃度が高い場合は安 定した錯体を形成します。 ・ 分散作用を有する化合物:りん酸塩,炭酸塩,けい酸塩などがあります。 りん酸,けい酸などはキレート剤ではありませんが,重金属の沈殿を妨害す る作用があるため,キレート剤と併記してあります。これらの分散機構は解明さ 1 れていませんが,一般にアルカリ側で分散作用が顕著となることから,複合ヒド ロキソ錯体生成によるものと考えられます。 【コメント】 キレート剤、分散剤についての説明を追加しました。 Lesson 8 シアン排水の処理 【該当箇所】 75 ページ [図 8-3] 【訂正】 【コメント】 通常、次亜塩素酸ナトリウムを用いるため、P74 [図 8-2]に合わせました。 Lesson 13 クロム(Ⅵ)の検定法 【該当箇所】 136 ページ [5](1)7 行目~ 2 【追加】 また,ジフェニルカルバジド吸光光度法と同様の原理で発色させ,分析する方 法の操作を自動化,簡便にした流れ分析法も適用できます。 【コメント】 JIS 改正によりクロム(Ⅵ)の検定法に「流れ分析法」が追加されました。 Lesson 14 ふっ素及びその化合物の検定法 【該当箇所】 154 ページ [4](1)6 行目~ 【追加】 ・流れ分析法 【コメント】 JIS 改正によりふっ素及びその化合物の検定法に「流れ分析法」が追加されま した。 Lesson 14 ふっ素及びその化合物の検定法 【該当箇所】 155 ページ [4](5)10 行目~ 【追加】 ⑹ 流れ分析法 試料中のふっ素及びふっ素化合物を蒸留操作で前処理した後,その留出液 をランタン-アリザリンコンプレキソン吸光光度法と同じ原理の発色操作を流れ の中で行う流れ分析法を適用して,ふっ化物イオン濃度を求める方法です。別 3 に,蒸留操作と発色操作を流れの中で行う流れ分析法を適用する方法が規定 されています。定量範囲は F として 0.008 ~10 mg/L,繰り返し精度は 10%以 下です。 【コメント】 JIS 改正によりふっ素及びその化合物の検定法に「流れ分析法」が追加され たことに伴い、「流れ分析法」の説明を追加しました。 Lesson 14 シアン化合物の検定法 【該当箇所】 157 ページ [5](6)12 行目~ 【追加】 ⑺ 流れ分析法 ・ 蒸留して前処理した液を 4-ピリジンカルボン酸-ピラゾロン吸光光度法と同様 の原理で発色させる流れ分析法で定量 ・ 定量範囲:CN として 0.01 ~1mg/L ・ 繰り返し精度:10%以下 【コメント】 JIS 改正によりシアン化合物の検定法に「流れ分析法」が追加されたことに 伴い、「流れ分析法」の説明を追加しました。 Lesson 14 アンモニア、アンモニウム化合物の検定法 【該当箇所】 158 ページ [6](2)5 行目~ 4 【太字 太字を追加】 太字 …生じるインドフェノール青の発色の強さを測定する)。又は,インドフェノール 又は,インドフェノール 青発色法による流れ分析法で定量する。 【コメント】 JIS 改正によりアンモニア、アンモニウム化合物の検定法に「流れ分析法」が 追加されました。 Lesson 14 亜硝酸化合物の検定法 【該当箇所】 158 ページ [6](3)1 行目~ 【太字 太字を追加】 太字 ナフチルエチレンジアミン吸光光度法又はナフチルエチレンジアミン発色法を用 ナフチルエチレンジアミン発色法を用 いた流れ分析法,イオンクロマトグラフ法を適用する。 いた流れ分析法 【コメント】 JIS 改正により亜硝酸化合物の検定法に「流れ分析法」が追加されました。 Lesson 14 亜硝酸化合物及び硝酸化合物の検定法 【該当箇所】 159 ページ 上から 16 行目~ 【太字 太字を追加】 太字 …て窒素換算濃度で表示する。 5 ・ カドミウム還元・りん酸酸性ナフチルエチレンジアミン発色 FIA 法,カドミウム 還元・塩酸酸性ナフチルエチレンジアミン発色 FIA 法又は CFA 法で定量す る。 ・ 試験は試料採取後,直ちに行う。 【コメント】 JIS 改正により亜硝酸化合物及び硝酸化合物の検定法に「流れ分析法」が 追加されました。 6
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