東御市民病院等の医事業務等委託における仕様書

東御市民病院等の医事業務等委託における仕様書
1.目的
東御市民病院及び助産所とうみの医事業務等について、円滑に業務を処理することを
目的とし、患者サービスの向上、経営及び業務の効率化を図るため、次の仕様に基づき
忠実に業務を遂行するものとする。
2.業務履行場所
長野県東御市鞍掛198番地　東御市民病院及び助産所とうみ
3.契約期間
平成27年4月1日から平成28年3月31日まで
但し、年度毎の予算成立を前提として平成30年3月31日まで自動更新とする。
4.業務内容及び業務時間等
1）休日は、日曜日、国民の祝日に関する法律（昭和23年法律第178号）に規程す
る休日（以下「祝日法による休日」という）、12月29日から翌年の1月3日までの
日（祝日法による休日を除く）及び甲が指定した日とする
2）日直業務は、前項の休日を勤務日とする
3）宿直業務は通年とする
4）業務内容及び業務時間等は次のとおりとする
なお、業務時間はその日の業務が終了するまでとする
参考人数
業務内容
初診及び再診受付　3人
外来受付（診療ｶｳﾝﾀｰ）
1人
データ入力（算定）
2人
会計（入・外）　2人
入退院受付他　1人
病棟クラーク　1人
電話・予約受付業務等
1人
業務日
月曜日～金曜日
業務時間
8：00　～　17：30
月曜日～金曜日
8：30～17：30
及びカルテ・ファイル管理
ﾘﾊﾋﾞﾘﾃｰｼｮﾝ受付　小児科外来受付
放射線科受付　助産所
レセプト作成業務　日直・宿直　業務
1人
1人
月曜日～金曜日
0.5人
月曜日～金曜日
0.25人
2.5人月～金曜日（ﾚｾﾌﾟﾄ作成期間約10日）
休日
各1人
日曜日～土曜日
5.業務内容の詳細
（1）初診及び再診受付
1）保険証及び各種受給証、紹介状等の確認
2）新患登録（患者情報、保険情報、紹介状等の入力、作成）
3）診察券（ＩＤカード）の発行及び交付、紛失時の再発行
4）再来院患者の受付及び外来基本票の出力
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8：30　～　12：30
13：00　～　15：00
8：30　～　17：30
8：30　～　21：00
17：00　～　8：30
5）予約患者の受付準備（ﾘｽﾄ出力及び必要に応じて個人ﾌｧｲﾙ紙ｶﾙﾃの準備）
6）受付の問い合わせ、苦情案件の初期対応
7）医師への書類作成依頼（診断書、証明書等）
8）健診業務（基本票の打出し、患者情報等の入力）
9）従事者は、原則として新患・再診受付カウンターに配置する
10）関係諸用紙の管理
（2）外来受付（診療ｶｳﾝﾀｰ）
1）患者ファイルの作成
2）受付（追加・変更）及び問い合わせの対応
3）紹介状、返書の作成
4）院外撮影（CT・MRI)の請求作成
5）各種予防接種の案内と次回予約及び予診票処理
6）各診察室入り口の医師名の貼り替え
7）救急車の対応、電話・受付・登録等
8）各科より診察終了後の基本票を患者に渡す
9）診察終了後の患者ファイル、書類の処理
10）感染症患者（隔離）の会計、処方箋等の対応
11）従事者は、原則として外来受付（診療カウンター）に配置する
12）日直担当へ引継ぎ
（3）データ入力（算定）業務
1）基本票のファイル受領
2）オーダリング未実施、疑義のある診療、処方内容について診療科及び
関連部署への確認
3）オーダリング内容と電子カルテデータの確認
4）適応保険の確認
5）外来診療費請求書作成（オーダ取込、指導料等の確認、計算確認）
6）時間外患者（平日時間外、休日）の計算処理
7）訪問診療や透析患者の計算処理、指導料等の確認
8）診療入力支援（医師の指示確認）
9）院外処方箋の出力、入力支援（医師の指示確認）
10）病名入力支援（医師の指示確認）
11）自賠責、労災のデータ入力
12）従事者は、原則として医事係内に配置する
（4）会計（入・外）業務
1）外来基本票、各種伝票の受理
2）各種証明書の交付及び請求書兼領収書の発行及び現金収納
3）医療費の請求書兼領収書の発行及び現金収納
4）保険情報変更入力
5）保険証の確認（毎月初めの確認含む）
6）収納した料金等の確認及び病院職員への引渡し
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7）各種伝票（入力済伝票含む）等の整理、保管
8）関係諸用紙の管理保管
9）レセプト作成業務の補助
10）予防接種受付（予約・集団受付含む）及び料金徴収業務
11）患者受診手続き等の説明、案内
12）外来診療区分別件数金額表出力（日報）
13）公衆電話の料金回収
14）従事者は、原則として会計窓口に配置する
（5）入退院受付業務（入院予約受付含む）
1）入院予約患者への説明
2）入院予約患者への連絡
3）入院決定患者の登録
4）入院当日の受付
5）入院患者への照会
6）入院申込書兼誓約書の交付、確認、回収
7）入院日数の確認（90日、180日超）
8）入院、退院、短期手術の件数出し
9）診療データ入力（外来分）
10）関係諸用紙の管理
11）従事者は、原則として病棟看護ステーションに配置する
（6）病棟クラーク業務
1）入院診療データ入力
2）入力データの変更及び追加入力
3）転科、転室、外泊の手続き処理
4）各種伝票（入力済伝票含む）等の整理、保管
5）各種記録用紙の補充（医事関連の用紙のみ）
6）入院請求書の発行処理及び定期請求書の配布
7）退院分カルテの整理
8）入院患者のエックス線フィルムの整理、保管
9）入院申込書等の書類受付
10）入院分処置の事後入力処理
11）入院カルテの準備
12）病名登録（医師への支援）
13）退院登録、退院請求書の発行指示
14）入院患者又は家族等の案内
15）入退院名簿作成
16）室料差額等の確認、修正
17）関係諸用紙の管理
18）従事者は、原則として病棟スタッフステーションに配置する
（7）電話・予約受付業務及びｶﾙﾃ、ﾌｧｲﾙ管理
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1）外線から内線への取次ぎ
2）内線から外線への呼び出し
3）救急隊からの連絡対応（関係者への転送）
4）他部署との連絡（外線から入院患者への連絡対応含む）
5）問い合わせの対応
6）全館放送（緊急時等、必要時のみ）
7）カルテ棚からのカルテファイル取り出し
8）カルテ棚へのカルテファイル収納
9）カルテファイルの貸出管理（アリバイ管理）
10）カルテの抽出及び収納
11）関係諸用紙の管理
12）従事者は、原則として医事係内に配置する
(8)リハビリテ－ション受付業務
1）患者の受付
2）予約の管理（新患及び再診）予約の変更
3）日報業務
4）患者台帳の管理
5）消耗品、備品の管理
6）機器の掃除及びリハビリ室の清掃、リネン交換
7）リハビリの業務上必要な業務
8）従事者は、原則としてリハビリテーション科内に配置する
（9）小児科外来受付業務
1）患者の受付
2）予約の管理（新患及び再診）予約の変更
3）消耗品、備品の管理
4）小児科の業務上必要な業務
5）従事者は、原則として外来小児科内に配置する
（10）放射線科受付業務
1）患者の問い合わせ応対（受診の手順説明等）
2）
3）
4）
5）
ＩＤカードによる患者管理
撮影室の指示（案内）
カルテファイルの送受
関係用紙の管理、補充、作成
6）放射線科の業務上必要な業務
7）従事者は、原則として放射線科内に配置する
（11）助産所業務
1）健診票を受け取り、内容の確認
2）健診票の保管
3）同意書の記入依頼
4）入所予定者の入所ファイル及び助産師外来カルテの作成
5）退所者の費用の計算、請求（自費分及び保険診療分）
6）夜間等の外来受診した方の入力及び会計
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7）健診票をまとめ月はじめ国保連合会へ請求
8）従事者は、原則として病棟クラークが兼務をし病棟スタッフステーション内に配置する
（12）レセプト作成業務（医療保険、自賠責、労災、生保等扶助等を含む）
1）内容の点検、修正を適正に行う（コンピューター内のデータ修正を含む）
2）保険証の番号、病名、氏名等の確認
3）医師点検準備、医師確認後の整理
4）集計（レセプト、保険者別）
5）総括表作成
6）必要な院内照会
7）コンピューター非出力分レセプト作成一式（生保、労災、自賠責等）
8）返戻レセプト整理、集計、再調整及び原因分析を行う
9）修正分病院控え用レセプト作成一式（保険者別整理を含む）
10）院内必要医事統計作成（必要時）
11）各種医療費（助成）等の申請書及び無料券の処理、整理
12）審査機関の照会対応
13）関係諸用紙の管理
14）各種レセプト出力
15）各種マスターリスト出力（返戻分含む）
16）従事者は、原則として医事係内に配置する
（13）日直・宿直業務
1）初診患者の保険証確認及びカルテ作成
2）再来患者の保険証確認及びカルテ検索及び管理
3）外来受付開始時（午前8時00分）の診療案内等準備及び患者整理（診療日のみ）
4）新患の心肺停止状態の患者登録及びＩＤカードは発行
5）診察終了患者に対しての料金計算及び患者負担金の徴収
6）休日の予防接種等の受付（予約・集団受付含む）及び料金徴収業務
7）緊急入院する患者の手続き処理
8）緊急検査等における各部署への連絡
9）入院患者の面会に関する応対
10）電話応対
11）午後8時に病院内各入り口の施錠を行い、翌日の午前7時に各入り口の開錠を行う
12）巡視は、午後9時、11時、午前4時に行い、病院内の施錠の確認及び不審者等の有無を
確認する
13）院内照明は、極力最小限に抑えるよう心がける、また消し忘れに注意する（朝、夜、休日）
14）事務日当直日誌の記入
15）日勤、宿直者への引継ぎ
16）日直者は、原則として外来窓口（診療カウンター）に配置する
17）宿直者は、原則として時間外窓口（守衛室）にて待機する
18）宿直業務は、通年で委託職員の男性とする
6.業務の遂行について
(1)設備、物品等の利用
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当該業務に必要な委託者（以下「甲」という。）が所有する次に掲げるものは、受託者
（以下「乙」という）が無償で利用できるものとする
1）業務場所　2）パソコン等操作機器　3）更衣室　4）事務用品
(2)業務上必要な事項
甲は、乙に対して関係規定の改正その他業務に関する必要事項を通知するものとする
ただし、医事に関する法令等は、乙において従業員に徹底させる
(3)業務履行上の届出
乙は、次の各号の一に該当する場合は速やかに甲に申出るものとする
1）　業務の変更を必要とするとき
2）　業務に関連し、病院職員又は第三者と紛争が生じたとき
3）　常勤業務遂行に支障をきたすおそれがある場合又は支障が生じた場合
4）　業務遂行に支障をきたすおそれがある場合又は支障が生じた場合
(4)業務報告等について
1）　乙は、この委託契約に伴う業務に関連して事故が発生した場合は直ちに甲に連絡
するものとする
なお、乙は発生した事故に対する応急的な処理が終了後、直ちに発生した事故
の状況やその処理方法について、書面でもって甲に届けなければならない
2）　レセプトの査定、返戻を毎月集計しその原因を追究し報告をする
(5)業務従事者について
1）　総括責任者は、東御市民病院専任の常勤者で、同規模程度（50～150床）病院医療
事務経験10年以上の者を配置し、他の従事者に対する指揮命令、労務管理及び甲
との連絡調整を図るものとする、また、総括責任者は他の従事者が業務を遂行するに
あたり、甲の業務に支障をきたさないように指揮、監督しなければならない
2）　総括責任者及び業務責任者の異動は、行わないこととする。他の従事者の異動に
ついても原則として行わないものとし、やむを得ず異動させる場合は当該異動の1か月前
までに甲に書面により届け出ることとする、なお、交代の従事者は異動者同等程度の者を
配置すること
3）　業務従事者が甲の業務に支障をきたすような行為をした場合や、従事者として適当でない
と甲が認める場合には、乙と協議の上、適切な処置を講ずるものとする。なお、交代の従事
者は異動者同等の者を配置すること
4）　業務従業者は、業務上必要な知識を充分有するものを配置するものとし、そのうち
財団法人　日本医療保険事務協会が認定する診療報酬請求事務能力認定試験
（医科）合格者を常勤職員の5割以上配置すること、また、同規模程度病院医療事務業務
経験5年以上の常勤職員を7割以上配置すること
5）　日常業務に関して、総括責任者のほかに業務責任者（同規模程度病院医療事務業務
経験5年以上の者）を適宜選任すること
6）　社団法人　日本病院会が認定する診療情報管理士の資格を有する常勤職員を2名以上
配置すること
7）　レセプト作成業務に関して、業務従事者の中から主任者を選任（同規模程度病院での
レセプト作成業務従事経験10年以上）し遂行上の指揮、監督にあたらせること
8）　乙は、甲に従事者名簿（契約開始日において変更なく従事する者）を提出するものとする
（入札前に予定従業者の資格証明書等を提出すること）
9）　患者のプライバシー等職務上知り得た個人情報の取り扱いに関して安全な管理を行うこと
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10）　乙は、甲から使用を許可された設備等は、善良なる責任管理をもって、これらの管理に
あたるものとし、乙の責任に帰す原因により損害を与えた場合は、甲の許可を得て乙の
責任において修理補填するものとする
11）　乙は、受託業務に関し、業務に支障が生じない人員を配置するものとする
ｱ.品位を保ち、服装を正し、身だしなみに留意すること
ｲ.来院者に対して、公平を保ち、不快感を与える言動は慎むこと
ｳ.医事業務の特殊性を認識して、正確、親切に心がけて業務を遂行すること
ｴ.電気、ガス、水道などの使用については節減に努めること
ｵ.休憩等は指定された場所で行うこと
12）　乙は、従事者に対して、甲の指示した健康診断を行うものとする
13）　受託業務従事者の健康診断については、乙の負担とする
７.診療報酬請求業務について
1）　日々の診療報酬の算定に際し、もれのないように適正に処理すること
医事業務従事者の知識向上に努めること
2）　レセプトの査定、返戻を減らすよう努めること、特に入院レセプトの返戻を減らすように
努めること、返戻率0.5％査定率0.1％以下を最低ラインとする
3）　現在病院が届出している施設基準についても内容を確認するとともに、不備なこと
新たに届出できるもの等助言を行うこと
8. 接遇について
1）　研修会等を開催し接遇の向上に努めることとし、その内容について報告書を提出すること
2）　患者等からのご意見も真摯に受け止め改善に努めること
3）　窓口業務及び他部門、電話等の対応は相手に不快感を与えぬよう丁寧に行うこと
9.未収金について
1）　日々の会計業務に際し、未収金を発生させないよう努力すること
2）　未収金の把握、発生原因の検証、その抑制に関する方針の検討を行うこと
10.業務の引継ぎについて
1）委託者（以下、「乙」という）は、本契約の満了又は解除に伴い業務を引き継ぐ（引き渡す）
ときは当院の運営に支障のないよう十分な時間及び内容を持って引き継ぎを行わなければ
ならない、又、乙は契約期間前月の診療報酬等についても、業務を引き継ぎ行う
2）上記において、業務の引継ぎが完了した場合、前任業者並びに後任業者は、書面にて
東御市民病院（以下、「甲」という）に「業務引継完了報告書」（連名とする）を提出し
了承を得なければならない
11.その他
1）仕様書に定めのない事項が生じたとき、又は本仕様書に疑義が生じた場合は甲乙が協議
して定めるものとする
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