国立マレーシア・サラワク大学の皆さんが災害研を訪問されました(2015/10/29) テーマ:災害と科学技術、東日本大震災、国際交流 場 所:東北大学災害科学国際研究所 2015 年 10 月 29 日(木) 、科学技術振興機構(JST) 「さくらサイエンス事業」により来日 した国立マレーシア・サラワク大学学生・大学院生 14 名と、引率の森嶋彰 広島修道大学名誉教 授(日本マレーシア協会相談役)ほか2名の方々が当研究所を訪問されたのを受け、東北大学留 学一般に関する説明、 「災害と科学技術」をテーマにした講義、研究所の概要説明および映画上映 を英語で行いました。東北大学留学中のマレーシア人学生も2名出席しました。 初めに、森谷祐一准教授(工学研究科 国際交流室)が、東北大学への留学について説明を行い、 本学の魅力に言及しつつ、様々なプログラムや奨学金について具体的に示しました。学生さんか らは、自身の専門に関する部局、キャンパスライフについて等、質問が寄せられました。 次に、呉修一助教(災害リスク研究部門 災害ポテンシャル研究分野)が、「インドネシア・ジ ャカルタの洪水および巨大台風ハイエンの概要」と題して発表を行いました。呉助教は、ジャカ ルタ洪水に関しては衛星画像を含めた様々な解析結果があり、都市化、地盤沈下、ゴミ問題等が 原因として指摘されていること、また、ハイエン台風の際は、早期警報も出され、レーダー、衛 星、数値モデル等による分析も進んでいることを述べ、科学技術が災害対策に活用されている状 況を具体的に示しました。しかしながら、どれだけ進んだ技術や警報があっても、未だ地元の人々 の生活との乖離は大きく、技術の恩恵が防災に実際に生かせていない現状があり、技術面だけで なく教育に力を入れることが、防災に不可欠であることを述べました。学生さんからは、日本の 状況についてなど、活発な質問が出されました。 最後に、中鉢奈津子特任助教(広報室)が当研究所の概要を説明し、続いて当研究所所長監修 の映画「大津波 3.11 未来への記憶」25 分版を上映しました。映画は、東日本大震災から3年あ まりの沿岸被災地の移り変わりをテーマにしていますが、学生さんたちは熱心に鑑賞し、上映後、 自然と人間の共存について考えさせられた等、コメントが寄せられました。 森谷准教授の説明および会場の様子 呉助教講義 文責:呉修一(災害リスク研究部門)、中鉢奈津子(広報室) 写真:鈴木通江(広報室)
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