「知覚判断説⑴」 乗 山 悟

2012 copyright Association for the Study of Indian Philosophy
「知覚判断説⑴」
—Hetubindut.ı̄kā 研究⑸ (pp. 21, 11—23,11)—
乗 山 悟
和訳 (承前) (1)
知覚判断説
HBT 21,11
(2)
説
(1)
本稿
<論証
、
(Dharmakı̄rti ca. 600-660)
。略号、翻訳方針
・乗山悟「
Hetubindu (『論拠一滴論』 abbr. HB)
注釈 Hetubindut.ı̄kā(『論拠一滴論複注』abbr. HBT)
(Arcat.a ca. 710-770)
続
基体> <主題 属性> [ 存在
和訳研究
]
直
拙稿
後
対
、以下
従 。
「推論 解明」—Hetubindut.ı̄kā 研究⑴ (pp. 1-5)—」
、
『
学
学研究』3 号 (1998
年)
・乗山悟「
「綱領偈」解釈—Hetubindut.ı̄kā 研究⑵ (pp. 6 - 11, 3)」、
『
学
学研究』4 号
「主題所属性論」—Hetubindut.ı̄kā 研究⑶ (pp. 11, 4 - 17, 23)—」
、
『
学
学研究』9/10
(1999 年)
・
「
号 (2006 年)
「
「遍充論」—Hetubindut.ı̄kā 研究⑷ (pp. 17, 21-21, 10)—」
、
『
学
学研究』, 13 号 (2009
年)。
(2)
以下 箇所
。
HBT
版本
罵
対
HB 3.2
対
、< 12. 「判断 伴
[認識]
、
一般相 把捉
返答> (nirvikalpam
. katham
. sāmānyagrāhı̄ti kumārilāks.epasyottaram /)
注釈
。注釈対象
HB
訳文
。
」
分節
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学
学研究 16
意図 (abhiprāya)
理解
8
接知覚
確立
判断 伴
把捉
(avikalpa) 直接知覚
同様 可能
?
特徴
関
、[
)注釈』1
1
者=
煙
両者
何
(3)
、推論
、「
証相 自体 形相 (svarūpa)
、基体
] 関係 把握
(5)
]
「
認識
] 原因
彼 [=
>
普遍 本質
[保持
?」
直接知覚
(animitta)」
保持
反論
(4)
前提
故
。
<
『(
、
(6)
訳
単語
出入
混乱
思
。
De.194a2; Pek.239b3: HcZoIoM=dIoZbMoNdIo6qoZd=oLoH=o$cZoZboHJ<oJoH=o<oLoWoZd<ZoJT`o?dZo;=`o,!oMOIoU`IoIdoRcZo'MoLXHo1>cHo
JZn
実
、煙
存在
(
他
)見
対象
人
区別
(vivikta) 形相
、見
通
個別
場所
対象
非共通
想起
直接知覚
介
論証因
認識
発生
。
(sadhūmam
. hi pradeśam arthāntaraviviktarūpam asādhāran.ātmanā drs.t.avatah. pratyaks.en.a yathādrs.t.abhedavis.ayam
.
˚
˚
smārtam
liṅgavijñānam
utpadyate
/)
.
(3)
直接知覚
対象
独自相
理解
基体
念頭
置
次
属性 (dharmin,dharma)
反論
考
分割
得
注釈
特徴
(4)
注釈
従
方
。
:
HBTA 265,26: tayoh. sambandhasya ādhārādheyalaks.an.asya grahan.am / (「
保持
単一
関係
和訳
」
両者
把捉
関係
把捉
同様
訳
方向
。
可能
理解
]「保持
。)
HBTA 265,25: dharmin.o vā svarūpagrahan.am api tāvat katham
. yujyate ity eva yojyam / (
体
」[
?
基体
結
自
。)
。
De. 194a1; Pek. 239b2: @`o9KVo\@`T`oLH<oA`Ho [Pek. inst. ;=`o] 6qoLoWoZd<ZoJT`o%<ZoM=dIoZbMo6qo%d<ZoJoMcHoJoWZoU`InV=o
<`o=doLdoTPTIoJTMo?dZo>IoWoU=oHcoNMoR`<oAcoLVo<k@dVoLoIoTH`oH<o<`o [Pek. <`Zo] TLDcWoJo<=o<`ZoTPTIoJoU`Io ...
(5)
以下
注釈
。
HBTA 266,1: evam asau pratyavatastha iti katham
. jñāyata ity āśam
. kyāha tena hı̄ti / hir yasmāt tena kumārilena /
(「
彼 (=
」
意味
(6)
)
反論
]。「
[
?」
」
「∼ 故
」
、
「彼
疑義
」
受
、
「
彼
「
」
。)
学派
、直接知覚
<
>
認識
、過去
未来
感官
理
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「知覚判断説 (1)」
感官知
記憶
直接知覚
力能
持
基
判断
得
解
? [
9
伴
得
場合、
(7)
推論
(8)
。] cf. Śbh 1.1.2
引用
・
文章
』1-1-4
、
『
対
注』
注釈箇所
中
中
形
内容的
見
一致
Frauwallner[1968]:pratyaks.am
. tāvad animittam / kim kāran.am ?
出
記述
、『
指摘
。
evam
. laks.an.akam
. hi tat: satsam
. prayoge
purus.asyendriyān.ām
. buddhijanma tat pratyaks.am / sati indriyārthasam
. bandhe yā purus.asya buddhir jāyate,
tat pratyaks.am / bhavisyam
. ś cais.o ’rtho na jñānakāle ’sti / sataś caitad upalambhanam
. , nāsatah. / atah.
pratyaks.am animittam / buddhir vā janma vā sam
. nikars.o veti nais.ām
. kasyacid avadhāran.ārtham etat sūtram /
satı̄ndriyārthasam
. prayoge, nāsati ity etāvad avadhāryate / anekasmin avadhāryamān.e bhidyeta vākyam /
pratyaks.apūrvakatvāc ca anumānopamānārthāpattiinām apy akāran.atvam / (
?
次
諸感官 知覚 生
官知
。
知覚
経
。
定
「生
。感官
。多
感官知
。
」感官 対象
)
。
」
<
感官知
対象
結合
存在
時
時
>
存在
。... (強調部分
> 、
『
・
、
同
』1-1-2
>
感
( 感官)
認識
時
。
筆者
。
存在
(<
分裂
。
時、人間
時、人間 知覚 生
(<
文章
原因
結
。
「接触」
原因
前提
結合
未来 対象 存在
確立
基
)
「存在
時
(知覚
、
「知覚」
。
(
感官知
(感官知 )認識
、存在
立
理解
特徴 持
感官知
)原因
。
認識 原因
)確
、
確
、推論・類比・意味
含
))
説
内容 関
事柄 述
指摘
。
HBTA 266,2: jyotis.t.omādeh. śreyah.sādhanatvam
. dharmo bodhavyah. / yad āha śabarasvāmı̄ “ko dharmo yah.
śreyah.sādhanah.” iti / ata eva kumārilo ’py āha “śreyah.sādhanatāpy es.ām
. nityam
. vedāt pratı̄yate” iti / jaiminisūtre
śabarasvāmı̄yam etad bhās.yam / etad bhās.yam iti cārthadvāren.oktam / na tv ı̄drśa eva bhās.yagranthah. / (<
˚
>
、
(光 称賛)[祭]
、至福
理解
。「<
>
何
? 至福
同
「
(ŚV 2-14)
。
形
。(
」( ŚBh1-1-2)
至福
)「
実質上「
文章
注釈」
『注釈』」
」
HBTA 266,8: nirvikalpā kalpanāśūnyā indriyasya dhı̄h. / (感官
(8)
。)
、次
常
MS
知
...」
対
)注釈 文言 (
。)
、
「判断 伴
欠
手段
、
(
)与
(7)
達成
説明
。
「構想
欠
覚知
」
判断
。
伴
、構想
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学
10
学研究 16
ŚV 4-87
[判断
、
把握
、証相
[証相 ] 基体
1
[両者 ] 関係
?
(9)
、判断
把捉
。同様
]
、...
(10)
ŚV 4-88
[推論 直接知覚 基
1 HBT
] 批判
、
、De. 194a3; Pek. 239b5: “%<ZoH=o?dZo>IoTLDcWoJo
21,20: “na cāvikalpyaliṅgasya dharmisambandhayos tathā...”
H<oHco9KVo%d<Zo[%d<o] JoMcHoJZo...”
従
、“na cāvikalpya liṅgasya dharmisambandhayos tathā...”
HBTA 266,6: pramān.asyeti vivaks.āyām anumānādina iti nirdeśah. / (HBT
「推理
ŚBh
(9)
補
...」 説明
「
訂正
。
...」 言
。)
、
HBTA 266,10: vikalpanam antaren.āpi katham
. na tathā grahan.am ity āha na ceti / (「構想
把握
(10)
原文
」
[反論 対
、∼
]「
」
。)
:
katham
. pratyaks.apūrvatvam anumānādino bhavet ? /
yadā smrtyasamarthatvān nirvikalpendriyasya dhı̄h. //
˚
na cāvikalpya liṅgasya :::::
dharmisambandhayos tathā /
grhı̄tih. (HBT 21,18f.)
˚
HBT 版本
指摘
従
、ŚV 知覚章
。戸崎 [1993]
引用
ŚV
引用
。本稿 和訳
中
和訳
解釈
次
:
katham
. pratyaks.apūrvatvam anumānādino bhavet /
yadā smrtyasamarthatvān nirvikalpendriyasya dhı̄h. //87//
˚
na cāvikalpya liṅgasya ::::
liṅgisambandhayos tathā /
grhı̄tir [upamāne ’pi sādrśyagrahan.āt smrteh.] //88//
˚
˚
˚
(反論:) 感官知(=知覚) 、想起
能力
知覚
実
」(
(推理
言
)立証因
)
。)
∗
事柄
得
推理 、無分別知
(類推
(
両者
。(別言
)関係
波線
「推理
把握(
、無分別知
知覚
)想起
、
?
立証
握) 分別
、無分別
、
把握
把
。
。
)同様 類推 (知覚 基
相似性
異同、[ ] 内
把握
、HBT
。
引用
箇所
示
。
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「知覚判断説 (1)」
一方「証相
直接知覚
」
覚
把握
退
(11)
] 是認
(12)
11
。[直接知覚
。
対象 色形 ( 把握)
] 判断 伴
判断 [直接知
助力
。(13)
ŚV 4-111
最初
似
(14)
判断
、純粋
伴
実在物
発生
観照知
(15)
、幼児・口
者
知識
類
。(16)
ŚV 4-112
(11)
HBTA 266,14: neti nis.edhayati / (「∼
(12)
HBTA 266,14: vikalpasyāpı̄s.t.atvāt pratyaks.en.eti prakaran.āt / (「「判断 」直接知覚
説明
(13)
」
「退
」
。)
「是認
」」
。)
原文
:
pratyaks.āgrahan.am
. yat tu liṅgāder avikalpanāt /
tan nes.t.atvād vikalpasyāpy artharūpopakārin.ah. (HBT21, 23f.)
訳
解釈
若干異
:
%<ZoWoZd<ZoJoM=dIoZbMo!=`ZoTPTIoJoR=ZoJoU`IoIo'MoJVo%d<oJoMcHoJT`o0>`Vn
'Mo%d<oHcoWoHdIoH=dZo;=`Zn n
(判断 伴
形(
把握)
KIoTHd<ZoJVoI`oM`oTHdHo0>`Vn n (De. 194a3f.; Pek.239b5f.)
証相
助力
(14)
直接知覚
判断
「最初
承認
」
把握
退
、対象 色
。)
、
「判断 起
以前
」
HBTA 266,18: vikalpāt pūrvam
. bhāvāt prathamam ādyam... (判断以前 生
指
:
「最初 」
(
)先頭
...)
(15)
注釈
:
HBTA 266,19: śuddhavastujam śabdasmaran.arahitavastujam ity arthah. / (「純粋 実在物
言語
(16)
原文
記憶
欠
実在物
発生
意味
。)
:
asti hy ālocanājñānam
. prathamam
. nirvikalpakam /
偈頌
bālamūkādivijñānasadrśam
. śuddhavastujam //(HBT 21,25f.)
˚
TS1285 引用
。cf. 戸崎宏正 [1991]
発生
」
、
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学
12
後、
1
、実在物
[=知]
、<類>
直接知覚
可能
学研究 16
一般
諸属性
知
伴
。[
知
推論
確認
直接知覚
。
基
。](17)
ŚV 4-120
HBT 22
......
[
証相
教徒]
関係
間
故
、「仏教徒 間
]
基体
認識
、我々 [=
彼 [=
学派]
説
]
把握
Pek. 240a
]誤
防
為
[=「実 、煙 存在
直接知覚
2
、現前
同類・異類
本質
判断
直接知覚
、求
間
]
者達 [=仏
直接知覚
仏教徒
[
[
。」
。
直接知覚
証相
] 「実 煙 存在 ...」
場所 ...」
重
言明]
合
排除
肯定的 姿
確定
場所
煙
(svasvabhāvavyavasthiteh.)
21,27 “vastudharmair”
訳
2 HBT
22,5: “purovasthitam”
訳: M6qIoIo<IZoJT`o...
原文
、以下 全体的 意味
煙
1 HBT
(17)
過失
。
(18)
有
[判断 伴
特徴
ŚV 版本
[対象
独自相 [対象
、固
]
諸能力
(19)
“vastu dharmair”
“puro’vastitam”
訂正
。
、
]
相互
。
訂正
。
:
tatah. param
. punar vastu dharmair jātyādibhir yayā /
buddhyāvası̄yate sā ’pi pratyaks.atvena sammatā // (HBT 21,27f.)
注釈
:
HBTA 266,21f.: tatah. ālocanājñānāt param uttarakālam / punar aprathame / jātyādibhir viśis.t.am
. yayā buddhyāvası̄yate sāpi na kevalam ālocanājñānam iti apiśabdah. /
「
(
後」[
] 観照知 後 時間 、
「
確認
[=知覚]
、
偈
意味
(18)
注釈
] 再度、
[直接知覚
、<種>
是認
。] 「 」
限定
言葉 、観照知
。)
引用
TS k.1288
」[
。cf. 戸崎 [1991]
従
訳出
。
HBTA 266,26: tatah. tasmāt / tena kumārilena upadarśito yo dos.ah. saugatānām eva pratyaks.en.a liṅgādyagrahan.ām
ity evam
. laks.an.as tasya pratividhānāya /
(故
]従
[
把握
(19)
PV I k.40
照
。
、彼(=
」
引用句
)
特徴
。
偈頌
教示
誤
解釈
「
、
仏教徒 間
防
直接知覚
証相
...)
吉水千鶴子 [1999]、Hisataka Ishida[2011]
参
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「知覚判断説 (1)」
混
合
性質
√
(anu- kr)
˚
属性保持者>
<煙
」[
知覚領受 (anubhava)
発生
、故
確定
2
生
付託
知覚
実
実在物
全
別
関係
筈
3
両者
属性保持者
固有
、
重
合
形相
。
諸判断
確定、
関
」
別
「
対
語
所依
関係
確立
決
領得
遮
。[
故
故
、
付与
存在
関係 持
」
後
。
分別 (kalpanā)
]
Pek. 240b
、
言説 (vyavahāra)
。(22) ]
]
他 個物 対立 非対立
]。
[
伴
、能依
依拠
次
」
言説
判断
直接知覚
[関係
2
[
2
。
別
事物 (artha)
実在物
最高
「属性・属性保持者」
真実
(paramārthika)
訳: GMZo>Ho;=`o7qZoJo'MZoKIoObIoMo
22,8f.:“sarvāsāmarthamātrān.ām
. parasparam asam
. kı̄rn.arūpatvāt...”
“sarvasāmarthamātrān.ām
。
. parasparam asam
. kı̄rn.arūpatvāt...” 訂正
、
「判断 伴
」 訳
、採用
。De.194b2; Pek.240a3: 'MoJVo%d<o
THIcZoJT`o=doLdoU`IoJT`o0>`Vo...
訳
、<属性
「
特徴
、]
二
2
、
起
。実在物
[疑念]
日常世界
。
引
能依・所依
故 、
「関係・関係 有
3
、属性
別
確立
両者 関係
2
、
。
(20)
[否定的 ] 判断
(adhyāsapāt.ava)
同時 作用
明瞭
基盤
随順 De. 194b
発生
」
決知 (adhyavasāya)
(samāropita)。
[「
、
1 HBT
両者
]・「別様
発生
判断
<煙 場所両者 結合関係 確定>
同様
」
後
。
仕方
実在物
通
、
」
「
能力
]
場所>
肯定的
、直接知覚
完成
(21)
判断
、[直接知覚
、肯定 否定 2
「
係
1
故
13
De.、 Pek.
JZo;==oM=dIoZbMo!=`Zo@`o<?Ho6qoLXHoJT`o'MoJo2)Lo[T2)Lo] Jo;doIoU`IoFco...
訳
(20)
部分
否定辞
、文章
一致
。
。De.194b3; Pek.240a8: M=dIoZbMo!=`ZoAMZoZboM?d=oLoWZo0>`oIZo'MoJVoT!^VoFcn
不自然
訳
長
上
不明瞭
注釈
複
(21)
、
混乱
可能性
基
訂正
対応部分 存在
言明
次
。
困難
思
反論
写本
対
版本
。
。
答
。
HBTA 267,21f: syād etat — sambandho ’yam iti niścayānanubhavanāt katham
. sambandhaniścayas tannibandhana
ucyata ity āśam
. kyāha tathā hı̄ti
。—「
(
係
(22)
補
決定
言
関係
」
確定 領受
基盤
関
? )
。HBTA 268,1: yadi tathābhūtavastudvayād anyo nāsti tarhi katham
“anayor ayam
. sambhandhah. sambandhinau caitau” iti vyavahāra ity āha...
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学
14
学研究 16
。
普遍
言説
√
(pra- tan)
、異類
排除
諸存在
、
判断
付与
方1
異類
使用
。
個物 (bhinna)
故 、
観念
基
、領納 (anubhava)
[排除
原因
、
[
或
諸 [存在物]
、[
一
目的
実現
] 性質 (prakrti)
˚
。
(23)
一
(parāmarśa)
。
]
] 個々別々
、一
本質上定
(24)
形相 把握
排除
。例
2
反省知・対象知
感官知
同
。
(25)
PV I k.73
HBT 23
故
、普遍
1 HBT
判断
発生
扉
。
訳 De.194b5; Pek.240b2: AMZoZboM?d=oLT`o<AdoIZo
22,23: anubhavadbāren.a
正
(26)
、anubhavadvāren.a
。
2偈 中
語句
’ekapratyavamarśārthajñāna’
語形
pratyavamarśa’
、
。
注 63 番
Vora, Shinkai Ota[1981]
参照
。
、
次
(23)
並列複合語
規則
逸脱
可能
対
答
反論
関
規則
従
’ekārthajñāna-
根拠
、Pradyumna R.
言明
。HBTA 268,10: na
svalaks.an.asya vikalpajanane sāks.ād vyāpāras tasyātadvis.ayatvād ity āha...(独自相 判断 発生
作用
(24)
訂
。
、
「同一 目的 実現
拠
用
(25)
偈文
[=感官]
[判断
] 別 対象 持
」(ekārthasādhana)
。
点
引用
。原文
、直接的
。)
、
片岡啓 [2010]
、PVSV k.73
故
時
論 擁護
256 頁以降 詳
論
論
。
:
ekapratyayavamarśārthajñānādyekārthasādhane /
bhede ’pi niyatāh. kecit svabhāvenendriyādivat //
。
PVSV
、
根拠
偈
説
示
偈
関連
・
(26)
判断
参照
想起
問題
「個物
訳出
同一 効果的作用 個物
同類性
得
把握
別個
<種>
実在
論破
主張」
。
(白館戒雲)、藤仲孝司 [2012]
PV I 全体 偈文
注釈 和訳研究
。
sāmānyavi[kalpajananadvārā]
遍
登場 、一群 個物
。cf. 吉水清孝 [1987]。
、PV III k.161-162
戸崎宏正 [1979]261 頁
発表
文脈
訳
。
...」)
訳
、\@`T`o'MoJVo%d<oJT`oHIIoJo;doIoLS=oLoWoTPTIoJoU`Io ... (「普
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「知覚判断説 (1)」
(
「想起」
、領得
認識対象
想起性
何
顕現
異類
直接知覚
排除
把握
知識
領得
姿
故
。
普遍
煙
15
形相
、
[=判断]
把握
、
?(27) )
、普遍
姿
有
。
(【反論】異類 排除
独自相 直接知覚
視覚
、排除 [視覚
]
?(28) )
(29)
異類 排除 、[異類 ] 排除
[独自相] 別
。
、排除
[排除] 直接知覚
把握
。
概観
様 (yathāparidrs.t.am)、煙
独自相 (svalaks.an.a)
他者 排除
˚
(30)
1
性質
判断
。故 、感知者 (pratipattr) 決知
想起
。
˚
判断 2
部分 有
(dvividha)
、直接知覚 後 発生
、
実在物
対象
持
。
、[
前提]
1 HBT
(31)
知覚
、HBTA 268,26
23,5f.“pratipantradhyavasāyavaśāt”
訳
HBT
従
(ananubhūta)[
注釈
補
。但
“pratipattur adhyavasāyavaśād”
、
。
Pek.240b6; De.195a1: “ %d<ZoJVo1>cHoJoJdoU=o=cZoJT`oHL=o<`Zo...”
(27)
(28)
] 一般相
:
。HBTA 268,21f.: anubhūtālambanam
. jñānam
. smrtih., atra tu
˚
sāmānyam
. kenānubhūtam ayam
. grhn.āti, yena smrtitvam
. syād ity āha...
˚
˚
補
。HBTA 268,23: vijātı̄yavyāvrttam
. svalaks.an.am
. pratyaks.en.eks.itam, na
˚
tu vyāvrttir ity āha...
˚
(29)
異類
排除
、排除
同類
開
際
(30)
大
特色
独自相
別
不都合
回避
。
、
「
異類
議論
排除
考
事情
把捉
外界対象
異類
同時
異類
排除
。
論
片岡啓 [2012]
把握
言及
参照
<想起>
。
」
説明
。HBTA 268,26: pratipattur adhyavasāyavaśād grhı̄tabāhyārthagrāhitayā smrtir ucyate,...
˚
(31)
補
。
。cf. HBTA 269,1. 「
˚
」
言葉
誰
指
不明
展
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学
16
「[感官知
] 区別
認識
不妊女性
息子
記憶
能力
学研究 16
記憶
属
(32)
」
(33) 1 (34)
有
述
人 [=仏教徒]
、
。
ŚV 5-4-160
]退
[
。
(未完)
1 HBTA
269,3: yat smaran.am
. tatra śaktatā sāmarthyam astu /
“...asti nūnam
. smaran.aśaktato //”
、
訳 訂正前
7qZoJoU`Zn n
ŚV: ...vandhyāsute ’py asti nūnam
. smaran.aśaktatā //
“..asti nūnam
. smaran.aśaktatā //”
読
訂正
支持
。
。De.195a2; Pek.240b8: =cZoJVoHIIoJT`o
Mdo<XMoLboU=oUdHoJVoT!^Vn n
従
、「記憶
能力
、確
<不妊女性
息子>
存在
。」
和訳
可能
。
(32)
「記憶
属
(33)
仏教徒
、<不妊
」
「記憶
性質
」
。HBTA 269,2: smārtam
. smrtirūpam...
˚
揄
(34)
考
原文
女性
息子>
得
事柄
。
:
smārtam etad abhedena vijñānam iti yo vadet /
tasya vandhyāsuto ’py asti nūnam
. smaran.aśaktatā // (HBT 23,9f.)
「記憶
属
」
述
揶
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「知覚判断説 (1)」
17
《参考文献》(追加分)
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科学編者 塚本啓祥教授還暦記念論文集刊
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・
己
比量」
「人
著『同釈論解脱道作明』第 1 章
生老病死
高地環境-「高地文明」
研究報告書; 2011 年度研究報告書、『
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於
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解釈
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学
18
学研究 16
Arcat.a, On Perceptual Judgement ⑴
—An Annotated Japanese Translation of the Hetubindut.ı̄kā ⑸ (pp. 21, 11 − 23, 11)—
Summary
This is the fifth part of my annotated Japanese translation of the Hetubindut.ı̄kā (HBT), Arcat.a’s
commentary on the Hetubindu (HB) of Dharmakı̄rti. It covers line 11 on page 21 to line 11 on page
23 of HBT. In this portion of HB Dharmakı̄rti refers to the perceptual knowledge of a logical mark
in its locus as follows:
A perceptual-judgement-mediated knowledge of the probans,whose object is the particular as
seen, arises in a person who has seen by perception in its uncommon form the smoky region,
whose nature is excluded from other objects.
Arcat.a comments this phrase at great length. He argues that a logical mark can be grasped by
perceptual knowlegde. He takes Kumālira for an opponent of this portion and quotes a few verses
of Ślokavārttika of Kumālira. In this translation I generally refer to another commentary on HB, the
Hetubindut.ı̄kā of Vinı̄tadeva available only in Tibetan translation, as well as to the Hetubindut.ı̄kāloka
of Durvekamiśra, which is a sub-commentary on HBT.
<
> 論理学,
,知覚判断,Hetubindut.ı̄kā,Ślokavārttika