平成27年度 第1回鈴鹿市障害者施策推進協議会 日 時 場 所 出席委員 欠席委員 事 務 局 議事概要 平成27年5月29日(金)13時30分~15時30分 鈴鹿市役所 本館12階 1201会議室 貴島,近藤,塚本,中澤,平井,松本,岩崎,倉田,瀬口,皆木, 渥美,杉本,髙田,田中,平松,粟野,山本,後藤 (以上18人,敬称略・順不同) 酒井,南川(以上2人,敬称略・順不同) 近藤,村田,青井,大窪,田中 ● 議事概要 (司会進行:事務局) 開会宣言(13時30分) 事項書内容に入る前に,本協議会運営に関する事項の確認として,本協議会の オープン性,議事録の原則公開性を伝え,傍聴なし旨報告。 (本日の傍聴者は,0人) 保健福祉部次長のあいさつ 鈴鹿市障害者施策行政への格別の理解及び参加へのお礼と,人事異動による着任の 報告。 平成27年度人事異動に伴う,新委員(鈴鹿市自治会連合会平井氏,杉の子特別支 援学校後藤氏,鈴鹿公共職業安定所平松氏)の紹介。 (議長) 事項書に基づき進行を進める。まず,議事1平成27年度予算について,事務局の説 明を求める。 (事務局) 資料2に基づき説明。前年度より一般会計予算歳入歳出が30億円減なのは,市長選 の関係で,骨格予算となるため。補正により,前年度並みの予算がつく予定。 民生費は全体の4割を占める。障害福祉関係も骨格予算で若干落としてあるが,各事 業とも必要なものは実施していく。障害福祉サービス費に関しては平成26年度決算額が 約24億1500万円であり,今年度も予算より2億円ほど上回る予定。 主な事業費の決算額及び予算額の説明を資料に基づき説明。平成27年度新規事業の 説明(手話奉仕員養成研修事業,地域住民生活等緊急支援のための交付金事業) ,拡大事 業の説明(日常生活用具給付事業の紙オムツ対象者拡大,視覚障害者用ラジオ追加)。 (p. 4~5) p. 1 (議長) 以上の説明について,質問・意見は。 (粟野委員) 4ページの障がい者就労農福連携の具体的な事業名は何か。一般企業は入っているのか。 具体的な活動内容について説明を求める。 (事務局) 事業名は障がい者就労農福連携事業。プロポーザルで選定した事業所と事業内容を決め ていく。選定作業は7月から始めるので,詳細はそれから確定していく予定。事業に参加 をする事業所としては,案としては,三重県が就労支援事業所として指定をしていて,市 内で就労支援をしている事業所,法人を対象としている。地方版の総合戦略の中で実施し ていくので事業の実施予定期間は基本は5年間だが,PDCAで効果を検討していく交付 金事業のため次年度以降の財源的な保障はない。 (粟野委員) 鈴鹿市では何ヶ所の事業所があるのか。 (事務局) 就労支援の事業所は20数ヶ所がある。 (粟野委員) そこでは,障がい者が実際に働いているのか。今後新たに働きたい障がい者も受け入れ る予定なのか。広報等のPRはどうするのか。 (事務局) 実際に訓練をしながら働いている。新しく学校を卒業する障がい者等も受け入れていく。 事業内容が確定したら7月以降に広報等していく予定。 (議長) 参加事業所は何ヶ所を予定か。 (事務局) 委託先は一事業所を予定しているが,農福連携に参加する事業所として希望するところ は全て受け入れるように事業展開していく。 (塚本委員) 紙オムツについて,以前は,入院したら自費といわれたが,現在はどうなのか。 p. 2 (事務局) 紙オムツの制度については,高齢者向けのものもあるが,障がいの制度については入院 しても,紙オムツの給付は出る。ただ,問い合わせが多いのは65歳以上についてが多い が,今回障がいの制度で新たに対象となったのは,65歳未満で後天的な障がいで必要に なった方を対象としている。 (塚本委員) 以前に母親が入院したとき出ないといわれたが。 (事務局) 入院した場合に給付がでないのは,65歳以上の長寿社会課の紙オムツ事業になる。障 害福祉課で対象となるのは,3歳以上65歳未満であり,今回拡大したのも,障がい者の 紙オムツ支給である。 (杉本委員) 介護保険のサービスは,今でも入院したら紙オムツが出ない。 65歳以上は介護保険対象なので,介護認定を受けてもらったうえでの手続きになる。た だし,ケースバイケースなので,必ずしも出るとは限らない。 (中澤委員) 質問は3つ。5ページの視覚障害者ラジオについて,予算額はいくらか。対象者は何人 くらいいるのか。手話奉仕員養成事業の予算額はいくらか。3ページの②地域生活支援事 業のうち,自発的支援活動は聴覚障がい者に関わりがあるのか。災害対策として以前から 要望しているが,はっきりと回答をほしい。いつ災害が起こるか分からないので,責任を 持って災害対策の予算をとっていただきたい。 (事務局) 視覚障害者用ラジオは日常生活用具給付事業の一つの種目であり,平成27年度予算的 には昨年度と同額で事業全体で4200万円。現時点で4件の支給決定があった。 手話奉仕員養成事業については平成27年度予算額は150万円。今後,中澤会長を始め 三重県の聴覚障害者協会にも協力をいただきながら,すすめていきたい。 自発的活動支援事業については,現在鈴鹿市は安心生活応援事業として,災害時要援護 者台帳の登録者を福祉事業所が訪問する事業をすすめている。その他の事業については, 要望があるが,現在実施の予定はありません。 (議長) 予算的には,安心生活応援事業のみが自発的活動支援事業なのか。就労マルシェや,福 祉ロボットは別事業なのか。 p. 3 (事務局) 就労マルシェ,福祉ロボット事業については,地域生活支援事業の別メニューとなる。 (議長) 平成27年度予算関連について,承認を求める。 (全体異議なし) 次に,タクシー事業について説明を求める。 (事務局) 前回までの議論を踏まえて,調査をしたうえで,案を提示する。p.6以降に基づき, 事業概要,懸案事項,参考資料の説明。 (議長) 説明を受けて,質問は? (田中委員) 確認だが,対象者3475人全員が交付申請に来たとして,5000万円の支出。基金 の予算残高が4000万円。交付対象者が100%タクシーチケットを使った場合は,基 金がマイナスになるが,補填はされるのか。 (事務局) 基金がなくなったときは,補正となるが,その保障はない。万が一なくなったら,今の 段階では補填できない。 (田中委員) 基金がなくなったら,一般財源で増やせるか分からないというのは無責任ではないか。 (事務局) 現在と交付条件が同じままで,一般財源からの支出は難しいので,スリム化を考えて継 続を考えている。 (議長) 前回も挙がったが,福祉タクシー事業の目的は。 (事務局) 実施要領の読み上げ。 「(目的)第1条 この要領は,重度障がい者がタクシーを利用する場合,その料金の一 部を助成することにより社会活動を促進し,もって重度障害者の福祉の増進を図ることを 目的とする。」 p. 4 (近藤委員) 基金の原資はどこか。 (事務局) みなさんの寄付からで,年間50万円あるかないかである。 (杉本委員) 入ってくることもあるのか。減る一方ではなくて。 (事務局) 以前は寄付も多かったが,現在は使う方のが多い。 (杉本委員) 市のサービスの方で同行援護,行動援護との兼ね合いもあり,福祉タクシー事業を残す かどうかの議論もあるのか。 (事務局) 国・県の補助がない事業で市単の事業なので,やめることも選択肢の一つである。 (議長) 制度改正により外出支援に対するサービスも増えてきたので,この要領が作成された年 がいつなのか分からないが,見直す必要もある。タクシー事業の具体的な目的は何なのか。 継続的な透析の通院なのか。急な私的な用事なのか。現在は使う理由が何でもよくなって いるが,予算のことを考えるならば,使用目的も考慮する要素の一つである。 (田中委員) タクシー事業,通所助成について,今回の議会で質問されている。これに対して,回答 は重度の方に年間14,450円を交付しているとある。対象者は視覚障がい者他350 0名,交付者数は1400名。それとは別に,1ヶ月上限5千円で通所支援を行っている。 これは二重の助成ではないか。 (事務局) 通所助成については,就労継続支援B型事業所に通う利用者に対して支給している。B 型の賃金が低いため公共交通機関の交通費を一部援助しており,タクシー事業とは目的が 異なるため,二重とは考えていない。 (田中委員) 一人月額上限5千円で,年間いくらになるのか。1400人全員に支給しているのか。 p. 5 (瀬口委員) 福祉タクシーと通所助成は対象者が全く別である。通所助成は,公共交通機関を利用し て,B型事業所に通う人が対象である。福祉タクシーは,社会活動促進=社会に参加する ことを目的としており,通院等,日常生活に必要なこととは違うのではないかと思う。な ので,月5千円上限の通勤手当とタクシー事業は全く意味が違うのでは。 (田中委員) 通所助成とタクシー事業と違うというのであれば,3月に利用額が上がっているのはお かしい。 (瀬口委員) 重度の子を持っていて,親が年を老って運転できなければタクシー券を使うかもしれな い。今回の案は,使い方のスリム化を考えて,期限を設けたのでは。 (渥美委員) 基金で運用するのであれば,社会参加という目的でいけたが,税が財源に変わった場合 に,そのままでいけるのか。目的を限定するべきではないかという議論が必要では。 (議長) 他市の状況を見ていると,もう少し具体的な目的だった。一方的に対象者をしぼるだけ でなく,社会参加目的という元に,多種の利用目的をよいとするのではなく,財源の存続 性から,ニーズにより目的を絞る必要もあると考える。 (皆木委員) 基金がなくなって,一般財源に移るのは難しいのか。 (事務局) 全く同じ条件では難しいと考える。一般財源化には議会の承認も必要であり,努力して スリム化したという実績が必要だと考える。 (田中委員) 事務局は今回の案で進める予定なのか。 (事務局) 同意いただれば,この案で行く予定である。 (議長) 検討すべき課題はたくさんある。対象者・目的・予算を絞る。対象者を絞るという点で は昨年度交付実績1450人が,案①では841人になり,①,②では682人で約半分 p. 6 が対象となり,こういう人には例年通り交付するということになる。 このことについては,皆さんいかがか。 (近藤委員) 財源が底をつくという点から案として,この案は一つの手だと思うが,この財源を使い ながらずっとやっていくのか。現行の総合支援法の中で谷間にあるサービスを埋めていく ということが,今後も視野に入れて議論することが必要ではないか。市でないとできない サービスを考えていくことが大切である。 (議長) 近藤委員の言うとおり,この基金を使って,タクシー事業に限らず,法の谷間にあるサ ービス・対象者を総合的に検討する必要があるのではないかといえる。今回は対象者を案 どおり絞るということでよいか。 (杉本委員) 今は福祉タクシーの議論をしているが,ここでは,そういう総合的な法の谷間のサービ スについて議論できる場なのか。 法律を見ると,社会参加というのは移動支援でも謳われているが,通院は意外と保険が使 えなく自費が多い。障害年金だけでは,充分そういうサービスは受けれない。本来はヘル パーが付き添いで通院できるが二人分の交通費を出して,というのでは,移動支援は利用 者は少ない。余暇だけでなく,日常的に必要な通院も大切。税金が財源となると優先順位 も変わってくると思う。福祉に使ってもらいたいという寄付ならば,できるだけその意に 沿った使い方が望ましいのでは。時代に沿って谷間を埋めるサービスを考えるという点で は大切である。 (瀬口委員) 移動支援を使う人が少ない理由は,ヘルパーさんの車で移動ができないから。よその市 は認めているところもある。もう少し使い勝手の良いものにするべきだと思う。 (議長) タクシーのデータから,利用目的は分からないのか。 目的を尋ねることでタクシーチケットの使い道が分かり,公的なサービスの補完なのか ニーズが見えてくるのではないか。 (事務局) タクシー会社から請求がくるだけで,目的については,把握していない。 (渥美委員) ニーズについては,自立支援協議会で活発に議論されているが,今はパイプが薄い。折 p. 7 角議論されたものが,ハート付けされてもっとしかるべき。 社会福祉協議会も移動支援をしているが,ヘルパーは運転のプロではなく,在宅でのケ アが本来の仕事。自宅から病院の移動にはかなりの配慮がいる。 (事務局) 車の関係だが,人を移動することを目的とするなら,緑ナンバーの登録も必要である。 (議長) ある程度結論を出す必要がある。対象者は案が①841名,②642名とあるがどちら を選ぶか。ニ者択一で心苦しいが,意見を参考にするという意味で挙手をお願いする。 (塚本委員) 事業を長く維持しようとすると,②ではないか。 (各委員指示する方に挙手) (議長) 結果として,案①に賛成は4人,案②も含むとするのは6人が挙手。今までもらってい たが,今回からもらえない人に対して,どういう説明をするのかというのが,非常に大き な問題である。 (事務局) 対象者を案①のみであれば,除外者は(軽)自動車税減免対象者なので,説明はしやす い。案②まで含むとなると,かなりの低所得者も除外者に含むので説明しにくい。 (議長) ただいまの説明を踏まえて,財政的な面を考えて対象者を絞るにあたり,再度挙手をお 願いする。(各委員再度挙手)案①のみを除外する=10人,案②を含んで除外とする= 3人。 案①は現在の対象者の6割になるということで,4割を除くということでよいか。 今回の議論の中で,自立支援協議会とのパイプをどうしたらよいか。福祉サービスの制度 からどのように考えていくかということで,議論の必要性が明らかになったので,今後の 議論といたしたい。 では,その他事項書について,説明をお願いする。 (事務局) 第4期鈴鹿市障害福祉計画の策定ができましたので,冊子を配布いたします。基本的に は福祉サービスの内容・支給量の実績と,自立支援協議会の方で議論した数値目標が掲載 されている。 p. 8 (議長) この中には福祉タクシー事業は含まれているのか。 (事務局) タクシー事業はここには含まれておりません。 (田中委員) タクシー事業について,事務局からの交付方法の案はどうなるのか。 (議長) 最後の案である,チケットのあり方については,議論していなかった。現行の630円 券15枚と1000円券5枚の形から,500円券24枚,合計で2,450円の減額と いうことでよろしいか。 (異議なし) (中澤委員) 障害福祉計画の冊子58ページについてのアンケート結果を見ると,やっぱりなと思っ た。障がい者は普段はマイペースに暮らしているが,災害時不安になる。これを考えると, 30ページの(2)⑤災害時に向けた避難所の確認等は,行政の責務だと思う。今のまま だと手遅れなので,災害時に向けての関係団体との避難訓練等をと何度も言っている。 32ページ(5)意思疎通支援事業について,4年間手話通訳者設置が2人のまま。さき ほど障害福祉課に訪問した際には,2人とも席にいなかったので,問題ではないか。必ず 一人はいてほしいと思う。34ページ手話奉仕員養成事業について,平成26年度は何も なく,平成27年度から有り。これからもがんばっていきたいと思う。 (議長) チケットのあり方については,他に意見もありませんのでこれで良いということで。 (倉田委員) チケットの事例に関して,具体的にはどのような交付方法か。 (事務局) チケットごとに有効期限を設ける。申請は年に1回,一年分の交付となる。 (皆木委員) 就労マルシェの関係で。特別支援学校を卒業した子が入社した。平日勤務で土日に卓球 をしたいと聞いたが,社協,身障センター,スペシャルオリンピックに問い合わせてもな かなか難しく,一般のサークルに入るのも難しいと感じた。 就労マルシェの中で,就労だけでなく余暇活動の方の支援,情報提供があればいいなと p. 9 思う。 (議長) 余暇活動に関しては,今後の課題ということで。 (事務局) 就労マルシェについては,今年度については,内容がかなり決まりつつあるので,就労 もあれば余暇もあるということは,反省会で。南川委員より伝言で,差別解消法について も議論していく必要があるのでは,とのこと。 (議長) 話を進めるには,公的機関でどんな取り組みをするか,話題提供があれば今後話しやす いと思う。いろんな課題があるということで。これで,今回の議事は終了する。 (事務局) 二回目については,秋頃開催予定。長時間の協議ありがとうございました。 p. 10
© Copyright 2025 ExpyDoc