平成27年5月21日 ● ご紹介内容 ・津波対策の必要性 ・防潮堤について ・当社の防潮堤について ・今後の展望 ● 津波対策の必要性 2011.3.11 東日本大震災 岩手、宮城で40m超 津波が各地に甚大な被害をもたらす 津波が生命・財産に対する大きな脅威 であることを再確認させられた (出典:社会実情データ図録HP) 日本における近年の津波被害 写真提供:岩手県建設協会 津波状況の事例(宮古市田老) (出典:東京新聞。加筆) ●津波対策の必要性 南海トラフ巨大地震も遠い未来ではない? 安心して住める? 「安心・安全の施策」=「国土強靭化」 「津波対策」も「国土強靭化」の重要なテーマ! 最大:高知で34m (出典:社会実情データ図録HP) (出典:内閣官房国土強靭化推進室HP) ●防潮堤について 津波対策の多重防災計画 着目する施設 ・レベル1津波 「防災」 ・レベル2津波 「減災」 ・(例外)「原発」などの重要施設 ⇒レベル2津波に対応 ※レベル1津波 (頻度の高い津波) 100年に一度の発生確率の津波 避難タワー 避難路(歩道橋) 加筆) (出典:岩手県HP (出典:岩手県HP。加筆) ※レベル2津波 (最大クラスの津波) 1000年に一度の発生確率の津波 防潮堤(海岸堤防) ○レベル1津波(高さ:5∼10m程度)の防災施設 ○レベル2津波(高さ10m超級)の多重防災の第一線 非常に重要な施設 ○岩手、宮城、福島=海岸線延長1,700km,うち約300kmに防潮堤設置 ・・・東日本大震災で約190kmが全半壊。 津波から住民の生命・財産を守るため、早期復旧の予定 約1兆円の予算規模 開発製品により、防潮堤分野に参画中 ●防潮堤について 当社の提案分野 用地幅(傾斜堤) 鋼構造設計技術を活かす 用地幅(直立提) 鋼構造=高強度で地震時に安心 直立堤 傾斜堤 直立堤=構造物 ・費用=高い × ・用地=狭い ○ 傾斜堤=盛土 ・費用=安い ○ ・用地=広い × 東北の現場で必要とされていること 作業員の不足 鉄筋工、型枠工などの不足が顕著 建設資材・機械の不足 コンクリート、重機の不足が顕著 工期の短縮 後背地の早期復興のため 鉄筋コンクリート ・鉄筋工は? ・型枠工は? ・足場組みは? ・材料は? ・クレーンは? (出典:東京電力HP) 不足、不足で現場は遅々として進まない ●当社防潮堤について 当社防潮堤・・・震災現場の問題を解決 現場資材の縮減 ・工場で「プレファブ化」 「プレファブ化」するため、現場資材が縮減 ・高強度の鋼構造を適用し、構造の「スリム化」 「スリム化」に成功 工場 堤体ブロックの製作 工期短縮 ・現場でブロックを組み立てることで、大部分の作業 が完了する「省力化施工」 「省力化施工」 壁体 現場作業 プレファブ化 省力化施工 鋼管杭打込み 均しコン施工 フーチング設置 スリム化 ※本技術は特許出願中です。 フーチング部 (基礎部) 接続ブロック設置 被覆コン施工 堅壁建込み ●当社防潮堤について 適用事例紹介 宮古港海岸藤原地区防潮堤(岩手県) ・ふ頭用地の有効利用 ⇒ 直立提 ・工期短縮で早期復旧 ⇒ プレファブ型 平成25年度から整備中。延長2,135m。高さ7.7∼8.4m。 ・発注者:岩手県 ・1期工事:140m、2期工事:566m。 (残工事は平成27年度発注予定) 木材加工工場、物流倉庫などが津波の被害を受け、 さらにふ頭に貯蔵された材木が津波とともに流出し、 背後の住宅地への二次被害を発生させた。 (出典:いずれも岩手県HP) その1工事は、まもなく竣工予定。 その2工事は、現在部材製作中。 ● 当社防潮堤について 施工状況 宮古港海岸藤原地区防潮堤(岩手県) 高品質な防潮堤の構築が短工期で実現できた 短い工期 : 通常工程の1/3 高い安全性 : 高所作業が極めて少ない 高い品質 : 工場製品の安定した精度 フーチング(基礎) ブロック設置 壁体ブロック設置 防潮堤(連続壁体) ● 今後の展開 東日本大震災からの復興 今後も工事集中で作業員・建設資材不足が顕著 Þ引き続き、復興に協力する 南海トラフ巨大地震などへの備え 東北沿岸以外の地域での津波対策 Þ新たな技術協力先 (出典:中央防災会議HP) 高潮・洪水対策などへの総合的な備え 津波以外の高水位への対策 Þ津波対策技術の応用が可能 (出典:気象庁HP) ● 今後の展開 津波避難タワーのご提案 津波避難タワー(Tsunami Shelter Tower 工法) 多目的な用途も可能。想定外津波に対応することができる。 水密シェルター機能を兼ね備えた避難タワー 想定内津波 ⇒デッキに避難 津波避難タワー(TST工法)の概要 自立鋼管と避難デッキから構成される津波避難タワー です。自立鋼管は根入れ鋼管杭を採用し地震,波力, 浮力に対して粘り強く抵抗します。 要避難時には、鋼管内の螺旋階段からデッキに避難す ることで安全を確保できます。想定外津波 想定外津波の来襲時に は鋼管内をシェルター シェルターとして機能させます。 水密ハッチ採用 自立鋼管構造の採用により、構造物サイズのミニマム 化を実現しました。 シンプルな構造とすることで、低コスト 低コストの整備が可能 となりました。短工期 短工期での整備も可能です。 想定外津波 ⇒塔内に避難 ※本技術は特許出願中です。 ● 終わりに 自然災害の多い日本。 横河ブリッジホールディングスは、国民の生命・財産を守る 防災技術について、今後とも研究・開発に真摯に取り組み、 社会貢献していく所存でございます。 インフラ整備の総合力を発揮する当グループにご期待下さい。 ご清聴ありがとうございました。
© Copyright 2024 ExpyDoc