■概要 最近、大規模木造建築の建設に注目が集まっている。シカゴでは42階建ての超高層木質ハイブリッ ド建築の構想案が発表された。ストックホルムでは、34階建ての超高層木質ハイブリッド建築が 2023 年の完成を目指して、プロジェクトが進行中であるという。 超高層ビルとは言わないまでも、5~10階建て程度の大規模木造建築の建設が、世界では最近にな って増加している。我が国でも期を同じくして「超高層ビルに木材を使用する研究会」が、九州地区の 大学が中心となって、2013 年 10 月に発足した。しかしでは、なぜ今大規模木造なのだろうか。 超高層木造を推し進める理由として、ある人は建設段階の CO2 排出量削減の重要性を主張する。ある 人は、森林資源の活用促進の必要性を主張する。木材を使用することにより、建物が軽量化され、耐震 安全性が向上することを主張する人もいる。吸湿効果の高い木材は、環境工学的側面から見ても優れて いることを主張する人もいる。熟練工の不足に伴う建設費の高騰が背景にあり、建設工期短縮によるコ スト削減がその理由であるとする主張もある。これらはいずれもそれぞれ尤もな理由に聞こえるし、多 分それは間違い無いことなのだろうが、それでは理由は本当にそれだけなのだろうか。 建築には、理詰めだけでは説明できない面白さがあるし、またそれを何となく理屈を付けながら実現 してしまうことができる、人間の面白さもある。今年の福大建築展はそのような建築の、そして人間の 面白さを、東京と、鹿児島からゲストをお招きし、楽しく語り合おうと思う。 福岡大学建築展 2015 シンポジウム 「夢の理由−大規模木造の時代ー」 ■日時 2015 年 4 月 19 日(日)13:00 ~ 16:30 ■会場 アクロス福岡 7 階大会議室(福岡市中央区天神 1-1-1) ■定員 200 名(申込み先着順) ■参加費 無料 ■プログラム 司会: 稲田達夫(福岡大学教授) 13:00 開会、はじめの挨拶 13:05 ~ 13:50 基調講演1: 三井所清典氏(アルセッド建築研究所代表) 13:50 ~ 14:35 基調講演2: 塩尾晋一氏(鹿児島大学教授) 休憩 14:45 ~ 15:00 ショートスピーチ: 倉富洋(福岡大学助教) 15:00 ~ 15:15 ショートスピーチ: 宮崎慎也(福岡大学助教) 15:15 ~ 16:15 パネルディスカッション 16:15 ~ 16:30 まとめの挨拶、閉会 ■懇親会 17:00 ~ 18:30 ■申込方法・問合せ先 E-Mail もしくは FAX にて、氏名、所属、連絡先 TEL、連絡先 E-Mail を明記の上、お申込ください。 申込書は、福岡大学工学部建築学科ホームページでダウンロードできます。 福岡大学工学部建築学科 野中徳子/ TEL: 092-871-6631(内線 6533) E-Mail: [email protected] / FAX:092-865-6031(事務室) 福岡大学工学部建築学科 HP http://www.tec.fukuoka-u.ac.jp/arch/ <主催> 福岡大学工学部建築学科 <後援> 福岡大学、福岡大学工学部、福岡県、福岡市、福岡県教育委員会、福岡市教育委員会、 日本建築学会九州支部、福岡県建築士会、福岡県建築士事務所協会、日本建築構造技術者協会九州支部
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