開講式 - 神奈川県立総合教育センター

Vol.1
平成 27 年度 かながわティーチャーズカレッジ
平成 27 年8月3日 発行
神奈川県立総合教育センター
かながわティーチャーズカレッジ事務局
(教育事業部教育人材育成課
若手教員育成班)
開講式
平成 27 年8月2日(日)
、神奈川県立総合教育センターにおいて、
「かながわティーチャーズカレッジ」開講式・第 1 回かながわ教育学
講座が開かれました。午前中は大講堂で開講式が行われ、県教育委員
会の桐谷教育長より、
「同じ志をもつカレッジ生同士、共に切磋琢磨
し、自らの力をつけ、教育への理解を深めていくみなさんに大きな期
待をしている。
」という励ましの言葉をいただきました。
また、カレッジ長を務める総合教育センター北村所長からは、
「未
来の神奈川や日本、世界を創っていく原動力になる子どもを育てる教
職は、
『プラチナ企業』と言える。神奈川県では、
『めざすべき教職員
像』を、
「人格的資質・情熱」
「授業力」
「課題解決力」の3つの要素
を挙げている。その3要素をカレッジの学びの中でより深めていって
ほしい。子どもたちはみなさんを見て育つので、お手本になるような
姿勢をカレッジで養ってもらいたい。
」と、教職の魅力と学びの姿勢
桐谷教育長
についての話がありました。
北村所長
平成 27 年度かながわティーチャーズカレッジは、オープンコース 165 名、チャレ
ンジコース(小学校)142 名、チャレンジコース(特別支援学校)18 名の計 325 名
が受講します。各コースの代表3名が、カレッジ長より受講証を授与されました。
ステージに上がり、緊張した面持ちで受講証を受け取る代表者を見つめる受講者の
真剣な表情は、これから始まるかながわティーチャーズカレッジへの期待と意欲に
あふれていました。
担当職員紹介
開講式終了後、1グループ~13 グループの担当者やカレッジ事務局の紹介が
ありました。受講者もグループ担当者も、笑顔の中にも引き締まった表情が伺
え、お互いにこれから半年間しっかりやっていこうという意志が感じられまし
た。ちょうど、始業式で子どもたちと担任が出会う光景と重なりました。
スクールライフサポーター任命式
チャレンジコースの受講者を対象に、「スクールライフサポーター
任命式」が行われ、一人ひとりに任命書が手渡されました。今後、各
自が学校現場で様々な経験を積むことを通して、講義だけでは学ぶこ
とができない経験を積んできてほしいと思います。
記念講演
午後からは、神奈川県教育委員会委員の吉田勝明先生による、「未来を担う子どもを育てる」と題
した記念講演がありました。「10000 件のカウンセリングから診えたこと」を副題に、横浜相原病院
の院長として、先生が関わってきた事例を交えてのお話でした。現代の子どもが抱える精神疾患の原
因になっている要素や発症過程、そこから起こりうる不登校や摂食障害などの話があり、特に摂食障
害の代償行動と対応の心構えについて事例を使って説明されました。
また、悲しみ、苦しみをいやす3T[Tear(涙)、Talk(話す)、Time(時
間)]について紹介がありました。教師が子どもの悩みを聞く場合は、
時間をかけ(Time)
、話をさせてやり(Talk)
、時には涙を流させて浄化
(Tear)させるように、子どもに寄り添うことが大切であるということ
です。さらに、その子どもの家庭環境についても併せて考えることが必
要とのことでした。「お母さんのような思い出の先生」や「父と娘のお
弁当箱のメッセージ」などの心温まるエピソードも織り交ぜた講演であ
り、受講者にも子どもに寄り添う大切さが伝わったようでした。
多くの子どもたちのカウンセリングをしてきた経験を通して「未来を
担う子どもを育てる教員」としての在り方はもちろんのこと、人として元気でいるためのヒントも教えていただ
きました。
グループ活動
記念講演の後は、各グループの活動場所に移動し、グループ活動が行われました。始めは、初対面の人ばかり
の状況でややぎこちなく進んでいた活動も、自己紹介や協議が進む中で、徐々に緊張もほぐれていったように見
られました。
グループ活動中には、どの研修室からも、担当者からの熱のこもっ
た講話や受講者同士の活発な話し声が聞こえてきました。
事務局がグループごとの写真撮影をするために各研修室を訪れた
時には、互いに打ちとけ合い、まるで以前からの知り合いであるかの
ような雰囲気に包まれていました。
受講者同士、また担当者との出会いを大切にするとともに、お互い
が切磋琢磨していく存在となるよう、取り組んでいくことを期待
しています。