ADDP に対する平成 27 年度外務大臣表彰伝達式における岸野駐ラオス

ADDP に対する平成 27 年度外務大臣表彰伝達式における岸野駐ラオス大使挨拶
2015.09.25
於大使公邸
八代富子 ADDP 会長
ご列席の皆様
本日は平成 27 年度外務大臣表彰伝達式にご出席頂き、誠にありがとうございます。
まず、この度外務大臣表彰を受賞された ADDP(アジアの障害者活動を支援する会)の
八代理事長を始め、関係者の皆様に心よりお祝い申しあげます。日ラオス外交関係樹
立 60 周年という記念すべき年に、この賞を伝達出来ることを、私自身大変名誉に思
います。
貴団体は、アジアの障害者支援を目的として 1992 に設立され、95 年から今日まで
20 年に亘りラオスで精力的な活動を続けてきています。その活動分野は主として二
つあります。第一は、障害者スポーツの振興と支援です。障害者スポーツ振興に向け
たセミナーの開催、選手移動のためのバスの供与、日本とラオスにおける研修の実施
の他、昨年ウドムサイでラオス国民体育大会が開催された際には、障害者スポーツ大
会を併せ実施する為の支援等、様々な活動を通じ障害者スポーツの振興に貢献されて
きました。
そして第二が障害者の自立支援であります。2011 年から NGO 連携支援を活用し、
障害者の自立・就労支援の為のプロジェクトを立ち上げ、三年間に亘る第一フェーズ
を成功裏に終了し、現在第二フェーズに入っています。この間、障害者の方に、車い
すの製作・修理、ヘアカット等の美容、ベーカリー、名刺やちらしのデザイン、とい
った分野で技術の習得や就労に向けた支援を行い、またこれらの活動を通じて生産さ
れた製品やサービスを企業に斡旋しています。これまでに 175 名の障害者の方が研修
を通じ技術を習得し、また 43 の企業や団体が彼らと提携関係を結んでいるとお聞き
しており、大変心強く感じています。
また、貴団体は、ジャパンフェスティバル等様々な日本関連行事にも参加・協力し、
日本のプレゼンスを示し、日本とラオスの相互理解促進にも寄与されています。今年
は外交関係 60 周年を記念して、2月にフアパン県で桜の植樹式が行われましたが、
ADDP にはその準備段階から積極的に関与頂き、日本に於ける桜の苗木の調達、国際
輸送、植木職人の派遣、苗木の移植等で多大な貢献を頂きました。この場を借りて改
めて御礼申し上げます。本年 10 月から、これとも関連した、フアパン県に於ける障
害者支援プロジェクトが立ち上がります。先ほど八代会長とそのための無償契約に署
名を行ったところです。
このように、貴団体は日ラオス友好協力関係の架け橋であり、また、ラオスにおけ
る障害者の方々の希望でもあります。今回の受賞を励みとして、今後益々ご活躍され
ることを期待しています。最後に、外務大臣表彰受賞に重ねてお祝い申しあげ、私の
挨拶とさせて頂きます。