独立行政法人製品評価技術基盤機構外部通報処理規程 平成27年3月20日 監査-法B-外部通報-01 第1章 総則 (目的) 第1条 この規程は、独立行政法人製品評価技術基盤機構(以下「機構」という。)において、職員以 外の者からの通報を適切に処理するため、必要な事項を定めることにより、通報者の保護を図るとと もに、機構における法令の遵守に資することを目的とする。 (定義) 第2条 この規程において「職員等」とは、機構の職員(任期付研究員及び非常勤職員を含む。)、労 働者派遣契約(労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律 (昭和60年法律第88号)第26条第1項に規定する労働派遣契約をいう。)に基づいて機構に派 遣された労働者(以下「派遣労働者」という。)及び機構以外の事業者(個人を含む。)との請負契 約その他の契約に基づき機構において当該契約に係る業務に従事する労働者)をいう。 2 この規程において「通報対象事実」とは、次のいずれかの事実をいう。 一 公益通報者保護法(平成16年法律第122号。以下「法」という。)別表に掲げる法律(これ らの法律に基づく命令を含む。次号において同じ。)に規定する罪の犯罪行為の事実 二 法別表に掲げる法律の規定に基づく処分に違反することが前号に掲げる事実となる場合におけ る当該処分の理由とされている事実(当該処分の理由とされている事実が同表に掲げる法律の規定 に基づく他の処分に違反し、又は勧告等に従わない事実である場合における当該他の処分又は勧告 等の理由とされている事実を含む。) 三 前2号に掲げるもののほか、国家公務員倫理法違反その他の機構の適正な業務の推進を阻害する 行為又はその疑いのある事実 3 この規程において「外部通報」とは、機構の職員以外の者が、不正の利益を得る目的、他人に損害 を加える目的その他の不正の目的でなく、機構又は機構の業務に従事する場合における機構の役員又 は職員等について通報対象事実が生じ、又はまさに生じようとしている旨を、通報窓口に通報するこ とをいう。 4 この規程において「通報者」とは、外部通報をした者をいう。 (適用の範囲) 第3条 外部通報の処理については、別段の定めがある場合を除き、この規程の定めるところによる。 第2章 通報処理体制 (通報処理の仕組みの整備) 第4条 機構は、通報事案の処理を、通報者の秘密保持及び個人情報の保護に留意しつつ、迅速かつ適 切に行うため、その幹部を責任者とし、部署間横断的に通報を処理する仕組みを整備する。 (利益相反の排除) 第5条 通報の処理に関与する役員又は職員は、自らが関係する通報事案の処理に関与してはならない。 (通報窓口) 第6条 通報を受け付ける窓口(以下「通報窓口」という。)及び通報に関連する相談に応じる窓口を 監査室に設置する。 2 通報窓口に、受付管理者及び受付担当者を置く。 3 受付管理者は、監査室長とする。 4 受付管理者は、通報窓口に関する事務を総括する。 5 受付担当者は、監査室長が指名する者とする。 6 受付担当者は、受付管理者を補佐する。 (通報の方法) 第7条 通報者は、原則、自らの氏名及び連絡先を明らかにした上で、書面、電子メール、電話、ファ クシミリ又は面会により通報を行うものとする。 2 氏名又は連絡先を明らかにしないで通報が行われた場合において、当該通報を信ずるに足りる相当 の理由、証拠等があるときは、外部通報に準じて取り扱うことができる。 (公益通報以外の通報の取扱い) 第8条 機構は、次の各号に掲げる労働者でない者から通報であっても、第2条第2項第一号及び第二 号に規定する通報対象事実が生じ、又はまさに生じようとしている旨を、当該通報対象事実について 処分又は勧告等をする権限を有する行政機関に対し、法第3条第2号に掲げる要件を満たして通報す るものである場合は、法第10条第1項に規定する必要な調査及び適当な措置をとるよう努める。 一 通報対象事実に関係する事業者に雇用されている労働者 二 前号の事業者を派遣先とする派遣労働者 三 第一号の事業者の取引先の労働者 (通報の受付) 第9条 第6条に規定する通報窓口は、第7条第1項の規定により外部通報(第7条第2項の規定によ り外部通報に準じて取り扱うこととされた通報を含む。以下同じ。)がなされた場合、次の各号に掲 げる事項を、通報者(前項の規定により外部通報に準じて取り扱うこととされた通報をした者を含む。 以下同じ。)に対し、速やかに説明するものとする。ただし、通報者の連絡先が明らかでない場合又 は通報者が連絡を必要としない旨の意思表示をした場合を除く(第13条第3項、第14条第4項及 び第18条において同じ。)。 一 通報者の秘密は保持されること及び個人情報は保護されること 二 通報内容となる事実について、機構が権限を有しないときは、権限を有する行政機関 三 外部通報として受理したときは受理した旨を、受理しないときは受理しない旨又は情報提供とし て受け付ける旨及びその理由 (通報の報告) 第10条 通報窓口は、外部通報を受け付けたときは、通報を処理することが適当でない事由に該当す るか確認し、当該通知の内容を様式第1の「外部通報受付票」に記入するとともに、当該通報につい ての調査の要否その他の当該通報に関する情報を理事長及び内部統制担当理事並びに監事に遅滞な く報告しなければならない。 2 通報窓口は、通報者名及び通報者を特定できるような事項は通報窓口の担当者限りに留めおくもの とする。ただし、通報者本人の同意がある場合には、必要最小限の通報者の連絡先等を、通報の処理 に従事する他の職員に伝達することはこの限りでない。 3 第1項に規定する通報を処理することが適当でない事由には、次の各号に掲げる事由が含まれるも のとし、倫理法等違反が直ちに疑われない場合及び匿名又は連絡先が不明である場合を含まないもの とする。 一 通報対象事実でない事実の通報であること。 二 機構の役員若しくは職員以外の者に関する通報であること。 三 通報内容が虚偽であることが明らかであること。 四 通報内容が著しく不分明であること。 五 通報内容が誹謗中傷にすぎないことが明らかであること。 (国家公務員倫理法等に関する通報の通知) 第11条 監査室長等は、前条第1項の確認において通報の内容が国家公務員倫理法(平成11年法律 第129号)若しくは国家公務員倫理規程(平成12年3月二28日政令第101号)に関する場合 には、前条第1項の報告に併せて国家公務員倫理法に関する体制整備に関する要領第3条に規定する 倫理監督官に通知しなければならない。ただし、当該倫理監督官に当該通知をすることが適切でない と判断される場合は、この限りでない。 2 理事長は、前項ただし書に規定する適切でないと判断される旨の報告を受けた場合には、倫理監督 官に代わる者を指名し、その旨を当該指名した者及び監査室長等に通知するものとする。 (国家公務員倫理法等に関する通報の処理) 第12条 前条第1項の通知を受けた倫理監督官又は同条第2項の指名を受けた者(以下「倫理監督官 等」という。)は、「職員の職務に係る倫理の保持のための通報制度の整備について」(平成26年 12月26日倫参-58)の「8 通報の処理」に従って処理するものとする。 (調査担当者の指名) 第13条 理事長は、第10条第1項に規定する報告を受け、通報事由及び調査の要否の判断結果を通 報窓口に通知するものとし、通報対象事実でない事実の通報であることその他の事由により通報を処 理することが適当でないと認められるときを除き、速やかに調査を担当する職員(以下「調査担当者」 という。)を指名し、当該通報に係る調査を行わせるものとする。 2 調査担当者は、前項の指名があったときは、速やかに当該外部通報について調査を行う。 3 受付窓口は、第1項に規定する理事長の判断結果を受け、調査を行う場合はその旨及び処理の終了 までに必要と見込まれる期間を、調査を行わない場合はその旨及び理由を、通報者に対し遅滞なく伝 達しなければならない。 (調査の実施) 第14条 調査担当者は、外部通報の処理のため、次の各号に掲げる事項を公正に、かつ、速やかに実 施しなければならない。 一 当該通報に関する調査の方法等の検討 二 必要な調査の実施及びその結果の整理・分析 三 必要な場合における、当該通報に係る通報対象事実の中止その他是正措置の提案 四 前3号に掲げるもののほか必要な事項 2 調査担当者は、前項各号に規定する事項を実施するために必要な限度において、役員又は職員等に 対し、資料の提供、事情聴取又はその他の協力を求めることができる。 3 調査担当者は、 調査の実施に当たっては、通報者の秘密を守るとともに、個人情報を保護するため、 通報者が特定されないよう十分に留意しつつ、遅滞なく、必要かつ相当と認められる方法で行う。 4 調査担当者は、利害関係人の秘密、信用、名誉及びプライバシー等に留意しつつ、調査中は、調査 の進捗状況について、必要に応じて通報窓口を通じて通報者に対し連絡するとともに、調査結果は可 及的速やかに取りまとめ、その結果を、通報窓口を通じて通報者に対し遅滞なく通知するよう努める。 5 調査担当者は第1項各号に規定する事項の実施の経過及び調査結果を適時理事長及び内部統制担 当理事並びに監事に報告するものとする。 (調査の終了) 第15条 理事長は、第17条に規定する措置を講じたとき又は第14条第1項各号に掲げる事項を実 施した結果第17条に規定する措置の必要がないと判断したときは、調査担当者に対し速やかに調査 の終了を指示するものとする。この場合、調査を終了した旨を通報窓口に連絡するものとする。 (役員又は職員等の協力義務) 第16条 役員又は職員等は、調査担当者から第14条第2項に規定する協力を求められた場合には、 これに誠実、かつ、公正に応じなければならない。 (是正措置) 第17条 理事長は、第14条第5項の調査結果に基づき、通報対象事実を是正するために必要な措置 を講ずるものとする。 (措置情報の提供) 第18条 通報窓口は、前条の規定による是正措置が講じられた場合にはその内容について、適切な法 執行の確保、利害関係人の営業秘密、信用、名誉及びプライバシー等に留意しつつ、通報者に対し、 遅滞なく通知しなければならない。 (通報関連資料の管理) 第19条 受付管理者は、通報事案の処理に係る記録及び関係資料について、情報の格付け及び取扱制 限に関する規程(情報-法B-情セ格付)に規定する機密性3情報及び同規程別表第3の「機構、機 構以外の法人その他の団体又は個人の安全、利益に損害を与えるおそれのある情報」に区分される文 書に準じて、通報者の秘密保持及び個人情報の保護に留意して、別に定める保存期間の間、適切に保 管・管理しなければならない。 第3章 保護等 (通報者等の保護) 第20条 機構は、通報者又は相談者(通報窓口に相談した者をいう。以下同じ。)の通報内容が、機 構との間に契約関係のある法人又は団体に係わるものである場合、当該通報者又は相談者が通報又は 相談をしたことを理由として、当該法人又は団体に対し不利益な取扱いをしてはならない。 (秘密保持の徹底) 第21条 この規程による通報又は相談の処理に関与した機構の役員又は職員等は、当該関与によって 知り得た秘密を他に漏らしてはならない。ただし、国家公務員法(昭和22年法律第120号)その 他の法令の規定又はこの規程その他機構が定める規程に基づいて必要とされる通知、報告その他の行 為については、この限りでない。 (個人情報等の保護の徹底) 第22条 通報又は相談の処理に関与した役員又は職員等は、正当な理由なく、個人情報その他当該通 報に関して知ることのできた秘密を開示してはならない。 2 通報又は相談の処理に関与した者は、知り得た個人情報の内容をみだりに他人に知らせ、又は不当 な目的に利用してはならない。 (懲戒処分等) 第23条 機構は、正当な理由なく、通報又は相談に関する秘密を漏らした職員及び知り得た個人情報 の内容をみだりに他人に知らせ、又は不当な目的に利用した職員に対しては、必要な場合、職員就業 規程に従って処分の措置を講ずるものとする。 (本規程の管理部署) 第24条 この規程を管理する部署は監査室とする。 附 則 この規程は、平成27年4月1日から施行する。
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