ここまでできる! HPLC検出器使い方のコツ

ここまでできる!
HPLC検出器使い方のコツ
高速液体クロマトグラフの機能紹介
HPLC/RHPLC
Prep-HPLC
UHPLC
1つのシリーズ
5つのラインアップ
Prep-SFC(UFC)
UFC:Unified fluid chromatograph
Analytical SFC(UFC)
6機種 計11タイプの検出器
1. 分析手法に対応した適切なセル選択
 分析手法に対応した適切なセルの選択が必要
分析システム
充填剤粒子径 [µm]
HPLC
RHPLC*
従来(汎用)
UHPLC
超高速・高分離
UFC(SFC)
超臨界流体
3~5
2~3
~2
5~10
カラム内径 [mm]
4.6
2~4.6
2~3
4.6
流量 [mL/min]
~5
~2
~ 1.5
~5
システム圧力 [MPa]
~ 30
~ 70
~ 130
~29
Analytical
検出器セル
高耐圧セル
Semi-micro
Semi-micro SP**
* Rapid Separation HPLC
Semi-micro cell
Analytical cell
** UV/PDA検出器のみ
UHPLC用カラムでの適切なセルの選択
Column
ZORBAX Eclipse Plus C18
(2.1 mmI.D. x 50 mmL, 1.8 µm)
Flow rate
0.6 mL/min
2. 示差屈折率検出器(RI-4035)
RI-4035を使用することで、最適なシステム条件で
セミミクロスケールの測定が可能
○ 配管&セルの低容量化により、ピークの拡散を低減
装置名
IN側容量
RI-2031 (低流量配管,分析用)
70 μL
RI-2031 (高流量配管, 分取用)
500 μL
RI-4030 (低流量配管,分析用)
45 μL
RI-4030 (高流量配管, 分取用)
486 μL
RI-4035
3.2 μL
EXTREMA RI-4035
セル容量
10 μL
10 μL
2.7 μL
配管容量、セル容量ともに設計値
2. 示差屈折率検出器(RI-4035)
セミミクロスケールGPCによる測定比較
 RI-4035はセミミクロサイズのカラムを用いた、ポリスチレンオリゴマーの分析
においてピークの拡散を低減
RI-4035
EXTREMA RI-4035
RI-4030
測定条件
カラム:
移動相:
移動相流量:
カラム温度:
サンプル:
注入量:
KF-401HQ
(4.6 mmI.D. x 250 mmL)
THF(安定剤含有)
0.3 mL/min
25 ℃
ポリスチレンオリゴマー
2 mg/mL(THF安定剤含有)
5 μL(フルループ注入)
3. 紫外可視吸光度検出器/蛍光検出器
2波長同時検出が可能
最適検出波長が異なる試料の同時分析が可能注1)
注1)2波長の設定は、設定領域が決まっています。
1
CH1:UV 210 nm
2
3
4
CH2:UV 250 nm
2
1
3
4
Sample: 1.Toluene, 2.Methyl benzoate, 3.Resolcinol, 4.Caffeine
3. 紫外可視吸光度検出器/蛍光検出器
2波長同時測定例 UV検出
UV-4070によるタンパク質構成アミノ酸分析
EXTREMA UV-4070
ー 570 nm
ー 440 nm
Lys
His
Cystine
Column: AApak Na-LG (6.0 mmI.D. x 50 mmL, 4 µm)
Column temp.: 60 ℃
Mobile phase: Amino Buffer Na-LG 1st~4th
Arg
Reagent: Jas-NIN
Reaction temp.: 110 ℃
Flow rate: 0.5 mL/min each
Wavelength: 570, 440 nm
Trp
GABA
Phe
Tyr
Leu
Ile
Pro
Val
Ala
Met
Ser
Glu
Asp
Thr
Gly
ニンヒドリン ポストカラム誘導体化アミノ酸分析に適用可能
2級アミノ酸であるProlineのみ440 nmで検出
4. PDA検出器
3Dクロマトグラムの差クロマトグラム
EXTREMA MD-4010
Chromatogram
差し引き
差クロマトグラム(3D)
 3Dクロマトグラムの差クロマトグラムで溶媒組成変化によ
るベースライン変動の補正が可能
 ベースラインを差し引くことで理想的なスペクトルを取得
Blank
4. PDA検出器
ピーク純度計算(PDAデータを利用)
 目的のピークが1成分しか含んでいないのか(=高
純度ピーク)、複数成分を含んでいるのか(=低純度
ピーク)を判別
 ピークトップのスペクトルとピーク内の全スペクトル
を比較した時の相関係数のレベルから、高・中・低
純度を判別
ピーク純度パラメーター
任意で設定した相関係数の範
囲に応じて色別で表示されるた
め、視覚的に容易に判別
ピーク純度計算結果
5. データ取込(サンプリング)間隔の設定
データ取込間隔
 検出器から出てきたデータを、データ処理装置(ソフトウェア)が取
り込む間隔
 一般的には1つのピークに対して20データポイントが必要
 データポイント数が不足すると、ピーク形状の悪化や再現性の低下
に繋がる(ただし、データポイント数が多いとデータ容量が増大)
20 points
20 points/sec (= 20 Hz, 50 msec)
10 points/sec (= 10 Hz, 100 msec)
2 points/sec (= 2 Hz, 500 msec)
1 sec
データポイントの取得イメージ
5. データ取込(サンプリング)間隔の設定
データ取込間隔によるピーク形状への影響
青: 50 points/sec
赤: 5 points/sec
レスポンス: U.FAST
注) 見やすいように0.1 min offset しています
6. レスポンス(時定数,応答速度)の設定
検出器から出力される信号の処理法で、SN比を改善す
るために設定
青: レスポンス U.FAST
赤: レスポンス U.SLOW
50 points/sec
レスポンス、データ取り込み間隔の設定比較
U.FAST 50 points/sec
U.SLOW 50 points/sec
U.FAST 5 points/sec
U.SLOW 5 points/sec
S/N
Response point/sec
U.FAST
50
U.SLOW
50
U.FAST
5
THB
32.1
275.6
241.7
EAB
47.7
416
355.9
DHB
20.6
211.2
156.2
DHMB DHDMB HMB
21.1
12.8
10.5
225.5
146
124.1
158.1
97.3
80.4
最適なレスポンス、データ取り込み
を行うことで、S/N良く測定
ノイズレベル(mV)
4706
391
632
ノイズは小さいが、ピーク
形状がブロード
まとめ

シリーズの検出器は、6機種 計11タイプの検出
器をラインアップし、幅広いニーズに対応
 Semi micro, Analytical, Prep, Inert, High Pressure など、
分析手法に合わせた各種セルをラインアップ
 2波長検出など搭載機能の使用により、得られる情報が増加
 レスポンス、データ取り込み間隔のパラメーター設定により、
安定した分析および解析が可能
ご清聴ありがとうございました
新世代のラボのNeedsに新たなSeedsで応える
のSeeds
Standard ・・・ 標準化したシステム
Evolution ・・・ 最新技術の導入
Extension ・・・ 優れた拡張性
Detection ・・・・ 高感度検出
Support ・・・・・・ 分離分析をサポート