導入事例カタログPDF

倉敷紡績株式会社 様
with
CaseStudy
導入事例
老舗の繊維製造企業がWANセキュリティを強化
NetAttest LAPとCounterACTの連携で
不正端末の検知・ブロック・ワーム対策を同時に実現
User Prof ile
所 在 地 : 大阪市中央区久太郎町2-4-31
U R L : http://www.kurabo.co.jp/
「クラボウ」ブランドで知られる
1888 年に創業し、
倉敷紡績は、綿などの天然繊維をベースとした繊維
事業を核に、機能性フィルムやウレタンフォームを主
力とする化成品事業、カラー画像検査装置・赤外線
応用計測機器などを手がけるエレクトロニクス事業、
環境制御関連プラントやバイオメディカル事業などで
ビジネスを多彩に展開。
POINT
1
既存のネットワークに影響しないセキュリティ強化を実現
2
不正端末を遮断しネットワーク検疫とウイルス拡散防止を両立
3
WAN 安定化とセキュリティ対策コスト約 40% 減を実現
繊維事業を核に発展したクラボウ
独自の新素材は一流ブランドに採用
材開発競争の中、機密情報の保護とネットワー
1888 年(明 治21年)に、現 在の 岡 山 県 倉 敷
に積極的な投 資を行ってきた。その 一環とし
市で地元の実業家が綿紡績で地域の興隆を目
て、アンチウイルスソフトのパターンファイルが
指し創業した倉敷紡績株式会社(以下、クラボ
最新版の端末のみWANへの接続を許可するエ
ウ)は、19 世 紀 から21世 紀へ と 跨 が る125 年
ンドポイントセキュリティを強化するとともに、
以上の歴史の中で、繊維事業を核とした独自
ネットワークウイルスの検疫に特化したセキュ
を遮断して未知のウイルスも検知できるネット
の技術を発展させてきた。現在は、化成品、エ
リティアプライアンスを導入し、万一の際に被
ワーク検疫機能とウイルス拡散防止機能を実
レクトロニクス、エンジニアリング、バイオメ
害が部門間で拡散しない対策を講じていた。
装したシステムに置き換えようと考えました」
ディカル分野にも事業領域を広げ、高機能と
しかし、そのセキュリティアプライアンスが
と語る。
高付加価値を特長とした新素材を次々と開発。
インラインに設置するタイプの製品だったた
クの安定運用に向け、社内へのウイルス感染を
防止するためのネットワークセキュリティ対策
国内外の一流ブランドにも多数採用されるな
め、機器のメンテナンス時にはWAN回線を停
ど隠れたベストセラーを生み出してきた。ま
止しなければならず、またファームウェアの更
倉敷紡績株式会社
システム部 次長
大久保 満 氏
検疫と不正デバイスのブロックを
両方実装する唯一のソリューション
た、1950 年代から一早くグローバルな生産体
新時にはネットワーク内の端末全てが突然通
制を構築し、現在では、タイやインドネシア、中
信不能となるトラブルも発生。その解決に長時
クラボウシステム部では、複 数メーカー の
国、台湾、ブラジルなどでの生産力の強化を進
間を要するなど、安定した運用が困難な状態
セキュリティ製品を候 補に、それぞれの機 能
めている。
だったという。
を比較検討した。中でも注目したのが、ソリト
クラボウ システム部 次長の大久保 満氏は、
ンシステムズが開発した不正デバイスの接続
WAN回線の安定運用が困難に
運用管理コストの負担増加を懸念
クラボウでは、近年ますます激しくなる新素
「こうしたトラブルが続くことで運用管理コス
検 知とネットワーク接続をブロックする小型
トが膨大になるなど大きな問題となっていま
アプライアンス「NetAttest LAP」の 独 創 性
した。そこで、既存のネットワークに影響を与
だった。
えずに設置でき、かつ不正なIT機器の持ち込み
エージェントレス検疫とIPS(不正侵入防止)
CaseStudy
導入事例
倉敷紡績株式会社 様
with
を 統 合 し た セ キュリ ティア プ ラ イ ア ン ス
「CounterACT CT-2000/A」
(以下、Counter
拠
ACT)と組み合わせて活用することで、パソコ
ンのみならず無線LAN のアクセスポイントや
点
A
CounterACT
Internet
プリンターなどネットワークに接続したほぼ全
拠
点
B
ての機器をNetAttest LAPが検知。そのMAC
本
WAN
広域 LAN
社
アドレス情 報をCounterACTに通 知し、管 理
外の不正端末と判断された場合はNetAttest
LAPにブロックを指示する。ワームに感染した
端末が存在した場合は、CounterACTがその
拠
拠
点
D
C
点
端末が発信する不審な通信を既知/未知問わ
ずに検知してネットワーク接続を遮断し、ゼロデ
イアタックを防止するという連携の仕組みだ。
クラボウが採用したNetAttest LAPとCounterACTの連携ソリューション。ネットワーク全体を可視化して不正持ち込み端末や感
染端末の検知・ブロックを実現するとともに、既知/未知のワーム対策、ITガバナンスの強化も可能にした。
「検疫と不正デバイスのブロックを同時に実装
するソリューションは他にありません。また、拠
決定した。
点ごとにCounterACTを設置する必要はなく、
「今回の導入にあたっては、社外から支援して
低コストで場所を取らない NetAttest LAPを
くれたサイバネットシステムの協力により、既
各セグメントに分散配置することで、同様な機
存 の 資 産 管 理ソフトなどとの 連 携を 大 変 ス
能を満たすことができる点は、組織の柔軟性
ムーズに行うことができました」
(橋本氏)
を前提とする当社の要求にぴったりだと感じま
2013年3月から、国内の本社、支社、研究所、
した」
(大久保氏)
工場の全ての事業セグメント、および一部の関
現状のネットワーク構成を変更せず
導入可能な点が選定の大きなポイント
倉敷紡績株式会社
システム部
古庄 誠 氏
係 会 社 を 含 め た グ ル ープ ネット ワ ー ク に
れました」と高く評価する。
NetAttest LAPの 設 置を 開 始。そ の 過 程 で、
大久保氏も、従来のライセンス更新料が不
ネットワーク内の 一 部 のスイッチがARPトラ
要になるなど、ランニングコストが従来の 6 割
フィックを遮断する仕様だったことが判明し、
程度に削減できているとの見方を示すととも
に、
「情報セキュリティポリシーの遵守を個人
式会社日本データコントロール 関西支店 シス
NetAttest LAPの接続箇所を当初の予定より
増やすなど変更があったものの、CounterACT
を本社とバックアップサイトの2箇所に配備し
て、2013 年 4月に全拠点への展開を完了。本
テム担当 技師 橋本 多児氏は、
「評価するにあ
稼働を開始した。
ス面での効果を指摘する。
早速、2012年5月に評価機の貸し出しを受
けて、システム部内で機能検証を開始した。長
年クラボウの IT基盤の運用を担当してきた株
ました」と振り返る。
検証結果を受け、2012年12月に導入を正式
株式会社日本データコントロール
関西支店 システム担当
技師
橋本 多児 氏
株式会社ソリトンシステムズ
してコントロールすることで、より統制を強化
することができたと考えています」とガバナン
今後は、このシステムをグループ企業や国内
たり、現状のネットワークを大きく変更せず導
入が可能な点は選定の大きなポイントとなり
の意識に任せるのではなく、ITの仕組みを活用
稼働開始後も不具合は発生せず
WAN安定化と運用負担の軽減が実現
外 の 関 係 会 社へ の 水平展 開を可能 にするグ
プロジェクトを 現 場で指 揮した、クラボウ
ズと協力して様々なセキュリティ対策の実現
システム部の古庄 誠氏は、
「持ち込み機器の監
を図りたいと考えている。
ループネットワークの基礎として活用していく
可能性も高いという。今後もソリトンシステム
視 やMACアド レス 登 録 な ど の 個 別 対 応 は
「ソリトンシステムズはSE、営業とも優秀なの
日々行っていますが、稼働開始から現在まで、
で話しが通じやすく、プロジェクトはスムーズ
システムダウンやWAN の停止など全 体に影
に進行し大変心強かったと感じています。今後
響する不具合は1度も発生しておらず、極めて
も当社のシステム環境改善のためより一層の
安定しています。運 用の負担が大きく軽減さ
サポートを期待しています」
(大久保氏)
http://www.soliton.co.jp/
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このカタログは2013年9月現在のものです。仕様、デザインは予告なく変更することがあります。
CS-LAP-1309A