病院ポータルシステム一式 入札要項および仕様書

病院ポータルシステム一式
入札要項および仕様書
平成 27 年 10 月
恩賜
社会福祉法人財団済生会支部
福岡県済生会二日市病院
院長
間野
正衛
目
次
1.調達の背景および目的
2.調達物品および構成
3.調達物品に備えるべき技術的要件(要求仕様)
4.その他
1.調達の背景および目的
現行のシステムは、OSS の製品を使用しており、機能面の拡張性に乏しく、業務の効率化なら
びに情報共有の仕組みとして上手く活用ができていない。
今回、新たなポータルシステムを構築することにより、当院内の業務の効率化、情報共有の活
性化を図るものとする。
2.調達物品および構成
1)ポータルシステム一式
2)上記物品の調達(ハードウェア、ソフトウェア)、組立、搬入、据付、調整を含む
3)上記1)および2)の詳細に関しては、調達物品に備えるべき要件を示す
3.調達物品に備えるべき要件(要求仕様)
3-1.方針
(1)コミュニケーション機能の充実
①
病院内での利用者全員が簡易に閲覧、操作できる WEB インターフェイスによって
構築するものとする。
②
情報発信機能、ドキュメント管理機能、掲示板機能、検索機能などを整備し、
病院内での意識の共有やタイムリーな情報交換を行うためのコミュニケーション
環境を構築するものとする。
(2)利用の促進
①
利用者にて簡素な操作で登録、修正を行える環境を提供し、より多くの情報発信を
促すことができるものとする。
②
利用者の好奇心を掻き立てるような画面構成を行い、利用頻度の向上を目指すものと
する。
(3)導入後の機能向上
①
導入後、運用を通じて機能向上を行うことを想定しており、当院でカスタマイズを
行えるシステムを導入するものとする。
②
ポータルシステム上で統計情報のレポートを開示し、病院経営に関する職員意識を
高めるものとする。
3-2.機能要求
(1)ポータルシステムには次の機能を有すること。
・院内メッセージ
・スケジュール
・施設予約
・ドキュメント管理
・ニュース(お知らせ)
・掲示板
・部門・委員会サイト
・アンケート
・e ラーニング
・検索
・BI(分析)
※各機能の詳細な仕様は以下に記載する。
1)院内メッセージ
・利用者に対し、院内でクローズされた環境下でメッセージのやり取りが行えること
・Web 画面にてメッセージの作成、送受信を行えること
・メッセージには、ファイルの添付もしくはファイルの格納先のリンクが張れること
2)スケジュール
・個人および組織内メンバーのスケジュールを共有できること
・利用者が個人のスケジュールだけでなく組織内の他のメンバーのスケジュールを登録等
の編集ができること
・登録されたスケジュールについて、月別、週別、日別で切替表示ができること
・スケジュール登録時に繰り返し設定(毎週水曜日 9:00 カンファレンスなど)が
できること
3)施設予約
・利用者が会議室および備品の登録、削除ができること。
・登録された予約内容について、月別、週別、日別で切替表示ができること。
・スケジュール機能と連携し、スケジュール登録時に施設予約も合わせてできること。
4)ドキュメント管理
・各種申請様式や会議・研修会資料などのドキュメント(Word、Excel、PDF 等)を、
利用者が閲覧できるようにするとともに、アップロードされたドキュメントを
ダウンロードして活用できるようにすること
・利用者がドラッグアンドドロップの操作でドキュメントの一括アップロード、一括ダウ
ンロードができること
・ドキュメントの版管理ができ、旧バージョンの表示、復元、削除が容易にできること
・ドキュメントのチェックイン、チェックアウトによる排他制御ができること
・アップロードされたドキュメントのファイルは全文検索の対象とすること
・エクスプローラのようにツリー形式でフォルダ名およびファイル名を表示できること
5)ニュース(お知らせ)
・管理者にて直接ページ作成をできる(HTML 等の知識がなくとも Office が使える程度の
スキルがあれば WEB ページを編集できる)編集機能を提供すること
・記事に添付ファイルの登録や写真の挿入、文字の装飾等が容易に行えること
・カテゴリごとにニュースを分けて投稿できること
・投稿された記事は、ポータルシステムのトップ画面上に新着記事として表示できること
6)掲示板
・複数の利用者の投稿が連続して表示される電子掲示板とすること
・利用者がある特定の話題・テーマに関し、自由に掲示板内にスレッドを立て、
ディスカッションを行えること
・利用者が簡易な操作でスレッドを作成、削除できること
・掲示板に添付ファイルの登録、写真の貼り付けができること
7)部門・委員会サイト
・部門や委員会用のサイト(ワークスペース)を管理者にて作成し、該当する
利用者間で自由にサイト内のコンテンツの登録や削除ができること
・管理者が簡易な操作で部門・委員会サイトを作成できること
・部門・委員会サイトの構成をテンプレートとして登録ができること
・部門・委員会サイトの利用者の設定を行えること
8)アンケート
・研修会や各種イベント後のアンケートの作成、回答、集計ができること
・利用者にて簡易な操作でアンケートの作成ができること
・設問への回答内容によって以降の設問を変更する、分岐機能を有すること
・アンケート回答状況の一覧表示(未回答、回答済み)ができること
・アンケート結果は Excel に出力ができること
・アンケート結果を自動集計する機能を有すること
9)e ラーニング
・ポータルシステム上で e ラーニングを行い、利用者が当院内のどの端末からでも学習
できること
・研修に必要な資料や動画を配置し、利用者にて学習できること
・研修用の動画は、ブラウザ上でストリーミング配信できること
・学習後にアンケートを行わせることで、管理者が理解度を把握できること
・教材(コンテンツ)は当院にて作成することを想定しているため、要求仕様外とする
※本機能は必須機能ではなく、加点項目とする。
10)検索
・登録されたドキュメント、ニュース(お知らせ)をキーワードで検索できること
・前方一致や後方一致など、あいまい検索ができること
・ドキュメントの検索において、ファイル名だけでなく文書内のキーワードについても
検索対象とすること
11)BI
・院内情報システムから出力された CSV 等のデータを自動集計ができ、病床稼働率や
患者数等のレポートを表示できること
・病床稼働率については、シグナル表記(青・黄・赤)でポータルシステムのトップ画面上に
表示できること
※本機能は必須機能ではなく、加点項目とする。
3-3.機能外要求
3-3.機能外要求
(1)可用性
① ハードウェア、ソフトウェア
・本システムの導入に必要なハードウェア、ソフトウェアは見積に含めるものとする
・ベンダーで保守などに調達が必要と判断したハードウェア、ソフトウェアについても
見積に含めるものとする。
② システム障害に対する要求
・サーバ機器の冗長化は不要とする
③ データ保護
・バックアップの方式はシステムを停止せずに稼働中の状態で行うオンラインバック
アップが望ましい
・バックアップデータはポータルシステムサーバとは物理的に異なる媒体に保管すること
・調達するサーバには当院が利用するウイルス対策ソフトを適用すること
(2)性能・拡張性
① アクセス数
・ユーザ数は、600 名を想定する。
・同時アクセス数は、120 名を想定する。
②
機能拡張
・本ポータルシステムはステップ 1 と位置付けており、来年度以降で各種申請様式の
電子化(ワークフロー)や患者向けアンケートの電子化を検討している。
入札にあたり、上記機能等の拡張が将来的に対応出来る構成にすること。
(3)運用・保守性
① バックアップ
・バックアップ利用の範囲は、バックアップ取得時点からの復旧とする
・バックアップは、スケジュールし自動で行う
・データのバックアップは日次で 1 世代取得する
② 保守運用
・システムを維持管理するための保守作業を実施する。
・実施項目ごとに当院管理者が実施するか、貴社担当者が実施するかを別途定める
ものとする。
③ システム不具合についての原因の調査作業を行うこと。
④ 当院担当者からのシステムの機能や使い方に関する Q&A 対応を行うこと。
⑤ 管理者用のシステム運用マニュアルおよび利用者用のマニュアルを作成すること。
⑥ システム保守
・保守範囲は、システムを稼働するハードウェア、ソフトウェア、貴社にて導入した
アプリケーションとする。
・ハードウェア故障時の交換に際して、別途費用は発生しないものとする。
・システム保守の対応期間は仮運用、検収後翌月から 1 年間とする。
システム保守の次年度以降の更新判断は当院にて選択ができること。
4.その他
(1)
データ移行
既存のシステムからのデータ移行方法については別途検討事項とし、本入札範囲には
含めない。
(2)
①
担当する要員・組織について
貴社のプロジェクト要員構成を提出すること。
提出にあたり以下の要件がわかるようにすること。
a. 本システム構築プロジェクトを管理する統括責任者又は統括責任者を補佐する立場
の参画者は、独立行政法人情報処理推進機構が定める情報処理試験のプロジェクト
マネージャもしくは PMP の資格を有していること。
当該資格を保有する者が本プロジェクトを担当する場合加点する。
入札にあたり、当該資格を持つことを証明する書類のコピーを提出すること。
b. 本システム構築プロジェクトを管理する統括責任者又は統括責任者を補佐する立場
の参画者が、一般社団法人医療情報学会が認定する医療情報技師もしくは上級医療
情報技師の資格を保有している場合加点とする。
入札にあたり、当該資格を持つことを証明する書類もしくは認定証のコピーを提出
すること。
(3)
入札時の記入金額について
入札にあたっては下記の金額を記入すること。
①グループウェア導入に係る初期費用
・導入時のハードウェア、ソフトウェア、作業費等の合計金額。
②グループウェア導入に係る 5 年間の総費用
・初期費用に 5 年間の保守費用を加えたもの。
・3 年目に BI 機能、4 年目にワークフローを拡張的に導入した場合の金額を記入する
こと。