第47期 決算報告書 - IR

証券コード 2445
To p i c s
エスアールジータカミヤ株式会社
東京オフィス移転
― 東 京 で のビ ジ ネス 拡 大 を視 野 に―
東証一部指定
2014年12月5日
― さら なる 飛 躍 を 目 指 す―
SRG Report
2015年3月、エスアールジータカミヤ
(株)
東京支店と子会社
であるホリー
(株)
本社、
( 株)
キャディアン東京支店、
( 株)
トー
タル都市整備東京支店が東京都中央区のオンワードパーク
2015
ビルディングに移転しました。2014年8月に移転した本社と
同じく、ガラス壁を用いた空間は開放感をもたらし、グループ
連携を強化するねらいがあります。プロジェクターを備えた
ブースを充実し、提案しやすい環境を整備するなど、ITを活用
第
47
期
決算報告書
2 0 14 . 4 .1∼ 2 0 15 . 3 . 3 1
した効率化やペーパーレス化を意識した設備を多数導入して
2014年12月5日、当社株式が、東京証券取引所市場第二
います。
部から同市場第一部銘柄に指定されました。当日は子会社を
含めた社員がセレモニーに参加し、社長を筆頭に5名が記念
の打鐘を行いました。これもひとえに、株主の皆さまをはじめ
とした多くの関係者の皆さまのご支援の賜物と心より感謝申
し上げます。今後も皆さまのご期待にお応えすべく、
さらなる
業容の拡大と企業価値の向上に努めてまいりますので、引き
続き変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上
げます。
ホームページのご 案内
当社ホームページでは、ニュー
スリリースや決 算 情 報などの
最 新 情 報に加え、事 業 内 容を
わかりやすく説明したコンテン
ツを多く設けています。
ぜひ一度ご覧ください。
SRG magazine
http://www.srg.jp/aboutus/magazine/
2 0 1 4 年より、S R Gタカミヤグループ の
コーポレートサイト
http://www.srg.jp/
エスアールジータカミヤ株式会社
〒530-0011 大阪市北区大深町3-1
グランフロント大阪 タワーB27階
TEL: 06-6375-3918(経営企画室 広報・IR課)
「 今 」を 伝 え る W e b マ ガ ジ ン「 S R G
magazine」
を開設。当社の事業方針や働
き方を紹介しています。
トップ
メッセージ
中期的な成長に向け基盤を固める
中期経営計画進捗レポート
特 集
「高収益体制の確立」
に向けて
S R G R e p o r t 2 0 15
S R G タカミヤ に つ い て
トッ プ メッ セ ー ジ
エスアールジータカミヤグループは、
仮設機材の製造・販売・レンタルを通して、
社会インフラを支えています。
建設現場で用いられる足場や支保工などの仮設機材。高層ビルから地下トンネルに至るまで、様々な現場で活躍し
ています。工事の完了と共に撤去されるためあまり目立ちませんが、陰から建設工事を支える縁の下の力持ちです。
中期的な
成長に向け
基盤を固める
代 表 取 締 役 社 長
髙宮
仮設機材に関するサービスを一貫してご提供できることがグループの強みです。
仮設機材の開発・製造・販売・レンタル・設計・工事といった一連の機能を有しており、グループ全体で現場をサポー
トする体制が整っています。あらゆる角度からお客さまのニーズをくみ取り、より信頼されるサービスの提供につな
げ、現場の安全性と業界の発展を牽引するグループを目指してまいります。
開発・製造
ノウ ハ ウ の 共 有
顧 客
工 事
設 計
販 売
レンタル
一 貫 し た 供 給 体 制
一雅
した。また、グループの成長に向けて人員の採用を積極的に
人・モノへの投資が進む中、
増収増益を継続
進めた結果、人件費が増加したほか、大阪本社の移転など
その他の投資も進み、販管費が前年比で大きく増加するこ
2015年3月期の業績は、売上高342億円、営業利益30
ととなりました。
億円、経常利益33億円、当期純利益20億円となり、残念な
このような事業環境を踏まえ、2015年5月に、中期経営
がら計画を下回る結果となりましたが、増収増益を継続する
計画の修正を発表いたしました。2020年東京オリンピック・
ことができました。建設需要は依然として強い状況ではあり
パラリンピック開催に向けた都市開発や、老朽化したインフ
ますが、人員不足に伴う受注済みの土木工事案件の着工遅
ラの再整備の必要性から、引き続き足場の需要は強い状況
れが大きく影響し、主に土木関連機材のレンタル稼働が低く
です。
しかしながら、建設業界の人材不足問題はいまだ解決
推移しました。太陽光関連事業においては、消費増税に加
の糸口を見つけられず、公共工事の進捗遅れは今後も継続
え、電力会社による再生可能エネルギー接続申し込みの回
する可能性が高いと推測されます。その結果、当初想定して
答保留の影響を受け、前期比で大きく落ち込む結果となりま
いた業績目標の実現は難しいという判断となりました。成長
スピードは緩やかになりますが、基本的な経営方針は変わり
売上高
経常利益
経常利益率
342
33
ません。
レンタル事業は収益性を追求し、販売事業は海外市
9.7
場開拓や新規事業による成長に向けて施策を実行します。
億円
前期比
前期比
前期比
億円
5.6%増
10.6%増
%
0.4ポイント増
2017年3月期では、あらためて売上高420億円、経常利益
42億円に目標を設定いたしました。
(2015年3月期)
01
02
S R G R e p o r t 2 0 15
トッ プ メッ セ ー ジ
上場以降の売 上高の推移(百万円)
メーカー 機 能の保 有を
きっかけに成 長ステージへ
収 益 重 視の成 長 戦 略を
推 進しています
14,526
15,129
15,338
2007.3
2008.3
2009.3
23,201
で成
業
事
販 売
長
を
牽
52.4%
収益重視、
%以上を目指す
経常利益率
53.8%
▶
▶
▶
2017年3月期 連結経常利益
収 益 性向上
レン タル 事 業 の
47.9%
64.4%
2011.3
2012.3
10
利 益目標
35.6%
14,530
2013.3
2014.3
2015.3
47.6%
46.2%
42 億円
基本方針
グル ープ 経 営 基 盤 の 強 化
高収 益 体 制の確 立
2016.3
2017.3
新 たな 成 長 事 業 の 創 出
中期経営計画
※2012年3月期以降のセグメント別構成は、外部顧客への売上高の割合を示しています。
販売
製造技術を活かした
新商品開発
業界の質的発展を牽引するグループを目指す
引
52.1%
17,490
2010.3
28,113
Iqシステムの拡販、
海外市場開拓
デファクトスタンダードを獲得し、
32,443
2010年9月
ホリー(株)
子会社化
将 来の事業 拡 大イメージ
( 2015. 3∼2017. 3)
ビジョン
(計画)
34,261
安定的基 盤
レン タル 事 業 の
2006.3
(計画)
39,000
中期 経営計画の概 要
環境
14,017
42,000
建設
2007年12月
東証二部
上場
2005年6月
JASDAQ
上場
2014年12月
東証一部
指定
資産効率運営による
収益性の向上
レンタル
「サステナブル」
「 防災」
を
主軸に市場開拓
れも株主の皆さまのご支援のおかげであり、感謝に堪えま
す。賃貸資産としては、3カ年で100億円の投資計画でした
せん。東証一部というステージは決してゴールではなくス
が、半分以上を年度内に完了する予定です。おかげさまで
タートであると捉えています。2010年にホリー㈱が子会社
現在のところIqシステムの評判は非常に良く、広い空間と
2015年3月期は、中期経営計画の基本方針にあげてい
となりメーカー機能を備えて以来、当社グループはスピード
高い安全性が、現場の職人やゼネコンの方々に大変高い
中長期的に考えれば、東京オリンピック・パラリンピック
る
「グループ経営基盤の強化」
をねらった施策を多く実行い
感をもって成長してきました。そしてグループとして新たな
評価をいただいています。2015年3月末時点では、販売社
を境に日本の建設需要は落ち込むことが予想されます。ゼ
たしました。2014年8月には大阪にある本社が、2015年3
ステージに行く準備が整ったと考えたからこそ、
このタイミ
数で約50社、
レンタル現場は500現場を超えています。1
ネコン各社もそれを見越してあらゆる対策をとっています
月には東京支店が新オフィスへ移転となりました。これは社
ングで東証一部へと移行したのです。東証一部となったこ
日で1現場以上のペースでの受注は、軽仮設機材レンタル
が、当社グループもまた、海外に市場を求めることで成長を
員のモチベーションを高めると共に、最新の設備を揃えた
とで名だたる一流企業と肩を並べることになりました。日本
業界の新商品としては大変良いスタートを切っていると言
継続していこうと取り組んでいます。現在は、東南アジアを
オフィス環境に身を置くことで、社員全員に自ら考え発信で
を代表する企業として事業成長を遂げるのみならず、これ
えます。足場の使用ルールを定める労働安全衛生規則が強
中心として市場開拓を模索しているところです。パイプをつ
きる人材となってほしいという想いがあります。会社が成長
まで以上に社会へ貢献するグループにならなければと責任
化されることもあり、今後Iqシステムのような次世代足場
なげる緊結金具であるクランプは世界のどこでも使われる
を続けていくためには、社員もまた成長していかなければ
を感じております。これからも皆さまのご期待に応えられる
はより注目を集めることになるでしょう。
商品であるため、
まずはそういったベーシックな商品を皮切
なりません。そのため意見交換や提案の場を設けやすいつ
よう邁進してまいります。
レンタル事業としては、懸念事項であった着工遅れの影
りに、海外の顧客と関係を築いていく考えです。将来的には
Iqシステムが本格導入、
デファクトに向けて着実に普及
響を受けた土木現場も出荷が始まっており、Iqシステム導
Iqシステムなどの最新の安全性を備えた足場を、海外にお
入による効果も合わせ、稼働率の改善が見込まれます。販
いてもスタンダードとできればと考えています。
売事業においては、太陽光関連事業は引き続き縮小する見
株主の皆さまにおかれましては、今後もご支援ください
なって業務に取り組んでいきたいと思います。
2016年3月期はIqシステムが本格的に業績に貢献しま
込みではあるものの、建設現場の安全要求の高まりを受
ますよう、
よろしくお願い申し上げます。
また、2014年12月には東証一部に指定となりました。こ
す。製造ラインをさらに増強し、生産量を倍増させる計画で
け、建設関連商品の販売が伸びていくと考えられます。
事業基盤を整備し
新たな成長に向けてスタート
くりとし、グループ間のシナジーも高められるようにしまし
た。旧態依然とした環境では仕事の仕方を変えることはで
きません。最新設備のある環境の中で、グループ 一体と
03
長期的には
海外市場で成長を目指す
04
S R G R e p o r t 2 0 15
中 期 経 営 計 画 進 捗 レ ポ ート
「高収益体制の確立」に向けて
中期経営計画
基本方針
中期経営計画では、3つの基本方針に基づいて施策を展開しており、
今回は「高収益体制の確立」をレポートします。
従来の収益構造にメスを入れ、積極的に革新を起こしていく取り組みを進めています。
グループ
経営基盤
の強化
高収益体制
の確立
新たな
成長事業
の創出
会社の枠を超えた
営業連携の推進
Iqシステム導入による
機材運用効率の向上
技術力を活かした
新商品の開発
技術・ノウハウの蓄積と
開発力の向上
賃貸資産保有割合の合理化
東南アジアを中心
とした海外展開
情報共有のスピード化
海外製造によるコスト削減
M&Aによる
周辺領域への拡大
次 世 代 足 場「 I q シ ス テ ム 」を コ ア とし た 収 益 性 向 上 施 策 を 展 開 し て い ま す 。
1.「Iqシステム」が実現した3つの革新
革 新 その
仮 設 足 場 は そ の 耐 久 性 か ら 、入 れ 替 え が 進 ま な い ま ま 使 用 さ れ て き まし た 。
よ り 安 全 な 足 場 を 提 供 し た い と い う 思 い か ら「 I q シ ス テ ム 」は 誕 生 し まし た 。
最先端の
安全性
これまでの足場は階高が低く、作
101cm
85cm
業員がすれ違うにも狭いなど、不便
な面が多くありました。そこで、階高
を高くすることで開放的な作業空間
従来品
を実現。一つ上の階の手すりを取り
セイフティー
ウォーク
付けられる先行手すりが 内蔵され、
物が落下するすき間が
なくなり、フラットで歩
きやすい足場を実現。
手すりの高さも腰より高い位置とし
ました。これにより安全性が格段に向
上し、作業負担を減らすことに成功し
ました。
レンタル事業においては一日でも、一つでも多く機材を貸し出すことが重要であり、その指標になるのが
開発への
思い
建設現場に
より安全な
作業空間を
提供できないか?
どんな現場にも
対応できる
汎用性の高い
足場を
つくれないか?
よりコンパクトで
管理のしやすい
足場は
できないか?
稼働率です。従来の門型の足場は横幅が固定されているため、様々な条件の現場に対応するには多くの
種類を保有する必要がありました。横幅を固定しない支柱式であれば、支柱がどの現場でも使用できる共
有部材となるため、稼働率の向上につながります。また、部材数も減少するため、現場の作業負担軽減だけ
でなく、返却された機材の整備時間の短縮にもつながり迅速な次現場への出荷が可能となります。
革 新 その
3
圧倒的な
運用効率
梱包状態図(手すり)*梱包数100本
565
保管面積
50%減
がたつきなく
コンパクトに梱包
約
運搬台数
30%減
440
440
手すりの 高さは腰より
高い位置とし安全性が
向 上 。大 手ゼネコンの
要求にも応える。
1
796
190cm
170cm
階高は従来より20cm
高い190cmを採用。腰
を曲げて作業をする必
要がなくなった。
Iqシステム:支柱式
従来:門型足場
群を抜く
高稼働率
こ の まま で は 高 まる 現 場 の 安 全 要 求 に 応 え ら れ な い 、
革 新 その
2
約
クサビ式足場
(0.45㎡)
Iqシステム
(0.19㎡)
従来より部材数が減少した上、梱包したときのサイズも非常にコンパクトになるため、保管面積が約50%
レンタル事業では多数の機材を保管するために広大な敷地を必要としますが、
この敷地をよ
減少*1します。
り有効に活用する運用が可能となりました。現場においても、足場を置く面積が減ることで作業環境が改善
されます。同時に、運搬効率も大幅に改善しており、運搬台数が従来と比較して約30%減少*2しました。
*1:保管面積は門型足場1,000セット相当で算出 *2:運搬台数は設置面積2,000㎡で算出
05
06
S R G R e p o r t 2 0 15
中 期 経 営 計 画 進 捗 レ ポ ート
2. 今後の戦略
( 事 実 上 の 業 界 標 準 )
「 I q シ ス テ ム 」の 強 み を 最 大 限 に 活 か し た 体 制 を つ くり 、“ 足 場 の デ フ ァ クト ス タ ン ダ ー ド ”を 目 指 す
戦略
1
賃 貸 資 産の合 理 化
戦略
2
投資計画
戦略
汎 用 材 の 割 合 を高 めて 稼 働 率 の 向 上を図る
賃 貸 資 産と生 産 工 場 への
投 資を進め事 業 展 開に向 けて基 盤を整 備
レンタル事業における賃貸資産割合
賃貸資産と生産工場への投資に注力
の合理化を図っていきます。Iqシステム
などの汎用性の高い新型機材のみなら
ず、パイプやパイプをつなげる金具であ
るクランプなど、どこの現場でも多く出
荷される機材の比率を高めていきます。
これによりレンタル事業全体の稼働率を
賃 貸 資 産の機 材 種 別保 有率の変 化
2014 年3月期( 実 績 )
新型機材
一般機材、
その他
土木用機材
6%
37%
一般機材、その他が53.4%、土木用機材
します。Iqシステムにはこの3カ年で賃貸
賃貸資産
設備投資
資産として約100億円の投資を計画し
32
ており、2015年3月期では約30億円分
2017年3月期( 計 画 )
33%
20%
たベトナム工場ならびに国内工場の拡張
工事を進め、新商品およびクランプの生
工場投資による生産力強化に伴い、Iq
「I qシステム」販 売 計 画 ※
システムの 販 売 量を高 めていきます。
(単位:億円)
45
2015年3月期の販売実績は約5億円で
した。足場を保有するゼネコンやレンタ
23
16
ル事業者への販売と、
レンタル供給の両
30
面で市場におけるIqシステムの普及を進
め、足場のデファクトスタンダードとなる
産力を強化します。
べく努めてまいります。
79
59
が35.4%となっています。
販売計画
圧 倒 的な供 給 力を背景に
I q シ ス テム の 拡 販 を 進 め 業 界 標 準 を 目 指 す
(単位:億円)
を保有しています。2014年7月に開設し
57%
高 め 、収 益 性 の 向 上 に つ な げ ます 。
2015年3月末時点で新型機材11.2%、
投 資計画
3
67
5
47%
2015. 3
(実績)
2016. 3
(計画)
2017. 3
2015. 3
(計画)
(実績)
2016. 3
(計画)
2017. 3
(計画)
※外部販売のみ
COLUMN
の
レン タル 事 業
し くみ
足 場は減 価償却期間を超えて使用可能。
EBITDAで事業の収益 性が見える。
業 界では簿 外の賃 貸 資 産が
多く利用されてきました
07
価償却を終えている商品でレンタル料を
収 益 性を見るならEBITDA
今は投 資が先 行する時 期、
成 長に向けた地 盤づくりを。
モノに投資をすれば当然減価償却費
東京オリンピック・パラリンピックまで
が増加します。弊社では鋼製の足場に8
のしばらくは建設需要の強い環境が続き
年の減価償却期間を設けており、その間
ます。市場が活況であるうちに投資を行
はP/L上の利益を減少させる要因となり
い、中長期的な成長に向けて準備してま
ます。ですが申し上げたとおり、足場は8
いります。外部環境に感謝しつつ、
しっ
生しており、昨今法令によって安全性を
年を超えて使用が可能です。現在減価償
かりと内部の統制を進め、皆さまの
ご期待に応えられるよう努力して
まいります。
いただく形になり、
これがバランスシート
強化する流れとなっています。新しい基
却途中の足場は、将来的には大きな収益
現在一般的に使われている足場は、
に見えない収益源となっているのです。
準を遵 守するには、旧 来からの 足 場を
源となるのです。そのため、投資家の皆
40年以上前と同じ形の物が使われてい
この簿外の賃貸資産で商売を続けてき
使っていては非効率です。そのため私た
さまにはぜひ当期純利益に減価償却費
ます。メッキ加工がしっかりされていて耐
たのが足場のレンタル業界であり、その
ちはIqシステムを開発し、保有する従来
を加えたEBITDAを収益性の指標として
用年数が長いため、
レンタル会社が持っ
おかげでリーマンショック後の単価の下
足場からの切り替えを図り、積極的にこ
見ていただきたいと考えています。
2015
ている資産の中で30年間も使用されて
落にも耐えることができていました。一
の足場に投資する決断をしました。
年3月期においては、EBITDAは67億円
いるものも珍しくはありません。当然減
方、足場からの墜落事故が依然として発
取締役 兼
常務執行役 員
経営企画室長
安田 秀樹
を超えており、毎年増加し続けています。
08
S R G R e p o r t 2 0 15
連 結 財 務 ハ イ ラ イト
会 社概要/役 員/株式情報
売上高
経常利益
前 期 比 5.6%
前 期 比 10 . 6 %
342
33
億円
会 社 概 要 (2015年3月31日現在)
EBITDA
前 期 比 5 .1%
号 エスアールジータカミヤ株式会社
商
67
億円
役 員 (2015年6月26日現在)
会 社 設 立 1969年6月21日
億円
本 社 所 在 地
レンタル単価が改善し、建築工事向けレンタ
人材の積極採用、離職率の低下などによっ
営業利益の前年比増に加えて、戦略商品で
ルや仮設機材の販売が好調に推移しました。
て従業員が増加した結果、人件費が上昇し
あるIqシステムを中心とした賃貸資産投資
しかし土木工事向けレンタルは低く推移し、
ました。さらに、本社および東京支店の移転
と、生産設備増強のため投資が進み、減価
電力会社による再生可能エネルギーの接続
費用の計上などによって販管費が増加しま
償 却 費 が 増 加しております 。その 結 果 、
申し込み回答保留の影響で、太陽光パネル
した。また、特別利益として円安の影響を受
EBITDAは約3億円増加しました。
架台の販売が減収となりました。
けて為替差益を計上しています。
森 田 豊
取 締 役 副 社 長
大阪市北区大深町3-1
グランフロント大阪 タワーB27階
安 田 秀 樹
取締役兼常務執行役員
資
本
金 704,445,000円
代
表
者 代表取締役社長 髙宮 一雅 取締役兼執行役員
安 部 努
松 井 隆 志
清 水 貞 光
取締役兼執行役員
従 業 員 数 単体 378名/連結 998名
向 山 雄 樹
取締役兼執行役員
三菱東京UFJ銀行 みずほ銀行
三菱UFJ信託銀行 三井住友信託銀行
取
締
山 口 一 昌
常 勤 監 査 役
髙 宮 章 好
取 締 役 副 社 長
取締役兼執行役員
取 引 銀 行
髙 宮 一 雅
代表取締役社長
監
査
役
監
査
役
執
行
役
員
執
行
役
員
執
行
役
員
執
行
役
員
執
行
役
員
梶 川 強 士
酒 谷 佳 弘
川 上 和 伯
植 田 真 吏
庄 﨑 貴 弘
西 橋 康 市
佐 古 篤 彦
下 川 浩 司
役
株 式 情 報 (2015年3月31日現在)
売 上高(百万円)
32,443
営業 利益(百万円)
営業 利益率(%)
9.4
34,261
経常利益(百万円)
経常利益率(%)
9.3
9.0
9.7
28,113
23,201
5.7
17,490
4.1
3,051
3,098
2011.3 2012.3 2013.3 2014.3 2015.3
当期純利益(百万円)
4.5
5.4
3.3
1.7
1,768
2.9
621
1,080
1,553
発行可能株式総数
144,000,000 株
発行済株式の総数
45,104,000 株
株主数
1株 当たり配 当金 *( 円)
46.17
12.5
40.17
大株主(上位10名)
持株数(株)
持株比率(%)
有限会社タカミヤ
6,725,520
14.91
日本トラスティ・サービス信託銀行
株式会社
(信託口)
2,498,500
5.54
19.1
29,594
19.3
6.5
17.47
18.83
5.0
2011.3 2012.3 2013.3 2014.3 2015.3
5.0
4.94
髙宮 一雅
1,969,672
4.37
21.5
26.3
19.8
6,421
高宮 千佳子
6.46%
2,913,300株
その他の法人
24.29 %
個人・その他
52.42%
10,954,280株
23,644,590株
金融機関
16.15%
3.72
1,579,824
株式会社ダイサン
3.50
1,424,000
7,284,600株
3.16
1,360,000
※ 小数点第3位を
四捨五入しております。
3.02
株価(円)
12.7
12.2
3,468
8,000
株式分割
900
6,000
600
4,000
300
2,000
0
4
5
6
7
8
2012
9
10 11 12
1
2
3
4
5
6
7
2013
8
9
10 11 12
1
2
3
4
5
6
7
2014
8
9
10 11 12
1
2 3
2015
0
* 当社は、2013年4月1日付けで株式1株につき2株の株式分割を、
また2015年1月1日付けで株式1株につき2株の株式分割を行っております。株価につきましては、株式分割の影響を遡及して修正しております。
4,126
株 主メモ
2011.3 2012.3 2013.3 2014.3 2015.3
出来高(千円)
1,200
6,747
5.4
2011.3 2012.3 2013.3 2014.3 2015.3
* 記載金額は、百万円未満の端数を切り捨てております。
* 当社は、2013年4月1日付で株式1株につき2株の株式分割を、
また2015年1月1日付けで株式1株につき2株の株式分割を行っております。
1株当たり指標につきましては株式分割の影響を勘案した金額を記載しております。2015年3月期の配当金には、東証一部指定に伴う記念配当2.5円が含まれております。
* EBITDAは簡便的に
“営業利益+減価償却費”
にて算出しております。
09
0.01%
4.78
1,678,288
EBITDA(百万円)
4,886
43,520
2011.3 2012.3 2013.3 2014.3 2015.3
2,156,684
髙宮 豊治
株 価および
出 来 高の推 移
5.0
20.4
37,245
4,070株
13.33
2,225,740
髙宮 章好
2011.3 2012.3 2013.3 2014.3 2015.3
ROE(%)
自己 資 本比 率(%)
32,472 33,987
303,160株
(注)
1. 当社は、自己株式を4,070株保有しております。
2. 持株比率は自己株式を控除して計算しております。
13.95
25.5
6,013,504
スカイレインボー従業員持株会
302
総 資 産(百万円)
自己名義株式
外国法人等
株式会社カナモト
2,070
2011.3 2012.3 2013.3 2014.3 2015.3
金融商品取引業者
0.67%
3,471 名
髙宮 東実
2011.3 2012.3 2013.3 2014.3 2015.3
1株 当たり当期 純 利益 *( 円)
6.0
807
755
1,037
所有者別株式分布状況
株主名
3.6
2011.3 2012.3 2013.3 2014.3 2015.3
当期純利益率(%)
3,006
4.7
1,605
722
5.5
3,325
株 式の状 況
事 業 年 度 4月1日から翌年3月31日まで
株主名簿管理人
三菱UFJ信託銀行株式会社
特別口座の口座管理機関
定 時 株 主 総 会 6月中
〒541-8502 大阪市中央区伏見町三丁目6番3号
同 連 絡 先 三菱UFJ信託銀行株式会社 大阪証券代行部
電話 0120-094-777(通話料無料)
基
準
定時株主総会.............. 3月31日
.... 3月31日
日 剰余金の配当
(期末)
.... 9月30日
〃 (中間)
単 元 株 式 数 100株
公 告 方 法
電子公告により行います。ただし電子公告によることができな
い事故その他やむを得ない事由が生じたときは、日本経済新聞
に掲載して行います。
〈公告掲載ホームページアドレス〉http://www.srg.jp/
10
証券コード 2445
To p i c s
エスアールジータカミヤ株式会社
東京オフィス移転
― 東 京 で のビ ジ ネス 拡 大 を視 野 に―
東証一部指定
2014年12月5日
― さら なる 飛 躍 を 目 指 す―
SRG Report
2015年3月、エスアールジータカミヤ
(株)
東京支店と子会社
であるホリー
(株)
本社、
( 株)
キャディアン東京支店、
( 株)
トー
タル都市整備東京支店が東京都中央区のオンワードパーク
2015
ビルディングに移転しました。2014年8月に移転した本社と
同じく、ガラス壁を用いた空間は開放感をもたらし、グループ
連携を強化するねらいがあります。プロジェクターを備えた
ブースを充実し、提案しやすい環境を整備するなど、ITを活用
第
47
期
決算報告書
2 0 14 . 4 .1∼ 2 0 15 . 3 . 3 1
した効率化やペーパーレス化を意識した設備を多数導入して
2014年12月5日、当社株式が、東京証券取引所市場第二
います。
部から同市場第一部銘柄に指定されました。当日は子会社を
含めた社員がセレモニーに参加し、社長を筆頭に5名が記念
の打鐘を行いました。これもひとえに、株主の皆さまをはじめ
とした多くの関係者の皆さまのご支援の賜物と心より感謝申
し上げます。今後も皆さまのご期待にお応えすべく、
さらなる
業容の拡大と企業価値の向上に努めてまいりますので、引き
続き変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上
げます。
ホームページのご 案内
当社ホームページでは、ニュー
スリリースや決 算 情 報などの
最 新 情 報に加え、事 業 内 容を
わかりやすく説明したコンテン
ツを多く設けています。
ぜひ一度ご覧ください。
SRG magazine
http://www.srg.jp/aboutus/magazine/
2 0 1 4 年より、S R Gタカミヤグループ の
コーポレートサイト
http://www.srg.jp/
エスアールジータカミヤ株式会社
〒530-0011 大阪市北区大深町3-1
グランフロント大阪 タワーB27階
TEL: 06-6375-3918(経営企画室 広報・IR課)
「 今 」を 伝 え る W e b マ ガ ジ ン「 S R G
magazine」
を開設。当社の事業方針や働
き方を紹介しています。
トップ
メッセージ
中期的な成長に向け基盤を固める
中期経営計画進捗レポート
特 集
「高収益体制の確立」
に向けて