大阪市立大学医学部 スキルスシュミレーションセンター 管理人 臨床検査技師 小澤 朋子様 スキルスシミュレーションセンター(SSC)の取り組みと管理人業務について 大阪市立大学医学部スキルスシミュレーションセンター(SSC)は、医学部と附属病院内のすべての構成員に医療 技術をトレーニングするための場を提供することを目的として、2007 年 3 月に開設されました。同院の臨床検査技師と して活躍されていた小澤朋子様は、SSC の開設当初から専属管理人を任命され、今年で三年目の春を迎えていま す。それまでの臨床検査業務とはまったく異なる環境や職務内容に戸惑いながらも、SSC の円滑な管理運営を行う ためにさまざまな苦労や工夫を重ね、年間延べ約 7,000 人に上る利用者に快適な学習環境を提供し続けているその 運営方法の実際などを、とてもわかりやすくご紹介いただきました。 SSC 利用目的の内訳は医学・看護の卒前/卒後研修や講習会が主で、時には見学者や多学部生にも開放さ れています。職種横断的に開催されるイベントもあり、中でも学生インストラクターによる病院職員を対象とした CPR 講習会は 50 回以上開催を重ねるほどの人気です。使用頻度の高いトレーニング機材として、レサシアン®、ハートシ ム ACLS トレーニングシステム®、高性能シミュレータ SimMan®は、日々各種のトレーニングに用いられています。 SSC を円滑に運営するための管理人の業務内容: ① 講習会の準備と後片付け~大型のマネキンやシミュレータなどを移動するのは重労働です。 ② スケジュール調整~SSC の利用申込書は管理人に直接手渡すことを原則とし、ミーティングやメールのやりとり を通して使用者間のコミュニケーションの充実を図るよう心がけています。 ③ 講習会の案内~学内・院内に告知を行うツールとしてブログも活用しています。 ④ 講習会修了証の準備。 ⑤ シミュレータのメンテナンス~収納方法を工夫することも管理を容易にするコツです。 ⑥ 消耗物品の管理・購入・整理~病院より期限切れの物品を回収してストック、また SSC 管理の物品は、機 材の部品一つ一つに至るまで SSC 所有と識別するためのシールを貼っておきます。 ⑦ 利用者の入室管理~現在は PC によるデータ集約が可能だが、当初は手書きの表を用いていたため集計も 手作業で行っていました。その他、管理人自身がインストラクターとして講習会に参加することもあります。 上記のように幅広い内容の業務を行う上で専属管理人の存在は不可欠であり、二年間の管理活動を通して大 阪市立大学医学部 SSC の存在意義はしっかりと利用者に根付き、多くのリピーターをつかんでいるそうです。
© Copyright 2024 ExpyDoc