「城陽市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等

「城陽市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づ
く個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例(仮称)の制定に向けた考え方(案)
」
に関するパブリック・コメント(市民意見)の募集について
<背景>
平成25年5月に「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関す
る法律」
(平成25年法律第27号。以下、「番号法」といいます。
)が公布され、平成27
年10月からマイナンバー制度が開始されます。
マイナンバー制度では、住民票を有するすべての方に12桁の個人番号(以下、「マイナ
ンバー」といいます。)を付番し、国の行政機関や地方公共団体といった、複数の機関に存
在する個人の情報を同一人の情報であるということの確認を行うための社会基盤になるも
のです。
<マイナンバーの利用範囲>
マイナンバーの利用範囲は、番号法別表第一の事務(以下、「法定事務」といいます。)
に限定するとともに、マイナンバーをその内容に含む個人情報(以下、
「特定個人情報」と
いいます。
)の連携は原則禁止としたうえで、番号法第19条各号に該当する場合のみ例外
的に認められています。
また、法定事務以外においても、市が条例に規定することにより、社会保障・税・災害
対策の分野に限り、マイナンバーの利用が認められています。本市におきましても、番号
法の趣旨を踏まえた適切な運用を実施するため、条例を制定する予定です。
<条例に規定する事務等>
①市が独自に実施している事業にマイナンバーを利用する場合
番号法別表で定められていない「市町村等が独自に実施している事務」については、
番号法第9条第2項に基づき条例に規定することで、当該事務にマイナンバーを利用
することができます。
例えば城陽市では、国が実施する医療費の助成に対する市独自の拡充サービスとし
て、ひとり親家庭に対する医療費の助成を実施しています。市が独自に実施する助成
は法定事務ではないため、番号法第9条第2項に基づく条例に規定することでマイナ
ンバーを利用することができるようになります。市では、独自事業を進めるにあたり、
国の助成分と市の助成分を一体的に管理することで、窓口手続きの簡素化・効率化を
図ってきました。これらの事務を条例に規定しない場合、市の独自事業ではマイナン
バーを利用することができず、申請内容の確認作業や対象者の事務手続などを完全に
分離して手続を進める必要があります。
つきましては、これらの市が独自に実施する事業を条例に規定することで、手続の
際に必要以上に時間がかからないようにする予定です。
(例)ひとり親家庭医療費助成制度
国の制度で、国民の医療費の7/10を助成していますが、城陽市では、対象者に
対してさらに医療費の3/10を助成し、医療費を全額助成しています。
②同一機関内で特定個人情報の授受を行う場合
番号法の規定においては、マイナンバーを利用できる事務であっても、複数の事務
で市が保有する特定個人情報を連携させることは想定しておらず、あくまでも一つの
事務においてマイナンバーを利用することのみが認められています。市で保有する特
定個人情報を別の事務に利用するためには番号法第9条第2項に基づき条例に規定す
る必要があり、城陽市におきましては、マイナンバーを利用する事務の間で情報連携
を行うことを条例に規定し、効率的に事務を進める予定です。
③同一地方公共団体の他機関との間で特定個人情報の授受を行う場合
番号法では、市長部局(税務課や福祉課など)と教育委員会(学校教育課など)は
別の機関であるとされています。城陽市では、学校教育課で行っている「子どものた
めの給付措置に関する事務」において、現在、市が保有する所得情報などの個人情報
を教育委員会が税務課に直接問い合わせることで申請者の提出書類を削減し、手続の
簡素化・効率化を図っていますが、制度導入後も続けて情報連携を行うためには番号
法第19条第9号に基づき、連携を行う特定個人情報を規定する必要があります。今
後も手続にかかる時間の短縮や提出しなければいけない書類の省略を行うため、必要
となる特定個人情報を条例に規定する予定です。
(②庁内連携、③機関間連携のイメージ)
事業の実施にあたり、対象者の所得情報が必要な場合は、税務課が保有する情報をマ
イナンバーを介して連携させることで、申請者の提出書類の削減が図れる。
<マイナンバー制度のスケジュール(予定)>
平成27年10月 マイナンバーの付番、通知
平成28年1月
個人番号カードの交付
マイナンバーの利用開始(窓口手続でのマイナンバーの確認の開始)
平成29年7月
機関間での特定個人情報の連携開始(制度の本格開始)