住友理工

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Special Talk /住友理工
Tetsu Matsui
■略 歴
松 井 徹
1954年6月愛知県生まれ、61歳
1979年4月名古屋大学工学部卒
後東海ゴム工業(現住
友理工)入社
住 友 理 工
2004年6月取締役防振事業部長
2005年6月執行役員、2007-2014
年米子会社社長、こ
の間に2009年6月常務
執行役員
代表取締役社長兼COO
グローバル化と
ダイバーシティを推進
2013年6月専務執行役員
2014年6月取締役
2015年6月代表取締役社長兼COO
住友理工
2015 年 6 月 18 日付で住友理工の新 を踏襲して進めていく。さらにグローバ していく、③企業として持続的に発展し
社長に就任した松井徹氏。7 月 6 日、名 ル化の推進が急務であり、従来のような ていくためには環境への対応が欠かせな
環境に寄与できるようにする」
古屋・栄の名古屋住友クラブで記者会見 顧客の海外進出に従っての対応でなく、 い。多様性、
し、新経営体制や事業展開等について以 真のグローバル企業として 2020 年には
下のように説明した。
真のグローバル企業へ
氏
グローバル・エクセレント・マニュファ
伸び期待できる市場で拡販
クチャリング・カンパニーになりたい」 日系企業以外へのアプローチの現状に
と話した。
ついて、松井社長は「現在は日系企業向
今回の新経営体制では、経営のさら 続けて「これを実現するため、①日系 けが 8 割だが、2020 年のありたい姿で
なる強化のため役員の新たな職制として 自動車メーカーはもちろん、それ以外の は 5 対 5 にしたい。M&A で真のグロー
CEO、
COO を導入。CEO(最高経営責任者) お客様にも市場を広げる。そのためには バル企業への足掛かりはできた。これか
は、グループ全体の経営の舵取りにあた ダイバーシティを推進し、どこから見ても ら欧米、南米、中国など伸びが期待でき
り最終経営責任を負う。COO は、現場の 公平でしっかりと働ける会社にする、② る市場、お客様に拡販していく。
業務執行の責任を負い、陣頭指揮を執る。 当社は元来モノづくり企業としての根幹 また環境規制はますます厳しくなるの
現場業務の舵取りを任された松井社長 を持っているので、これをさらに伸ばし、 で、技術対応できる企業として市場は広
兼 COO は、「遂行中の 2015 年ビジョン 従来の自動車、産業資材分野以外に ICT、 がっていく。規制が厳しくなるであろう
と 2020 年初頭の会社のありたい姿達成 エネルギー、環境などの分野に対し、コ 中国などに狙いを絞って攻勢をかけてい
に向けて、西村会長が実施してきたもの アコンピタンスを生かして新事業を伸ば きたい」
検 索
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「GPS」を持っている人
西村義明会長兼 CEO から見た松井新社長の
人物像は、「GPS を持っている人」。
G(グローバリティ):小学校 6 年間を父
の仕事の関係からアメリカで育ち、会社に
入ってからも 2007 年から昨年まで 7 年間、
DTR テネシー社長、TRI USA 社長として滞米
した。西村会長によれば「彼の英語はうます
ぎて、ときに我々には分かりにくい」。
P(パーソナリティ):「誰からも好かれ尊
敬される」(西村会長)との評だが、自己診
断では「どちらかと言うと人前に出るのは苦
手」、さらに「新しいものが好き、つねに新
しいものに目を向ける性格」。
S(スペシャリティ):「防振ゴムで世界的
権威」(西村会長)との紹介に、「ちょっと大
げさ」と謙遜。しかし、防振ゴムについて技
術的な質問を振ると、特に振動騒音問題では
話が止まらない。