この報告書の要約をダウンロードする

26 技術流出
調査研究報告書の要約
書
名
発行機関名
発行年
平成26年度機械工業における技術流出防止策の調査研究報告書
一般社団法人日本機械工業連合会
H27(2015)
頁
数
85 頁
識別
A4 版
【目 次】
技術流出対策 エグゼクティブサマリー
1 調査研究の概要
2 平成 25 年度調査研究結果の概要
3 日本政府による近年の技術流出防止策
4 機械工業等における技術流出防止のためのガイド
5 日本政府に対する技術流出防止に向けた施策の提言
【要 約】
近年、自社の従業者や退職した従業者を通じた技術の流出、特に国外への流出が大きな問題になっ
ている。直近では、2014 年 4 月に、大手半導体メーカーの業務提携先の元技術者が、最先端の技術
情報を韓国の大手半導体メーカーに渡したとして起訴され、2014 年 8 月には、大手工作機械メーカ
ーの元従業員が設計情報を不正に取得した刑事責任を問われた裁判の判決が言い渡された。
意図した又は想定していた技術移転の範囲を超える「意図せざる技術流出」は、当該企業の国際競
争力を低下させると同時に、発展途上国の本来以上の速いスピードでのキャッチアップにつながる。
また、模倣品被害の拡大にもつながり、技術の適正な対価が受け取れないことにより当該企業の収益
が低下する恐れがある。さらにこれは、一企業の問題にとどまらず、他社や他業種、ひいては我が国
全体の産業競争力にも影響する可能性がある。
経済産業省でも、かねてよりこうした問題意識をふまえ、2003(平成 15)年には「技術流出防止
指針」と「営業秘密管理指針」が策定され、その後、数年ごとに技術流出行為に対する罰則を強化す
る法改正も行われてきている。
こうした中で、当会に設置した技術流出対策調査研究専門部会の調査検討結果によって、機械工業
向けの実効的な技術流出防止策を記した「機械工業等における技術流出防止のためのガイド」を制作
した。
機械工業の事業活動において技術流出の恐れがある場面を設定し、場面ごとに技術流出が生じた事
例と、そのようなことにならないようにするための技術流出防止策を、①法的対策(権利化・契約に
よる対策)
、②物理的対策(インフラ・情報システム整備による対策)
、③人的対策(自社人材に対す
る法的対策以外の対策)
、④技術的対策(方針/戦略に基づく対策〔設計思想に基づく対策[技術のブ
ラックボックス化等]を含む〕
)に分類し整理した。
なお本ガイドは、もっぱら技術情報を対象としており、秘密情報であっても純粋な営業情報は対象
に含んでいない。
また、特に日本と同様に技術流出問題に直面している海外諸国の政府が実施している技術流出防止
のための政策をふまえ、日本機械工業連合会は 2015 年 1 月 28 日に「技術情報等の流出防止に向けた
官民戦略会議」において、技術流出防止に向けた施策を日本政府に対して提言した。