リゾートトラスト(4681)

SR Research Report
2015/6/2
リゾートトラスト(4681)
当レポートは、掲載企業のご依頼により弊社が作成したものです。投資家用の各企業の『取扱説明書』を提供
することを目的としています。正確で客観性・中立性を重視した分析を行うべく、弊社ではあらゆる努力を尽
くしています。中立的でない見解の場合は、その見解の出所を常に明示します。例えば、経営側により示され
た見解は常に企業の見解として、弊社による見解は弊社見解として提示されます。弊社の目的は情報を提供す
ることであり、何かについて説得したり影響を与えたりする意図は持ち合わせておりません。ご意見等がござ
いましたら、[email protected] までメールをお寄せください。ブルームバーグ端末経由でも
受け付けております。
リゾートトラスト(4681)
SR Research Report
2015/6/2
目次
直近更新内容............................................................................................ 4
概略 .................................................................................................... 4
業績動向 .............................................................................................. 5
事業内容 ............................................................................................... 25
ビジネス ............................................................................................ 25
市場とバリューチェーン......................................................................... 45
経営戦略 ............................................................................................ 49
過去の業績 ......................................................................................... 54
その他情報 ............................................................................................ 57
損益計算書 ......................................................................................... 57
貸借対照表 ......................................................................................... 58
沿革 .................................................................................................. 60
ニュース&トピックス ........................................................................... 61
大株主 ............................................................................................... 67
トップマネジメント .............................................................................. 67
従業員 ............................................................................................... 68
ところで ............................................................................................... 68
企業概要 ............................................................................................ 69
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リゾートトラスト(4681)
SR Research Report
2015/6/2
16年3月期
損益計算書
08年3月期
09年3月期
10年3月期
11年3月期
12年3月期
13年3月期
14年3月期
15年3月期
(百万円)
連結
連結
連結
連結
連結
連結
連結
連結
会社予想
104,708
87,254
103,645
108,976
99,894
105,311
116,824
120,401
144,600
20.1%
売上高 前年比
売上総利益
7.9%
-16.7%
18.8%
5.1%
-8.3%
5.4%
10.9%
3.1%
78,903
70,362
75,010
80,729
80,672
85,316
95,440
102,350
6.8%
-10.8%
6.6%
7.6%
-0.1%
5.8%
11.9%
7.2%
75.4%
80.6%
72.4%
74.1%
80.8%
81.0%
81.7%
85.0%
営業利益
14,241
5,408
11,192
13,173
9,891
12,054
15,119
16,041
前年比
3.2%
-62.0%
107.0%
17.7%
-24.9%
21.9%
25.4%
6.1%
9.1%
13.6%
6.2%
10.8%
12.1%
9.9%
11.4%
12.9%
13.3%
12.1%
経常利益
14,354
5,444
10,917
13,342
9,443
12,976
16,731
20,206
18,300
前年比
4.3%
-62.1%
100.5%
22.2%
-29.2%
37.4%
28.9%
20.8%
-9.4%
13.7%
6.2%
10.5%
12.2%
9.5%
12.3%
14.3%
16.8%
12.7%
前年比
売上総利益率
営業利益率
経常利益率
17,500
当期純利益
7,435
507
4,185
3,302
5,415
7,127
8,605
11,851
12,800
前年比
10.9%
-93.2%
725.4%
-21.1%
64.0%
31.6%
20.7%
37.7%
8.0%
7.1%
0.6%
4.0%
3.0%
5.4%
6.8%
7.4%
9.8%
8.9%
51,645
純利益率
一株当りデータ(円、株式分割調整後)
期末発行済株式数
51,706
51,706
51,706
51,706
51,706
103,411
106,015
EPS
4.6
45.3
35.7
58.0
75.4
89.7
120.3
EPS (潜在株式調整後)
0.0
45.3
35.5
57.9
74.6
84.6
108.7
DPS
12.5
17.5
15.0
20.0
27.5
31.0
43.0
BPS
451.4
576.4
585.9
628.2
686.9
758.4
964.0
123.7
44.0
貸借対照表 (百万円)
36,276
28,268
38,251
28,513
30,949
57,842
61,849
95,880
流動資産合計
117,432
118,708
120,546
100,047
95,914
114,012
113,907
158,323
有形固定資産
94,152
97,210
102,417
102,223
102,032
99,601
119,967
153,784
投資その他の資産計
25,408
23,619
29,886
31,254
33,763
37,104
63,781
75,372
2,989
3,543
3,723
3,833
3,442
3,142
3,104
3,351
239,981
243,080
256,572
237,359
235,151
253,861
300,761
390,832
現金・預金・有価証券
無形固定資産
資産合計
買掛金
802
714
735
642
881
893
913
1,096
33,933
35,989
28,056
13,903
11,776
9,377
9,514
12,113
63,067
70,902
65,476
45,648
37,610
35,186
48,532
61,595
13,264
12,270
20,582
15,961
16,959
31,085
39,993
71,361
固定負債合計
118,975
121,382
130,820
130,326
132,657
145,529
170,810
224,466
負債合計
182,042
192,284
196,296
175,979
170,268
180,716
219,343
286,062
57,748
50,895
59,824
61,211
64,431
73,145
81,418
104,769
47,197
48,259
48,638
29,864
28,735
40,462
49,507
83,474
22,057
短期有利子負債
流動負債合計
長期有利子負債
純資産合計
有利子負債(短期及び長期)
キャッシュフロー計算書 (百万円)
営業活動によるキャッシュフロー
7,416
6,114
21,270
14,126
19,657
21,338
24,773
投資活動によるキャッシュフロー
-22,687
-4,776
-5,341
-5,962
-15,546
-15,958
-33,747
-72
財務活動によるキャッシュフロー
7,205
-6,506
-1,457
-19,131
-3,351
11,447
22,221
60,359
財務指標
総資産経常利益率(ROA)
6.2%
2.3%
4.4%
5.4%
4.0%
5.3%
6.0%
5.8%
自己資本利益率(ROE)
13.0%
0.9%
8.1%
6.1%
9.5%
11.4%
12.4%
13.6%
自己資本比率
24.1%
20.9%
20.7%
23.0%
25.0%
26.1%
24.7%
24.7%
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
*2015年3月期第1四半期より会計方針の変更を行っているが、対前年同期増減率は、遡及修正前の数値を用いて算出している。
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2015/6/2
直近更新内容
概略
2015 年 6 月 2 日、リゾートトラスト株式会社は、2018 年満期円貨建転換社債型新株予約
権付社債の 120%コールオプション条項による繰上償還の権利発生と行使に関して発表した。
(リリース文へのリンクはこちら)
同社が発行した 2018 年満期円貨建転換社債型新株予約権付社債(以下、当該社債)につい
て、2015 年5月7日付で当該社債の社債要項に定める 120%コールオプション条項の条件が
充足されたため、同日付で残存する当該社債の全部をその額面金額の 100%で繰上償還する
権利が発生した。同社は、当該権利を行使し、残存する当該社債の全部を繰上償還すること
を決定した。
繰上償還対象総額: 残存する当該社債の全部
2015 年6月2日現在の残存額 5,015 百万円(額面)
繰上償還期日:2015 年7月 29 日
繰上償還金額:当該社債の額面金額の 100%
2015 年 5 月 12 日、同社は 2015 年 3 月期通期決算を発表した。
(決算短信へのリンクはこちら、詳細は 2015 年 3 月期通期決算項目を参照)
3 ヵ月以上経過した会社発表はニュース&トピックスへ
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2015/6/2
業績動向
四半期実績推移
14年3月期
四半期業績推移
(百万円)
売上高
3Q
4Q
1Q
2Q
3Q
4Q
27,342
30,401
30,787
28,294
27,559
32,044
31,255
29,543
9.1%
10.1%
10.4%
14.2%
0.8%
5.4%
1.5%
4.4%
22,369
25,059
25,024
22,988
23,269
27,005
26,523
25,553
9.1%
11.2%
10.1%
17.5%
4.0%
7.8%
6.0%
11.2%
81.8%
82.4%
81.3%
81.2%
84.4%
84.3%
84.9%
86.5%
19,301
19,758
19,066
22,196
20,275
20,828
20,448
24,757
7.5%
9.2%
3.8%
17.7%
5.0%
5.4%
7.2%
11.5%
70.6%
65.0%
61.9%
78.4%
73.6%
65.0%
65.4%
83.8%
前年比
売上総利益率
販管費
15年3月期
2Q
前年比
売上総利益
15年3月期
1Q
前年比
売上高販管費比率
営業利益
3,068
5,301
5,957
793
2,993
6,178
6,074
796
前年比
20.2%
19.3%
36.9%
12.0%
-2.4%
16.5%
2.0%
0.4%
2.7%
11.2%
17.4%
19.3%
2.8%
10.9%
19.3%
19.4%
経常利益
営業利益率
4,224
5,330
6,159
1,018
3,266
8,267
7,872
801
前年比
63.2%
14.8%
34.6%
-13.1%
-22.7%
55.1%
27.8%
-21.3%
経常利益率
15.4%
17.5%
20.0%
3.6%
11.9%
25.8%
25.2%
2.7%
四半期純利益
1,668
3,244
3,754
-61
1,918
5,603
4,699
-369
前年比
20.4%
10.1%
32.3%
-
15.0%
72.7%
25.2%
-
6.1%
10.7%
12.2%
-
7.0%
17.5%
15.0%
-
四半期純利益率
(進捗率) 通期会予
103.0%
116,900
103.5%
15,500
112.3%
18,000
105.8%
11,200
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
*2015年3月期第1四半期より会計方針の変更を行っているが、対前年同期増減率は、遡及修正前の数値を用いて算出している。
2015 年 3 月期通期実績
2015 年 3 月期は、売上高 120,401 百万円(前期比 3.1%増)
、営業利益は 16,041 百万円(同
5.6%増)
、経常利益は 20,206 百万円
(同 20.1%増)、当期純利益は 11,851 百万円
(同 35.7%
増)となった。なお、当期より、会計方針の変更を行っており、遡及処理後の数値で前期比
較を行っている(上表は遡及修正前の数値の比較であることに留意)
。
2014 年 10 月に米国ハワイ州の高級リゾート「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」を取得し、
ホテル事業において初の海外事業展開を果たしたことに伴い、当該ホテルの取得関連費用が
かかったほか、未開業ホテルの「エクシブ鳥羽別邸」や「エクシブ湯河原離宮」のホテル会
員権収益の一部が開業まで繰延べられる一方で、当初想定していた消費税増税前の駆け込み
需要の反動による消費の落ち込みの影響が一定程度に収まったこと、メディカル事業の拡大
によりハイメディック会員やシニアレジデンスの入居者が増加したことから、増収増益とな
り会社予想を上回る実績を達成した。
また、営業外収益で為替差益を計上したことなどにより、経常利益および当期純利益の増益
率は営業利益の増益率を上回った。
セグメント別の業績は以下のとおりである。
会員権事業
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売上高 33,590 万円(前期比 7.4%減)
、セグメント利益 6,230 百万円(同 0.3%減)
ホテル会員権の販売量は前期比で増加したが、未開業ホテルの「エクシブ鳥羽別邸(2016 年
3月開業予定)
」や「エクシブ湯河原離宮(2017 年3月開業予定)
」の会員権収益の一部が開
業まで繰延べられることなどにより減収増益となった。対計画比では売上高が 6.1%、セグメ
ント利益が 7.8%上振れた。
ホテルレストラン等事業
売上高 65,462 百万円(前期比 5.1%増)
、セグメント利益 4,906 百万円(同 0.5%減)
前期は 2013 年 4 月にサンメンバーズリゾート施設「リゾーピア箱根」がリニューアルオー
プンし、同年 6 月には「ホテルトラスティ」7施設目となる「ホテルトラスティ金沢 香林坊」
が新規開業したことで開業関連費用がかかったのに対し、当期はこれらのホテルが収益寄与
した。一方で、2014 年 10 月に取得した米国ハワイ州の高級リゾート「ザ・カハラ・ホテル
&リゾート」に係る取得関連費用を計上したことなどにより増収減益となった。対計画比で
は売上高が 1.0%上振れ、セグメント利益が 4.2%下振れた。
ホテル稼働率は、エクシブ 54.0%(前期 53.7 %)
、サンメンバーズ 64.7%(同 62.8%)ト
ラスティ 89.7%(同 87.1%)
、ベイコート 53.2%(同 48.3%)となった。
メディカル事業
売上高 19,746 百万円(前期比 13.9%増)、セグメント利益 4,287 百万円(同 14.2%増)
シニアライフ事業の拡大により売上高が増加したほか、会員数の増加に伴い年会費収入も増
加し、増収増益となった。対計画比では売上高が 5.2%、セグメント利益が 4.8%上振れた。
その他
売上高 1,602 百万円(前期比 77.2%増)
、セグメント利益 617 百万円(同 143.8%増)
連結子会社であるアール・ティー開発株式会社において、オフィスビルの賃貸料収入が増加
したことなどにより増収増益となった。対計画比では売上高は 4.0%の下振れ、セグメント利
益は 21.1%の上振れとなった。
2015 年 3 月期第 3 四半期実績
第 3 四半期累計期間は、売上高 90,858 百万円(前年同期比 2.6%増)
、営業利益は 15,245
百万円(同 5.5%増)
、経常利益は 19,405 百万円(同 22.3%増)
、四半期純利益は 12,220
百万円(同 38.5%増)となった。
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2015/6/2
経常利益が営業利益を上回った理由は、主に営業外収益において為替差益 3,524 百万円を計
上したことによる。「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」取得に際し、2014 年 7 月に 1 ドル約
102 円で為替予約を行った。2014 年 12 月の為替レートが 1 ドル約 120 円であったことか
ら、為替差益の発生による評価益を計上した。
第 3 四半期の状況としては、当初想定していた消費税増税前の駆け込み需要の反動による消
費の落ち込みの影響は一定程度に収まった。また、前年同期にはホテルの開業費用が計上さ
れたが、当第 3 四半期は開業が無かったことに加え、開業ホテルが収益に寄与した。また、
営業外収益で為替差益を計上した一方、未開業ホテルの会員権収益の一部が開業まで繰延べ
られることとなった。
会員数の推移 (人)
ベイコート
エクシブ
08年3月期 09年3月期 10年3月期 11年3月期 12年3月期 13年3月期 14年3月期 14年12月末
2,839
3,331
4,659
6,286
7,095
8,209
8,424
8,484
57,145
59,443
60,659
62,127
64,800
67,232
70,431
73,691
サンメンバーズ
40,306
39,522
38,839
38,192
37,429
36,688
36,124
35,753
ゴルフ
23,674
25,114
25,585
25,798
27,428
28,574
29,712
30,255
メディカル
5,136
5,782
5,964
6,328
6,983
8,235
10,523
12,415
クルーザー
489
494
496
472
490
488
465
459
129,589
133,686
136,202
139,203
144,225
149,426
155,679
161,057
合計
出所:会社データよりSR社作成
セグメント別の業績は以下のとおりである。
会員権事業
売上高 25,690 万円(前年同期比 2.7%減)
、セグメント利益 5,554 百万円(同 1.9%増)
ホテル会員権の販売量は前年同期比で増加し、期中契約高は 32,715 百万円(前年同期比
25.2%増)となったが、未開業ホテルの会員権収益の一部(「エクシブ鳥羽別邸」及び「エク
シブ湯河原離宮」の不動産部分 7,264 百万円)が開業まで繰延べられることなどにより、売
上高は減収となった。利益面では、相対的に利益率が高い登録料部分の売上高構成比率上昇
により、売上高セグメント利益率は前年同期比で 1.0 ポイント上昇し、増益となった。なお、
同社によれば、未開業ホテル(「エクシブ鳥羽別邸」及び「エクシブ湯河原離宮」)の会員収
益に対するセグメント利益影響額は約 1,900 百万円であった。
対計画比では売上高が 4.8%、セグメント利益が 15.7%上振れた。
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会員権事業売上高(四半期累計)
14年3月期
15年3月期
(百万円)
1-3Q
1-3Q
契約高
前年同期比
24,394
32,715
34.1%
登録料部分
8,722
12,510
43.4%
不動産部分
10,910
14,941
36.9%
保証金部分
1,870
3,353
79.3%
-33.9%
その他①
2,891
1,910
26,414
25,690
-2.7%
登録料部分
8,722
12,510
43.4%
不動産部分
売上高
10,910
7,677
-29.6%
その他①
2,891
1,910
-33.9%
その他②
3,890
3,592
-7.7%
出所:会社データよりSR社作成
その他①は、主に会員権の解約合意金
その他②は、主にゴルフ場子会社の販売実績及び営業貸付金利息収入等
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
ホテルレストラン等事業
売上高 49,508 百万円(前年同期比 1.9%増)、セグメント利益 5,765 百万円(同 5.3%増)
前年同期は 2013 年 4 月にサンメンバーズリゾート施設「リゾーピア箱根」がリニューアル
オープンし、同年 6 月には「ホテルトラスティ」7施設目となる「ホテルトラスティ金沢 香
林坊」が新規開業したことで開業関連費用約 600 百万円がかかったのに対し、当第 3 四半期
はこれらのホテルが収益寄与したことなどにより増収増益となった。
対計画比では売上高が 0.1%、セグメント利益が 0.8%上振れた。
業態別売上高(四半期累計)
14年3月期
15年3月期
(百万円)
1-3Q
1-3Q
エクシブ
前年同期比
25,405
25,600
サンメンバーズ
3,422
3,621
5.8%
トラスティ
3,608
4,025
11.6%
ベイコート
3,100
3,285
6.0%
付帯ゴルフ場
2,396
2,485
3.7%
年会費収入
4,912
5,027
2.3%
保証金償却収入
2,178
2,144
-1.6%
3,567
3,318
-7.0%
48,593
49,508
1.9%
その他
合計
0.8%
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
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2015/6/2
ホテル運営状況(四半期累計)
13年3月期
14年3月期
1-3Q
1-3Q
前年同期比
宿泊者数(千人)
1,445
1,438
-0.5%
サンメンバーズ
363
377
3.9%
トラスティ
420
456
8.6%
ベイコート
93
99
6.5%
エクシブ
56.6%
56.7%
0.1%
サンメンバーズ
63.9%
65.1%
1.2%
トラスティ
87.6%
89.9%
2.3%
ベイコート
48.1%
52.2%
4.1%
エクシブ
稼働率
消費単価(円)
17,574
17,792
1.2%
サンメンバーズ
9,414
9,583
1.8%
トラスティ
8,585
8,826
2.8%
ベイコート
33,159
32,905
-0.8%
エクシブ
出所:会社データよりSR社作成
*稼働率の前年同期比欄は、前年同期との差を表示
メディカル事業
売上高 14,442 百万円(前年同期比 11.8%増)、セグメント利益 3,426 百万円(同 5.5%増)
シニアライフ事業の拡大により売上高が増加したほか、会員数の増加に伴い年会費収入も増
加し、増収増益となった。対計画比では売上高が 2.4%、セグメント利益が 6.1%上振れた。
メディカル会員権の販売量は、第 1 四半期(4-6 月)においてはハイメディックの受入れ体
制の制限から会員権の販売可能量が限られていたため、第 3 四半期累計期間(4-12 月)にお
いては、前年同期比で 1 口増加の 1,969 口となった。その結果、登録料収入は 4,069 百万円
(前年同期比 0.4%減)となった。ただし、第 2 四半期(7-9 月)以降、既存施設の増強、
2015 年 5 月に開業予定の「東京ベイサイド PET 検診拠点」の販売開始、2016 年 7 月に開
業予定の「ハイメディック名古屋」の先行販売などによってハイメディックの会員権の販売
可能量が増加した。その結果、第 2 四半期(7-9 月)の会員権の販売量は 769 口(同 5.8%
増)
、登録料収入は 1,108 百万円(同 5.3%増)
、第 3 四半期(10-12 月)はそれぞれ 674
口(同 11.2%増)
、1,387 百万円(同 11.4%増)となった。
年会費収入は、会員数が 12,415 人(前年同期末比 16.8%増)となったことに伴い 3,325 百
万円(同 34.6 増)となった。
シニアレジデンス収入は 3,839 百万円
(前年同期比 16.5%増)
となった。
期末入居率が 78.3%
(前年同期は 76.0%増)に上昇し、居室数が 907 室(前年同期は 811 室)と増加した。居
室数の増加は、2014 年 4 月に「トラストガーデン等々力」が開業し、2014 年 5 月に「遊雅
東嶺町」を取得したことによる。
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2015/6/2
利益面では、第 2 四半期累計期間(4-9 月)では人件費、委託検診料、既存施設の増強費用
等の増加により、前年同期比で減益となったが、第 3 四半期(10-12 月)は売上高の拡大に
伴い増益に転じ、第 3 四半期累計期間(4-12 月)でも増益となった。
メディカル事業(四半期累計)
13年3月期
14年3月期
(百万円)
1-3Q
1-3Q
登録口数
前年同期比
1,968
1,969
0.1%
会員数
10,629
12,415
16.8%
売上高
11.8%
12,920
14,442
登録料収入
4,085
4,069
-0.4%
年会費収入
2,470
3,325
34.6%
シニアレジデンス収入
3,296
3,839
16.5%
3,246
3,426
5.5%
セグメント利益
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
その他
売上高 1,216 百万円(前年同期比 101.8%増)、セグメント利益 499 百万円(同 78.4%増)
連結子会社であるアール・ティー開発株式会社において、オフィスビルの賃貸料収入が増加
したことなどにより増収増益となった。対計画比では売上高は 0.3%の下振れ、セグメント利
益は 11.0%の上振れとなった。
2015 年 3 月期第 2 四半期実績
第 2 四半期累計期間は、売上高 59,603 百万円(前年同期比 3.2%増)
、営業利益は 9,171 百
万円(同 8.4%増)、経常利益は 11,533 百万円(同 19.4%増)
、四半期純利益は 7,521 百万
円(同 50.1%増)となった。
経常利益が営業利益を上回った理由は、主に営業外収益において為替差益 2,012 百万円を計
上したことによる。「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」取得に際し、2014 年 7 月に 1 ドル約
102 円で為替予約を行った。
2014 年 9 月の為替レートが 1 ドル約 109 円であったことから、
為替差益の発生による評価益を計上した。
同社は 10 月 15 日に業績予想を修正しており、第 2 四半期累計期間については、修正後業績
予想にほぼ沿った着地となった。
第 2 四半期の状況としては、当初想定していた消費税増税前の駆け込み需要の反動による消
費の落ち込みの影響は一定程度に収まった。また、前年同期にはホテルの開業費用が計上さ
れたが、当第⒉四半期は開業が無かったことに加え、開業ホテルが収益に寄与した。一方、
未開業ホテルの会員権収益の一部が開業まで繰延べられることとなった。
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2015/6/2
会員数の推移 (人)
08年3月期 09年3月期 10年3月期 11年3月期 12年3月期 13年3月期 14年3月期 14年9月末
ベイコート
エクシブ
2,839
3,331
4,659
6,286
7,095
8,209
8,424
8,481
57,145
59,443
60,659
62,127
64,800
67,232
70,431
72,587
サンメンバーズ
40,306
39,522
38,839
38,192
37,429
36,688
36,124
35,917
ゴルフ
23,674
25,114
25,585
25,798
27,428
28,574
29,712
30,159
メディカル
5,136
5,782
5,964
6,328
6,983
8,235
10,523
11,777
クルーザー
489
494
496
472
490
488
465
475
129,589
133,686
136,202
139,203
144,225
149,426
155,679
159,396
合計
出所:会社データよりSR社作成
セグメント別の業績は以下のとおりである。
会員権事業
売上高 16,837 万円(前年同期比 0.9%減)
、セグメント利益 3,058 百万円(同 4.7%増)
ホテル会員権の販売量は前年同期比で増加し、期中契約高は 19,760 百万円(前年同期比
25.2%増)となったが、未開業ホテルの会員権収益の一部(「エクシブ鳥羽別邸」分 3,291
百万円)が開業まで繰延べられることなどにより、売上高は減収となった。一方、利益面で
は、メディカル事業セグメントとの販売費用の配布などの要因により前年同期比で増益とな
った。なお、同社によれば、未開業ホテル(「エクシブ鳥羽別邸」)の会員収益に対するセグ
メント利益影響額は約 880 百万円であったという。
会員権販売の状況として、特に、新規の法人会員が増加した。同社によれば、景気回復が会
員権販売に好影響を及ぼしているという。
対計画比では売上高が 0.1%、セグメント利益が 13.7%上振れた。
ホテルレストラン等事業
売上高 32,476 百万円(前年同期比 2.0%増)
、セグメント利益 3,629 百万円(同 15.3%増)
前年同期比で、宿泊客数が増加し、更に消費単価も上昇したことから前年同期比で増収とな
った。
利益面では、前年同期は 2013 年 4 月にサンメンバーズリゾート施設「リゾーピア箱根」が
リニューアルオープンし、同年 6 月には「ホテルトラスティ」7施設目となる「ホテルトラ
スティ金沢 香林坊」が新規開業したことで開業関連費用約 600 百万円がかかったのに対し、
当第 2 四半期はこれらのホテルが収益寄与したことなどにより増収増益となった。
対計画比では売上高が 1.0%、セグメント利益が 7.1%上振れた。
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2015/6/2
ホテルレストラン事業 業態別売上高
14年3月期
15年3月期
(百万円)
1-2Q
1-2Q
前年同期比
16,931
16,955
サンメンバーズ
2,173
2,347
8.0%
トラスティ
2,285
2,594
13.5%
ベイコート
1,919
2,030
5.8%
付帯ゴルフ場
1,638
1,708
4.3%
年会費収入
3,239
3,315
2.3%
保証金償却収入
1,452
1,429
-1.6%
2,209
2,095
-5.2%
31,851
32,476
2.0%
エクシブ
その他
合計
0.1%
出所:会社データよりSR社作成
ホテル運営状況
13年3月期
14年3月期
1-2Q
1-2Q
前年同期比
宿泊者数(千人)
エクシブ
999
989
サンメンバーズ
236
250
-1.0%
5.9%
トラスティ
270
299
10.7%
ベイコート
59
62
5.1%
稼働率
エクシブ
57.9%
57.8%
-0.1%
サンメンバーズ
62.4%
64.5%
2.1%
トラスティ
86.3%
88.9%
2.6%
ベイコート
45.0%
49.2%
4.2%
1.2%
消費単価(円)
エクシブ
16,939
17,141
サンメンバーズ
9,172
9,355
2.0%
トラスティ
8,444
8,656
2.5%
ベイコート
32,417
32,283
-0.4%
出所:会社データよりSR社作成
*稼働率の前年同期比欄は、前年同期との差を表示
メディカル事業
売上高 9,473 百万円(前年同期比 11.1%増)、セグメント利益 2,174 百万円(同 2.4%減)
シニアライフ事業の拡大により売上高が増加したほか、会員数の増加に伴い年会費収入も増
加したが、メディカル会員権の販売量が前年同期比で減少したことなどにより増収減益とな
った。
メディカル会員権の販売量は、第 1 四半期(4-6 月)におけるハイメディックの受入れ体制
の制限から、第 2 四半期累計期間(4-9 月)においては、前年同期比で 67 口減少の 1,295
口となった。その結果、登録料収入が 2,682 百万円(前年同期比 5.6%減)となった。ただ
し、第 2 四半期(7-9 月)において、既存施設の増強などによってハイメディックの受け入
れ体制の制限は解消し、会員権の販売量は前年同期比 5.8%増の 769 口、登録料収入は 1,108
百万円(同 5.3%増)となった。
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2015/6/2
年会費収入は、会員数が 11,777 人(前年同期末比 24.4%増)となったことに伴い 2,146 百
万円(前年同期比 36.4 増)となった。
シニアレジデンス事業は、期末入居率が 76.7%(前年同期は 74.2%増)に上昇し、居室数
が 904 室(前年同期は 809 室)と増加したことから、シニアレジデンス収入は 2,530 百万
円(前年同期比 19.8%増)となった。居室数の増加は、2014 年 4 月に「トラストガーデン
等々力」が開業し、2014 年 5 月に「遊雅東嶺町」を取得したことによる。
利益面では、人件費、検診委託料、既存施設の増強費用等の増加により、営業費用が増加し
たことから 7,299 百万円(前年同期比 1,001 百万円増、15.9%増)となった。セグメント
利益は、営業費用が増加したことから、前年同期比で減益となった。
対計画比では売上高が 7.5%、セグメント利益が 25.7%上振れた。
その他
売上高 817 百万円(前年同期比 115.0%増)
、セグメント利益 308 百万円(同 86.5%増)
連結子会社であるアール・ティー開発株式会社において、オフィスビルの賃貸料収入が増加
したことなどにより増収増益となった。
対計画比では売上高は 0.3%の下振れ、セグメント利益は 6.3%の上振れとなった。
2015 年 3 月期第 1 四半期実績
2015 年 3 月期第 1 四半期は、
売上高 27,559 百万円(前年同期比 0.8%増)
、営業利益は 2,993
百万円(同 2.4%減)
、経常利益は 3,266 百万円(同 22.7%減)
、四半期純利益は 1,918 百
万円(同 15.0%増)となった。
経常利益の減益要因は、前年同期に営業外収益として貸倒引当金戻入額 1,049 百万円を計上
したが、当第 1 四半期は貸倒引当金戻入額の計上が 8 百万円に留まったことによる。
第 2 四半期累計期間、
及び通期業績予想に変更はないが、
会社予想に対しては売上高が 2.5%、
営業利益 36.1%、経常利益 30.7%、四半期純利益 27.9%と、それぞれ計画を上回る着地と
なった。
第1四半期の状況としては、当初想定していた消費税増税前の駆け込み需要の反動による消
費の落ち込みの影響は一定程度に収まった。また、前年同期には「ホテルトラスティ金沢 香
林坊」および「リゾーピア箱根」の開業費用がそれぞれ、約 400 百万円、約 200 百万円計上
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されたが、当第1四半期には開業が無かったことに加え、「ホテルトラスティ金沢 香林坊」
が 174 百万円の売上を計上するなど開業ホテルが収益に寄与した。一方、未開業ホテルの会
員権収益の一部が開業まで繰延べられることとなった。
会員数の推移 (人)
08年3月期 09年3月期 10年3月期 11年3月期 12年3月期 13年3月期 14年3月期 14年6月末
ベイコート
エクシブ
2,839
3,331
4,659
6,286
7,095
8,209
8,424
8,454
57,145
59,443
60,659
62,127
64,800
67,232
70,431
71,465
サンメンバーズ
40,306
39,522
38,839
38,192
37,429
36,688
36,124
36,039
ゴルフ
23,674
25,114
25,585
25,798
27,428
28,574
29,712
29,973
メディカル
5,136
5,782
5,964
6,328
6,983
8,235
10,523
11,060
クルーザー
489
494
496
472
490
488
465
482
129,589
133,686
136,202
139,203
144,225
149,426
155,679
157,473
合計
出所:会社データよりSR社作成
セグメント別の業績は以下のとおりである。
会員権事業
売上高 7,805 百万円(前年同期比 9.5%減)
、セグメント利益 975 百万円(23.2%減)
ホテル会員権の販売量は前年同期比で増加し、登録料売上は 3,202 百万円(前年同期比
12.8%増)となった。未開業ホテルの会員権収益の一部(
「エクシブ鳥羽別邸」分 1,474 百
万円)が開業まで繰延べられることなどにより、不動産売上は 2,571 百万円(同 29.4%減)
となり、減収減益となった。同社によれば、未開業ホテルの会員収益に対するセグメント利
益影響額は約 400 百万円であったという。
会員権販売の状況として、特に、新規の法人会員が増加した。同社によれば、景気回復が会
員権販売に好影響を及ぼしているという。
対計画比では売上高が 3.9%、セグメント利益が 45.6%上振れた。
ホテルレストラン等事業
売上高 14,987 百万円(前年同期比 3.2%増)
、セグメント利益 1,081 百万円(同 43.9%増)
前年同期比で稼働率が上昇したことから、宿泊客数が増加し、更に消費単価も上昇したこと
から前年同期比で増収となった。
利益面では、前年同期は 2013 年 4 月にサンメンバーズリゾート施設「リゾーピア箱根」が
リニューアルオープンし、同年 6 月には「ホテルトラスティ」7施設目となる「ホテルトラ
スティ金沢 香林坊」が新規開業したことで開業関連費用がかかったのに対し、当第1四半期
はこれらのホテルが収益寄与したことなどにより増益となった。
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2015/6/2
対計画比では売上高が 2.0%、セグメント利益が 38.6%上振れた。
ホテルレストラン事業 業態別売上高
14年3月期
15年3月期
(百万円)
1Q
1Q
エクシブ
前年同期比
7,411
7,456
0.6%
939
1,066
13.5%
トラスティ
1,051
1,260
19.9%
ベイコート
907
956
5.4%
付帯ゴルフ場
776
789
1.7%
1,620
1,654
2.1%
726
714
-1.7%
1,089
1,088
-0.1%
14,522
14,987
3.2%
サンメンバーズ
年会費収入
保証金償却収入
その他
合計
出所:会社データよりSR社作成
ホテル運営状況
13年3月期
14年3月期
1Q
1Q
前年同期比
宿泊者数(千人)
-0.5%
エクシブ
394
392
サンメンバーズ
104
114
9.6%
トラスティ
123
144
17.1%
ベイコート
26
28
7.7%
エクシブ
47.9%
48.3%
0.4%
サンメンバーズ
59.6%
62.8%
3.2%
トラスティ
85.9%
87.3%
1.4%
ベイコート
41.4%
46.0%
4.6%
稼働率
消費単価(円)
18,811
19,016
1.1%
サンメンバーズ
9,018
9,273
2.8%
トラスティ
8,544
8,729
2.2%
ベイコート
34,089
33,812
-0.8%
エクシブ
出所:会社データよりSR社作成
*稼働率の前年同期比欄は、前年同期との差を表示
メディカル事業
売上高 4,369 百万円(前年同期比 9.0%増)、セグメント利益 821 百万円(同 16.0%減)
シニアライフ事業の拡大により売上高が増加したほか、ハイメディック会員数の増加に伴い
年会費収入も増加したが、メディカル会員権の販売量が前年同期比で減少した。
メディカル会員権の販売量は、ハイメディックの受入れ体制の制限から、前年同期比で 99 口
減少の 526 口となった。その結果、登録料収入が 1,097 百万円(前年同期比 17.8%減)と
なった。
年会費収入は、会員数の増加に伴い 1,038 百万円(前年同期比 39.7%増)となった。
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シニアレジデンス事業は、期末入居率が 73.9%(前年同期は 89.8%増)となったが、居室
数が 902 室(前年同期は 528 室)と増加したことから、シニアレジデンス収入は 1,191 百
万円(前年同期は 26.3%増)となった。居室数の増加は、2013 年 9 月期より「トラストグ
レイス御影」が連結対象となった他、2014 年 4 月に「トラストガーデン等々力」が開業し、
2014 年 5 月に「遊雅東嶺町」を取得したことによる。
営業費用は、医師の準備等の費用が増加したことから 3,548 百万円(前年同期比 519 百万円
増、17.1%増)となった。セグメント利益は、営業費用が増加したことから、前年同期比で
減益となった。
対計画比では売上高が 2.1%、セグメント利益が 24.5%上振れた。
その他
売上高 397 百万円(前年同期比 106.6%増)
、セグメント利益 115 百万円(同 67.7%増)
連結子会社であるアール・ティー開発株式会社において、オフィスビルの賃貸料収入が増加
したことなどにより増収増益となった。
対計画比では売上高は 3.1%の下振れ、セグメント利益は 28.3%の上振れとなった。
過去の四半期実績と通期実績は、過去の業績へ
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2016 年 3 月期の会社予想
15年3月期実績
(百万円)
上期実績
売上高
下期実績
59,603
60,798
120,401
2.9%
3.1%
9,329
8,722
18,051
50,274
52,076
102,350
前年比
3.2%
売上原価
売上総利益
前年比
売上総利益率
販売費及び一般管理費
売上高販売管理費率
営業利益
6.0%
8.5%
7.2%
84.3%
85.7%
85.0%
45,205
86,308
41,103
69.0%
経常利益
当期純利益
通期会予
80,600
144,600
32.6%
20.1%
11,200
17,500
71.7%
8.4%
3.2%
6.1%
-31.3%
63.0%
9.1%
15.4%
11.3%
13.3%
9.8%
13.9%
12.1%
11,400
18,300
6,300
8,673
20,206
19.4%
22.7%
20.8%
-40.2%
31.4%
-9.4%
19.3%
14.3%
16.8%
10.8%
14.1%
12.7%
4,330
11,851
7,600
12,800
20.5%
37.7%
75.5%
8.0%
7,521
前年比
7.4%
下期会予
16,041
11,533
経常利益率
64,000
6,870
前年比
前年比
上期会予
74.4%
9,171
営業利益率
16年3月期会社予想
通期実績
50.1%
6,900
5,200
-30.9%
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
2016 年 3 月期の連結売上高は 144,600 百万円(前期比 20.1%増)
、営業利益は 17,500 百
万円(同 9.1%増)
、経常利益 18,300 百万円(同 9.4%減)
、当期純利益 12,800 百万円(同
8.0%増)を見込んでいる。
「エクシブ鳥羽別邸」が開業を迎えることで繰延べられてきた不動産収益が一括計上される
ほか、販売中の「エクシブ湯河原離宮」に加え、関西地区での会員制ホテルの開発着工及び
会員権販売を予定している。また、2014 年 10 月に取得した米国ハワイ州の高級リゾート
「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」が通期稼動することや、メディカル事業において検診施
設の増強やシニアライフ事業の拡大が見込まれるとしている。
会員権事業
売上高 49,260 百万円(前期比 46.6%増)
、セグメント利益 9,980 百万円(同 60.2%増)を
見込む。
会員権事業においては、主に「エクシブ鳥羽別邸」や「エクシブ湯河原離宮」また、新たに
関西地区で開発予定の物件など未開業物件の会員権販売の増加を見込んでいる。これら未開
業物件の不動産収益はホテル開業時まで繰延べられる一方で、2016 年3月(予定)に「エク
シブ鳥羽別邸」が開業することで、それまで繰り延べられてきた不動産収益が一括収益計上
されることなどにより、増収増益を見込んでいる。
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ホテルレストラン等事業
売上高 73,470 百万円(前期比 12.2%増)
、セグメント利益 3,330 百万円(同 32.1%減)を
見込んでいる。
2015 年 3 月期に取得した米国ハワイ州の高級リゾート「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」の
通期稼動や既存ホテルの稼動率向上が見込まれる一方で、
「エクシブ鳥羽別邸」をはじめとし
た今後のホテルの新規開業に備えた人員体制の強化や採用、教育などに係る人件費等が先行
費用として増加することなどにより、増収減益を見込んでいる。
メディカル事業
売上高 20,440 百万円(前期比 3.5%増)、セグメント利益 3,790 百万円(同 11.6%減)を
見込んでいる。
総合メディカルサポート倶楽部「グランドハイメディック倶楽部」の会員数増加に伴う年会
費収入の増加のほか、事業拡大しているシニアレジデンスの稼動向上などにより増収となる
一方で、検診体制充実のためなどの費用の増加及び会員権販売の減少などにより増収減益を
見込んでいる。
営業外収益
2015 年 3 月期に営業外収益で為替差益 3,509 百万円を計上したが、2016 年 3 月期は為替
差益の計上を計画していない。
特別損失
2015 年 3 月期は特別損失で減損損失 2,707 百万円を計上したが、2016 年 3 月期は特別損
失の計上を計画していない。
株主還元
同社は 2016 年 3 月期の配当は 44 円(前期の 43 円から増配)
、配当性向 35.6%を計画して
いる。
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中長期業績見通し
同社は、2013 年 4 月で創業 40 周年を迎え、次なるステージの成長へ向けて、2014 年 3
月期~2018 年 3 月期までの新たな中期経営計画「Next40 ~輝く人生のために、変革と果
てしなき挑戦~」を策定した。
(1) 会員制リゾート事業の更なる充実と永続モデル確立
(2) メディカル・シニアライフ事業の拡大
(3) グループ総合力を活かした複合・周辺事業の拡大
(4) 上記 3 つの事業戦略実現へ向けた人材基盤・グループ力の強化
上記 4 項目を重点項目とし、同中計 5 年目である 2018 年 3 月期には、売上高 150,000 百
万円、営業利益 24,000 百万円、純利益 15,000 百万円を目指す。会員権事業が業績成長を
牽引し、中計 5 年間で営業利益は 2 倍(2013 年 3 月期比、年平均成長率 14.9% )となる
計画である。
14年3月期
16年3月期
18年3月期
(百万円)
(実績)
(中計3年目)
(中計5年目)
売上
116,824
120,000
150,000
営業利益
15,119
16,000
24,000
経常利益
16,731
16,000
24,000
8,605
10,000
15,000
当期純利益
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
14年3月期
(百万円)
会員権事業
ホテル
レストラン等事業
ゴルフ事業
メディカル事業
その他
合計
116,824
売上高
32,171
57,784
8,623
17,341
904
構成比
28%
49%
7%
15%
1%
100%
5,839
4,733
549
3,743
253
15,119
39%
31%
4%
25%
2%
100%
ゴルフ事業
メディカル事業
その他
合計
150,000
営業利益
構成比
18年3月期 (中計5年目)
(百万円)
会員権事業
ホテル
レストラン等事業
売上高
49,000
70,000
9,500
20,000
1,500
構成比
33%
47%
6%
13%
1%
100%
12,000
6,000
900
4,400
700
24,000
50%
25%
4%
18%
3%
100%
営業利益
構成比
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
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同中計期間で営業利益は 2013 年 3 月期比 2 倍となる計画であるが、年間 1 施設程度の着工・
会員権販売開始、開業と開発案件のスピードやホテル稼働率が無理のない前提に基づいてい
るというのが、SR 社の印象である。
開発スケジュール
出所:会社データよりSR社作成
同社は 2014 年 4 月 1 日付け組織変更に伴い、2015 年 3 月期以降のセグメント区分を変更している。従来の
ゴルフセ事業の内、ホテル付帯ゴルフ場及びゴルフレストラン運営部分をホテルレストラン事業等セグメント
へ、他のゴルフ場運営とゴルフ会員権販売部分を会員権事業セグメントへ変更した。下記セグメント別の業績
は、旧区分に基づいた計画となる。新区分に基づく中期経営計画の開示は 2016 年 3 月期以降となる模様。
会員権事業
会員権事業では、同中計期間において年 5%以上の契約高成長を目指す。2018 年 3 月期にお
ける契約高構成比の前提として、中計 5 年間における会員制リゾートホテルの開発案件は鳥
羽別邸をはじめ 5 件(着工・販売開始は 5 件、開業は 3 件)となっている。なお、同社によ
れば、2015 年 2 月時点において、
「エクシブ鳥羽別邸」、
「エクシブ湯河原離宮」
、「芦屋浜ベ
イコート倶楽部(仮称)
」の開業予定が発表されている。
「エクシブ鳥羽別邸」の概要
所在地:三重県鳥羽市
総客室数:121 室
開業予定日:2016 年 3 月
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「エクシブ湯河原離宮」の概要
所在地:神奈川県足柄下郡湯河原町
総客室数:187 室
開業予定日:2017 年 3 月
「芦屋浜ベイコート倶楽部(仮称)
」の概要
所在地:兵庫県芦屋市
総客室数:200 室
開業予定日:2018 年春
中計における地域別の内訳は、関東 49%(2013 年 3 月期 45%)
、中部 22%(同 25%)
、
関西 29%(同 30%)と、関東圏における販売を強化する計画である。
地域別に比較すると、中部・関西に比べ関東には、同社の会員数増加余地があるように見え
る。中部の人口に対する比率が他の地域と比較して高いのは、同社が名古屋発祥の企業であ
るため、中部近郊の開発が多かったことによる。関東近郊から車で 2 時間程度で行くことが
できるリゾート地といえば、箱根、軽井沢、伊豆、那須、富士五湖周辺が想定され、すでに
同社の施設が存在している。現在、同社が開発している物件のうち、関東近郊の物件は、鬼
怒川(栃木)、湯河原(神奈川)、内房総(千葉)、南房総(千葉)があり、各々、歴史的遺産
(日光)へのアクセス、温泉や紅葉、南国の雰囲気などの特色がある。
同社エクシブの会員数と人口対比
地域別の比較
富裕層対比
人口対比
関東
3.49%
0.05%
中部
10.24%
0.12%
関西
8.80%
0.09%
その他
0.71%
0.01%
平均
4.38%
0.05%
出所:会社データよりSR社作成
会員権事業の営業利益が 2018 年 3 月期に 12,000 百万円(2013 年 3 月期 4,000 百万円)
と大きく伸長する見通しとなっているが、契約高成長が年 5%であるのに対し、人員増は年
2%程度でオペレーション効率が改善される計画である。また、2013 年 3 月期においては、
開発遅延案件の評価損(売上原価)が含まれている(「過去の業績」の項参照)
。
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ホテルレストラン等事業
ホテルレストラン等事業においては、前述の会員制リゾートホテルの開発案件に加え、ホテ
ルトラスティで金沢香林坊をはじめ 3 件が開業する予定である。また、同社は 2014 年 9 月
に「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」を取得しており、中計の想定に対する上乗せ要因とな
っている。
ホテル稼働率は、2013 年 3 月期の約 53%が維持される前提となっているが、同社としては
60%程度を目指していきたいとしている。
ゴルフ事業
ゴルフ事業は、商品開発力の強化を図り「ゴルフ x メディカルエステ」、
「ゴルフ x 別荘・
レジデンス」などの複合施設の開発・販売を目指していくと同時に、オペレーションの効率
化を目指す。なお、新たなゴルフコースの取得は、同中計の前提には含まれていない。
メディカル事業
メディカル事業においては、シニアレジデンスで 5 施設、会員制検診クラブで 2 施設が中計
期間中に開業する想定となっている。売上高の伸長(2013 年 3 月期 12,700 百万円→2018
年 3 月期 20,000 百万円)と比較し、営業利益の伸長(2013 年 3 月期 2,300 百万円→2018
年 3 月期 4,400 百万円)が緩やかになっている理由は、新規施設の初期費用が嵩むためであ
る。新規施設が開業して黒字化するのに 3 年程度の時間を要するようである。
会員制検診クラブの健診拠点拡大に関して、2013 年 10 月に「ハイメディック・ミッドタウ
ン」での検診を開始した。また、同社は 2014 年 8 月、京都大学医学部付属病院「ハイメデ
ィック棟」での検診(「ハイメディック京大病院コース」)開始予定に加え、新たに「ハイメ
ディック名古屋」、
「東京ベイサイド PET 検診拠点(仮称)
」を開設することを発表した。中計
での会員制検診クラブ 2 施設の開業予定に対し、2014 年 11 月時点で、4 施設の開業予定と
なっている。
京都大学医学部付属病院「ハイメディック棟」は 2016 年 4 月の検診受入開始、年間 4,200
件の検診の実施、
「ハイメディック名古屋」は 2016 年 7 月の検診受入開始、年間最大 5,000
件の検診の実施を計画している。
また、
「東京ベイサイド PET 検診拠点」は 2015 年 5 月を目途に開業する予定である。2014
年 8 月現在、「ハイメディック・ミッドタウン」は検診受入可能能力が 2,000 件で運営して
いるが、東京ミッドタウンメディカルセンターのリニューアルと合せて、「東京ベイサイド
PET 検診拠点」の稼働開始により、検診受入可能能力は 1,500 件増加し、3,500 件まで増加
する見込みである。加えて、
「東京ベイサイド PET 検診拠点」の活用により、東京ミッドタウ
ンメディカルセンターに続く医療拠点の開発など、新たに東京都内に年間 3,000 件程度のハ
イメディック検診コースを設定することが可能となるという。
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同社によれば、これら3施設の新設により中計期間中に検診受入可能能力を 25,000 件まで
拡大する準備が整ったという。また、同社は、2015 年 3 月期第 1 四半期決算説明会におい
て、中計期間中において、ハイメディックの会員数は、15,000 口程度を目標とする計画であ
ったが、20,000 口は越す勢いで増加しているとコメントした。
なお、2014 年 9 月から、同社は「ハイメディック名古屋」の会員権販売を開始した。入会金
2,430,000 円、年会費 540,000 円の会員価格で、約 5,000 人の会員を募集する。
その他
複合・周辺事業として、M&A やアライアンスを梃子に事業領域、顧客層、展開エリアを積極
的に拡大していく計画である。海外に関しては、富裕層向けにシニアライフ事業、メディカ
ル事業、ホテル事業を軸に展開していくこととなるが、下記のように長期的な視点に基づき
進められていく模様。
①
インバウンド(訪日外国人需要)
:受け入れ体制を本中計期間で整え、次の 5 カ年で収益
に繋げていく。
②
アウトバウンド(日本人の海外施設の利用)
:強い需要に対応すべく、本中計期間で東南
アジアやハワイなどへの施設展開、ビジネスプランを固める。
③
現地での直接サービス(海外の人を海外の施設でサービス)
:本中計期間で市場を研究し、
次の 5 カ年で実現。
海外展開に関して、同社は 2014 年 7 月、米国ハワイ州において、「ザ・カハラ・ホテル&リゾ
ート」を取得すること発表した。同社によれば、ホテル運営収益による単年度のキャッシュフ
ロー(償却前営業利益)につき、年間 1,000 百万円程度を見込んでいる。また今後、当該物
件の会員権販売を検討する予定であり、早期の投資回収や安定的な運営に寄与すると考えて
いるという。また、ハワイでのホテル取得に続き、東南アジア、沖縄などのリゾートを拡張
していきたいとしている。
配当政策
配当政策に関しては、早期回収ビジネスモデルによる贅沢な資金力があることから、配当性
向として 40%を目指し、安定的に還元していく方針である。
資金調達
2013 年 7 月 11 日、同社は、2018 年満期円貨建転換社債型新株予約権付社債の発行を発表
した。新株予約権付社債の新規発行による手取概算額 15,048 百万円については、7,700 百
万円を 2015 年 1 月までに会員制リゾートホテルである「エクシブ鳥羽別邸」建設のための
設備投資資金及び 825 百万円を 2013 年 10 月までに一般ホテルである「ホテルトラスティ
金沢香林坊」建設のための設備投資資金並びに 2,600 百万円を「トラストグレイス御影(みか
げ)(旧クラブ・アンクラージュ御影)」を保有する株式会社アンクラージュの株式取得資金
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(2013 年 5 月 30 日に自己資金にて全額を払込済。)にそれぞれ充当し、残額を 2014 年 3
月までに借入金の返済資金に充当するとしている。
更に、2014 年 11 月 13 日、同社は、2021 年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債
の発行を発表した。当該新株予約権付社債発行による発行手取金については、全額を 2014
年 12 月末までに「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」の取得資金に充当する予定である。取得
資金のうち、30,000 百万円を同社が金融機関から借入れた短期借入金の返済資金に、残額を
取得に係る諸経費支払いのための資金の一部に充当する。
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事業内容
ビジネス
同社は富裕層を対象に、会員制ホテルの開発及び運営、会員制検診クラブの運営、会員制ホ
テル・検診クラブなどの会員権等の販売を行っている。2014 年 8 月現在、同社は 44 施設の
ホテル(うち会員制 37 施設)を運営する。同社の会員数は 15 万人以上(2014 年 3 月末現
在)に上り、国内会員制リゾート業界におけるトップシェアを誇る。
会員制リゾートホテル
同社は富裕層を対象に、運営する会員制リゾートホテルの会員権を販売している。会員権は
物件によって様々だが、主力施設「エクシブ」において、14 名でホテルの 1 室を共有する
26 泊タイプでおよそ 2,000 万円程度の模様。会員は、同社のサービスを利用する権利(登録
料)と、不動産所有権を取得し、同社の施設を利用することができる。
会員は、会員権取得費用の他に、施設管理のために年会費を支払う。また、施設を利用する
際には、ルームチャージ(宿泊料実費)や、レストラン、エステなど付帯施設の料金が別途
必要となる。
同社が運営する施設の平均像(エクシブシリーズ)は以下の通りである。
・会員権:1,000~2,000 万円(13~26 泊タイプ)
・消費単価:1.2~3.0 万円
・客室数:100~200 室
・初期投資額:150~250 億円(投資回収期間:約 2 年)
・稼働率 50~60%・従業員数:200 名程(200 室規模、正社員:約 6 割、準社員:約 4 割)
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商品・サービス
同社が提供するタイムシェアリングサービスは、ホテルの 1 室を 14 名の会員で共有すること
が基本となっている。すなわち、1 年間 365 日を 14 名の会員数で分割した 26 泊の利用が完
全保証されている。また、タイムシェアカレンダーでは、予め決められたカレンダーで占有
日を保証し、1 番の会員は、翌年は 2 番にスライド、翌々年は 3 番、そして 14 年で一巡する
仕組みである。従って、曜日などで会員間の不平等が生じないように配慮されている。
主力施設のエクシブでは、3~4 タイプの部屋があり、40~50 ㎡、70 ㎡、90 ㎡、120 ㎡(ス
イートタイプ)となっている。また、会員間で利用予定のない占有日、他施設のタイムシェ
アとの交換利用を可能とする「エクスチェンジ・システム」や、1カ月前から先着順に利用
できる「フローティングシステム」が存在し、便宜が図られている。このほか、サンメンバ
ーズ、ベイコートなどのブランドがある。
施設名
概要
エクシブ
同社の主要会員制リゾートホテル。大都市から 2、3 時間で足を運べる著名な
観光地に立地。一室を 14 人のメンバー(オーナー)に年間 26 泊の利用を保証。
グランドエクシブ
従来のエクシブシリーズをより充実させた仕様で、リゾートホテルにエステや、
ゴルフやマリンスポーツ、スキーなども楽しめる複合型リゾート施設(ゴルフ
やクルーザーは別途会員権が必要)
サンクチュアリ・ヴ
全室 100 ㎡前後。同社の施設の中ではスーパースイート施設という位置づけ。
ィラ
エクシブ山中湖サンクチュアリ・ヴィラ、エクシブ軽井沢サンクチュアリ・ヴ
ィラなどがある。
東京ベイコート倶楽
大都市の中にできた、リラクゼーションスペースとして誕生。都会にできた会
部
員制リゾートホテルとしては日本初。会員の 7 割くらいが関東地区に在住。ホ
テルの稼働率は平日の稼働が低いため、全体では 30%台と開業当時の目論見は
外れたが、粗利の高いレストランの稼働が高く全体としては順調に推移してい
る。顧客層は 40-50 代でエクシブと比べ 10 歳程度若いのも特徴。一室を 15
人のメンバー(オーナー)に年間 24 泊を保証
ホテルトラスティ
モダンな設計で差別化を図る、非会員制の一般ホテル。東京ベイサイド、神戸
旧居留地が 2008 年、2009 年に各々開業、2012 年には大阪阿倍野、2013 年
には金沢香林坊に開業され、2014 年 5 月時点では計 7 施設となっている。
サンメンバーズ
同社初のリゾートホテルブランド。2014 年 5 月時点で国内 13 施設。立地は
都心部若しくは国内リゾート地が挙げられる。
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リゾートトラスト(4681)
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(上記施設内別プラン)
バージョン
通常の 26 泊タイプとは違い 13 泊タイプのプランで、不動産の所有権がある。
(エクシブ)
下記のバージョン L と合わせたバージョンシリーズで、全体の新規販売の 9 割
を占めている。
バージョン L
利用頻度の低い(スリープ会員)シニア会員の権利を買取り、2 口に分割して
(エクシブ)
販売(28 人のメンバーで、13 泊タイプ)
。スリープ会員の入れ替えにより、会
員層の拡大と稼働率向上が図られている。2007 年 10 月から販売開始。契約額
は 200 万円(登録料 100 万円、保証金 100 万円)で、保証金は 20 年で償却
される。権利は 20 年の期限付きで、不動産の所有権がない点も特徴。2014 年
3 月期末の会員数は 4,871 人強。
TBCC12 泊タイプ
東京ベイコートの一室を 30 人所有で年間 12 泊を保証するタイプ。
フレックスクラブ
会員が減少しているサンメンバーズ会員を追加募集し、会員層の拡大と稼働の
(サンメンバーズ)
活性化を図っている。同社が運営する全国 23 ヵ所のリゾート施設やホテルな
どを年間最大 25 泊利用できる。利用可能施設には、サンメンバーズ(リゾー
ピアを含む)だけでなく、一部のエクシブも含まれる。
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SR Research Report
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ホテル施設一覧
開業年
客室数
エクシブ鳥羽
エクシブ
1987
207
リゾーピア熱海
サンメンバーズ(リゾーピアを含む)
開業年
1983
客室数
206
エクシブ伊豆
1988
227
リゾーピア箱根
1984
200
エクシブ白浜
1989
104
リゾーピア久美浜
1984
57
エクシブ軽井沢
1990
200
リゾーピア別府
1984
57
エクシブ鳥羽アネックス
1991
198
エクシブ淡路島
1992
109
エクシブ山中湖
1993
252
ホテルトラスティ
ホテルトラスティ 名古屋
1997
250
エクシブ白浜アネックス
1993
144
ホテルトラスティ 名古屋 栄
2003
204
エクシブ琵琶湖
1997
268
ホテルトラスティ 心斎橋
2005
211
エクシブ蓼科
1999
230
ホテルトラスティ 東京ベイサイド
2008
200
エクシブ初島クラブ
2000
200
ホテルトラスティ 神戸旧居留地
2009
141
エクシブ鳴門
2001
135
ホテルトラスティ 大阪阿倍野
2012
202
エクシブ鳴門サンクチュアリ・ヴィラ
2003
22
ホテルトラスティ 金沢 香林坊
2013
207
エクシブ浜名湖
2004
193
エクシブ軽井沢サンクチュアリ・ヴィラ
2004
40
サロン・レストラン
エクシブ鳴門サンクチュアリ・ヴィラⅡ
2005
22
エクセレントクラブ新宿
エクシブ那須白河
2005
58
エクシブ京都 八瀬離宮
2006
210
エクシブ山中湖サンクチュアリ・ヴィラ
2009
28
エクシブ箱根離宮
2010
187
エクセレントクラブローズルーム大阪
エクセレントクラブ神戸
エクシブ有馬離宮
2011
175
エクシブ軽井沢 パセオ
2012
32
エクシブ軽井沢 サンクチュアリ・ヴィラ ムセオ
2012
16
東京ベイコート倶楽部
2008
292
サンメンバーズひるがの
1974
36
サンメンバーズ名古屋白川
1974
87
サンメンバーズ大阪梅田
1978
69
サンメンバーズ名古屋錦
1979
79
サンメンバーズ東京新橋
1980
23
サンメンバーズ京都嵯峨
1980
67
サンメンバーズ鹿児島
1980
105
サンメンバーズ東京新宿
1982
181
サンメンバーズ神戸
1985
53
エクセレントクラブ熱海
エクセレントクラブローズルーム名古屋
エクセレントクラブ京都嵯峨
サンメンバーズ(リゾーピアを含む)
出所:会社データよりSR社作成
東京ベイコート倶楽部
エクシブ有馬離宮
グランドエクシブ軽井沢
出所:会社資料よりSR社作成
施設開発
同社は中部地方発祥の企業のため、中部地方や関西地方と比較すると、関東以北の開発がや
や遅れていたが、今後は千葉の房総や、鬼怒川、湯河原などでも開発を進めていく。同社は、
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リゾートトラスト(4681)
SR Research Report
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富裕世帯数の多さを考慮すると、関東地方には会員制リゾートホテルが足りていないと考え
ており、特に都心から 2~3 時間以内で行けるようなところを今後の開発のターゲットとして
いる。
同社はゼロから土地を仕入れ開発することが多いが、200 室クラスの大型物件の投資額は
200 億円強となる。既存の物件をリノベーションした場合の投資額は 100 億円程度。既存の
物件を取り壊してから開発した場合は、200 億円以上かかる。ホテルは郊外に建設するため
土地はさほど高くないことから、良好な物件があれば先に仕入れ、在庫の状況をみてから開
発時期を決定できる強みがある。
施設開発に関して、特筆すべき点として、投資回収期間の短さが挙げられる。200 室クラス
の大型ホテルになると、投資額は 200~250 億円程度であるが、会員権販売は完売すれば、
550~560 億円(例:2,000 万円x14 人x200 部屋=560 億円)となる。回収倍率は 2.2 倍、
すなわち、45%程度(560 億円x45%=250 億円)の会員権を販売すれば投資額を回収でき
る。同社によれば、開業までには多くのケースで投資額が回収されているようだ。
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リゾートホテル会員数の推移
同社のリゾートホテルの会員数は、施設数の増加、新規施設の増加に伴い増加を継続してお
り、2014 年 3 月期までの過去 10 期間の平均年間成長率は 2.8%であった。
リゾートホテル会員数の推移
(人)
120,000
110,000
100,000
112,129
114,979
95,842
90,000
80,000
104,157
102,296
100,290
109,324
106,605
91,518
87,468
70,000
60,000
05年3月期
リゾートホテル会員数の推移
ホテル会員数(人)
06年3月期
07年3月期
08年3月期
09年3月期
10年3月期
11年3月期
12年3月期
13年3月期
14年3月期
05年3月期
06年3月期
07年3月期
08年3月期
09年3月期
10年3月期
11年3月期
12年3月期
13年3月期
87,468
100,290
102,296
104,157
106,605
109,324
112,129
14年3月期
91,518
95,842
-
1,163
2,017
2,839
3,331
4,659
6,286
7,095
8,209
8,424
エクシブ
45,541
48,911
52,898
57,145
59,443
60,659
62,127
64,800
67,232
70,431
サンメンバーズ
41,927
41,444
40,927
40,306
39,522
38,839
38,192
37,429
36,688
36,124
29
31
31
30
32
34
34
35
35
36
-
-
-
1
1
1
1
1
1
1
エクシブ
10
12
13
13
13
14
14
15
15
15
サンメンバーズ
16
16
15
13
13
13
13
13
13
13
3
3
3
3
5
6
6
6
6
7
4,797
5,045
5,414
5,596
5,771
5,977
5,977
6,114
東京ベイコート倶楽部
ホテル施設数(施設)
東京ベイコート倶楽部
トラスティ
業態別 収容能力(室)
東京ベイコート倶楽部
4,633
4,633
-
-
292
292
292
292
292
292
292
エクシブ
2,532
2,612
2,819
2,819
2,847
3,034
3,209
3,257
3,257
3,257
サンメンバーズ
1,315
1,315
1,272
1,228
1,228
1,223
1,223
1,220
1,220
1,191
454
665
665
665
1,006
1,006
1,006
1,208
1,208
1,415
トラスティ
-
114,979
出所:会社データよりSR社作成
会員の属性
会員は 60 歳前後の富裕層が中心で、同社によれば、最も利用率が高いのは 70~75 歳である
という。中部地方を中心に、東京・横浜、大阪・京都の中堅企業のオーナー、医師などが 9
割を占める。金融資産で 1 億円以上を保有している層となっている。転売目的ではなく、実
際に利用する会員が主流で、新規会員の 8 割以上が既存会員の紹介による。中長期的にはセ
カンドラインの強化に伴い、準富裕層、アッパーマス層へ会員のすそ野を拡大していきたい
模様(「経営戦略」の項参照)。
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SR Research Report
2015/6/2
会員制検診クラブ
会員制検診クラブは、
「リゾート地でリラックスしながら受けられ、痛みのほとんどない新し
い形の検診」をコンセプトに、検診を中心に事業を展開している。PET/CT(positron emission
tomography-computed tomography:陽電子放射線断層投影法)などの医療機器を使用し、
安全で確実性の高い検診の実施を目指している。
PET/CT
出所:同社資料
PET 検査(ペットけんさ)は、がんの検査方法の一つ。検査薬を点滴で投与し、全身のがん細胞に目印をつけ、
専用の装置で撮影することで、早期がん細胞まで発見することが可能である。PET/CT は、PET と CT の画像
を同時に撮影することができる機器。PET 単体の検査に比べ、精度の向上、検査時間の短縮、様々な角度の断
面や目的に応じた画面表示が可能といった利点が挙げられる。
同社は、1994 年に「ハイメディック山中湖」の開設を始まりとし、2005 年には「ハイメデ
ィック大阪」で検診事業を開始した。2006 年には、東大病院内に会員向け検診センター「ハ
イメディック・東大病院」を開設し、山中湖・大阪・東大病院の 3 拠点体制を確立した。
さらに 2007 年には、米国のジョンズ・ホプキンス・メディスン・インターナショナルとの
業務提携により、
「東京ミッドタウンメディカルセンター」を三井不動産(東証 1 部 8801)
と共同出資の上、開設した。同メディカルセンターでは、メディカルツアーなどホテルとの
シナジーが見込める海外富裕層の取り込みにも注力していく予定で、画像診断、がん治療も
本格検討するなど、成長分野として同社は期待している。
同社によれば、
「山中湖クリニック」では、悪性疾患発見率が、PET 陽性 1.27% 、PET 陰
性 1.13%で計 2.40% を達成し、通常の健診方式での実績を1桁以上上回り、以降「 山中
湖方式」として評価されているという。
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SR Research Report
2015/6/2
会員制検診クラブの内容および料金体系
会員制検診クラブの内容は、ハイメディック(年 1 回の検診、ヘリカル CT、MRI、PET)か
ら始まり、グランドハイメディック(倶楽部ドクターによる医療相談、セカンドオピニオン
の充実)
、そして、アンチエイジングや最先端治療へと広げている。
料金体系としては、契約時に保証金が掛かるタイプと掛からないタイプの 2 パターンがある。

保証金が掛かるタイプは、入会金225万円、保証金375万円からなる。保証金の375万円
が15年間で25万円ずつ償却される。また、年会費が25万円発生する。同社の売上には、
年会費と保証金償却を合わせて年間50万円が計上される。

保証金が掛からないタイプ(年会費型)では、会員は契約時に入会金225万円を支払う。
保証金はゼロだが、年会費は年50万円となる。同社の売上計上額は50万円と保証金が掛
かるタイプと変わらないが、下表の通り、同社のキャッシュフローは異なる。
料金パターン
保証金型
年会費型
キャッシュフロー
キャッシュフロー
契約時
契約時
入会金
225万円
保証金
375万円
合計
600万円
入会金
225万円
合計
225万円
年会費
25万円
年会費
50万円
15年間
375万円
15年間
750万円
総合計
975万円
売上計上
975万円
売上計上
契約時
225万円
契約時
225万円
毎年
50万円
毎年
50万円
出所:会社データよりSR社作成
会員制検診クラブの会員数
同社の会員制検診クラブの会員数は増加を継続しており、2014 年 3 月期までの過去 10 期間
の平均年間成長率は 11.1%であった。
0
05年3月期
06年3月期
07年3月期
08年3月期
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09年3月期
10年3月期
11年3月期
12年3月期
13年3月期
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14年3月期
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リゾートトラスト(4681)
SR Research Report
2015/6/2
シニアレジデンス事業(メディカル事業セグメントに含まれる)
同社ホテル事業の顧客層を中心に、リゾート以外のサービスを提供しているのが、シニアレ
ジデンス事業(非会員制)である。同事業では、約 14 万人の既存会員の「エクシブ」やメデ
ィカル事業で培ったホスピタリティや食事、充実した医療ネットワークを結集し「ハイセン
ス・ハイクオリティを有するシニアライフ事業」の実現を目指す。同社は 2014 年 5 月まで
に M&A によって 10 施設 902 室の老人ホームを取得し、高級介護付有料老人ホームおよびサ
ービス付き高齢者向け住宅を展開している。
シニアレジデンス施設一覧
居室数
トラストガーデン杉並宮前
100
トラストガーデン南平台
41
トラストガーデン桜新町
84
トラストガーデン用賀の杜
トラストガーデン用賀外観
129
クラシックガーデン文京根津
51
モーニングパーク主税町
41
サンビナス宝塚
86
トラストグレイス御影
281
遊雅東峯町
32
出所:会社資料よりSR社作成
57
トラストガーデン等々力
合計
902
出所:会社資料よりSR社作成
*トラストグレイス御影の281室には、一般高齢者向け(介護なし)住宅の218室が含まれている
国内においては、引き続き M&A 案件も含め、継続的に投資を進めるとともに、準富裕層や介
護初期段階者をターゲットとして、グループ力・ブランド力を訴求した医療、食事で差別化
を図り、医療・介護のワンストップサービスを提供している。
また、宅配をも含めた、テーラーメイドのベストソリューション提供実現を目指し、2011 年
より、医療・健康支援、介護、生活支援サービスを総合的に一元管理できる在宅健康管理の
仕組みを開発中である。この仕組みを用いた在宅時の健康支援にも進出し、健常者から要介
護者までの長いライフステージのサポート体制を構築する計画である。また、新規投資によ
り要介護者向け施設を中心に健常者向け施設もあわせて、早期に 2,500 室体制を目指すとし
ている(2013 年 3 月末現在のシニアレジデンス室数は 528 室)
。
海外においては、とりわけ日本と同じ高齢化社会を迎える中国が、今後の海外シニアライフ
事業の要である。現地合弁会社の設立によりスピーディな事業展開を図り、早期にモデル施
設の第一号オープンを目指している。
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2015/6/2
ゴルフ事業
完全会員制でゴルフ場を運営(全てが戦略性のあるチャンピオンコースで、ほぼプロツアー
が開催されている)。立地としては、会員が多くいる為、ホテル近隣や都市部近郊などのロケ
ーションに特化されており、13 コースを運営(2014 年 5 月時点)
。2012 年 4 月には、
「関
西ゴルフ倶楽部」がリニューアルオープンした(販売は同年 3 月から)。2014 年 3 月期末の
会員数は 29,712 人(前期末 28,574 人)となっている。
また、ゴルフ場レストラン運営受託も積極的に行っており、グループ外ゴルフ場 8 ヶ所を含
む 17 ヶ所(2014 年 5 月時点)を受託し、1 施設の年間平均売上高は約 1 億円である。
関西ゴルフ倶楽部
出所:会社資料よりSR社作成
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リゾートトラスト(4681)
SR Research Report
2015/6/2
事業セグメント
同社の事業セグメントは、会員権事業、ホテルレストラン等事業、ゴルフ事業、メディカル
事業から成る。事業セグメントでは、会員権事業、ホテルレストラン等事業、メディカル事
業の売上高、営業利益の構成比が高い。
2014 年 4 月 1 日付け組織変更に伴い、2015 年 3 月期以降のセグメント区分を変更している。従来のゴルフ
事業セグメントの内、ホテル付帯ゴルフ場及びゴルフレストラン運営部分をホテルレストラン等事業セグメン
トへ、他のゴルフ場運営とゴルフ会員権販売部分を会員権事業セグメントへ変更した。
10年3月期
11年3月期
12年3月期
13年3月期
実績
実績
実績
実績
実績
103,645
108,976
99,894
105,311
116,824
(百万円)
売上高
前年比
会員権事業
14年3月期
18.8%
5.1%
-8.3%
5.4%
10.9%
42,199
41,727
29,199
28,418
32,171
前年比
82.8%
-1.1%
-30.0%
-2.7%
13.2%
構成比
40.7%
38.3%
29.2%
27.0%
27.5%
57,784
48,227
51,241
52,184
54,765
前年比
-4.3%
6.2%
1.8%
4.9%
5.5%
構成比
46.5%
47.0%
52.2%
52.0%
49.5%
ホテルレストラン等事業
7,390
7,235
7,607
8,671
8,623
前年比
11.2%
-2.1%
5.1%
14.0%
-0.6%
構成比
7.1%
6.6%
7.6%
8.2%
7.4%
5,576
8,473
10,455
12,698
17,341
前年比
-18.5%
52.0%
23.4%
21.5%
36.6%
構成比
5.4%
7.8%
10.5%
12.1%
14.8%
250
298
447
757
904
11,191
13,172
9,891
12,054
15,119
107.0%
17.7%
-24.9%
21.9%
25.4%
6,413
7,370
3,684
3,951
5,839
前年比
245.0%
14.9%
-50.0%
7.2%
47.8%
構成比
57.3%
56.0%
37.2%
32.8%
38.6%
3,902
4,863
4,902
4,826
4,733
前年比
51.1%
24.6%
0.8%
-1.6%
-1.9%
構成比
34.9%
36.9%
49.6%
40.0%
31.3%
ゴルフ事業
メディカル事業
その他
営業利益
前年比
会員権事業
ホテルレストラン等事業
253
156
249
617
549
前年比
462.2%
-38.3%
59.6%
147.8%
-11.0%
構成比
2.3%
1.2%
2.5%
5.1%
3.6%
318
571
827
2,334
3,743
前年比
-51.0%
79.6%
44.8%
182.2%
60.4%
構成比
2.8%
4.3%
8.4%
19.4%
24.8%
304
209
226
323
253
ゴルフ事業
メディカル事業
その他
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
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会員権事業
同事業セグメントにおいて、同社はホテル会員権の販売を行い、収益を獲得している。前述
の通り、
同社は会員制ホテルの会員権を 13 泊タイプで 1,000 万円程度、
26 泊タイプで 2,000
万円程度の価格で販売する。会員権は、施設工事着工時から販売が可能であり、開業の 2 年
前に販売を開始する。同社によれば、平均的に半数の会員権の販売が開業までに進んでいる。
残りは開業後 3~5 年で売っていくのが一般的であるという。
ホテル会員権は、登録料(販売合計額の約 40%)
、不動産代金(同約 50%)
、預り保証金(同
約 10%)に分類して収益計上される。それに対応し、同事業セグメントの売上は、登録料売
上、不動産売上、その他で構成される。登録料売上及び不動産売上は、それぞれの口数に1
口当たり登録料/不動産売上を乗じた金額となる。
会員権事業
10年3月期
11年3月期
12年3月期
13年3月期
(百万円)
実績
実績
実績
実績
実績
登録口数(口)
3,443
3,288
3,901
4,078
4,735
不動産売上口数(口)
5,069
4,258
2,840
2,895
3,071
売上高
登録料売上
1口当たり登録料売上
不動産売上
1口当たり不動産売上
その他
営業利益
営業利益率
14年3月期
42,199
41,727
29,199
28,418
32,171
10,545
11,519
11,258
11,228
13,671
3.1
3.5
2.9
2.8
2.9
25,528
23,695
14,052
13,150
13,879
5.0
5.6
4.9
4.5
4.5
6,125
6,511
3,888
4,039
4,620
6,413
7,370
3,684
3,951
5,839
15.2%
17.7%
12.6%
13.9%
18.1%
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
*1口当たり登録料売上は、登録料売上÷登録口数
*1口当たり不動産売上は、不動産売上÷不動産売上口数
登録料は契約時に一括して売上に計上されるが、不動産売上において、未開業物件の売上は、
施設の開業時に計上されることには留意が必要である。
不動産代金は、ホテルの客室部分を区分所有するための代金となる。同社のリゾートホテル
では、室数に対して会員数が過剰とならないように、不動産権利を明確にして適正な会員数
を維持している。この不動産代金は、不動産の引渡しと同時に売上が計上される。そのため、
すでにホテルが開業している場合には、契約時に同社の売上に計上されるが、開業前のホテ
ルの場合には、開業まで売上が計上されず、代金のうち受領済みの部分は前受金として負債
計上され、開業時に既販売分が一括で売上計上される。なお、200 室程度の大型物件では、
販売開始から開業までに概ね 2~3 年を要する。そのため、不動産代金は、下表のように契約
と売上の計上時期の違いが生じる。
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ホテル会員権の売上計上方法
契約
上棟
竣工
販売額の80%受領
会計処理
販売合計額(100%)
販売額の60%受領
販売額を全て受領
預り保証金(10%)
10%を契約時に受領
契約時に負債計上
登録料(約40%)
40%を契約時に受領
契約時に売上計上
不動産代金(約50%)
10%を契約時に受領
開業時に売上計上
20%を上棟時に受領
20%を竣工時に受領
会員権価格が1,000万円のケース
契約
上棟
竣工
開業
預り保証金
100万円
登録料
400万円
不動産代金
100万円
200万円
200万円
キャッシュ受領合計
600万円
200万円
200万円
売上計上額
400万円
500万円
350万円
売上原価
13万円
年会費
*不動産代金については、開業まで繰り延べる
出所:会社資料をもとに、SR社作成
10年3月期
11年3月期
12年3月期
13年3月期
(百万円)
不動産部分 契約高及び売上高
実績
実績
実績
実績
実績
期中契約額
10,989
12,928
14,052
13,150
17,540
2,114
2,154
2,840
2,895
3,695
25,528
23,695
14,052
13,150
13,879
5,069
4,258
2,840
2,895
3,071
10,766
-
-
-
3,660
2,104
-
-
-
624
期中契約口数
期中売上高
期中売上口数
期末繰越残高
期末繰越口数
14年3月期
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
なお、預り保証金は施設を長期的に維持していくために必要な資金(修繕費に相当)であり、
開業から一定の期間(30 年)で償却し、保証金償却収入として、ホテルレストラン等事業の
売上に計上される。
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会員権事業の費用
同社は有価証券報告書で、単独ベースの会員権売上高、売上原価、売上原価明細書を開示し
ている。単独の会員権売上高と連結の会員権事業セグメントにおける売上高の連単倍率は 1.0
前後で推移しており、SR 社では同事業において単独と連結の収益構造に大きな差はないと考
えている。
単独会員権売上原価の主要項目は、ホテルの建築費、用地費である。売上原価は売上高の 30%
程度を占める。
単独 会員権売上及び売上原価
10年3月期
11年3月期
12年3月期
13年3月期
実績
実績
実績
実績
実績
会員権売上高
41,311
41,305
29,328
29,560
35,197
会員権売上原価
16,387
16,357
8,112
8,590
9,420
(百万円)
原価率
39.7%
39.6%
27.7%
29.1%
14年3月期
26.8%
建築費
11,980
11,549
5,964
5,550
6,413
用地費
2,259
1,806
1,046
1,947
1,824
その他
2,148
3,002
1,102
1,093
1,183
備品費
1,420
1,549
806
785
750
造成費
705
541
244
254
368
諸経費
20
124
50
51
63
24,924
24,948
21,216
20,970
25,777
会員権売上総利益
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
単独の会員権売上総利益と連結の同事業セグメントの営業利益との差額を、連結の同事業セ
グメントの販売費及び一般管理費とした場合、同費用は 17,000~20,000 百万円で推移して
いる。同社によれば、販管費のうち約5割を会員権販売に係る営業員等の人件費が占めると
いう。その他の販管費は、開業費(1施設当たり 10 億円程度)
、広告宣伝費、一般管理費な
どであり、固定費が中心となっている。
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2015/6/2
ホテルレストラン事業
同事業においては、同社はホテルレストラン等の運営による収益を計上している。
10年3月期
11年3月期
12年3月期
13年3月期
14年3月期
(百万円)
ホテルレストラン等事業
実績
実績
実績
実績
実績
ホテル会員数(千人)
104
107
109
112
115
2,456
2,567
2,658
2,827
2,976
ホテル宿泊者数(千人)
売上高
料飲売上
宿泊者1人当たり料飲売上(千円)
宿泊料売上
宿泊者1人当たり宿泊料売上(千円)
施設付帯売上
宿泊者1人当たり施設付帯売上(千円)
48,227
51,241
52,184
54,765
57,784
20,114
21,179
22,376
23,270
24,142
8.2
8.3
8.4
8.2
8.1
12,293
12,964
13,846
14,905
15,912
5.0
5.0
5.2
5.3
5.3
4,502
4,643
4,889
5,043
5,238
1.8
1.8
1.8
1.8
1.8
5,126
5,614
6,061
6,338
6,562
49.2
52.7
55.4
56.5
57.1
保証金償却収入
1,946
2,351
2,710
2,808
2,916
その他
4,244
4,486
2,299
2,398
3,011
3,902
4,863
4,902
4,826
4,733
8.1%
9.5%
9.4%
8.8%
8.2%
運営管理費収入
会員1人当たり運営管理費収入(千円)
営業利益
営業利益率
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
*宿泊者1人当たり料飲売上/宿泊料売上/施設付帯売上は、料飲売上/宿泊売上/施設付帯売上÷ホテル宿泊者数
*会員1人当たり運営管理費収入は、運営管理費収入÷ホテル会員数
同事業における売上高は、料飲売上、宿泊料売上、施設付帯売上、運営管理費収入、保証金
償却収入、その他に区分される。

料飲売上:レストラン収入等。同売上は、ホテル宿泊者数×宿泊者1人当たり料飲収入
となる。SR社の推計では宿泊者1人当たり料飲収入は8,000円程度で推移している。

宿泊料売上:会員がホテル利用に際して支払うルームチャージの売上。同社によれば、
ルームチャージは、50㎡の部屋で10,000円程度、スイートで30,000円程度である。同
売上は、ホテル宿泊者数×宿泊者1人当たりルームチャージとなる。SR社の推計では宿
泊者1人当たりルームチャージは5,000円程度で推移している。

施設付帯売上:スパ、エステ、ショップなどの売上。同売上は、ホテル宿泊者数×宿泊
者1人当たり付帯施設利用料となる。SR社の推計では宿泊者1人当たり施設付帯売上は
1,800円程度で推移している。

運営管理収入:年会費。同社は、会員権価格10百万円に対し、年間130,000円程度の年
会費を徴収する。SR社の推計では会員1人当たり運営管理費は50,000~60,000円で推
移している。

保証金償却収入:ホテル会員権の約10%を預り保証金とし、施設を長期的に維持してい
くために必要な資金(修繕費に相当)として、開業から一定の期間(30年)で償却する。
保証金償却収入として、同事業の売上に計上される。
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また、同事業において、同社は業態別の売上高、宿泊者数、消費単価を開示している。業態
別の売上高に関しては下表のとおりである。
10年3月期
11年3月期
12年3月期
13年3月期
実績
実績
実績
実績
実績
26,865
28,495
30,847
31,669
31,941
サンメンバーズリゾート
2,899
2,676
2,571
2,595
3,004
サンメンバーズシティ
1,143
1,326
1,277
1,341
1,487
トラスティ
3,094
3,178
3,134
3,884
4,764
ベイコート
2,908
3,112
3,281
3,727
4,095
運営管理費収入
5,126
5,614
6,061
6,338
6,562
保証金償却収入
1,946
2,351
2,710
2,808
2,916
その他収入
4,244
4,486
2,299
2,398
3,011
48,227
51,241
52,184
54,765
57,784
ホテルレストラン等事業 業態別売上高
(百万円)
エクシブ
合計
14年3月期
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
業態別宿泊者数(千人)
エクシブ
10年3月期
11年3月期
12年3月期
13年3月期
14年3月期
1,603
1,685
1,776
1,817
1,816
サンメンバーズリゾート
229
211
203
212
233
サンメンバーズシティ
169
205
202
217
242
トラスティ
376
380
383
473
560
ベイコート
79
86
95
110
125
2,456
2,567
2,658
2,827
2,976
ホテル合計
出所:会社データよりSR社作成
10年3月期
11年3月期
12年3月期
13年3月期
14年3月期
エクシブ
16,757
16,915
17,373
17,430
17,586
サンメンバーズリゾート
12,669
12,701
12,693
12,270
12,912
6,786
6,457
6,310
6,197
6,138
業態別消費単価(円)
サンメンバーズシティ
トラスティ
8,224
8,359
8,193
8,218
8,514
ベイコート
36,759
36,096
34,611
34,014
32,854
出所:会社データよりSR社作成
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2015/6/2
ホテルレストラン等事業の費用
同社は有価証券報告書で、単独ベースのホテルレストラン等売上高、売上原価、売上原価明
細を開示している。単独のホテルレストラン等売上高と連結のホテルレストラン等事業セグ
メントにおける売上高の連単倍率は 1.0 前後で推移しており、SR 社では同事業において単独
と連結の収益構造に大きな差はないと考えている。
ホテルレストラン等事業の売上原価は、主にレストランの原材料等であり、
料飲売上高の 40%
程度、同事業売上高全体の 16%程度である。
単独 ホテルレストラン等売上及び売上原価
(百万円)
ホテルレストラン等売上高
ホテルレストラン等売上原価
原価率
10年3月期
11年3月期
12年3月期
13年3月期
実績
実績
実績
実績
実績
47,389
50,884
53,802
56,677
59,740
7,774
8,238
8,861
9,278
9,783
16.4%
16.2%
16.5%
16.4%
14年3月期
16.4%
商品仕入高
1,721
1,848
2,090
2,230
2,493
原材料仕入高
6,031
6,446
6,816
7,021
7,418
商品・原材料期首期末棚卸高差額
ホテルレストラン等売上総利益
22
-56
-45
27
-128
39,615
42,646
44,941
47,399
49,957
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
単独のホテルレストラン等売上総利益と連結の同事業セグメントの営業利益との差額を同事
業の販売費及び一般管理費とした場合、同費用は 40,000~48,000 百万円で推移している。
売上高販管費率は 75%程度である。主な費用項目は、人件費、水道光熱費、減価償却費、修
繕維持費、リネン費などであり、SR 販管費のうち約5割を人件費が占める。販管費は施設数
に連動する費用中心であり、施設数の増加に伴い増加傾向にある。
同社の不動産の持分は 2 割程度(残りの持分 8 割は会員であるオーナー)であるため、通常
のホテルと比べると、減価償却費が少ない点が特徴として挙げられる。2014 年 3 月期の同事
業の売上高に対する減価償却費は 5.9%に留まっている。
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2015/6/2
メディカル事業
同事業では、ハイメディックの会員権販売、その管理、居宅介護サービス事業を行っている。
メディカル事業
10年3月期
11年3月期
12年3月期
13年3月期
14年3月期
5,964
6,328
6,983
8,235
-
509
772
1,460
2,553
182
364
655
1,252
2,288
(百万円)
ハイメディック会員数(口)
登録口数(口)
純増数(口)
10,523
シニアレジデンス 居室数(室)
-
438
438
528
813
シニアレジデンス 平均入居率
-
84.7%
88.6%
89.6%
76.6%
シニアレジデンス 平均入居数(室)
売上高
登録料収入
1口当たり登録料売上
年会費・保証金償却収入小計
会員1人当たり年会費
-
371
388
473
623
5,576
8,473
10,455
12,698
17,341
670
1,131
1,668
3,068
5,300
-
2.2
2.2
2.1
2.1
3,134
3,271
3,413
3,839
4,922
0.5
0.5
1,269
1,271
1,313
1,426
1,485
-
2,824
3,290
3,449
4,458
-
7.6
8.5
7.3
7.2
1,772
1,247
2,084
2,342
2,661
その他
営業利益
営業利益率
2,413
0.5
保証金償却収入
1居室当たりシニアレジデンス収入
2,100
0.5
1,865
シニアレジデンス収入
2,000
0.5
年会費収入
3,437
318
571
827
2,334
3,743
5.7%
6.7%
7.9%
18.4%
21.6%
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
*1口当たり登録料売上は、登録料収入÷登録口数
*会員1人当たり年会費は、年会費収入と保証金償却収入の承継÷会員数の期首期末平均
*1居室当たりシニアレジデンス収入は、シニアレジデンス収入÷シニアレジデンス平均入居数
同事業の売上高は、ハイメディック会員権の登録料収入、年会費収入、保証金償却収入、シ
ニアレジデンス収入、その他で構成される。登録料収入は、ハイメディック会員の新規登録
口数に一人当たり登録料(225 万円)を乗じた額となる。また、年会費・保証金償却収入は、
同会員数に一人当たり年会費または保証金償却額(年 50 万円)を乗じた額となる。
同事業の主な費用は、検診に係る医師等、会員権販売に係る営業員の人件費、建物及び医療
機器の減価償却費など、固定費中心の費用構造となっている。会員制検診クラブの施設数、
受け入れ人数、シニアレジデンスの施設数の増加に伴い同費用は増加傾向にある。
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2015/6/2
収益性分析
収益性
10年3月期
(百万円)
11年3月期
12年3月期
13年3月期
14年3月期
連結
連結
連結
連結
連結
売上総利益
75,010
80,729
80,672
85,316
95,440
売上総利益率
72.4%
74.1%
80.8%
81.0%
81.7%
営業利益
11,192
13,173
9,891
12,054
15,119
営業利益率
10.8%
12.1%
9.9%
11.4%
12.9%
EBITDA
17,312
19,307
16,018
17,494
20,648
EBITDA マージン
16.7%
17.7%
16.0%
16.6%
17.7%
4.0%
3.0%
5.4%
6.8%
7.4%
総資産利益率(ROA)
1.7%
1.3%
2.3%
3.5%
4.4%
自己資本純利益率(ROE)
8.1%
6.1%
9.5%
11.4%
12.2%
0.4
0.4
0.4
0.5
0.6
利益率(マージン)
財務指標
総資産回転率
在庫回転率
0.6
0.7
0.6
0.8
1.1
在庫回転日数
590
503
606
318
497
45,940
37,802
32,620
24,482
21,405
流動比率
184%
219%
255%
324%
235%
当座比率
113%
137%
168%
250%
195%
0.3
0.3
0.5
0.6
0.6
4.1%
運転資金(百万円)
営業活動によるCF/流動負債
負債比率
46.9%
25.0%
8.9%
15.1%
営業活動によるCF/負債合計
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
キャッシュ・サイクル(日)
597
506
607
318
495
-8,455
-8,138
-5,182
-8,138
-3,077
運転資金増減
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
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SR Research Report
2015/6/2
SW(Strengths, Weaknesses)分析
強み(Strengths)

富裕層ネットワーク:同社グループは、2014年3月末現在、約16万人の会員を有してい
る。これは、同社グループが国内のリゾート業界においていち早く成功モデルを確立し
たこと、高い会員満足度と営業力を堅持していることが大きな要因と考えられる。また、
新規の会員権販売の8割以上が紹介によることを考えると、既存会員のネットワークも大
きな強みといえる。さらに、同社の顧客は60歳前後中心であるが、利用頻度は70歳代の
アクティブシニアが多いことから、短期的にスリープ会員が増加する懸念も小さい。

投資回収期間の短さ:ホテル開業前から会員権を販売し資金回収を図ることは、キャッ
シュフロー上のメリットがあり、新規の投資を行うことを容易にする。同社の施設では、
多くのケースで、開業前に投資回収ができている。

「見える」オペレーション:会員制リゾートホテル中心であるがゆえに、来客数が予想
しやすい(一般的なシティホテルと違い、突然客が来ることは非常に少ない)。
その
ため、コストコントロールがしやすいといえる。さらに、年会費、保証金償却収入など
の固定収入がある点も「見える」オペレーションと言えよう。
弱み (Weaknesses)

既存顧客の平均年齢上昇に伴う利用頻度の低下:会員権は売り切りであるがゆえに、顧
客の利用頻度をコントロールすることは難しい。従って、顧客の都合で施設の利用頻度
が下がると、同社の施設利用料収入の減少につながる。稼働率維持のためには、継続的
に会員(スリープ会員)の入れ替えを行う必要性が生じる。

国内の人口減少:中期的には既述の関東エリアなどの開発物件で成長は維持できるだろ
うが、長期的に国内の人口減少は、同社の顧客層に影響を与えかねない。

会計利益成長率のボラティリティ:不動産売上が施設開業時に一括計上されるため、大
型物件の開業の有無が、同社グループの単年度業績の変動要因となり、利益の変動幅が
大きい。
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SR Research Report
2015/6/2
市場とバリューチェーン
マーケット概略
日本におけるリゾートホテル事業
自然環境や景色がよく、豊かな四季を持つ我が国の気候は、その気候による稼働率の変動が
リゾート事業には向かないと考えられていた。すなわち、秋には秋の紅葉、夏には避暑地(も
しくは海水浴)
、冬はスキー、など各四季に応じて優れたリゾート地が存在し、閑散期は稼働
率の低下が危惧されていたため、リゾート事業への参入者も少なかった。そんな中、参入を
比較的容易にできたのが、同社の仕組みである。会員制にすることで、投下資本を多くの会
員に分散して負担してもらい、別荘を持つよりも手軽にリゾート施設を所有できる仕組みを
構築することで同社は成長した。
リゾートホテルは、1980 年代に入ると、リゾート開発ブームを受けて、様々なロケーション
に誕生した。しかし、1990 年代前半のバブル景気崩壊後は、投資によって生じた負債が経営
を圧迫し、休業に追い込まれるホテルも続出した。1990 年代後半にかけて、リゾートホテル
の淘汰が徐々に進み、需給バランスが改善した。
世界的な金融危機や東日本大震災でレジャー市場は一段と冷え込んだものの、2012 年に入り、
東京スカイツリーや、お台場ダイバシティなど新たな観光名所の出現や、LCC(格安航空会
社)参入などの後押しもあり、レジャー・リゾート市場は回復ステージに入った可能性があ
ると SR 社では考える。
会員制リゾートホテル市場規模
市場規模
(10億円)
300
250
241
200
212
178
150
100
246
186
264
260
204
210
200
198
200
215
220
277
255
271
264
271
228
153
129
103
50
0
1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012
出所:レジャー白書をもとにSR社作成
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SR Research Report
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文化的背景
日本では欧米と比べ、年次有給休暇を使い切る習慣がなく、リゾート地への旅行は土日に限
られていた。厚生労働省によれば、日本の労働者の年次有給休暇取得率は、徐々には上昇し
ているものの 50%以下と先進国中、最低の部類であり、労働水準に関しては未だ発展途上で
ある。厚生労働省は日本の労働者における有給休暇の取得率の低さを問題視し、労働時間の
短縮や有給休暇の取得を事業主に促進する「労働時間等の見直しガイドライン」の改正を公
示し、同ガイドラインは 2010 年 4 月から適用された。ただし、同ガイドラインには強制力
はないため、効果が出るには一定の時間を有すると SR 社は考える。
女性の社会進出や外国人労働者の増加、家族との団欒重視など、日本の雇用環境も少しずつ
ではあるが、国際化していくのであろう。また、他のレジャーとの比較では、国内旅行の人
気は安定しており、緩やかな上昇傾向にある。どちらかというとこれらの習慣は、リゾーピ
アやホテルトラスティといった非会員制型施設に影響を与えるとみている。
有給取得率
04年
05年
06年
07年
08年
09年
10年
11年
12年
13年
47.4%
46.6%
47.1%
46.6%
46.7%
47.4%
47.1%
48.1%
49.3%
47.1%
出所:厚生労働省のデータをもとに、SR社作成
SR 社の見解としては、その他レジャー業界と同様に、短期的には、会員制ホテル業界も景気
の影響を逃れないと考える。ただし、長期的に見れば、成長の余地は多分にあるとみている。
日本人の余暇パターンおよび余暇配分が他の先進国に近づくにつれて、タイムシェア制や区
分所有制の活用が欧米レベルに伸びていく可能性は十分にある。総世帯数に対するタイムシ
ェアに係る会員権権利の保有世帯数の割合をみると、日本は 0.6%(28 万世帯)、米国は 3.8%
(440 万世帯)である(2011 年 5 月会社資料より)。
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SR Research Report
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会員対象人口は増加
同社の主要顧客層である 60 歳以上の人口および富裕層人口は、以下の通り、増加が予想され
ている。
65 歳以上人口の将来推計
国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」によれば、日本の総人口は 2011 年
以降減少し、中長期的に減少を続けると予測されている。一方、65 歳以上の人口は 2011 年
以降も 2040 年までは増加を継続すると予想されている。
年齢(3区分)別人口および増加率の将来推計
総数
年平均人口増加率(%)
0~14歳
年平均人口増加率(%)
15~64歳
年平均人口増加率(%)
65歳以上
年平均人口増加率(%)
2014
2015
2016
2017
2018
2019
2020
2025
2030
2035
2040
2045
126,949
126,597
126,193
125,739
125,236
124,689
124,100
120,659
116,618
112,124
107,276
102,210
2050
-0.23
-0.28
-0.32
-0.36
-0.40
-0.44
-0.47
-0.56
-0.68
-0.78
-0.88
-0.96
-1.03
16,067
15,827
15,574
15,311
15,056
14,800
14,568
13,240
12,039
11,287
10,732
10,116
9,387
97,076
-1.32
-1.49
-1.60
-1.69
-1.66
-1.70
-1.57
-1.89
-1.89
-1.28
-1.00
-1.18
-1.48
77,803
76,818
75,979
75,245
74,584
74,011
73,408
70,845
67,730
63,430
57,866
53,531
50,013
-1.51
-1.27
-1.09
-0.97
-0.88
-0.77
-0.82
-0.71
-0.90
-1.30
-1.82
-1.55
-1.35
33,080
33,952
34,640
35,182
35,596
35,877
36,124
36,573
36,849
37,407
38,678
38,564
37,676
3.47
2.64
2.03
1.57
1.17
0.79
0.69
0.25
0.15
0.30
0.67
-0.06
-0.46
出所:国立社会保障・人口問題研究所『日本の将来推計人口』(平成24年1月推計)[出生中位(死亡中位)]推計値による。
*各年10月1日現在。
富裕層人口
世界の富に関する調査レポートのクレディ・スイス「2013 年度グローバル・ウェルス・レポ
ート」によれば、日本において、総額 100 万ドル以上の富を有する富裕層の数は 2013 年に
2,665 千人であったという。また、同レポートによれば、2018 年までの 5 年間で、政府に
よるリフレ政策と構造改革推進によって、日本の富裕層人口は 85%増加し、4,920 千人に増
加すると予想している。
参入障壁
会員制リゾートホテルに新規参入するには、資金力、開発力、ブランド力、運用力、サービ
ス力などが必要と考えられる。典型的な大型(200 室)リゾートホテルの初期投資額は 200
億円以上である。例えば、東急ハーヴェストを運営している東急不動産(東証 1 部 8815)に
類似する大手デベロッパーが、参入することは可能であろう。
しかしながら、同社は 70%を超えるマーケットシェアを構築しており、既存会員の富裕層ネ
ットワークを有し、強固なブランド力を兼ね備えている。会員権ビジネスはこういった開発
力、信用力、ブランド力、運用力が重要になっていることから、参入障壁が高いと SR 社は考
える。
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競合環境
同社は、会員制リゾートクラブ業界において、2012 年度のマーケットシェア(売上高)の
72.6%を占めた(シェアはトップ 10 社の部門売上高より算出)。残りは、東急ハーヴェスト
や東急 VIALA を営む東急不動産、オリビアンやエピナールを営むナクアアセットホールディ
ングスが会員制リゾートクラブを展開している。
順位
社名
シェア
1 リゾートトラスト
72.60%
2 東急不動産
10.60%
3 ナクアアセットホールディングス
5.70%
4 ダイヤモンドソサエティ
5.10%
5 四季の自然舎
2.70%
6~10 三河湾リゾートリンクス他
3.30%
出所:同社資料をもとにSR社作成
シェアは会員制リゾートクラブ10社の部門別売上高より算出
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経営戦略
同社の戦略は、①会員の活性化や他商品展開による単価の上昇(縦への深堀り)、②顧客ター
ゲットの拡大(横への拡充)
、③海外展開にある。
会員の活性化
同社は、スリープ会員から、会員権を買い取り(会員権は株式などと同様、市場(会員権売
買市場)でも取引されているが、同社はその市場よりも少し高い金額で買い取っている。)、
バージョンLやその他のバージョンとして販売する。または、よりグレードの高い物件に切
換え(アップセル)などをしている。アップセルに関しては、会員は差額を払えば移行が可
能で、具体的には、より広い部屋や、エクシブからグランドエクシブ(商品・サービスの項
を参照)へのアップセルなどがある。
バージョン商品として販売することで、ホテルの稼働率が上がり、また、アップセルにより、
顧客当たり施設利用単価の上昇が期待できる(2010 年以降は、アップグレードが多かったた
め、スリープ会員から積極的な買取りは行っていないようだ)
。会員全体の 5%から 8%が毎
年アップセルでグレードの高いものにスイッチしている。これは、同社のサービスに多くの
会員が満足している証であると SR 社は考える。2014 年 3 月期時点で、契約(新規とアップ
グレード)の 9 割以上が 13 泊タイプの会員(バージョン L や他バージョン)となっている
模様。
また、従来のエクシブシリーズを複合的にした、グランドエクシブでは、リゾートホテルに
ゴルフやエステ・スパ等の付帯施設を併設し、収益源を多面化している。
顧客ターゲットの拡大
同社は、年間 1、2 件の新規施設を開拓して、会員数を拡大させてきた。中期的には、従来の
顧客数よりも、やや若年層を対象としたセカンドラインを拡充していく計画である。
ホテル会員権の拡充
顧客ターゲット拡大の一環として、団塊世代などのアクティブシニア層や若い経営者などに
向けて、前述の「エクシブ・バージョン L」や「サンメンバーズ・フレックスクラブ」を発売
している。ヤングエグゼクティブ層やアクティブシニア層などに対して、リーズナブルであ
りながら「手軽に余暇を楽しみたい」というニーズを捉えに行くようだ。また、これらの、
バージョンLや、サンメンバーズ・フレックスクラブは、入口商品の創出という狙いもある。
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また同社は、自社リゾートのラインナップを開拓していく計画の中で、M&A も選択肢の一つ
と考え、別ブランドでの展開も検討している模様。2014 年 3 月期からの次期中期経営計画で
は、この取り組みにおいて、20 億円程度の利益を目指す考えである。
アッパーマス層の需要掘り起こし
一方、アッパーマス層からの更なる需要の掘り起こしのために、ワンランク上のリゾートを
求めるシニア層をターゲットに同社施設の中で、最上級の位置づけとしてサンクチュアリ・
ヴィラを展開している。サンクチュアリ・ヴィラは、2003 年 3 月にエクシブ鳴門サンクチュ
アリ・ヴィラをオープンし、2014 年 8 月現在、全 5 施設を展開している。また、日本初の
都市型会員制リゾートホテルとして、2008 年 3 月より東京ベイコートを展開している。
再生事業
また、ホテルレストラン事業において、ホテルレストラン事業本部内のホテル事業部とレス
トラン事業部を統合し「ホテルレストラン事業部」とし、その傘下にM&A案件等への対応
を強化するため「再生事業営業部」を新設すると発表している(2012 年 12 月 1 日付)
。同
営業部では、旅館再生事業などを手掛けていく計画であり、料理とサービスをコンセプトに、
まずは非会員制高級旅館として展開し事業領域の拡大を図る。
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出所:会社資料よりSR社作成
メディカル事業
メディカル事業に関しては、シニア向けに高精度検診をすることによって、収益の多様化、
顧客の獲得を図る。具体的には、スーパー人間ドックを提供し、先端画像検診、遺伝子検査、
アルツハイマー診断、リスク診断、血液検査、メタボ診断などを行う計画。その他、予防医
療、抗加齢健康サポートでは、脳活性化アドバイス、血液浄化療法などで、サービスの拡充
を目指している。
海外展開
同社では、海外からのインバウンド(訪日旅行客)の取り込みと、国内で築いたモデルの海
外へ展開を目指し、3 つのステップに分けている。
インバウンドの取り込み
第 1 ステップとして、メディカル事業を主体としたインバウンドの積極的取り込みを掲げて
いる。同社では、特に中国に注目しており、圧倒的な医療技術格差があることから、検診、
がん治療、美容医療、アンチエイジングには需要が大きいと考えている。並行して、ホテル
事業の第 1 ステップとして、同社のクオリティ・サービス水準を PR し、ブランド力を確立
していく考えである。
中国本土でのコンサルティング業務
第 2 ステップでは、中国本土でのコンサルティング業務を考えているようだ。具体的には、
医療事業コンサルティング、ホテル事業のコンサルティングで、2011 年 4 月には、香港千博
投資有限公司と合弁企業「United Ocean Medical Management Ltd.」を設立した。同合弁
会社を通じ海南島 BOAO 地区の楽島プロジェクト(医療事業とホテル事業のコンサルティン
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グ)に参画している。同事業は投資ではなく、ノウハウ提供モデルで、ホテル等売上に連動
したコミッション収入を見込んでいる。
中国本土での事業拡大
第 3 ステップでは、中国本土で複数の拠点を展開し、メディカル事業、ホテル事業、会員制
事業の拡大を図る計画。更には、東アジア圏でのホスピタリティ文化への創造を目論んでい
る。
人口(千人)
病院
中国
日本
格差
1,345,750
127,156
10.58倍
19,712
8,739
2.26倍
205,012
99,635
2.06倍
4,036,483 1,743,415
2.32倍
/人口 (10万人)
診療所
0.21倍
/人口 (10万人)
病床
0.19倍
/人口 (10万人)
0.22倍
89
149
0.60倍
/人口 (10万人)
0.007
0.117
0.06倍
人口(千人)/台
15,121
853
医療機器 PET-CT
出所:会社資料(2011年5月)よりSR社作成
訪日外国人旅行者数の増加
日本政府観光局によれば、訪日外国旅行者数は 2014 年に 1,341 万人と年間 1,000 万人を初
めて達成した。国土交通省は、2014 年 6 月に、
「観光立国実現に向けたアクション・プログ
ラム 2014」を策定し、東京オリンピック・パラリンピックが開催される 2020 年に訪日外国
人旅行者数 2,000 万人達成という目標を掲げている。
なお、中国から日本への訪日旅行者数は、2004 年から 2014 年の間に平均年率 14.6%増加
し、2014 年は 2,409 千人となった。
国別訪日旅行者数
04年
05年
06年
07年
08年
09年
10年
11年
12年
13年
14年 平均成長率
(千人)
総数
6,138
6,728
7,334
8,347
8,351
6,790
8,612
6,219
8,368
10,364
13,414
5.4%
韓国
1,588
1,747
2,117
2,601
2,382
1,587
2,440
1,658
2,044
2,456
2,755
4.5%
台湾
1,080
1,275
1,309
1,385
1,390
1,024
1,268
994
1,467
2,211
2,830
7.4%
中国
616
653
812
942
1,000
1,006
1,413
1,043
1,430
1,314
2,409
7.9%
香港
300
299
352
432
550
450
509
365
482
746
926
9.5%
タイ
105
120
126
90
82
178
215
145
261
454
658
15.8%
シンガポール
90
94
116
167
192
145
181
111
142
189
228
7.7%
マレーシア
72
78
86
152
168
90
115
82
130
177
250
9.3%
インドネシア
55
59
60
64
67
64
81
62
101
137
159
9.5%
インド
53
59
63
68
67
59
67
59
69
75
88
3.5%
出所:日本政府観光局の資料をもとにSR社作成
中国の総人口に対する訪日旅行者の比率は他のアジア諸国と比べ低い水準に留まっている。
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2015/6/2
単純な計算ではあるが、中国の訪日旅行者数がタイから訪日旅行者数人口対率並みに上昇す
れば、2014 年の 6 倍弱で約 1,120 万人の需要創出、台湾、韓国並みになると、約 30 倍で 6
千万人~7 千万人程度の需要が創出されることになる。
人口
訪日旅行者数
(千人)
(千人)
比率
インド
1,252,140
88
0.01%
中国
1,385,567
2,409
0.17%
タイ
67,011
658
0.98%
5,412
228
4.21%
韓国
49,263
2,755
5.59%
台湾
23,345
2,830
12.12%
香港
7,204
926
12.85%
シンガポール
出所:日本政府観光局、国連統計をもとにSR社作成
注:人口は2013年、旅行者は2014年
また、参考までに、日本への旅行者は日本国内の人口比率でも低い。同じ島国である豪州へ
は国内人口の 1/4 程度の旅行者(インバウンド)がいるのに対して、日本には、その 1/3 の
8%程度しかいないのが現状である。
日豪インバウンド旅行者数比較
豪州インバウンド旅行者(千人)
2010年
2011年
2012年
2013年
国内人口
5,885
5,875
6,127
22,940
対人口比
26.4%
26.3%
26.7%
出所:日本政府観光局、Australian Bureau of Statistics、世界銀行の資料をもとにSR社作成
http://www.sharedresearch.jp/
訪日旅行者数 (千人)
対人口比
2010年
8,611
6.8%
2011年
6,218
4.9%
2012年
8,368
6.5%
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2013年 国内人口
10,364
127,298
8.1%
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過去の業績
2014 年 3 月期通期実績
2014 年 3 月期通期は、連結売上高は 1,168 億円(前年比 10.9%増)
、営業利益は 151 億円
(同 25.4%増)
、経常利益 167 億円(同 28.9%増)
、純利益は 86 億円(同 20.7%増)とな
った。2013 年 10 月に上方修正された会社計画に対しては、会員権販売やメディカル事業が
好調だったことから売上高が 2.1%、営業利益は 5.0%超過して着地した。また、売上高、各
利益とも過去最高額を更新している。
セグメント別の業績は以下の通りである。
会員権事業:売上高 322 億円(前年比 13.2%増)、セグメント利益 58 億円(同 47.8%増)
となった。ホテル会員権の販売が順調に推移したほか、2014 年 1 月より「エクシブ鳥羽別邸」
の販売を開始した増収増益に寄与した。
ホテルレストラン等事業:売上高 578 億円(前年比 5.5%増)
、セグメント利益 47 億円(同
1.9%減)となった。ホテル稼働率が、エクシブ 53.7%(前年 53.3%)
、サンメンバーズ 62.8%
(同 59.3%)
、トラスティ 87.1%(同 85.7%)
、ベイコート 48.3%(同 41.4%)と前年比
で大きく改善した。「リゾーピア箱根」のリニューアルオープンや「ホテルラスティ金沢 香
林坊」の新規開業が収益寄与した。計画比(セグメント利益)では 6.4%上振れた。また、
LED 敷設工事による修繕費として 4 億円程度が計上されている。
ゴルフ事業:売上高 86 億円(前年比 0.6%減)、セグメント利益 6 億円(同 11.0%減)とな
った。)2011 年 9 月よりグループに加わった連結子会社の株式会社関西ゴルフ倶楽部におい
て、前年同期はゴルフ会員権の販売量が多かったため、その反動減により減収減益となった
が、セグメント利益は計画比 0.1%減とほぼ計画通りである。
メディカル事業:売上高 173 億円(前年比 36.6%増)
、セグメント利益 37 億円(同 60.3%
増)で着地、会員数増加に伴う年会費収入等の増加、及び好調なメディカル会員権の販売な
どにより増収増益となった。メディカル会員権の販売実績は 2,553 口と前年の 1,460 口から
大きく伸長し、セグメント利益は期初計画比で 9.5%上振れた。2013 年夏より販売を開始し
た「ハイメディック・ミッドタウン」の会員権販売が堅調に推移した。
会員数の推移 (人)
0 7 年3 月期 0 8 年3 月期 0 9 年3 月期 1 0 年3 月期 1 1 年3 月期 1 2 年3 月期 1 3 年3 月期
ベイコート
2,017
2,839
3,331
4,659
6,286
7,095
8,209
エクシブ
52,898
57,145
59,443
60,659
62,127
64,800
67,232
サンメンバーズ
40,927
40,306
39,522
38,839
38,192
37,429
36,688
ゴルフ
22,237
23,674
25,114
25,585
25,798
27,428
28,574
メディカル
4,703
5,136
5,782
5,964
6,328
6,983
8,235
クルーザー
466
489
494
496
472
490
488
合計
123,248
129,589
133,686
136,202
139,203
144,225
149,426
出所:会社データよりSR社作成
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1 4 年3 月期
8,424
70,431
36,124
29,712
10,523
465
155,679
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この他、クリニック貸倒引当金戻入額として 10 億円(営業外利益)
、とクリニック出資金評
価損として 10 億円(特別損失)が計上されている。これは、同社が同社子会社に貸し出して
いた資金が、事業が軌道に乗り戻ったものである。入り繰りはあるが、グループ全体の純利
益では影響はない。
2013 年 3 月期通期実績
2013 年 3 月期通期は、連結売上高は 1,053 億円(前年比 5.4%増)、営業利益は 121 億円
(同 21.9%増)
、経常利益 130 億円(同 37.4%増)
、純利益は 71 億円(同 31.6%増)とな
った。2013 年 3 月に上方修正された会社計画に対しては、会員権販売が好調だったことから
売上高が 1.3%超過した一方で、販売にかかるコストや人件費等の間接費が計画を上回ったこ
となどにより、営業利益は計画に沿った形で着地した。
セグメント別には、会員権事業が売上高 284 億円(前年比 2.7%減)
、セグメント利益 40 億
円(同 7.2%増)となった。ホテル会員権の販売が前年と比較し減少したが、コストの抑制に
努め減収増益となっている。
ホテルレストラン等事業は、売上高 548 億円(前年比 4.9%増)
、セグメント利益 48 億円(同
1.6%減)となった。ホテル稼働率が、エクシブ 53.3%(前年 53.6%)
、サンメンバーズ 59.3%
(同 56.0%)
、トラスティ 85.7%(同 83.2%)
、ベイコート 41.4%(同 35.9%)とエクシ
ブを除いては概ね前年比で改善した。また、前年同期に震災の影響でクローズしていた施設
や、2012 年 3 月に開業した「エクシブ軽井沢 パセオ」、
「エクシブ軽井沢サンクチュアリ・
ヴィラ ムセオ」及び「ホテルトラスティ大阪阿倍野」が通期稼動した。一方、修繕維持費や
賞与等が増加したことなどにより、増収減益となった。計画(セグメント利益)に対しては、
4.0%上振れた。
ゴルフ事業は、売上高 87 億円(前年比 14.0%増)
、セグメント利益 6 億円(同 147.2%増)
となった。2011 年 9 月よりグループに加わった関西ゴルフ倶楽部においてゴルフ会員権の販
売が好調に推移している他、前年同期に震災の影響でクローズしていた「グランディ那須白
河ゴルフクラブ(福島県)」が通期稼動したことなどにより増収増益となった。
メディカル事業では、
売上高 127 億円
(前年比 21.4%増)、
セグメント利益 23 億円
(同 182.1%
増)で着地、総合メディカルサポート倶楽部「グランドハイメディック倶楽部」の会員権販
売が好調に推移したほか、会員数増加に伴い年会費収入等が増加したことなどにより増収増
益となった。計画比(セグメント利益)では、4.2%の上振れとなった。
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会員数の推移 (人)
05年3月期
ベイコート
エクシブ
45,541
サンメンバーズ
41,927
ゴルフ
18,807
メディカル
3,657
クルーザー
377
合計
110,309
出所:会社データよりSR社作成
06年3月期
1,163
48,911
41,444
20,657
4,279
427
116,881
07年3月期
2,017
52,898
40,927
22,237
4,703
466
123,248
08年3月期
2,839
57,145
40,306
23,674
5,136
489
129,589
09年3月期
3,331
59,443
39,522
25,114
5,782
494
133,686
10年3月期
4,659
60,659
38,839
25,585
5,964
496
136,202
11年3月期
6,286
62,127
38,192
25,798
6,328
472
139,203
12年3月期
7,095
64,800
37,429
27,428
6,983
490
144,225
13年3月期
8,209
67,232
36,688
28,574
8,235
488
149,426
第 4 四半期(1-3 月)だけでみると、売上高、営業利益が共に前年を下回っているが、2012
年 3 月に開業した「エクシブ軽井沢パセオ、SVムセオ」の販売開始時からの繰延売上・利益
が、前年に計上されているのに対し、2013 年 3 月期は開業物件がなく、繰延計上がなかった。
この他、ホテルレストラン等事業において営繕費が増加したことや、千葉や、愛知県の開発
予定案件において、開発の遅延から棚卸資産評価損の計上があった。ただ、これらの予定地
は、今後開発される案件であり、その際には利益率の高い(簿価が切り下がるため)売上が
計上されることになる。一方、経常利益が前年を上回ったのは、前年同期にゴルフ場連結子
会社で計上されている貸倒引当金(営業外費用)が、2013 年 3 月期第 4 四半期には発生し
ていないためである。
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その他情報
損益計算書
損益計算書
08年3月期
09年3月期
10年3月期
11年3月期
12年3月期
13年3月期
14年3月期
(百万円)
連結
連結
連結
連結
連結
連結
連結
連結
104,708
87,254
103,645
108,976
99,894
105,311
116,824
120,401
売上高
前年比
15年3月期
7.9%
-16.7%
18.8%
5.1%
-8.3%
5.4%
10.9%
3.1%
25,805
16,892
28,635
28,247
19,221
19,994
21,383
18,051
78,903
70,362
75,010
80,729
80,672
85,316
95,440
102,350
6.8%
-10.8%
6.6%
7.6%
-0.1%
5.8%
11.9%
7.2%
75.4%
80.6%
72.4%
74.1%
80.8%
81.0%
81.7%
85.0%
64,662
64,954
63,818
67,556
70,780
73,261
80,321
86,308
61.8%
74.4%
61.6%
62.0%
70.9%
69.6%
68.8%
71.7%
14,241
5,408
11,192
13,173
9,891
12,054
15,119
16,041
前年比
3.2%
-62.0%
107.0%
17.7%
-24.9%
21.9%
25.4%
6.1%
営業利益率
13.6%
6.2%
10.8%
12.1%
9.9%
11.4%
12.9%
13.3%
売上原価
売上総利益
前年比
売上総利益率
販売費及び一般管理費
売上高販管費比率
営業利益
営業外収益
674
703
708
808
1,999
1,700
2,381
5,752
営業外費用
561
667
983
639
2,447
778
768
1,588
14,354
5,444
10,917
13,342
9,443
12,976
16,731
20,206
4.3%
-62.1%
100.5%
22.2%
-29.2%
37.4%
28.9%
20.8%
13.7%
6.2%
10.5%
12.2%
9.5%
12.3%
14.3%
16.8%
特別利益
720
260
21
668
892
243
123
632
特別損失
2,555
2,007
4,026
6,142
1,366
1,710
1,544
3,129
経常利益
前年比
経常利益率
法人税等
税率
少数株主利益
5,007
3367
3,917
4,749
4,958
4,173
6,775
7,943
40.0%
91.1%
56.7%
60.4%
55.3%
36.3%
44.3%
44.9%
77
-177
-1,190
-183
-1,403
208
-70
-2,084
7,435
507
4,185
3,302
5,415
7,127
8,605
11,851
前年比
10.9%
-93.2%
725.4%
-21.1%
64.0%
31.6%
20.7%
37.7%
利益率
7.1%
0.6%
4.0%
3.0%
5.4%
6.8%
7.4%
9.8%
15年3月期
当期純利益
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
過去の会社予想と実績の差異
期初会社予想と実績
08年3月期
09年3月期
10年3月期
11年3月期
12年3月期
13年3月期
14年3月期
連結
連結
連結
連結
連結
連結
連結
連結
売上高(期初予想)
108,300
108,500
105,800
112,400
92,600
106,200
108,500
114,600
売上高(実績)
104,708
87,254
103,645
108,976
99,894
105,311
116,824
120,401
-3.3%
-19.6%
-2.0%
-3.0%
7.9%
-0.8%
7.7%
5.1%
14,900
12,400
6,500
11,800
5,500
10,700
13,000
15,200
16,041
(百万円)
期初会予と実績の格差
営業利益(期初予想)
営業利益(実績)
期初会予と実績の格差
経常利益(期初予想)
経常利益(実績)
14,241
5,408
11,192
13,173
9,891
12,054
15,119
-4.4%
-56.4%
72.2%
11.6%
79.8%
12.7%
16.3%
5.5%
15,000
12,300
6,200
11,800
6,800
10,800
14,100
15,900
14,354
5,444
10,917
13,342
9,443
12,976
16,731
20,206
-4.3%
-55.7%
76.1%
13.1%
38.9%
20.1%
18.7%
27.1%
当期利益(期初予想)
8,500
6,700
3,400
5,000
4,200
6,400
7,600
9,800
当期利益(実績)
7,435
507
4,185
3,302
5,415
7,127
8,605
11,851
-12.5%
-92.4%
23.1%
-34.0%
28.9%
11.4%
13.2%
20.9%
期初会予と実績の格差
期初会予と実績の格差
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
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貸借対照表
貸借対照表
08年3月期
09年3月期
10年3月期
11年3月期
12年3月期
13年3月期
14年3月期
15年3月期
(百万円)
連結
連結
連結
連結
連結
連結
連結
連結
資産
現金・預金
19,281
18,267
20,352
14,514
22,950
29,443
46,151
53,687
有価証券
16,995
10,001
17,899
13,999
7,999
28,399
15,698
42,193
5,724
5,668
3,604
3,676
4,401
4,247
5,979
5,994
たな卸資産
売掛金、受取手形
43,949
49,441
43,071
34,768
29,100
21,128
16,339
22,135
営業貸付金
25,088
27,136
28,350
26,313
24,296
23,423
23,305
27,448
3,110
2,707
4,722
4,640
4,359
4,283
4,036
3,714
2,548
2,137
2,809
3,089
2,399
3,152
繰延税金資産
その他
3,285
流動資産合計
5,488
117,432
118,708
120,546
100,047
95,914
114,012
113,907
158,323
建物
48,989
49,969
52,732
54,359
53,909
52,949
61,355
90,369
機器
4,857
4,167
2,914
2,338
2,009
1,739
2,146
1,769
コース勘定
8,479
8,555
12,338
12,337
12,245
11,036
11,036
9,563
22,123
24,105
25,582
26,515
27,503
27,691
39,176
40,417
3,148
3,124
2,933
2,817
2,665
2,538
2,506
4,572
3,311
1,287
1,788
2,144
2,303
4,007
土地
リース資産
建設仮勘定
6,535
その他の固定資産
有形固定資産合計
3,169
2,694
2,416
2,454
1,758
1,374
1,409
5,150
94,152
97,210
102,417
102,223
102,032
99,601
119,967
153,784
292
237
268
359
231
2,989
3,136
3,723
3,541
3,205
2,874
2,745
3,120
のれん
407
その他
3,723
3,833
3,442
3,142
3,104
3,351
固定資産合計
無形固定資産合計
122,549
2,989
124,372
3,543
136,026
137,310
139,237
139,849
186,853
232,508
資産合計
239,981
243,080
256,572
237,359
235,151
253,861
300,761
390,832
負債
買掛金、支払手形
短期有利子負債
802
714
735
642
881
893
913
1,096
33,933
35,989
28,056
13,903
11,776
9,377
9,514
12,113
3,010
857
5,685
未払金
未払法人税等
13,109
8,200
6,558
12,761
9,301
2,398
2,289
2,483
4,594
4,482
前受金
7,529
18,076
9,504
810
807
744
3,354
13,304
その他
17,793
15,266
21,496
14,786
13,657
15,131
17,396
21,299
流動負債合計
61,595
63,067
70,902
65,476
45,648
37,610
35,186
48,532
長期有利子負債
13,264
12,270
20,582
15,961
16,959
31,085
39,993
71,361
長期預り保証金
102,452
102,533
102,765
103,772
104,762
105,161
103,924
103,154
その他
固定負債合計
負債合計
3,259
6,579
7,473
10,593
10,936
9,283
26,893
49,951
118,975
121,382
130,820
130,326
132,657
145,529
170,810
224,466
182,042
192,284
196,296
175,979
170,268
180,716
219,343
286,062
純資産
資本金
14,216
14,258
14,258
14,258
14,258
14,258
14,258
16,977
資本剰余金
13,948
13,906
13,906
13,906
13,906
13,906
13,969
19,984
利益剰余金
34,252
31,038
33,877
35,016
38,772
43,391
49,085
57,807
自己株式
-5,206
-9,082
-9,066
-8,369
-8,035
-5,679
-4,366
-2,705
538
775
6,849
6,400
5,529
6,585
6,872
4,978
57,748
50,895
59,824
61,211
64,431
73,145
81,418
104,769
少数株主持分
純資産合計
運転資金
48,871
54,395
45,940
37,802
32,620
24,482
21,405
27,033
有利子負債合計
47,197
48,259
48,638
29,864
28,735
40,462
49,507
83,474
ネット・デット
27,916
29,992
28,286
15,350
5,785
11,019
3,356
29,787
出所:会社データよりSR社作成
*表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。
営業貸付金は、ローンを組んで会員権を購入した会員に対する貸付金(子会社、ジャストフ
ァイナンス、ベストクレジットが運営)のことで、2013 年 3 月期末では 234 億円が計上。
また、負債に計上されている 1,052 億円の長期預り保証金は、会員権のうち 10%を占める預
り保証金のことで、この内の償却型については、30 年間で償却され売上として計上される。
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在庫
同社は、2014 年 3 月期末において、460 億円(売価)の完成在庫を保有している。この在
庫以外にも、開発用に所有している更地がある。再販に関しても、売れる見込みのあるもの
しか買い取らないので、在庫リスクを抱えるつもりはない、という同社の考え。更地は、在
庫状況をみながら、着工を開始し、着工と同時に売っていく。
発行済株式数
過去に発行済み株式数が、2006 年 3 月期、2008 年 3 月期、2014 年 3 月期に増加している。
2006 年 3 月期に関しては、2005 年 10 月に東京ベイコートクラブ開発に伴う資金需要のた
めに増資を行い、47 億円を調達(350 万株、発行済み株式数の約 8.3%)したことと、1 対
1.2 の株式分割を行っている。
2008 年 3 月期は 1 対 1.2 の株式分割(2007 年 3 月 31 日株主対象で、2007 年 4 月 1 日に
効力発生)、2014 年 3 月期は 1 対 2 の株式分割(2013 年 12 月 31 日株主対象で、2014 年
1 月 1 日に効力発生)によるものである。
株主還元
配当政策については、最低でも 20%以上の配当性向を守ることを公約し、30%を目途に配当
を行ってきたが、2014 年 3 月期以降は、配当性向 40%を目指し配当を行う予定である。2014
年 3 月期の配当 46 円(株式分割前の配当、株式分割実施を考慮しない場合の年間配当は 62
円)
、配当性向では 35.1%であった。
株主優待としては、100 株以上の株主には同社のレストラン・一般ホテルにて 3 割引き、500
株以上の株主には 5 割引の割引優待券が発行される(株数に応じて枚数が増加)。レストラン
においては 1 回 5 名までの飲食料金、ホテルにおいては 1 泊 5 ルームまでの宿泊料金が割引
の対象になる模様(2014 年 3 月時点)。
また、状況に応じて自社株買いを実施しており、2009 年 3 月期には 76 億円、2008 年 3 月
期には 46 億円の自社株買いを実施した。
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沿革
同社の創業は、日本人のレジャー観が 40 年前に変革を遂げた時期に遡る。戦後の高度成長期
を経て、団塊世代の人たちの中に、会社主義から余暇の充実を求める人たちが増えてきた頃
である。その時代には、日本にはリゾートといえば、湯治場として人気を集めていた箱根な
どの保養地や団体旅行程度の存在しかなく、やすらぎを供給できるようなレジャー施設が乏
しかった。創業者の伊藤與朗氏(現会長)、伊藤勝康氏(現社長)の両氏は、このような状況
下、リゾート事業に非常に成長を感じていたが、当時は周囲の否定的な見方も多かったよう
だ。そこで、両氏は早期に初期投資が回収可能で、年会費を徴収することで安定的なストッ
ク収入が獲得できる米国のタイムシェアというビジネスモデルに共感し、同ビジネスを開始
した。
最初の開発物件は、現在のサンメンバーズ名古屋白川(1974 年開業)であった。ゴルフの練
習場用の土地があり、商社や建設会社などの協力をうけながら、開発を始め成功を収めた。
同年、会員制リゾートホテル第 1 号として「サンメンバーズひるがの」が開業した。
その後、オイルショックや 1985 年の豊田商事事件などの荒波を経験するが、同事件におけ
る会員権詐欺以降、会員権ビジネスにおいてブランド力、信用力がより重要となった。1980
年代前半は会員制ホテルの 15%程度のシェアを占めるに留まっていたが、販売する権利の明
確化により信用力が向上し、いち早く成功モデルを確立、高い会員満足度とブランド力を武
器に、75%のシェアを占めるまでに成長した。
年月
概要
1973 年 4 月
名古屋市中区に宝塚エンタープライズ(株)を設立
1974 年 12 月
岐阜県郡上郡に第1号の会員制リゾートホテル「サンメンバーズひるがの」を開業
1986 年 4 月
リゾートトラスト株式会社に商号変更
1989 年 1 月
ホテルの建設・運営を目的に、(株)リゾートトラスト沖縄を設立し、1996 年 3
月不動産賃貸を事業目的に追加の上、リゾートトラスト開発(株)に商号変更(現・
連結子会社アール・ティー開発(株))
1992 年 9 月
会員制メディカルクラブの会員権販売及び会員管理を行うことを目的に、(株)ハ
イメディック(現・連結子会社)を設立
1997 年 9 月
日本証券業協会へ株式を店頭登録
2000 年 11 月
東京証券取引所及び名古屋証券取引所市場第一部に株式上場
2005 年 9 月
医療施設経営のコンサルティングを行う(株)東京ミッドタウンメディスン(現、
連結子会社)を三井不動産(株)と共同で設立
2006 年 9 月
東京都文京区で介護付有料老人ホームを経営する(株)ここから(現連結子会社、
(株)ウェル・トラスト)を子会社化
2006 年 11 月
東京都文京区にて「ハイメディック・東大病院」の検診を開始。
2007 年 3 月
東京都港区にジョンズ・ホプキンス・メディスン・インターナショナルと業務提携
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した「東京ミッドタウンメディカルセンター」を開設
2011 年 4 月
中国進出を目的に、香港千博投資有限公司と合弁会社「UNITED OCEAN MEDICAL
MANAGEMENT LIMITED」を設立。
2012 年 11 月
介護付有料老人ホーム「サンビナス宝塚」を運営する(株)サンビナス宝塚の経営
権を取得。
2013 年 5 月
サービス付高齢者向け住宅及び介護付老人ホームを経営するトラストグレイス株
式会社(旧社名株式会社アンクラージュ)の経営権を取得。
(各施設の開業年は前述の商品・サービスの項を参照)
ニュース&トピックス
2014 年 12 月
2014 年 12 月 22 日、同社は、会員制リゾートホテル「芦屋浜ベイコート倶楽部(仮称)
」
用地取得を発表した。
同社は、兵庫県企業庁が実施した「潮芦屋海洋町フリーゾーン事業提案競技」において、事
業候補者として決定している。当該土地について、会員制のアーバンリゾートホテル「芦屋
浜ベイコート倶楽部(仮称)
」の事業用地として取得する。
取得資産の内容

所在地:兵庫県芦屋市海洋町2番10

土地面積:27,207.86㎡

取得の相手先:兵庫県

売買契約締結:2014年12月22日
決済、引渡し:2015 年1月 30 日(予定)
2014 年 11 月
2014 年 11 月 13 日、
同社は、
2021 年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債の発行、
および当該社債の発行条件等の決定に関して発表した。
社債の概要

総額:300億円及び代替新株予約権付社債券に係る社債の額面金額合計額を合計した額

払込期日及び発行日:2014年12月1日

払込金額:額面金額の101.0%(額面金額1,000万円)

募集方法:Daiwa Capital Markets Europe Limitedを単独ブックランナー兼主幹事引受
会社とする幹事引受会社の総額個別買取引受けによる欧州を中心とする海外市場(米国
を除く)における募集
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
新株予約権付社債の募集価格(発行価格):社債の額面金額の103.5%

新株予約権の行使可能期間:2014年12月15日から2021年11月17日

償還期限:2021年12月1日

転換価額:3,343円

新株予約権の行使に際して出資される財産の価額:社債の額面金額と同額

潜在株式による希薄化:当該社債に係る新株予約権が全て当初転換価額で行使された場
合、2014年11月13日現在の発行済株式総数(103,411,496 株)に対する潜在株式数
の比率は8.68%の見込み
新株予約権付社債発行の狙い

ゼロ・クーポンかつ払込金額が社債額面以上で発行されるため、金利コスト及び資金調
達コストの最小化を図った。

時価を上回る転換価額を設定することで、発行後の一株当たり利益の希薄化を抑制する
効果が期待される。

転換制限条項を付与することで普通株式への転換可能性を抑制し、既存株主に配慮した
負債性の高い設計である。
当該新株予約権付社債においては、原則として、各四半期の最終 30 連続取引日のうちいずれかの 20 取引日に
おいて、同社普通株式の終値が当該四半期の最終取引日の転換価額の 120%を超えた場合に限って、投資家は
翌四半期において新株予約権を行使することができる。但し、満期償還期日の6ヶ月前の日以降 2021 年 11
月 17 日までは、いつでも新株予約権の行使が可能となる。
調達資金の使途
当該新株予約権付社債発行による発行手取金については、全額を 2014 年 12 月末までに「ザ・
カハラ・ホテル&リゾート」の取得資金に充当する予定である。取得資金のうち、300 億円
を同社が金融機関から借入れた短期借入金の返済資金に、残額を取得に係る諸経費支払いの
ための資金の一部に充当する。
2014 年 10 月
2014 年 10 月 15 日、同社は 2015 年 3 月期第 2 四半期累計期間および 2015 年 3 月期通
期業績予想、並びに配当予想の上方修正を発表した。
2015 年 3 月期第 2 四半期累計期間会社予想
売上高:59,600 百万円(前回予想 58,600 百万円)
営業利益:9,300 百万円(同 8,100 百万円)
経常利益:11,600 百万円(同 8,500 百万円)
四半期純利益:7,300 百万円(同 5,200 百万円)
第2四半期末配当金:20 円(同 18 円)
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2015 年 3 月期通期会社予想
売上高:116,900 百万円(前回予想 114,600 百万円)
営業利益:15,500 百万円(同 15,200 百万円)
経常利益:18,000 百万円(同 15,900 百万円)
当期純利益:11,200 百万円(同 9,800 百万円)
期末配当金:20 円(同 18 円)
修正の理由
当初想定していた、消費税増税前の駆け込み需要の反動による消費の落ち込みの影響が限定
的で、ホテル会員権及びメディカル会員権の販売が好調に推移し、売上高・利益とも当初計
画を上回る見通しであること、また、第2四半期において、営業外収益に為替差益の計上が
見込まれることなどにより、前回発表予想を修正した。
2014 年 7 月
2014 年 7 月 31 日、同社は、米国ハワイ州における固定資産「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」
取得及び米国現地法人の増資に関して発表した。
同社は、ハワイ(オアフ島ホノルル市カハラ地区)における固定資産の取得について、同社
と所有者である「カハラ・ホテル・インベスターズ LLC」との停止条件付き売買契約を締結
した。当該固定資産取得の権利については、同社より米国現地法人「Resorttrust Hawaii,LLC」
(同社 100%子会社)へ譲渡し、相手先より現地法人「Resorttrust Hawaii, LLC」への物件
の引渡しを9月 30 日に予定している。また、同取引後に事業を円滑に進めることを目的とし
て、現地法人「Resorttrust Hawaii, LLC」の増資を同社が引き受けることを決定した。
同社リリース文によれば、ホテル運営収益による単年度のキャッシュフロー(償却前営業利
益)につき、年間 10 億円程度を見込んでいる。また今後、当該物件の会員権販売を検討する
予定であり、早期の投資回収や安定的な運営に寄与すると考えているという。
取得資産の概要

物件の名称:ザ・カハラ・ホテル&リゾート

階数、室数:地上13階(2棟)、338室

取得価額:300百万米ドル(約306億円)
取得の日程

契約締結日:2014年7月31日

物件引渡期日:2014年9月30日(予定)
増資の内容
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
増資金額と払込日(1回目):18百万米ドル(約18億円)、2014年8月上旬(予定)

増資金額と払込日(2回目):182百万米ドル(約186億円)、2014年9月末頃(予定)

増資後の資本金:200百万米ドル(約204億円)
2014 年 7 月 15 日、リゾートトラスト株式会社は、2018 年満期円貨建転換社債型新株予約
権付社債の転換価額の修正に関して発表した。
同社は、2018 年満期円貨建転換社債型新株予約権付社債について、以下のとおり転換価額を
修正した。
転換価額の修正

調整前転換価額:2,153円

調整後転換価額:2,082円

適用日:2014年7月29日以降
修正事由
当該転換社債型新株予約権付社債の社債要項に規定された転換価額修正条項の適用による。
2014 年 7 月 1 日、同社は、海外高級会員制クラブを経営する Inspirato LLC との提携につ
いて発表した。
同社は、Inspirato LLC(本社:米国コロラド州、以下「インスピラート」)と事業提携につ
いての契約を締結した。
インスピラートは、米国の富裕層を顧客基盤とする会員制クラブの経営を行い、北米を中心
に世界 60 のエリアで 250 の高級別荘の運営を行っている。デスティネーションクラブ業界
において、世界一の会員数を誇っており、日本企業との提携は初となる。インスピラートの
提供する Signature Residence と呼ばれる施設は、海外の著名なリゾート地を中心に、高
級別荘などで構成されており、厳正な入会基準が設けられている。今回の提携により、同社
はこれまでになかったクオリティの海外リゾートを会員に提供し、新たなリゾートライフを
提案できると考えている。なお、本サービスは 2014 年9月1日からの提供を予定している。
デスティネーションクラブとは、オーナーから高級別荘をレンタルし、会員向けに貸し出す
といった運営の仕組。
2013 年 10 月
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2015/6/2
2013 年 10 月 15 日、同社は 2014 年 3 月期通期業績予想の上方修正を発表した。
同社は、メディカル会員権「グランドハイメディック倶楽部」などの会員権販売や、ホテル
稼動などが好調で、売上高・利益とも期初計画を上回る見通しとなり、下記のように上方修
正を発表した。
なお、単体業績予想については、金融資産の評価損計上が見込まれるため、当期純利益が期
初計画を下回る見通しであるが、連結業績予想には、既に反映済みのため影響はないとして
いる。
2014年3月期上期会社予想

売上高:57,500百万円(前回予想54,900百万円)

営業利益:8,400百万円(同7,000百万円)

経常利益:9,500百万円(同8,100百万円)

四半期純利益:4,800百万円(同3,800百万円)
2014年3月期通期会社予想

売上高:112,100百万円(前回予想108,500百万円)

営業利益:14,000百万円(同13,000百万円)

経常利益:15,100百万円(同14,100百万円)

当期純利益:8,400百万円(同7,600百万円)
2013 年 8 月
2013 年 8 月 8 日、同社は 2014年 3 月期第 1 四半期決算を発表した。
同日、同社は新規事業用地取得について発表した。
同社は、関東圏における会員制リゾートホテル用地として不動産を取得した。
取得資産の内容

所在地:
箱根町強羅

取得価額:
806百万円

取得の日程: 2013年8月下旬(売買契約締結予定)、2013年9月中旬(決済・引渡し予
定)
なお、当該資産の取得による 2014 年 3 月期業績への影響は軽微とのことである。
2013 年 7 月
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2015/6/2
2013 年 7 月 11 日、同社は、2018 年満期円貨建転換社債型新株予約権付社債の発行を発表
した。
調達資金の使途
本新株予約権付社債の新規発行による手取概算額 15,048 百万円については、7,700 百万円
を 2015 年 1 月までに会員制リゾートホテルである「エクシブ鳥羽別邸(仮称)」建設のため
の設備投資資金及び 825 百万円を 2013 年 10 月までに一般ホテルである「ホテルトラステ
ィ金沢香林坊」建設のための設備投資資金並びに 2,600 百万円を「トラストグレイス御影(み
かげ)(旧クラブ・アンクラージュ御影)」を保有する株式会社アンクラージュの株式取得資
金(2013 年 5 月 30 日に自己資金にて全額を払込済。
)にそれぞれ充当し、残額を 2014 年 3
月までに借入金の返済資金に充当する予定となる。
概要

本社債の総額:150億円

本社債の額面金額:5,000,000円

本社債の利率:本社債には利息を付さない。

本社債の発行日:2013年7月29日

償還の方法及び期限:2018年7月27日に、本社債の額面金額の100%で償還する。

転換価格:4,306円

潜在株式による希薄化:6.74%
2013 年 6 月
2013 年 6 月 27 日、同社は三井物産(株)
(東証 1 部 8031)と合弁会社を設立しメディカ
ルヘルスケア IT 分野で提携すると発表した。
同社は、三井物産(株)とメディカルヘルスケア IT 分野で包括提携することに合意、IT をツ
ールに医療情報を活用した新しい医療・ホスピタリティモデルの開発を目指し、合弁会社を
設立した。
同合弁会社は、2013 年の秋頃をめどに、健診者年間約6万人を抱える(医)ミッドタウンク
リニック等、同社グループ関連医療施設やシニア住宅での医療情報一元化をはじめとして、
順次他の医療機関にクラウド型電子カルテ、健診予約システム、健診結果通知システム等、
一連の健診医療システムが連携した革新的なパッケージシステムの販売を行い、5 年後に医
療機関 300 施設、利用者 100 万人へのサービス導入を目指す。
合弁会社の概要
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名称:株式会社iMedical(アイ・メディカル)
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株主資本総額:6億円

設立:2013年6月27日
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出資比率:(株)アドバンスト・メディカル・ケア(同社子会社)51%、三井物産(株)
49%
大株主
大株主上位1 0 名
株式会社宝塚コーポレーション
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社
日本マスタートラスト信託銀行株式会社
サッポロビール株式会社
伊藤與朗
株式会社ジーアイ
株式会社エヌ・コーポレーション
株式会社ケー・コーポレーション
ビーエヌピー パリバ セック サービス ルクセンブルグ ジャスデック アバディーン
グローバル クライアント アセッツ
住友生命保険相互会社
出所:会社データよりSR社作成
*自己株式を除いたベース
(2014年3月31日現在)
所有株式
数の割合
12.98%
6.39%
3.92%
3.24%
2.83%
2.68%
1.69%
1.65%
1.57%
1.50%
トップマネジメント
同社の代表取締役会長である、伊藤與朗氏(1940 年生まれ)は、1959 年に宝塚不動産㈱(現
㈱宝塚コーポレーション)入社し、1961 年に(株)宝塚不動産の取締役に就任する。1962
年には宝塚不動産㈱の代表取締役に就任後(現任)
、1973 年に同社の前身宝塚エンタープラ
イズ(1986 年にリゾートトラスト株式会社に商号変更)を設立した。
代表取締役社長の伊藤勝康氏(1943 年生まれ)は、1972 年に公認会計士を開業するが、翌
年 1973 年に同社設立に参画し、常務取締役に就任する。
1980 年に同社専務取締役就任。
1999
年に同社代表取締役社長に就任。会長とは血縁関係はない。
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従業員
2014 年 3 月末時点における同社の連結ベースの従業員数は 4,597 名、臨時雇用者の年間平
均雇用人員は 2,892 名である。また、単体ベースでは、従業員 3,634 名、臨時雇用者の年平
均人員は 1,879 名である。
2014 年 3 月期における単体ベースの従業員の平均年齢、平均勤続年数、平均年収は以下の通
り。
平均年齢:34.5歳
平均勤続年数:8.2年
平均年収:5,308 千円
ところで
同社の主要施設である、エクシブとは、
「XIV」と表記し、発音は[eksiv]。各施設の客室 1 室
を 14 名で共有していることから、ローマ数字の 14=X IV が由来している。
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企業概要
企業正式名称
本社所在地
リゾートトラスト株式会社
460-8490
愛知県名古屋市中区東桜2丁目18-31
代表電話番号
上場市場
052-933-6000
東証 1 部、名証 1 部
設立年月日
上場年月日
1973 年 4 月 2 日
2000 年 11 月 27 日
HP
決算月
http://www.resorttrust.co.jp/
3月
IR コンタクト
IR ページ
http://www.resorttrust.co.jp/ir/
IR メール
IR 電話
[email protected]
052-933-6519
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会社概要
株式会社シェアードリサーチは今までにない画期的な形で日本企業の基本データや分析レポートのプラットフォーム提供を目指して
います。さらに、徹底した分析のもとに顧客企業のレポートを掲載し随時更新しています。
SR社の現在のレポートカバレッジは次の通りです。
アートスパークホールディングス株式会社
株式会社ゲームカード・ジョイコホールディングス 日進工具株式会社
あい ホールディングス株式会社
コムシスホールディングス株式会社
日本駐車場開発株式会社
アクリーティブ株式会社
株式会社ザッパラス
日本エマージェンシーアシスタンス株式会社
株式会社アクセル
サトーホールディングス株式会社
株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ
アズビル株式会社
株式会社サニックス
伯東株式会社
アズワン株式会社
株式会社サンリオ
株式会社ハーツユナイテッドグループ
アニコムホールディングス株式会社
Jトラスト株式会社
株式会社ハピネット
株式会社アパマンショップホールディングス
株式会社じげん
ピジョン株式会社
アンジェスMG株式会社
GCAサヴィアン株式会社
フィールズ株式会社
アンリツ株式会社
シップヘルスケアホールディングス株式会社
株式会社フェローテック
イオンディライト株式会社
株式会社ジェイアイエヌ
フリービット株式会社
株式会社イエローハット
ジャパンベストレスキューシステム株式会社
株式会社ベネフィット・ワン
株式会社伊藤園
シンバイオ製薬株式会社
株式会社ベリテ
伊藤忠エネクス株式会社
スター・マイカ株式会社
株式会社ベルパーク
株式会社インテリジェント ウェイブ
株式会社スリー・ディー・マトリックス
松井証券株式会社
株式会社インフォマート
ソースネクスト株式会社
株式会社マックハウス
株式会社VOYAGE GROUP
株式会社ダイセキ
株式会社 三城ホールディングス
株式会社エス・エム・エス
株式会社髙島屋
株式会社ミライト・ホールディングス
SBSホールディングス株式会社
タキヒヨー株式会社
株式会社メディネット
エヌ・ティ・ティ都市開発株式会社
株式会社多摩川ホールディングス
株式会社夢真ホールディングス
エレコム株式会社
株式会社チヨダ
株式会社ラウンドワン
エン・ジャパン株式会社
DIC株式会社
株式会社ラック
株式会社オンワードホールディングス
株式会社デジタルガレージ
リゾートトラスト株式会社
株式会社ガリバーインターナショナル
株式会社TOKAIホールディングス
株式会社良品計画
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
株式会社ドリームインキュベータ
レーザーテック株式会社
KLab株式会社
株式会社ドンキホーテホールディングス
株式会社ワイヤレスゲート
グランディハウス株式会社
内外トランスライン株式会社
株式会社クリーク・アンド・リバー社
ナノキャリア株式会社
ケネディクス株式会社
長瀬産業株式会社
※投資運用先銘柄に関するレポートをご所望の場合は、弊社にレポート作成を委託するよう
各企業に働きかけることをお勧めいたします。また、弊社に直接レポート作成をご依頼頂くことも可能です。
ディスクレーマー
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のでもありません。SR Inc.は、本レポートに記載されたデータの信憑性や解釈については、明示された場合と黙示の場合の両方に
つき、一切の保証を行わないものとします。SR Inc.は本レポートの使用により発生した損害について一切の責任を負いません。
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電話番号
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