破砕値による残留モルタル塊および混入モルタルの量を考慮した再生粗

No.14
Penta-Ocean Construction.Co.,Ltd vol.44
破砕値による残留モルタル塊および混入モルタルの量を考慮
した再生粗骨材の品質管理方法
髙橋祐一 1)，竹内博幸 1)
Quality Control Considering Residual Lumps of Mortar and Mixed Mortal
with Crushing Value in Recycled Aggregate
Yuichi Takahashi1) and Hiroyuki Takeuchi1)
■ 要
旨 ■
再生粗骨材を用いたコンクリートの圧縮強度や長さ変化により示される性能に影響を及ぼす残留モルタル塊や混
入モルタルの量を製造工程中に管理する方法として、破砕試験による破砕値に着目し、4 つの工場で製造した再
生粗骨材を対象に試験を行った。その結果、得られた破砕値とモルタル塊残留率およびモルタル混入率は、良好
な相関を示すことを確認した。本報では、良質な再生粗骨材Ｍの管理方法として、モルタル塊残留率およびモルタ
ル混入率、また、混入モルタル分担吸水率および絶乾密度を品質管理項目とした場合の破砕値の基準値の設定
方法の提案と、この方法で設定した基準値の妥当性を検証した。さらに、破砕値の基準を満足した再生粗骨材を
用いたコンクリートの圧縮強度および長さ変化試験結果について報告する。
5mm破砕値
破砕値（％）
30
y=0.51x+14.5
R2 =0.834
25
20
2.5mm破砕値
15
10
y=0.34x+5.5
R2 =0.850
5
0
0
5
10 15 20 25
モルタル塊残留率（％）
30
原粗骨材：砕石
H ●5mm
●2.5mm
M ■5mm
■2.5mm
L ◆5mm
◆2.5mm
原粗骨材：砂利
H ○5mm
●2.5mm
○
M □5mm
■2.5mm
□
L ◇5mm
◆2.5mm
◇
図－１モルタル塊残留率と破砕値の関係
35
y=0.24x+13.9
R2 =0.819
25
20
2.5mm破砕値
15
10
y=0.17x+4.8
R2 =0.860
5
0
0
10 20 30 40 50
モルタル混入率（％）
60
原粗骨材：砕石
H ●5mm
●2.5mm
M ■5mm
■2.5mm
L ◆5mm
◆2.5mm
原粗骨材：砂利
H ○5mm
●2.5mm
○
M □5mm
■2.5mm
□
L ◇5mm
◆2.5mm
◇
図－２モルタル混入率と破砕値の関係
-500
65
55
W-EH
材齢52週
X-BH
X-BH
W-EH
50
45
40
35
30
長さ変化率（×10-6）
材齢4週
60
-600
-700
-800
W-EH
-900
X-BH
X-BH
-1000
乾燥材齢26週
25
W-EH
乾燥材齢52週
W-EH
X-BH
W-FM
W-GM
W-HM
W-IM
W-GL
W-IL
W-EH
X-BH
W-FM
W-GM
W-HM
W-IM
W-GL
W-IL
-1100
図－14 圧縮強度試験結果（材齢 4・52 週）
1) 技術研究所建築技術開発部
W-EH
X-BH
W-FM
W-GM
W-HM
W-IM
W-GL
W-IL
W-EH
X-BH
W-FM
W-GM
W-HM
W-IM
W-GL
W-IL
圧縮強度（Ｎ/mm2）
5mm破砕値
30
破砕値（％）
35
図－15 長さ変化試験結果（乾燥材齢 26・52 週）

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