2015(平成27)年度事業計画 恩方育成園

2015(平成27)年度事業計画
恩方育成園
東京都知的 障害者育 成会
統 一ミッ ション
「 私 た ちは、すべての人一 人ひとりの人 権と意思を尊重し、障害の ある人
も な い人も共に社会・経済 ・文化ほかあ らゆる分野に参加する機会 を得
て 、 主体性を持ちながら豊 かな市民生活 を送ることができる社会の 実現
を 目 指します。」
恩方育成園
サブミ ッション
「 私 た ちは、利用者さん一 人ひとりの自 立した生活・人生が可能と なるよ
う 支 援してまいります。」
1.全体状 況
約 7年 間 、 組織 づくり・人材育成に関して一定の形を作り上げていた だいた 前 園 長
から、 26年度より 新園長への交代があり、昨年度は園内の組織は特段の変更は行わ
ず、昨年までの基盤を盤石のものとし、さらに発展への1歩を踏み出す年とした。そ
の具体的な第1歩として、今年度7月に、世田谷区桜上水にグループホームを開設 し 、
運営・バックアップを行っていく 予定である。
施設全体としては利用者の高齢化が進んでおり、昨年度2名の利用者(51歳、6
6歳)が逝去した。このことに鑑み、医療面の充実は喫緊の課題である。当然のこと
として、保護者の高齢化も深刻であり、26年度は4名の保護者が亡くなられた。課
題の一つは、親亡き後の心配を減衰する行動なりを どのくらい実践できるかである。
職員の数はこの人手不足のご時世ではあるが 充足しつつある。年休消化率はそれ ほ
ど高くないものの、冠婚葬祭、急病、家族の事情などへの対応は できるようになった。
一方で 人件費比率が上がり課題となっている 。職員の質に対する課題として、 職 員 構
成(常 勤)に新人の職員の占める割合が多く、 今年度は、桜上水GHの開設に伴うベ
テラン職員の配置替えも考えに入れると 、異動、中途採用など で 員数的には整えてい
ただけると思うが、新人の割合がさらに増加することが見込 まれ、 第1四半期の研修
が大切なものになってくると考える。
ま た、 建物関連であるが、26年度に屋上・外壁の防水・塗装工事が完了、伴って
エネルギーを含め、緊急事態には1週間の孤立生活に耐えうる設備が整った。いざと
いうときには福祉避難 所の開設等地域の拠点としても、力を発揮したいと考えている。
なお、老朽化した配管の 漏水という 課題 が残っている ので、補助金なども使いなが
らできるだけ早期に改修へ向けて、対応が必要である。
1
2.運営方 針と重点 目標
(1)運営方針
①
利 用者個 々の人 権を 尊重す ると 共に 、利用 者の将 来を見 据え た全体 像を 把
握し、より良い支援に取り組む。
②
今後の施設の在り方に ついて 地域資 源としての役割に意識を向 け 、事 業 の
方向性を定める。
③
利用者にとって過ごしやすい施設となるよう施設の環境を整備する。
④
地 域との つなが りを 大切に し、 グル ープホ ーム等 、地域 の関 係機関 と連 携
を深める。
⑤
施設の維持管理も踏まえて、状況に応じ た 効率的な予算執行を行っていく。
(2)重点目標
① 利用者への個々の特性に合わせた取り組み
利用者の高齢化していくペース、状態像、支える家族の状況等が利用者個々
に異なり、差が大きくな っていくものと推測されるため、的確な内面洞察、全
体像を把握し、個々の支援プログラムを組み立て、集団生活の中で実践するス
ケジュールを組み立てていく。職員が共通の認識を持ち、利用者の満足度の高
い支援スケジュールの構築・実践を行う。
② 今後の事業のあり方について方向性
今後の施設の方向性について外部の識者の意見を踏まえながら、恩方育成園
を拠点とした事業展開に意識 を向け、プロジェクトチームにて方向性を定め、
法人と協議し ながら 来 年度の事業計画に反映させる。
③ 施設の環境整備
昨年度まで計画的に 大規模修繕等を進めてきたが、施設点検において指摘さ
れている老朽化した配管の修理等、整備の必要性があり、調査・検討を行いな
がら、助成等の申請を視野に入れ、計画的に予算状況を検討し、修繕等の施設
整備を進める。
④
地域との連携
27年度4月より八王子市が中核市となるため 、多摩地域生活支援センタ
ー の分場 が開設され、7月には世田谷区 桜上水に 恩方育成園 が運営す る グ ル
ープホームが開設される。 各関係機関と連携を取り、食事や医療面を 中 心 に
バックアップ体制を構築させる。
⑤
効率的な予算執行
客観的なデータを元に障害福祉サービスの報酬等 の改定 を視野に入れなが
ら、適正な人員配置、コストパフォーマンスを常に考えた効率的な予算執行
を行う 。
2
3.施設概 要
(1 )設置の目的
障害者総 合支援 法 に基づ き、1 8歳以 上 の知的障 害者が 其の有す る能力 及び
適性に応じ、自立した生活を営むことができるよう、支援する。
( 2 )名称及び所在地
名
称
社会福祉法人東京都知的障害者育成会
恩方育成園(平成22年 1 月 1 日移行)
所在地
TEL
〒192-0154
042-652-3825
MAIL
URL
東京都八王子市下恩方町2794-1
FAX
042-652-3826
[email protected]
http://www.ikuseikai-tky.or.jp/~iku-ongata/
( 3 )設立
①
設
立:平成11年11月 1 日
②
施 設 種 別:障害者支援施設 (平成22年1月1日 事業開始)
・生活介護事業
・施設入所支援事業
・短期入所事業
共同生活 援 助事業(平成27年7月1日事業開始予定)
(4 )施設の規模
①
②
総面積
敷地面積
12,309.98㎡
建物面積
3,516.24 ㎡
建物の構造及び面積
本館
第 2 作業棟
第 3 作業棟
建物構造
鉄筋コンクリート造3階建
建物面積
生活介護
1445.8405 ㎡
施設入所支援
1842.9085 ㎡
建物構造
軽量鉄骨造2階建
建物面積
生活介護
建物構造
軽量鉄骨造 1 階建
建物面積
生活介護
3
132.48 ㎡
110.96 ㎡
(5 )職員構成
恩方育成園(施設入所支援・生活介護・短期入所)
常
勤(フルタイム非常勤を含む)
63名
非 常勤(配置 医2名、産業医1名含む) 20名
職
園
常勤職員
名
男
長(管理者・GH兼務 )
女
計8 3 名
非常勤職員
計
1
1
員
1
1
サービス管理責任者
2
2
男
女
計
合計
1
副園長
事
務
生活支援員
27
19
46
1
2
3
4
2
9
15
24
70
看
護
師
1
1
1
栄
養
士
1
1
1
産業医
1
1
1
配置医
2
2
2
障害者雇用 (日中活動補助)
1
1
1
31
83
計
※
31
21
52
14
17
調理員については(株)日清医療食品への業務委託とする
(仮称)桜上水 5 丁目グループホーム(共同生活援助)
常
勤
5名
非 常勤
7名
職
名
計12 名
常勤職員
男
女
サービス管理責任者(兼務)
1
世話人
1
生活支援員
非常勤職員
計
男
2
合計
1
2
3
3
1
1
3
4
計
1
3
看護師
計
女
5
3
2
5
6
2
2
2
4
7
12
(6 )利用者状況
①
定員
ア.生活介護
定員80名(内訳:男性50名、女性30名)
イ.施設入所支援
定員80名(内訳:男性50名、女性30名)
ウ.短期入所
定員
②
6名(内訳:男 性
4名、女性
2名)
歳
性別・年齢構成(生活介護、施設入所支援)
20
20
25
30
35
40
45
50
55
60
65
未
~
~
~
~
~
~
~
~
~
以
性別
満
24
29
34
39
44
49
54
59
64
上
男性
0
0
0
2
6
11
9
11
6
1
女性
0
0
0
4
4
4
8
2
1
合計
0
0
0
6
10
15
17
13
7
③
計
平均
4
50
48 歳 10 ヶ 月
4
3
30
48 歳 10 ヶ 月
5
7
80
48 歳 10 ヶ 月
障害支援区分の状況(生活介護、施設入所支援)
1
2
3
4
5
6
合計
男性
0
1
3
6
16
24
50
女性
0
0
1
7
8
14
30
1
4
13
24
38
80
合計
④
愛の手帳交付状況(生活介護、施設入所支援)
度
1度
2度
3度
4度
合計
男性
2
24
18
6
50
女性
1
18
7
4
30
合計
3
41
24
12
80
性別
⑤
級
身体障害者手帳交付状況(生活介護、施設入所支援)
1級
2級
3級
4級
5級
6級
合計
男性
4
2
2
0
0
0
8
女性
1
3
2
2
1
0
9
合計
5
5
4
2
1
0
17
性別
車椅子利用者
常時(男性6名、女性 7 名)
5
外出時(男性1名、女性3名)
⑥
実施機関別利用者状況(生活介護、施設入所支援)
実施機関
人数 実施機関 人数 実施機関
人数 実施機関
人数 実施機関 人数
足 立 区
3
北
区
4
世田谷区 1 2 国分寺市
1
日 野 市
6
板 橋 区
2
江 東 区
5
台 東 区
2
多 摩 市
1
三 鷹 市
1
江戸川区
1
渋 谷 区
1
中 野 区
1
八王子市 1 8
大 田 区
3
新 宿 区
3
練 馬 区
2
東村山市
1
葛 飾 区
1
杉 並 区
9
目 黒 区
2
東大和市
1
合
計 8 0
4.事業予 定
(1)施設入所支援
利用者の安心安全が守 られる支援をベースに、利用者を 6 グ ル ープ( 男性 4・
女性 2)に分け、各グループの特色を活かした支援、生活環境の調整を継続し行
う。
OJT・ケーススタディ・スーパーバイズ等を活用し職員を育成する。
各々が 職階の 範囲で グル ープ運 営に 責任 を持ち 、利用 者支援 が今 まで以 上に 発
展していくことを目標とする 。
①
定員
80名(男性50名、女性30名)
②
現員
80名(男性50名、女性30名)
③
利用対象者 愛の手帳、障害福祉サービス受給者証を保持してい
④
日課
ア.[平日]
時
間
内
容
7:0 0~
起床、 洗面 、着 替え、 検温 、ベ ッド メーク 他
8:0 0~
朝食、 歯磨 き、 作業・活動 の準備 、清 掃、 引き 継ぎ等
9:1 5~
グルー プミ ーテ ィング
9:3 0~
11: 30
生活介 護事 業で の日中 活動
12: 00 ~
昼食、 休憩
13: 15 ~
全体ス タッ フミ ーティ ング
13: 30 ~
16: 00
生活介 護事 業で の日中 活動
16: 00 ~
入浴、 洗濯 、掃 除、余 暇等
18: 00 ~
夕食、 排泄 、歯 磨き
19: 00 ~
入浴、 洗濯 、掃 除、余 暇等
21: 00 ~
就寝
6
個 別日 課
個 別日 課、テ ィー タイム 等
る方
イ.[ 土曜 日・ 日曜 日及び 休日 ]
時
間
内
容
7:0 0~
起床、 洗面 、着 替え、 検温 、ベ ッド メーク 他
8:0 0~
朝食、 歯磨 き、 清掃、 等
9:1 5~
グルー プミ ーテ ィング
9:3 0~
リネン 交換 、掃 除、余 暇等 個別 日課 、外出
12: 00 ~
昼食、 休憩
13: 15 ~
全体ス タッ フミ ーティ ング
13: 30 ~
余暇等 個別 日課 、外出
18: 00 ~
夕食、 排泄 、歯 磨き
19: 00 ~
入浴、 洗濯 、掃 除、余 暇等 個別 日課
21: 00 ~
消灯、 就寝
*時間、個別日課の内容は、各利用者によって異なる。
*入所している80名の利用者は、生活介護で日中活動を行う。
* 食 事は 、利 用者 の希 望・ 状態 によ り、 レス トラ ン、 各フ ロア
サロ ン・居室な どで喫食する。
* 入 浴は 基本 的に 毎日 実施 する 。班 によ り、 利用 者の ニー ズに
合わ せた時間帯を設定する。
⑤
各グループ に対する支援ポイント
ア. のぞみグループ
(2 階男性障害の重いグループ/13 名+短期入所 1 名)
グループのメンバー の特徴は、身体的能力は比較的重く、車いす利用者
が 8 名、てんかん発作のある利用者が 9 名いる。一方知的障害のレベルは
愛の手帳 1 度から 4 度の人が混在しており、グループとしての活動を組み
立てるときには、工夫が必要なグループである。
(ア )【個別の きめ細かい支援・丁寧で快適な直接介護によって、快
食、快
眠、快便の生活のリズムを確保することを継続する。】
具体的には、
* 年齢による体力・筋力の低 下を防ぐた め、運動やリハビリの
時間を
設定し体力・筋力の維持、増進を図る。
* 発作記録の精度を高め傾向 をつかむこ とで、医務・ 主治医と連 携 し な
がら回数の減少につなげる。
* 職員は、介護技術向上のた め研修に参 加し、技術をフロア内で 共 有 す
ることで全員が同じサービスを提供できるように支援力を高める。
*環境設備を整え、利用者が生活しやすい環境作りをしていく
(イ)【利用者の全体像を育てる】
日々の生活の中で利用者、職員が一緒に出来る事を探して継続する。介
助や業務的な事とは別にそれぞれが 1 日の中で職員と短時間でも関わる事
7
を永く継続し本人に自信を持ってもらい気持ちを育てる。その為にも「肯
定」する事を基本とし場合によってはスタート時「そこに居 る」だけでも
良く、将来的に最後まで出来る事を目指す。量的には全員に一日の生活の
流れの中で、早番一つ、遅番一つくらいの量を設定する。
(ウ)【能力別にグループ分けし、グループに合う支援を行う】
中度の利用者にとっても生活が充実できるよう、生活習慣を身に付ける
場面を設定し、習得につなげる。また、ミーティングを行い、能力にあっ
た内容に取り組む。社会のルールやある べき 姿 を伝 え る 場に も して い く。
イ. やまびこグループ
(障害の比較的軽い男性のグループ/ 13 名+短期入所 1 名)
グループのメンバーの特徴として、能力的には 言語でのやり取りが 可能で、
一応身辺の事柄については自立している利用者がほとんどを占 める。しかし、
年齢でみると 30 代の 6 名と 50 代以上の 7 名とに二極化しており、若年層に
は部分的にでも地域移行の可能性がある一方、高齢グループには年齢相応の
生活が必要というニーズがある。
(ア)平成 25 年度、26 年度は個々に課題 を設定しそれを 繰り返 すことで、ある
一定の 安定と有用感を得られ情緒的に安定した生活を送 る事が出来た。今
年度も前年度と同様に、統一した支援を継続して行き 、技能の習得とその
習慣化を目指す。同時にその習得のプロセス を通して職員とのよい信 頼 関
係を構築していく。
( イ ) 体 力・嗜好 等を考 慮して 、グルー プ化して 進める方 がよい 場面に つい て
は若年グループ、 高齢グループ と分けて進め、高齢グループに関しては、
血圧等の変化にも注視していく。
(ウ) 余暇も継続し て新しい体験を取り入れていく。旅行に関しては 2 泊 旅 行
が本人達の自信に繋がっていることから今年度も実施 する。
( エ ) ケ ーススタ ディ や スーパ ーバイズ の時間を 定期的に 持ち、 スタッ フの 更
なる支援力向上を目指す。毎月の会議で一人 ずつ行っていく。
スタッフの 支援力の向上として研修なども参加、 情報は フロア内で共有
する。
(オ) 年間計画を以下のとおりとする。
衣類・寝具の衣替え…………3月、7月、 11 月、 12 月の 4 回
旅行……………………………7 月~9 月の期間に 1 回
ウ. つばさグループ
(3 階男性障害の中程度のグループ/ 12 名+短期入所 1 名)
グループメンバーは一応単独歩行は可能、身体に危険が及ぶようなことは
自分で分かり、情緒的にも比較的安定してきている。情緒的に豊かで繊細な
気 持ち を 持 っ て いる が そ の こと を 適 切 な 方 法で 表 現 で き ない と 思 わ れる 利
用者たちである。
全体像として、グループの中にいることやあ る程度のプログラムで満足で
8
きてしまうのか、極端な形で自分の不満や要求を表現することが少ない利用
者が多く、また働きかけられるよりも自分の中に目が向いている利用者もい
る。支援する側が明確な目標を持たないと、比較的平和に時間を過ごせてし
まうタイプの利用者である。きめ細かく本人たちの様子を見て、ステップを
決 めることが必要である 。本人たちの持つ穏やかさをありがたく受け止 め 、
一人一人にしっかりとした目標を決め、土台となる関係作りを進める。
(ア)年齢や障害特性等において幅広い人たちが在籍してい る中で、一人ひとり
の能力・現状(変化)に適した支援を進めるため、求められる支援の方向性
が近い人たちを集め小グループを形成する。小グループ単位で行動する事に
より、それぞれの特性に合ったきめ細かいプログラム展開を可能にする。一
年間をかけプログラムの方向性を見定めていく。
(イ)同フロアで生活する はやて班 とのプログラムの分離を継続して進める。障
害・感じ方・表現等が異な る利用者一人ひとりに対し 同一のプ ログラムが必
ずしも適切ではない。プログラムの分離を前年度より継続して進める。
(ウ )今年度も継続し、マナーや身の回りのことでの「能力内自立」を 目指すと
ともに、社会経験の機会も設ける。
エ. はやてグループ
(男性自閉性障害グループ/12 名+短期入所 1 名)
同じ障害特性 、傾向の利用者で構成し、生活介護の活動もほぼ同じメンバ
ーで実施している。経過として、本人たちの コミュニケーションの 弱さ、一
般に比較したときの感覚的に鋭い部分、鈍い部分等について 、本人たちに受
け 入れ ら れ や す く理 解 が 容 易な 安 心 で き る 環境 を 整 備 す るこ と に 力 を注 い
できた。
(人的環境も大切な環境の一部ととらえている。)この結果 、安定し
た仲間がいることで、個別の様々な事情があっても、元の安定した状態 へ 戻
っていくことができるということが分ってきた。この力は、短期入所を利用
する地域で不安定になっている在宅の利用者にも、働き、一定の安定の域に
いられるようになることが多くて、この班の短期入所の希望は大変多くなっ
ている。
(ア)OJT、ケーススタディ、スーパーバイズ等を通じ利用者一人ひとりの支
援、プロセスを共有する。職員の育成に取り組み、利用者一人一人が 必要と
する支援を安定して行えるようにする。
(イ)施設での安定した生活を基盤とし、環境に適応し 常識的な自主
性・社会
性を 育む。班全体の安定も 大切にしながら一人 一人の課題を設定し活動の範
囲を広げる。
(ウ)協力的な保護者が多いが、必ずしも施設との意思疎通が十分とは言えない
場面もある。「施設側 が協力してい ただき たい形」とはどう いうことかを意
識して保護者との関わり合いを進めていく。
オ.こまちグループ
(障害の重い女性グループ/15 名+短期入所 1 名)
9
このグル ープの 特徴は 、『 重い障 害』の 内容が、 知的障 害・身体 障
害・
精神障害・てんかん・糖尿病等基礎疾患等のうち、2 あるいは 3、4 と障害を
合併していることによる重さであるということである。一方で能力的には愛
の手帳 1 度~4 度 の利用者である。身体能力、知的能力、疾病等々に対して、
厳密で広範な対応が求められる。本人の全体像の育ちへの視点がともすれば
忘れられがちになる所以である。
周辺の介護的な大変さがどれほどであろうとも、私たちの支援の中心には利
用者の心・気持ちを置く、これが支援の基本である。
(ア)障害の重いグループではあるが、1人の利用者に対し、障害を重複してい
る方が多い。だからと言って、年齢を重ねる毎に体力面や健康面、疾病等に
視点が偏ることなく、利用者一人一人の成育歴や全体像を的確に把握し、
個々に生きがいを持った生活を目標に 、職員が共通認識を持ち統一した支援
を行う。
(イ)利用者個々の自己実現、豊かな生活とはどのようなことか考え、具体的な
対 応を実践する。対 1で の時間を大 切に し、自信や生きがい が持てる よ う 、
個々のプログラムを設定していく。
(ウ)能力別にグループに分け、グループごとに合った支援を行う。グループご
とに一日の過ごし方を提案しより豊かな生活を送れる様にする。職員、利用
者の動線を見直し、知的能力の高い利用者には生活習慣を身につける場面を
設定し、身体・知的に重度の利用者には生活にメリハリを付けられるような
プログラムを設定し ていく。
(エ)室内でも運動できるような簡単なプログラムを実践し、気分転換や脚力の
維持に繋がるよう医務・栄養士・ PT と連携していく。
(オ)予想される利用者の体力低下や疾病に備えて、医務や栄養士、PT との連携
を密にする。また、ケーススタディーや勉強会の時間を定期的に持ち、職員
個々の支援力の向上を目指すと共に介護技術向上のため研修等に参加し、得
たことをフロア内で共有することでチームとして向上も目指していく。
カ. ひかりグループ
(3 階女性
中・重度グループ/15 名+短期入所 1 名)
施設内では相対的に障害は軽く 、まとまりのある班
メンバーの一人を除き、14 名が単独歩行可。12 名に言語がある。
半数は身辺的なことも身に付いている。能力別に 4 グループに分け、それ
ぞれが集中力、充実感、有用感を得られるようグループに合った支援を行
なう。
(ア) 起床後の生活習慣(着替え、衣類のたたみ方、洗顔・整容 ・
ベッ
ドメイキング、清掃等)居室整理、翌日の入浴準備、各自の役割等について、
各グループの目標を設定し、同じ手順を繰り返すことで修得するように進め
る 。昨年度1年間続 けた ことで、 グルー プによっては身に付 いて いるた め 、
課題変更をし、更なるステップアップを目指していく。
10
評価、見直しを引き続き行い、課題の見直しもしていく。
(イ)一日の流れを利用者が視覚的にも理解しやすいよう、絵カードや写真を用
いて提示する。利用者が自分の生活に予測を持って安心して行動できるよう
に し、不安や混乱を 軽減 していく 。 朝食 前の待機時には「朝 の会」を実施、
さらに、昼食前、夕食前にも同様に利用者が前もって理解できるよう情報を
提示していく。
(ウ)余暇時間には、音楽、ゲーム、運動等も取り入れていき、利用者が楽しく
時間を過ごせるような余暇活動を提 供していく。さらに、個々で楽しく集中
して取り組める活動を探し、提供する。
班の年間外出予定表を作成し、外出の機会も多く設け、社会生活におけるル
ールやマナーを学び、生活の楽しみも増やしていく。
(エ)予想される利用者の体力低下、疾病に備えて、医務と栄養士と密な連携を
とっていく。さらに、勉強会やケーススタディを行 なっていくことで、スタ
ッフの医療的な知識の向上、支援力の向上を目指していく。
(3)生活介護事業
①
全体状況
恩方育成園で は、利用者 にとって日 々充 実した生活を 送るために 、日中活 動
を通して満足感や充実感を感じ自信へと繋げられる支援を目的としている。そ
のために利用者個々の障害特性や作業能力・嗜好・体力等を考慮し、本人に合
ったプログラムの提供を目指している。具体的には、利用者全体を7班に分け、
それぞれのニーズに合わせた活動を行うとともに、陶芸・音楽療法・車いすダ
ンス・リハビリをスポットプログラムとして加えより多くのニーズへの対応を
進めている。
2 5 年度から は、加齢に よる体力や 機能 の低下を予防 するため、 運動プロ グ
ラムを日々の日課として取り入れ、基礎体力の向上、感染症等の発症率などに
一定の成果を上げている。
職員体制とし て、日中活 動と生活フ ロア の責任の範疇 を明確化
し、其々 が
連携・協力することで、利用者の1日を通した一貫した支援を行ってきた。し
かし、施設入所支援事業が低い単価報酬であるため、生活介護事業収入に大き
く依存しなければならない中、各セクションでの人員不足が課題となっており、
支援の充実と運営のバランスをしっかりと見据えた体制の更なる検討が必要
である。
②
全体としての目標
ア.利用者の生活を意識した日中活動と生活フロアの連携が重要である。そのた
めに形式的な記録のやり取りだけではなく、個々のケー スに必要な事案に関
しては、当該利用者に携わる全てのセクションより職員が参加する「 ケース
カンファレンス 」を行い、入所型の強みである一貫した支援を更に伸ばして
いく。
イ.現在、日中活動は7班とスポットプログラム・運動プログラムの
11
体勢で
行っているが、更に高齢者グループと20名弱の大グループであるふれあい
班の分割を行う必要がある。そのため、職員体制や支援方法を検討し年度内
の実現を目指し、方向性を探る。
ウ .近隣地域活動への参加や清掃活動等を通し、地域社会に関わる場
面を増や
し、社会参加・貢献を行っていく。
エ .事業収益の確保を行うため、生活介護事業へ地域からの受入れを
検討して
行く。そのため、各活動班での受入れ態勢や送迎・日中活動外時間の過ごし
方など様々な課題を検討し実現を目指す。
80 名
③
定員
④
活動内容
ウォーキング
(室内・園周辺)
マット運動
レクリエーション
運動の機会とし睡眠・排便など生活のリズムを整
える
残存機能の維持・回復を図る
・動的なレクリエーションを中心に運動の機会を
確保する
音楽
・集団での活動の楽しさ・充実感を得ることを目
指す
車いすダンス
リハビリテーション
専門家をお願いする
ふ
れ
あ
い
ル
ー
ム
専門の PT・OT の指導により残存機能の維持を図
る(隔週 1 回程度)
創作活動
集中力の向上・自己表現の楽しさを感じる
機織り
・集中力・作業能力の向上
木工
・作品制作に携わる事での充実感・達成感の獲得
紙工芸
・自己表現の楽しさを感じる。
陶芸
・自分にもできるという自信を育む
1
階
作
業
棟
その他手工芸
パンの製造補助
間接業務(包装業
務・配達・販売)
イベントへの出店
・労働習慣の確立
・整理整頓・衛生管理の意識の確立
・マナーの習 得
・社会性を育てる
・地域社会への参加
ベ
ー
カ
リ
ー
室
・労働習慣を育み、社会性を育てる
受注作業
ポスティング
清掃作業
・自信をつけ、自己コントロールできるように支
援する
・集中力・作業能力の向上
(園内・地域施設等) ・労働と給料、消費について、学ぶ
・社会に通じるマナーを学ぶ
・地域社会への参加
12
第
2
作
業
棟
・集中力・作業能力の向上
軽作業
ポスティング
・自信をつけ、自己コントロールできるように支
援する
訓
練
室
・自己表現の楽しさを感じる
手工芸
・集中力・作業能力の向上
軽作業
・作品制作に携わる事での充実感・達成感の獲得
音楽
・自己表現の楽しさを感じる
観
察
室
陶芸
園芸活動
ロングウォーキング
缶回収
ペットボトル
・運動・身体能力の高い方を対象とした長距離
ウォーキング
・適正な運動量と心地よい疲労により、生活のリ
ズムを,崩さないようにする
・地域社会への参加
屋
外
プ
レ
ハ
ブ
)
のリサイクル
・園芸作業を通じた達成感の獲得
(
缶潰し
・集中力・作業能力の向上
軽作業
近隣農業への参加
高齢者グループ
創作活動
軽作業
クリーン
・其々に合った過ごし方を行い、充実感を 得られ
る時間を提供する。
・能力や体力の低下を予防するため、静的プログ
ラムの充実を図り、適度な運動や外出を行う。
施
設
内
外
クリーニング
地域参加
全体運動
ウォーキング
ダンス
・加齢に伴う運動機能の維持及び低下予防
・個々に応じたプログラムを提供し、体力の維持、
向上と共に、運動の機会をつくる
施
設
内
外
レクリエーション
入浴
食事
疲労回復・心身のリフレッシュ・清潔保持
・適切な介護・工夫による楽しい食事をする。
・行事食等を通じその時々 の季節感を味わう。
13
浴
室
レ
ス
ト
ラ
ン
⑤
実施内容
時
間
内
9: 30~
10 :30 ~
12 :00 ~
13 :30 ~
16 :00
⑥
運動プログラム
容
スポットプログラム
全体運動(ウォーキング・レクリエーション・ダンス等)
出欠確認
午前活動開始
創作活動
作業訓練
昼食
等
休憩
午後活動開始
創作活動
作業訓練
個別テーマ活動
等
活動終了
職員体制
サービス管理責任者
2名
生活支援員(常)
47名
生活支援員(非)
16名
看護師(常勤・非常勤 )
⑦
入浴
2名
各活動班
ア . ふれあい班(合併症がある等比較的障害の重い利用者の活動グル ープ 、 障
害程度区分 5, 6の利用者が中心)
(ア) 活動目標
身体面のケアや体力の維持・増進などの健康面への取り組みと個々に あ
ったメニューの提供をする事で、情緒の 安定、生活リズムの維持・ 確 保 、
基本的な体調の維持、能力の向上を目的とする。
リハビリや軽運動、レクリエーション、自己表現としての創作活動な ど
を組み合わせて支援していく。従来おこなってきたものの更なる質的向上
を 目 指 し て 提 示 の 手法 や 内 容 の 整 備 を 進 め て い き 車 椅 子 ダ ンス も 継 続 し
て行く。
月 2回火曜日に他機関 と連携し、対象利用者個々へのリハビリプ ログ ラ
ムを理学療法士・作業療法士より受け、それをふれあい班内での活動に反
映させつつ生活場面での取り組みにつなげていく。利用者の体力増進・気
分転換を図ることを目標に個々に合った活動を行う。
利用者の方々一人ひとりの持つニーズを掘り起こし、ニーズにあった 作
業種の開拓に努める。また、芸術活動を取り入れながら、心の変化を大切
にできる環境作りを目指す。
障害との関連で、なかなか友達との関係が持ちにくい所があるのでグ ル
ープの力を借りながら、我慢する、思いやりを持つ、集団のルールは守る
等について学べるよう支援する。
利用者のニーズ・特性を考慮し、より本人らしい活動場面を提供でき る
14
ように班体制を見直し細分化を検討していく。
(イ) メンバー
利用者
18名
(のぞみ班 8 名・はやて班 1名・こまち班8 名・ひかり班1名)
担当支援員
2名
専任非常勤支援員
1名
フォロー職員 (2F 男性・2F女 性フロア)
各1 名
(ウ) 活動内容
創作活動、運動プログラム、屋外ウォーキング、室内ウォーキング、館内
ウォーキング、マット運動 、レクリエーション、音楽活動、リハビリテ―
ション、車椅子ダンス、スヌーズレン、レクスポーツ、パン配達、 DVD 鑑
賞、 TV 鑑賞、掃除等
イ.あおぞら班(比較的おとなしいが、きっかけによって行動障害が 出ることが
想定される利用者の活動グループ、 障害程度区分5・6の利用者が中心)
(ア) 活動目標
比較的おとなしく、集団の中での自己表現は苦手だが、ちょっとし たき
っかけで、行動障害など極端な形での自己表現の発露になりがちな利用者
に対して、小集団の班体制のかなで、利用者の主体性を重んじ社会性を培
う。毎日の積み重ねによって、成功体験を増やしていき、他者に褒められ
る満足感等を通して、一定の時間作業に集中できる力を育む。日中の活動
を充実させていく事で、心身ともに健やかに日常生活を過ごせるようにす
る。情緒不安定な様子のある利用者については、一定の条件の中で十分に
観察し、これまで埋没しがちであった状態像をしっかりつかんで、フロア、
医務とも情報を共有し、連携して、情緒の安定につなげるようにする。
(イ) メンバー
利用者
1 0名
(つばさ班5名・やまびこ班1名・こまち班1名・ひかり班2名)
担当支援員
1名
専任非常勤支援 員
1名
(ウ) 活動内容
受注作業:リサイクル作業(クロス剥がし・本の解体)
創作活動:ビーズ・型入れ・陶芸等
ウォーキング:毎日運動プログラムに参加し、30分程度のウォーキ
ングやダンスを実施。
その他:音楽療法・陶芸活動・パン配達
15
ウ.夕やけ班(おとなしく、集団の中では自己表現が埋もれがちな 利用者の活動
グループ、 障害程度区分4、5の利用者が中心)
(ア) 活動目標
おとなしく、集団の中ではそのプログラムに乗っていなくても、何 とな
く過ごせてしまう利用者に対して、作業行程を細分化・工夫するなどして、
一人ひとり のニーズにあった活動を提供する。一定時間作業等に集中・持
続出来る課題を見つけ、力をつける。また、受注作業を中心に勤労の尊さ
と大切さを知ることを目標にその充実を図る。時として情緒不安定な様子
のある利用者については、一定の条件の中で十分に観察し、これまで埋没
しがちであった状態像をしっかりつかんで、フロア、医務とも情報を共有
し、連携して、情緒の安定につなげるようにする。同様に生活のリズムの
確保・維持についても、一定の運動、一定の作業による働きかけを通して、
快食快眠快便等につなげていく。
(イ) メンバー
利用者
9名
(のぞみ班1名・つばさ班5名・こまち班1名・ひかり班2名)
担当支援員
1名
専任非常勤支援員
1名
(ウ) 活動内容
動的プログラム:運動プログラム、ウォーキング
静的プログラム:受注作業
リサイクル-住宅用の見本帳のクロス・床材を
剥がす
仕事・事務用ファイルの分解作業・お菓子箱の組み立て
その他
:パン配達
エ.創作班(合併症等はある が能力は比較的高く、創作活動に意欲を持てる利用
者の活動グループ、 障害程度区分 4、5 の利用者が中心)
(ア) 活動目標
創作作業を行う中で、作品を作 る喜びや充実感、作品を作り上
げた
達成感、他者に褒められる満足感等を通して、個々が自信を持ち、より意
欲的に生きる力を育んでいくよう支援する。材料の素材や色選び等で個性
を表現し、自己表現の楽しさを感じられるようにする。よりレベルの高い
仕上がりとなるよう自助具の工夫・技術の向上も目指していく。また、日々
の作品作りを作品展などのイベントでの作品販売に反映させることで、次
の創作活動への意欲に繋げるようにする。
作業内容については、 利用者個々の能力・状態に合わせて 提供
して
いく。情緒不安定に陥る利用者については、作業、フロア、医務の 3 者で
の連絡を密にして情報を共有し、本人の状況の改善に努めて行く。
16
また、活動を通して、仕事を行う上での基本的なルールやマ
ナーを
身に付けられるようにしていく。そのために、作業道具の場所の設定、作
業開始時の流れや動線の設定などの環境設定を行う。利用者個 々の 課 題 ・
目標について振り返り評価を行う時間を設け、利用者自身が目標に向けて
意欲を高められるようにする。
(イ) メンバー
利用者
16 名
(やまびこ班 1名・ のぞみ班 4名・つばさ班 1名・ こまち班 5名・ひ
かり班 5名 )
担当支援員
1名
専任非常勤支援員5 名
(ウ) 活動内容
陶芸、機織り、和紙創作、木工、ステンシル、紙すき、
ビーズ、編み物
その他
手工芸、散歩、体操等
オ.農園班( 自閉的な傾向の障害を持つ比較的若年の利用者を中心とするグルー
プ、 障害程度区分 4,5 の利用者が中心)
(ア) 活動目標
四季を通して屋外活動での動的プログラ ムを通じて、健康増
進を図 る 。
ウォーキング・シイタケ栽培 ・園芸作業 など運動強度の高い屋外で の 活 動
を一年を通じて行い、基礎体力の向上、持久力の向上を図る。
活動々線の整理と集団行動を通じ、わかりやすい作業環 境を
整え情緒の
安定を目指す。
ウォーキング・畑作業・シイタケ栽培など種目ごとに活動動
線を固定
するとともに、集団行動を原 則とし、他 利用者の動きを手がかりと し て 一
人ひとりがわかりやすい環境 を作り、見 通しをつけやすい状況の中 で 安 心
して活動してもらうことで情緒の安定を目指す。
活動の中で一人ひとりの能力・興味などを探り、各人が集中・活躍できる
工夫を行う。
第三作業棟完成に伴い、より それぞれの活動内で各人が集中
しやすい環
境、扱いやすい道具などを利 用して、今 まで以上に 集中して活動で き る 作
業環境を整え、そうした中 での活動の達成感を涵養する。
ペットボトルリサイクル作業、缶作業、教材の裁断作業を行っていく事で、
静的プログラムの充実を図り 各々が集中 して取り組める場面、活躍 出 来 る
場面を増やしていく。
17
(イ) メンバー
利用者
12名
(はやて班10 名・つばさ班1名・ やまびこ班1名)
担当 支援員
1名
専任 非常勤支援員
1名
(ウ) 作業内容
シイタケ栽培(植菌、天地返し、散水、運搬、収穫)
野菜育成(畑作り、肥 料作 り 、種 ま き、 植え 替 え、 散 水 、除 草 、収 穫)
近隣農業への参加(土、肥料等の運搬、ブルーベリーの収穫 、開墾など)
缶回収
缶つぶし(電動・手動)
ペットボトルリサイクル作業
教材の裁断
ウォーキング(原則毎日
ロングウォーキングを週2回程度)
その他(音楽療法・園内環境整備・地域のゴミ拾いなど)
カ.受注作業班(生活介護の中では最も能力の高い利用者のグループ。 言葉あり
単独歩行可能、 障害支援区分 3、4 の利用者が中心)
(ア) 活動目標
受注作業・園内作業・園外作業などを通じて地域社会とつなが
りを持ち
活動の中で「仕事」における 主体性と責 任感、マナーとルールの獲 得 を 目
指す。
地域での暮らしや就労を視野に入れ、グ ループワークを通して
社会的ス
キル(仲間と協力すること、 自立するこ と、責任感、個性を伸ばす こ と 、
自主性、積極性、目標を達成 すること、 自己表現、コミュニケーシ ョ ン 能
力等)を得られるような作業プログラムの工夫と環境の整備進めていく。
各作業の留意点は以下のとおりとする。
受注作業… 企業から 下請け 作業を受 ける 。主にダイ レクトメ ール封 入作
業を行う。受注、封入、折り込み、封緘、ラベル貼り、検品、
結束、納品といった流れ作業を個々の能力に応じた役割分担、
責任感、達成感を認識しながら活動を 行う。
園内作業… 環境美化 活動を 社会参加 の視 点から取り 組み、利 用者が 交代
で携わ れる活 動とし て実 施する 。利 用者 の自主 性、積 極性 、
協働性を促す活動とする。
園外作業… 他施設の 車椅子 の掃除や 近隣 のお寺の掃 除を行う 。職員 1名
と利用 者数名 (各作 業班 より参 加) によ り活動 する。 地域 社
会との つなが りを持 ちな がら、 社会 的ス キルの 獲得を 目指 す
活動を行う。
18
(イ) メンバー
利用者
1 3 名(やまびこ班8名・ひかり班5 名)
担当支援員
1名
専任非常勤支援員
1名
(ウ) 活動内容
受注作業(内職・ポスティング他)
園内作業(草とり・掃き掃除・洗車)
園外作業(車椅子清掃・お寺清掃)
キ .あさやけ班(障害程度は比較的軽く、若年で、施設内では地域移 行・就労の
可能性がある利用者)
(ア) 活動目標
地域移行・就労を希望する利用者に対し、地域へ向けた自立を
目指す場
面を提供していく。
製菓・製パン・パン包装袋シール貼り・配達・販売などのベーカリー業務
を通じて、製造~販売までの 直接・間接 業務・園内外清掃等の必要 な 技 術
や衛生意識が身につくように、支援を行う 。
また、「挨拶 」「礼儀正しさ」「無遅刻欠勤」
「私語を慎む」「身 嗜み」「集中
力」等のマナーの習得や 、衣 類・作業着 の洗濯などの 日常生活に も必 要と
される事への習慣付けについて、継続して支援を行う 。
なお 、製菓製パン部門にて、引続き定期販売・イベント出店の場や仕事量
を確保し、仕事に対するモチベーション維持につながる 工賃 の確保を行い、
売上の向上を目指していく 。
(イ) メンバー
利用者
2名(やまびこ班2 名)
担当支援員
2名
専任非常勤支援員
2名
(ウ) 活動内容
活動場所
ベーカリー室
時間
内容
製造部門
8:30~
9:25~
朝礼・ 出欠確認・AM 作業説明等
袋詰め・日付押
9:30~
シール貼り・配達販売・園内外清掃等
し・分割・丸め・
10:45~
休憩
10:55~
シール貼り・配達販売・園内外清掃等
11:25~
片付け
19
製パン補助・洗
物等
AM 作業終了
11:30
13:30~
出欠確認・ PM 作業説明
13:35~
シー ル貼 り・ 配達 販売 ・ 衣 類 洗濯 ・ 園 内 外
清掃等
し・製菓補助・
仕込み・翌日準
14:45~
休憩
14:55~
シール貼り・配達販売・園内外清掃等
15:30~
片付け・掃除
15:50~
袋詰め・日付押
備・洗物・掃除
等
終礼・本日の振り返り
PM 作業終了
16:00
○就労へ向けた支援と並行し、もう一つの課題である地域移行 (地域生活)を視野に
入れ、生活習慣・リズムの確立を生活フロアと連携し行う。
【定期納品・販売先一覧】
納品先
道の駅八王子滝山
内容
ブレッド類・ロールパン類・焼き
販売・配達日
毎日
菓子類等
東浅川保健福祉センター
パン類全般・焼き菓子類等
月~金曜日
八王子市役所売店
パン類全般・焼き菓子類等
月・火・木
山の子の家
給食用食パン・ロールパン類等
週2~3回
日の出ヶ丘病院
食パン・ロールパン類
月・水・金
ワークポートかてかて
パン類全般
毎週木 曜日
八王子福祉園
パン類全般・焼き菓子類等
毎週金曜日
ふじだな(喫茶店)
焼き菓子類
隔週1回
夕やけ小やけ文化農園
焼き菓子類
金(納品日)
(委託)
【イベント 販売】
イベント名
4月
5月
福祉祭り
6月
7月
八王子特別支援学校納涼祭・八王子福祉園納涼盆踊り大会 ・
ほおずき市
8月
夏祭り
9月
86人展・聖パウロ祭 ・すずかぜ祭 ・小田野ワークショップ
販売会
10月
高井戸区民センター祭 ・山の子の家祭・恩方市民センター祭 ・
高尾森林マラソン・(受注:ふれあい運動会)
11月
上高井戸祭 り ・八福祭・秋祭り・いちょう祭
20
12月
ふじもり祭
1月
2月
手作り作品展
3月
さくら祭
(3)短期入所支援(併設型、空床利用型)
①受入における基本方針
保 護者や家庭の事情 (疾 病・事故・ 休養 等)、あるいは生活訓練等 に よ り 、
一時的に家庭における介護を受けることが困難になった知的障害者に対し、事
業所の有する機能を活用して生活訓練等を実施し、身体及び精神の状況とその
置かれている環境に応じ必要な支 援を適切に行う。
②空床利用型の併設について
平 成 25 年 8 月より空 床利用型を開始した事で、入所中の利用者が帰宅や入
院で空いているベッドを利用して上記支援を行うことが可能となった。
併設型
定員
6 名(男性4名、女性2名)
(4) 共同生活援助事業
当グループホームは、日中は通所施設を利用しながら、地域での生活を送るこ
とを目 的と す る 。バ リア フリー な住 環境 で車い す利用 の方も 安心 して生 活で き
るよう に、ま た、個 室以 外に活 動で きる 部屋を 設ける など、 障害 の特性 に応 じ
た設備を完備している 。
現在、関係機関、親の会並びに他 の関係団体と連携して、世田谷区の障害児者
とその 家族の 方々が 、生 涯にわ たっ て「 住み慣 れた世 田谷の 地」 で安心 安全 に
暮らし 活動が できる 環境 の整備 に取 り組 んでい る法人 の方針 を、 入居者 個々 が
安心安全な生活を送れるよう 実現していく。
なお、平成27年7月開所予定であるため、開設準備室を平成27年4月に恩
方育成園内に開設すると共に、新規採用予定職員の研修及び実習を恩方育成園、
世田谷 区内の 当法人 が運 営する 事業 所に て行う 。5月 竣工予 定と なって おり 、
6月に 建築確 認が済 んだ 時点で 、開 設準 備室を 現地へ 移し、 開設 に向け た日 々
のスケジュールやルーチン業務のシミュレーションを行う。
多様なニーズを出来る限り受けていくために、短期入所事業、医療的ケアを必
要とされる方の受入れ等を行う。
①
全体としての目標
ア .当 グループホームは、重度障害者が生涯にわたって安心安全に地域生活が
できる場として、グループホーム単独での運営とせず、恩方育成園 が主体と
なって運営し、職員の派遣をはじめ必要 な 協 力 を行 う こ とで 運 営 し て いく 。
イ.当 グループホームは、24時間職員配置型の職員体制とすることで、世田
谷区の関係機関、相談支援事業所及び通所支援施設などと連 携し、休日・夜
間の緊急時の連絡拠点としての機能を 構築していく 。
21
ウ.当グループホームの至近にある当法人が運営する事業所をバックアップ施
設とし、地域情報提供や緊急時などの支援体制を整備す る。
②
施設概要
ア.施設名称
(仮称)桜上水5丁目グループホーム
イ.所在地
〒156-0045
東京都世田谷区桜上水5-3
TEL:未定
FAX:未定
M ail : 未定
ウ.開所予定及び事業
開所予定日:平成27年7月1日
事業内容
:共同生活援助事業
短期入所事業
エ.施設の規 模・設備
敷地面積:299.51㎡
建物面積:611.41㎡
構造等
:鉄筋コンクリート造(壁式)4階建て
設備
:エレベーター(11人乗り)、自動火災報知設備、
駐車スペース、スプリンクラー、消防通報設備、
入浴リフト、洗濯機、乾燥機
居室
:利用者居室13室、短期入所居室2室
共有スペース:だれでもトイレ、浴室、洗面・脱衣室、リビング、
キッチン、事務室、医務室、多目的スペース、倉庫
オ.利用者状況
(ア) 共同生活援助
(イ) 短期入所
③
定員13名(男性7名、女性6名)
定員 2名(男性1名、女性1名)
1日の流れ(平日の生活を例示)
時
間
内
容
6:00~
7:30
起床
7:30~
8:30
朝食・朝の準備
8:30~
9:00
通所先への送迎バスのお迎え
9:00~16 :00
通所先での活動
16 :00~18 :00
通所先から帰宅/入浴
18 :00~19 :00
夕食
19 :00~21 :00
入浴・就寝準備・自由時間等
21 :00~
就寝
22
④
医療的ケアについて
ア.医療的ケアについては、法人の医療的ケア実施要綱作成ガイドラインに準
じた実施要綱を定める。
イ.アを原則とし、 看護師及び介護職員 (一定の研修を受け「特定行為業務従
事者」の認定を受けたもの)がこれを行う。従って、
“経管栄養 (胃ろう・腸
ろう・経鼻経管)”“たんの吸引(口腔内・鼻腔内・気管カニューレ内部 )”
の方 を対象と する。なお、受入に関しては安全確保を第一に考え、十分な
検討等を経て決定す る。
⑤
短期入所について
多くの方が出来る限り平等な利用が可能な受け入れ態勢を検討し、家族の
負担軽減、利用者の宿泊体験など様々 なニーズに対応して行く。
ア.利用日数
支給決定の範囲内とし 、原則として一事由毎の最大利用期間を3泊4日以
内とす る。
イ.利用登録
事前登録制とし、面接を実施する。
ウ.利用申込
原則として利用希望月の2ヶ月前の1日~10日までに、事業所指定の利
用申込書を FAX(事情により郵送・持参も可。10日必着厳守)にて申し
込み を受け付ける。
エ. 医療的ケアについて
医療的ケアが必要な方も受入れる が、医療的ケアの実施に関しては訪問看
護ステーション利用または家族による 実施が条件とな る。
(当該医療的ケア
実施要綱に順ずる)
23
5.権利擁 護
開 園 当 初より、権利擁護に対する取り組みは継続して行っており、倫理綱 領 ・ 行
動 規 範 の 策定、個人情報の保護に向けた対応、やむを得ず身体拘束をする場 合 な ど
の 対 応 な どを進めてきた。 この数 年で 「 障害者虐待防止法」、「障害者総合支 援 法 」
が 施 行 さ れ、障害者権利条約が批准・発効し、さらに「障害者差別解消法」 が 成 立
し 28 年 4 月に施行されるなどの国の動きがあり 、八王子市においても「障害のある
人 も な い 人も共に安心して暮らせる八王子づくり条例」 が施行されるなど 施行 、知
的障害者を含む障害者の権利擁護についての施策は大きく進んできている。
実 際 の 支援現場としての障害者施設において障害者の権利擁護を具体的に 実 践 し
て い く 責 任は極めて大きいといえる。この流れを受けて、障害者の権利擁護 を さ ら
に 推 し 進 めるために法人および当園では次のような体制で利用者の権利擁護 を 実 施
することとする。
(1)法人本部の権利擁護体制
障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律 への対応
障害者の尊厳を 守り、障害 者の自立及 び 社会参加を推進 するために 虐待 を防 止
することを目的に24年10月「 障害者虐待防止法」が施行された。
法人・施設は、 法の趣旨に則 り、「苦情解 決実施要綱」「虐待 防止要綱」を 制定
し、 以下の対応をする。
①
苦情解決責任者、苦情 受付担当者及び苦情解決第三者委員(以下「第三者
委員」という。)の設置 。(法人本部および各施設)
②
虐待防止委員会の設置(法人本部)
③
虐待防止研修会の定期開催(本部研修計画)
④
各施設に虐待防止委員会・責任者を設置する。
⑤
各施設虐待防止委員会で受付けた虐待については、各関係機関と連
携し速やかに対応し、各区市町村へ届け出る(通報義務)
⑥
市町村障害者虐待防止センターとの連携
⑦
都道府県障害者権利擁護センターとの連携
担当理事、事務局長、施設代表者で構成。
本部虐待防止委員会
法人受付窓口
研修計画・マニュアル作
成等
本部虐待防止研修会
年2回以上実施。マニュアル検討等
(2)恩方育成園の権利擁護体制
法人の理念に 基づき利 用者一人 ひとりの 人権と意思を 尊重した 支援を徹 底す
るため職員は「虐待防止要綱」を遵守する。
身体拘束、行 動制限等 の実施に ついては 虐待防止要綱 などの規 則を遵守 し、
下記に掲げる「権利擁護・虐待防止委員会」を通じて 実施し、透明性を確保す
る。
24
①
恩方育成園
ア. 目
権利擁護・虐待防止委員会の設置について
的
恩方育成園に所属する障害者本人の権利擁護と虐待防止
イ. 所 掌 事 項
障害者本人の権利の擁護に関すること 。
障害者虐待の早期発見及び対応策に関すること。
障害者虐待の通報・報告に関すること 。
障害者 虐待関係諸機関の連携強化に関すること。
身体拘束に関すること 。
その他、委員長が障害者虐待防止に関し必要と認めること 。
ウ. 組
織
園長を委員長とし、13名で構成。委員内に保護者代表・第三者委員を入れ
保護者 代表・第三者委員の出席を必須とする。
エ. 開
催
原則年2回(7月・1月)。必要に応じて委員長の招集により随時。
施設の虐待受付窓口、各関係機関との連携、
届け出 、園 内研 修計画 、各 職員 のチ ェッ ク
リスト作成、事例検討
恩方育成園
権利擁護・虐待防止委員会
恩方育成園
虐待防止責任者
委員
和久井
義夫
第三者委員
委員
渡邊
和弘
第三者委員
委員
杉山
久子
第三者委員
委員
立川
日出夫
保護者代表
委員
小山
義寛
保護者代表
委員長
相澤
誠
園長
委員
平塚
良子
医務係長
委員
小島
唯
支援係長
委員
田代
崇久
事務係長
委員
西村
和海
主任
委員
本田
友則
主任
委員
津田
彬子
主任
委員
佐藤
喜一
主任
氏名(
管理者
25
相澤
誠
)
(3) リスクマネジメント委員会、権利擁護・虐待防止委員会関係図
苦情・事案の発見
苦情解決窓口(職員)
対 応 策の報告
調
査
依
頼
対 応 策の報告
リスクマネジメント委員会
通
調
査
報
権 利 擁護 ・虐 待 防止 委 員会
調 査 報告
対 応 策の協 議
リスクマネジメント委員会の設置
法
人
①
ア.事故等のリスクや苦情等の受付に対し、随時招集。経過、原因、可能 性等につ
いて情報収集し再発防止の対策を速やかに講じる。
イ.恩方育成園
権利擁護・虐待防止委員会と連携し虐待と思われる事案が発生し
た場合の、調査・報告・通報等を行う。
(P.
「12.会議・委員会」参照)
ウ.セクシャルハラスメントおよびパワーハラスメントと思われる事案に対し事実
関係の調査と対応策を検討し、再発防止の対策を速やかに行う。
役
割
氏
名
備
考
苦情 解決責任者
相澤
誠
園
長(管理者)
苦情 相談
小島
唯
支援係長(サービス管理責任者)
受付担当者
本田
友則
主
任(サービス管理責任者)
② サービス点検調整委員会の設置
第三者委員(オンブズマン)による定期的な訪問により、園運営状 況 の視 察、
利用者との相談等からよりよい施設運営がなされているかについて常に外部か
ら牽 制 していただく。改善点や運営に関してのアドバイスを通してサービスの
向上を図る。また、恩方育成園
権利擁護・虐待防止委員会に参加し、恩方育
成園での障害者の権利擁護体制に協力していただく。
役
割
氏
名
備
考
委
員
和久井
義夫
青梅市生活支援相談員
26
委
員
渡邊
和弘
竹早教員保育士養成所教員、
元調布市養護学校長
委
員
杉山
久子
介護福祉士
地元町会
③ 個人情報について『個 人情報保護規定』に則り個人情報の保護に努め る。こ の 他 、
情報の開示、プライバシーの保護等法令を順守する。また、ボランティア・実習
生等の受け入れに際しても、誓約書の提出等個人情報の保護・漏えい防止策の徹
底を図る。
④ 苦情に対して『利用者からの苦情解決実施要領』により体制を整備して、利用者
の権利を擁護すると共に満足度の向上を図り、利用者が福祉サービスを適切に利
用できるように支援する。
必要に応じて、恩方育成園権利擁護・虐 待防止委員会、恩方育成園リスクマネジ
メント委員会などと連携し速やかな問題解決を図る。
役
割
氏
名
備
考
苦情解決責任者
相澤
誠
園
苦情受付担当者
小島
唯
支援係長(サービス管理責任者)
法人苦情受付窓口
山本多賀子
長(管理者)
東京都知的障害者育成会青年期相談室長
6.医務
(1) 医務体制:看護師
常 勤
1名
非常勤
1名
(2 )健康管理
① 利用者一人ひとりが、安全でかつ身体的にも精神的にも健康でその人らし
く生活が送れるよう専門的分野から十分な観察を行 い 健 康管 理 に努 め る。
② 観察を的確に行い、療養相談医に報告し連携に努める。
③ 日々、感染症に対する最新情報を収集し感染症等に対する予防・対策に努
める。
④ 利用者の加齢に伴う身体的・精神的機能の低下の防止に努める。
⑤ 今後、予測される高齢化・要介護者のニーズに伴い支援員の医療的・介護
的知識・技術の向上を図る。
⑥ 支援員の薬に対する基本的な知識を深め、観察力を高める。
⑦ 観察を十分に行い異常の早期発見・早期治療に努めるとともに療養相談
医・地域の医療機関との連携を図る。
⑧ 摂食・嚥下の状態から食事の形態 を考え安全に食事をとってもらえるよう
歯科医師との連携を図る。
27
(2)関係医療機関・療養相談医
恩方病院
常盤病院
聖和会
院長
堤祐一郎 Dr.(精神科・内科)
八王子市西寺方105
院長
月1回
042(651)3411
島本昌和 Dr.(精神科・内科)
町田市常盤町3439-2
月2回
042(797)2121
川本 武 Dr.(歯科)
多摩市永山1-4
毎週(水)
042(338)6700
グ リ ナ ー ド 永 山 5 1 2 -3
(3)感染症予防・対応
① インフルエンザ予防・対策について
② 嘔吐物の処理方法について
③ 発熱者(利用者)がでた際の対応について
④ 職員および職員の家族が嘔吐・下痢、発熱した者がでた時の対応
上記マニュアルを配布・周知徹底し感染症の予防・対応を行う。
(4)PT
理学療法士
中條 千恵子
月2回(火)
1 回6~7人程度
14: 00~16:00
(5)重点目標
① 一年を通し、看護師が在勤し利用者の健康管理を行う。
② 毎朝・夕ラウンドを行い利用者の健康状態を観察するとともに支援員に医
療的・介護的指導を行う。
③ 医療的視点から観察を十分に行い、本人が本人ら しく生活できる よう、
精神科医との連携に努める。
④ ミーティ ングを通して利用者の健康面の情報を共有する。
⑤ 感染症に対する最新情報を収集し情報・予防・対策についてフロアに発信
する。
⑥ 加齢に伴い起こりうる疾患の予防、および 機能低下の防止が図れるよう、
理学療法士と連携し、日中活動とメニューを作成する。
⑦ 利用者の観察を十分に行い療養相談医・地域の医療機関との連携を図る。
⑧ 連携できる医療機関の拡大に努める。
⑨ 歯科医との連携を図り利用者の咀嚼力・嚥下機能の低下を防止する。
⑩ 歯科医師・栄養士・ 支援員と連携し、食事のメニュー、形態等について検
討し、安全で満足度の高い食事の提供に努める。
(6)年間スケジュール表
看護 師に よる ラウ ンド
検温
4 5 6 7 8 9
10
11
12
1 2 3
月 月 月 月 月 月
月
月
月
月 月 月
毎 朝 ・
夕
実
施
毎朝実施(症状に応じて適宜)
血圧測定
月1回
○ ○ ○ ○ ○ ○
○
○
○
○ ○ ○
体重測定
月1回
○ ○ ○ ○ ○ ○
○
○
○
○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○
○
○
○
○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○
○
○
○
○ ○ ○
療養相談日(恩方病院)
月1回
療養相談日(常盤病院)
月2回
28
歯科回診
毎週1回
○ ○ ○ ○ ○ ○
健康診断
○
○
○
○ ○ ○
○
○
インフルエンザワクチン予防
注射(希望者)
○
採血(血中濃度)
適宜療養相談医の指示で実施
脳波検査
適宜療養相談医の指示で実施
通院
利用者の状況で適宜実施
講義等
○
○
※健康診断検査項目
採血・血圧・検尿(蛋白・糖)内科診察(7月・1月実施 )
心電図・胸部レントゲン・身長・体重 (7月のみ実施)
便鮮血(40 才以上希望者)
7.給食・ 調理
(1) 重点目標
食事は栄養と健康を維持するだけではなく、利用者にとって毎日の生活の中
で大きな楽しみをもたらすものである。そのことを基礎におき、利用者一人ひ
とりの嗜好に考慮し、同時に咀嚼・嚥下能力、基礎疾病等に十分注意を払いな
がら、質の高い安全な食事を提供することを心がける。
①
利用者が食事 を通して季 節感を味わ う ことのできる行 事食の取り 入れや 、
好みの献立を選べる選択メニューを多く 取り入れる。(嗜好調査・残菜調査・
誕生日メニュー 等を実施) また、適温 の 状態で食べてい ただくため の工夫 を
実施する。
②
食事・運動・ 生活等様々 な要因を考 え て、利用者一人 一人の健康 状態を 把
握し、医務と連携しながら管理する。
③
利用者の健康 状態(咀嚼 ・嚥下の状 況 、基礎疾病等) に合わせて 、治療 食
を充実させる。(献 立は塩分・糖 分を抑え るとともに食物 繊維を多く摂 取し、
成人病・便秘予防にも心がける。)
④
②の食形態に するための 調理器具の 導 入をはじめ、調 理技術の向 上のた め
の研修等を実施する。
(2) 給食会議
給食会議
栄養士・委託側主任調
月1回
理員・委託側栄養士
食事保健医療会議
看護師・支援員・栄養
士・委託側主任調理員
29
2ヶ月に1回
①
利用者の嗜好、健康状態に考慮した献立を提供するため給食会議を通じて
調理員・栄養士と話し合いを行う。また、検食簿からの意見や回答、改善点
等の話し合いの結果を給食だよりに公表する。
②
食事保健医療会議を行い、各セクションで情報を共有し、利用者の個人に
より適した食事提供を行う。
(3) 衛生管理
①
施設・設備・器具の具体的な取り扱いについては、法令にしたがい、基準
に則って適正に行う。
②
栄養士・調理員は定期健康診断及び検便検査を行う。
③
栄養士・調理員は常に身体の清潔を保持し、専用の作業衣・履物を着用す
る。
④
納入業者の調理場への出入りについては慎重に取り計らう。
⑤
食中毒・感染症予防の為、状況に応じてディスポーザル食器の使用やフロ
ア毎での食事に切り替えるなど、速やかな対応で衛生管理の徹底に努める。
(4) 委託業者
日清医療食品株式会社に委託、主任調理員1名、調理員6名。
調理・配膳・食材発注・食器洗浄保管等を含む給食業務全般を委託。
(5)
年間行事食
月
4
5
6
7
8
9
行事食
バースデーメニュー
バースデーメニュー
バースデーメニュー
バースデーメニュー
バースデーメニュー
バースデーメニュー
月
10
11
12
1
2
3
行事食
バースデーメニュー
恩方創立記念メニュー
バースデーメニュー
クリスマスメニュー
おせち料理
バースデーメニュー
節分
バースデーメニュー
ひな祭りメニュー
バースデーメニュー
・恩方育成園ベーカリー班作成のパンを朝食に取り入れる。
・利用者個人の要望に応じた場所で食事を喫食できるようにする(レストラン ・
中庭・フロアサロン・居室
など)
(6) 危機管理
全体項目
危機管理の項参照
30
8.危機管 理
(1)緊急時対応
法人の「施設緊急時対応マニュアル」及び「恩方育成園緊急時対応マニュアル」
による教育を職員に徹底し、緊急時の対応に備える。
また、施設として施設賠償保険に加入するとともに、利用者にも自身の緊急時
に利用可能な保険への加入を勧める。
(2)リスクマネジメント委員会
P.22「5.権利擁護について」、P.32「 12 会議・委員会」参照。
(3)管理宿直の継続
昨年度より開始した 管理宿直を継続し、深夜帯の突発的な事態への対応に備
えるとともに、夜勤者の負担軽減を図る。
9.防災
防火管理者を中心に自衛消防組織を編成し、消火訓練・地震時訓練・避難
訓練を実施する。職員の防災意識の高揚を図り、日常の火災予防に努める。
(1)自衛消防体制
班長
指揮班
隊長:園長(管理者)
副隊長:副園長
担当
園長(管理者)
自衛消防本部の設置
副園長
指示命令の伝達
サー ビス 管理 責任 者
公設消防署への情報提供
支援係長
主任支援員
グループリーダー
通報連絡班
事務係長
災害状況の情報提供
事務員
建物内への非常放送
消防機関への通報
関係機関への通報
消火班
調理員
消火器、屋内消火栓での初期消火
支援員(日中活動) 消火器、自衛消防隊用装備等の点検及び
消火用水の確保
避難誘導班
支援員(生活)
避難路の確保及び利用者の避難誘導
救護班
医務係長
負傷者の応急処置
看護師
救急医療品等の確認及び確保
栄養士
重要書類、物品の搬出と管理
搬出班
31
(2)避難訓練
月
訓練の種類
訓練内容
4
防災教育
防 災 対 象 物 の 責 任 分 担 及 び 自 衛 消 防 組織 の 役 割 分 担
図上訓練
の確認
火災発生時の心得
消防設備の仕組みと取り扱い(ビデオ研修など)
5
避難誘導訓練
指定避難場所への避難誘導訓練
6
避難誘導訓練
指定避難場所への避難誘導訓練
消火器操作訓練
消 防 官 派 遣 ま た は 自 衛 消 防 技 術 者 に よる 消 火 器 操 作
訓練
7
総合訓練
通報連絡訓練
身体保護措置訓練
出火防止措置
訓練
指定避難場所への避難誘導訓練(日中)
非常食対応訓練
8
避難誘導訓練
指定避難場所への避難誘導訓練
救急救命講習
9
地震時訓練
指定避難場所への避難誘導訓練
避難誘導訓練
起震車による地震体験
10 避難誘導訓練
指定避難場所への避難誘導訓練
職員縦走電話訓練
11 地震時訓練
通報連絡訓練
非常食対応訓練
初期消火訓練
指定避難場所への避難誘導訓練(日中)
12 避難誘導訓練
指定避難場所への避難誘導訓練
1
地震時訓練
身体保護措置訓練
避難誘導訓練
出火防止措置訓練
2
避難誘導訓練
指定避難場所への避難誘導訓練
3
避難誘導訓練
指定避難場所への避難誘導訓練
※原則毎週第3金曜日に実施/防火担当職員が計画、立案する。
※原則的に深夜帯想定で訓練を実施する。
※出 火リスクの 高いガス機器の設置場所を発火点とする訓練を中心に行う
(3)大規模地震・災害対応
① 園内の一部シェルター化
非常時用ガス発電機、太陽光発電機の整備により園内のレストラ ン・ふれあ
いルームへの 電力供給源 とし「シェ ルタ ー化」してい る。 大規模 災害時の ラ
イフラインの途絶に備え、円滑な利用者支援の継続を図る。
② 備蓄品の整備
大規模災害の他、新型疾病の流行のリスクも想定しおおむね7日分の食料・
飲料水を備蓄。計画的に買い替え等の整備を進める。
32
③ 「災害時要配慮者を対象とした避難所(福祉 避難所)施設利用に関する協定」
平成 24 年 2 月 21 日、八王子市と八王子市内障害者等入所施設連絡協議 会 と
の間で上記協 定の調印を 行った。上 記協 定に基づき災 害時に要配 慮 者等が 安
心して避難生活を送ることができるよう八王子市に対して協力をしていく。
実際の災害時の運用手順については、昨年度作成したマニュアルに従い進め
ていくとともに運用上の問題点等についても確認を行う。
10.家族 (保護者 )との連 携
(1) これからの保護者と施設の在り方
創設より 15 年が経過し、利用者・保護者とも高齢化の域へ入っていく 。保護
者の方 に安心 して老 後を 過ごし てい ただ くため に、次 のよう なこ とが必 要で あ
ると考えられる。
①
利用者の将来像の考え方が保護者と施設側とで共有できている 事。
②
保護者の後見制度に関する理解が整理されている 事。
③
施設 側が将 来の事 業形態 を明確 にし 、そのこ とに納 得して いただ い てい る
事。
ど の課 題も直 面す る時が 来る ことは 明ら かであ るが、 なか なか結 論が 出 に く
い性質 のもの でもあ る。 保護者 も施 設も じっく りと話 し合い なが ら、共 通の 認
識を育てることが必要な時期に入ったととらえ、計画的に話を進めていく。
(2) 保護者と の連携の形
①
保護者連絡会(年10回)の開催、機関紙(たより from おんがた)
の発
行 、ホームページ(毎月1日に更新)、個 別支援計画や日中活動の選 択 、 行
事の案内、報告等々施設で行われている事柄全般についての情報の提供
②
夏祭 り、秋 祭り、 クリス マス会 等行 事への参 加のお 誘い、 各クラ ス 単位 で
の行事 、旅 行へ の参 加のお 誘い (一 緒に 行事に 参加 して いた だき、 実際 の
様子・活動を見て理解を深めていただく)
③
権利擁護・虐待防止委員会への保護者代表の参加
④
公開研修への参加のお誘い
⑤
育成会の大会、新年会の参加
⑤
随時の連絡
利用者の健康状態他身辺に関わること
33
11.地域 との連携
(1)地域交流
①
夏祭りや秋祭りを地域の町会との交流の場とし、相互の理解を深
めていく。
②
一昨年度より始まった地域のお寺の清掃を通して、地域に貢献し、
交流を深めていく。
(2)地域関係団体・事業所との連携
①
自立支援協 議会・社会福祉協議会・他事業所・親の会との連 携。
地域の様々な情報を得て、地域の社会資源として、積極的に協力し ネ ッ ト
ワーク化を進める。
②
八王子市内障害者等入所施設連絡協議会 等との連携
育成会関係事業所のみなら ず市内の事業 所間の連携ネットワーク
づくり
を進める。
「災害時要援護者を対象とした避難所(二次避難所)施設利用に関する協
定書」
平成 24 年 2 月 21 日、八王子市と八王子市内障害者等入所施設連絡協議会
との間で上記協定の調印を行った。上記協定に基づき災害時に要援護者等が
安 心し て 避 難 生 活を 送 る こ とが で き る よ う 八王 子 市 に 対 して 協 力 を して い
く。また、実際の災害時の運用手順などのマニュアルを 作成 し 、八王 子 市 ・
八王子市内障害者等入所施設連絡協議会と協力し、マニュアルに沿って進 め
ていく。
③
近 隣GH (コレ クテ ィブ恩 方) 利用 者の日 中活動 への受 入れ や障
害者 雇
用、緊急一時の受入れ等を行い、連携・協力を行う。
④
NPO 法 人八 王子ワ ーク センタ ー経 由 での他 障害者 団体 との協 力関
係 や地
域イベント等での連携を取ることで、利用者の地域参加場面を広げていく。
(3) 多摩地域生活支援センター八王子分場(仮称)との連携
平成27年4月1日より八王子市が中核市に移行することに合わせて、恩
方育成園内に多摩地域生活支援センターの八王子分場が開所される。それに
伴い、恩方育成園が八王子市内3か所の グループホームのバックアップ施設
となる。バックアップに当たっては多摩地域生活支援センター、及び同八王
子分場と連携を取りながら進めていく。
34
12.会議 ・委員会
(1)会議
施設の円滑な運営及びサービス提供の向上のため、以下の会議等を行う。
①
東京都知的障害者育成会
会議名
構
成
頻度
施設長会
園
長、副園長
毎月1回
主任係長会
支援係長、主任支援員
毎月1回
事務担当者会議
事務係長、事務員
毎月1回
看護師連絡会
医務係長、看護師
年4回
構
頻度
②
法定の会議
会議名
衛生委員会
③
成
産業 医 、統 括 安全 衛 生管 理 者 衛
生管理者、委員(7名)
月1回
園内会議
会議名
構
成
頻度
園長(管理者)、副園長、
管理会議
サービス管理責任者
支援係長、事務係長、
月2回
医務係長、 主任支援員
園長(管理者)、副園長
人事考課評価者会議
支援係長、事務係長、
年2回
医務係長、 主任支援員
園長(管理者)、副園長
リーダー会議
サービス管理責任者
支援係長、事務係長、
月2回
医務係長、 主任支援員
職員会議
全職員
月1回
サービス管理責任者
フロア会議
支援係長
月1回
主任支援員
フロア支援員
サービス管理責任者
日中活動会議
日中活動担当主任支援員
月1回
各日中活動担当支援員
サービス管理責任者
活動班会議
各日中活動班担当支援員
副担当支援員
35
各班毎各月開催
園長(管理者)、副園長
サービス管理責任者
随時
支援係長、事務係長、
リスクマネジメント
医務係長、 主任支援員
委員会
栄養士、看護師
必要に応じ、各フロア担当者
日中活動担当者
事務担当者
地域移行を希望する利用者本人
地域生活移行支援検討
委 員会
保護者
実施機関
随時
リーダー会構成職員
当該利用者の担当職員
利用者入所調整検討
リーダー会構成職員
委員会
サービス調整点検委員
第三者委員(オンブズマン)
会
園長(管理者)、副園長
随時
保護者連絡会時
(2)委員会
①
職員
委員会一覧
委員会名
権利擁護・虐待防止
内容
職員
P.25「5.権利擁護(2)①」参照
委員会
リスクマネジメント
P.26「5.権利擁護(3)」及び
委員会
P.35「12.会議・委員会(1)③」参照
地域生活移行支援
P.35「12.会議・委員会(1)③」参照
検討委員会
利用者入所調整検討
P.35「12.会議・委員会(1)③」参照
委員会
サービス調整点検
委員会
食事保健医療委員会
環境美化委員会
車両・駐車場管理
委員会
地域移行・入退所検討
P.35「12.会議・委員会(1)③」参照
健康管理、予防接種、訪問歯科
理髪等、利用者の暮らしを食
事・医療面から支える
除草、外回りの清掃、ガラス拭
き、エアコンのフィルター清
掃、収納等
洗車、配車、保護者会等の送迎
の手配、車両整備、車検、車両
保険手続き等
支援員4名
医務
栄養士
支援員10名
事務
利用者の入 退所に関する検討
リーダー会議
36
支援員5名
事務
委員会
その他担当所職員
記録広報・ IT 委員会
自衛消防委員会
②
たより from おんがた編集、
PCソフトほのぼの関連、
ホームページ担当
支援員 2 名
災害対策、自衛消防訓練担当
防火管理者
発災元別の避難ルートの検討
支援員 4 名
事務
行事実行委員会
行事名
時
期
職員(原則として)
夏祭 り
8月
日中活動担当 1 名と各グループより選出
八十六人展
9月
日中活動担当 1 名と各グループより選出
秋まつり
11 月
日中活動担当 1 名と各グループより選出
クリスマス会
12 月中旬
日中活動担当 1 名と各グループより選出
※ 各係委員会に責任者を配置する
※ 上記係委員会に準ずる位置付けとして
日用品係:事務1名、各フロアより1名
互助会:事務1名、男女フロアより各1名
③
名称
5 年後の事業展開を考えるプロジェクト
内容
職員
チーム 5 年後「J」 事業の在り方を検討
副園長及び各グループより1名
チーム 5 年後「R」 利用者の状態像
支援係長及び各グループより1
名
④
名称
地域に根付いた施設作りのためのプロジェクト
内容
職員
チームおんがた(仮) 地域貢献の在り方検討
副園長、支援係長、各フロアより
1名
37
13.大会 ・研修
(1)研修計画
①
職場研修の理念・方針
ア.職員として法人の運営理念の実現に努める
イ.利用者や家族の側に立った援助を考え、時代の変化に対応できる職員を
育成する
ウ.利用者へのサービスの質の向上と利用者の自立を目指す。
②
今年度の研修課題
ア.小グループに分かれての支援の徹底により、他のグループの支援内容や
間接業務について知る 機会が減っていることから、園の支援・事 業 の実
態を包括的に知る機会を得る。
イ.職員の総合的な 力(利用者個々のニーズに応えていく支援力、事務能力、
マネジメント力など)の育成
ウ.職階・経験年数等に応じ求められる課題を設定しての園内研修の実施。
エ.救命救急講習、感染症対策など利用者の安全・健康を守る上で必要な知
識、技術の習得(新人・非常勤)
(2)職員育成計画
①
今年度の重点テーマ・施策
ア.OJT 及び SDS(自己啓発研修の充実)
イ.研修後の確実な報告・周知の実施、職員会議等での研修発表の実施
ウ.業務、役割 分担からこ こに必要な テ ーマを設定し、 一人ひとり の職員 の
専門性の向上をめざ す。
エ.人事考課の確実な実施 による課題の把握 。
②
具体的な研修計画
ア.園長、副園長、主任・係長による研修
<OJTの推進 >
園内研究発表会の実施
<OFF-JTの推進>
東京都知的障害者育成会研修への参加や外部研修の計画的に参加する。
イ.外部講師による研修会企画を検討する。
<SDS >
ウ.資格取得の情報提供。
エ.研修情報の提供。
オ . 園内職員研修の実施の 他、育成会主 催の各種大会研修、外部団体主 催 の
研修に積極的に参加し、職員の専門性の向上に努める
カ . 人事考課の面接な どの機会を通じ、 職員個々の課題と進捗状況の 把 握 を
行う 。
38
1.研 修の 理念 ・方針
ア.職員 とし て法 人の 運営理 念の 実
現に努 める
イ.利用 者や 家族 の側 に立っ た援 助
を考え 、時代 の変 化に 対応で き
る職員 を育 成す る
ウ.利用 者へ のサ ービ スの質 の向 上
2.今 年度 の研 修課題 ・ニ ーズ 分析
ア.小 グル ープ に分か れて の支 援の
徹底に より 、他の グル ープ の支 援
内容や 間接 業務 につい て知 る機
会が 、減 って いるこ とか ら 、園 の
支援・事業 の実態 を包 括的 に知 る
機会を 得る 。
イ.職 員の 総合 的な力 (利 用者 個々
のニー ズに 応え ていく 支援 力、事
務能力 、マ ネジ メン ト力な ど)の
育成
ウ.職 階・ 経験 年数等 に応 じ求 めら
れる課 題を 設定 しての 園内 研修
の実施 。
エ.救 命救 急講 習、感 染症 対策 など
と利用 者の 自立 を目指 す。
利用者 の安 全・健 康を 守る 上で 必
要な知 識 、技術 の習 得( 新人・非
常勤)
4.今 年度 の具 体的な 研修 計画
ア.園 長、 副園 長、主 任・ 係長 によ
る研修
<OJT の推 進>
園内研 究発 表会 の実施
<OFF -J Tの推 進 >
東京都知的障害者育成会研修への
参加や外部研修の計画的に参加す
る。
イ.外 部講 師に よる研 修会 企画 を
検 討す る。
<SDS>
ウ.資 格取 得の 情報提 供。
エ.研 修情 報の 提供。
オ.園 内職 員研 修の実 施の 他、育成 会
主催の 各種 大会 研修、外部 団体 主
催の研 修に 積極 的に参 加し 、職 員
の専門 性の 向上 に努め る
カ.人事考課の面接などの機会を通
じ、職 員個 々の課 題と 進捗 状況 の
把握を 行う 。
3.今 年度 研修の 重点 テー マ・施 策
ア.OJT 及 び SDS(自 己啓発 研修 の
充実)
イ.研 修後 の確実 な報 告・周 知の 実
施、職 員会議 等で の研 修発表 の
実施
ウ.業 務、役 割分 担か らここ に必 要
なテー マを 設定 し、一 人ひと り
の職員の専門性の向上をめざ
す。
エ.人事 考課 の確 実な 実施に よる 課
題の把 握
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(3)大会・研修
①
東京都育成会関係
施設長・主任合同研修
東京都大会( 7/10 )
東京大集会( 日程未定 )
大研修会( 10/8 )
直営・受託施設研究発表 会(12/9)
常勤職員研修
中堅職員研修
新任職員研修
等
育成会関東ブロック大会( 9/16 )
育成会全国大会(9/26~27)
②
園内研修
随時実施
園内研究発表会の実施
③
その他
東京都社会福祉協議会主催研修
日本 知的障害者福祉協議会主催研修
自立支援局国立秩父学園主催研修
その他外部施設研修
等
14.労務 管理
恩方育成園・桜上水 5 丁目グループホームを合わせると、常勤・非常勤・パー
トタイム合わせて 90 名を超える 事業所であり、様々な働き方の職員が混在する
職場でもある。それぞれの職層ごとの状況を把握しながら働きやすい職場環境の
維持を図る。
労働関連法令を順守し各種手続きを円滑に進めていく。
(1)職員健康管理・衛生管理者
①
職員健康管理
職員健康診断の実施
ア.定期健康診断(労働安全衛生規則44条)
週 30 時間以上の職員に対し7月に実施
胸部レントゲン・心電図・血圧・検尿(蛋白・糖・潜血)内科診察・血
液検査(血算・血糖・生化学)
イ.特定業務従事者の健康診断(労働安全衛生規則45条)
夜勤・宿直従事者及びその可能性のある職員を対象に1月に実施
心電図・血圧・検尿(蛋白・糖・潜血)内科診察・
血液検査(血算・血糖・生化学)
②
衛生管理者・衛生委員会
従業員が 50 人を超える事業所であるため衛生管理者(第 2 種衛生管理)が
40
必置である。
人事異動等による法令違反の発生を回避するため、有資格者の育成を進め
る。
ア.衛生管理者
小島
唯
衛生管理者の職務は以下の通り
(ア) 健康に異常のある者の発見及び処置
(イ) 作業環境の衛生上の調査
(ウ) 作業条件、施設等の衛生上の改善
(エ) 労働衛生保護具、救急用具等の点検及び整備
(オ) 衛生教育、健康相談その他労働者の健康保持に必要な事項
( カ) 労働 者の負傷 及び疾病 、それに よる死亡、欠 勤及び移 動に関す る統
計の作成
(キ ) その事業の労働者が行なう 作業が 他の事業の労働 者が行なう 作 業 と
同一の場所において行われる場合における衛生に関し必要な措置
(ク) その他衛生日誌の記載等職務上の記録の整備等
少なくとも毎週 1 回作業場を巡視し、設備、作業方法または衛生状態に
有害のおそれがあるときに、直ちに、労働者の健康障害を防止するため
必要な措置を講じる。
イ .衛生委員会
月1回開催
産業医
近藤
一英
(2)メンタルヘルス
毎月1回、衛生委員会を開催しメンタルヘルスを含めた職場環境の問題点の
把握・改善に努める。
また、必要に応じて産業医による診断も実施す る。
過去数年の状況としては、精神的な不調を訴える職員は少ないが、不規則勤
務や人員不足による年休取得率の低さなど疲労を契機とするメンタルヘルス
の問題のリスクは高い。昨年度に引き続き、年休取得率の向上を目指す。
(3)セクシャルハラスメント・パワーハラスメントの防止
①
「セクシャルハラスメントの防止に関する要綱」
上記要綱に沿って以下の防止対策を行う
ア.研修の実施
イ.相談窓口の設置
②
リスクマネジメント委員会の設置
前述P
を参照
(4)次世代 育成支援
職員が仕事と子育てを両立させることができ、職員全員が働きやすい環境を
つくることによって、全ての職員がその能力を十分に発揮できるようにするた
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め、法人の次世代育成支援行動計画に基き以下を実施する。
①
育児休業制度の周知ならびに取得を推進する
②
年次有給休暇の計画的取得を推進する。
③
次世代育成支援についての研修を実施する。
15.指導 ・監査
第三者評価の受審、第三者委員、税理士の月例相談等、日常的に外部の視点を取り
入れ、コンプライアンスに基づく適正で透明性の高い施設運営を行う。
指 導・監査について、八王子市が中核市に移行することで所轄庁が東京都知事から八
王子市長に変更となる。
(1)第三者評価
受審予定
予定時期
項目
5 月~6 月
評価機関選定・打ち合わせ
7 月中旬
全体事業説明
8 月保護者連絡会
家族・職員説明会
9月
利用者・職員聞き取り調査
11 月 ~12 月
訪問調査
1月
経営層フィードバック
2 月保護者連絡会
保護者・職員フィードバック
アンケート配布(9 月中旬締切)
機構への報告書提出
(2)税理の相談
山田諭子税理士事務所
毎月 1 回
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