LC application data No.420009H(1/2) January 2015 水系100%移動相による核酸塩基およびヌクレオシドの分析 Analysis of Nucleosides and Nucleobases with 100% Aqueous Mobile Phase 【はじめに】通常のシリカ-ODS充塡剤のカラムは水系100%の移動相を用いた場合、送液を止めた後に再度測定開始すると保持時間が短くなることが知られています。これは、充塡剤表面のODS基の倒れこみや、充塡剤細孔内の移動相が撥水により押し出され、分離能力（保持能力）が低下することが原因と言われています。 Unifinepak は、適度な疎水性を持つように設計されており、水系100%の移動相を使用していて、送液を停止した後に再度測定を開始した場合でも保持時間への影響が少ないといった特徴があります。今回は、Unifinepak C18 と一般的なシリカ-ODSカラムで、水系100%移動相を用いて核酸標準試料を測定し、比較した結果を報告します。 Keyword : HPLC, 核酸, ヌクレオシド, Unifinepak C18, UV検出器【実験】 [Equipment] Pump: Pump option: Autosampler: Column oven: Detector: [Conditions] Column: PU-4180 DG unit AS-4050 CO-4060 UV-4075 Unifinepak C18 (4.6mmI.D. x 150mmL, 5µm) Silica-ODS (4.6mmI.D. x 150mmL, 5µm) 30mM Ammonium formate 1.0 mL/min 40 ℃ 250 nm 10 µL Nucleosides and nucleobases standard mixture (10 µg/mL each in eluent) Eluent : Flow rate: Column temp.: Wavelength: Injection volume: Standard Sample: 【結果】図1にUnifinepak C18 を使用して測定した、核酸塩基およびヌクレオシド標準試料のクロマトグラムを示します。 2 4 1 3 5 6 7 8 9 10 図1 Unifinepak C18による核酸塩基およびヌクレオシド標準試料のクロマトグラム 1: Cytosine, 2: Uracil, 3: Cytidine, 4: Guanine, 5: Uridine, 6: Thymine, 7: Adenine, 8: Guanosine, 9: Thymidine, 10: Adenosine 〒192-8537 東京都八王子市石川町2967-5 http://www.jasco.co.jp No.420009H(2/2) January 2015 図2に Unifinepak C18 とシリカ-ODSカラムを使用して、水系100%移動相の送液を停止し、一定時間経過後に再測定したときの核酸塩基およびヌクレオシド標準試料のクロマトグラムを示します。アデノシンの溶出位置（図2赤線）を比較すると、Unifinepak C18 では保持時間はほとんど変化していませんが、一般的なシリカ-ODSカラムでは保持時間の減少が確認されました。一般的なシリカ-ODS Unifinepak C18 2 2 1 4 3 56 送液停止前 7 8 9 1 4 3 56 7 10 8 9 10 15min停止後 30min停止後 60min停止後 120min停止後 180min停止後図2 送液停止後、再測定時の核酸塩基標準試料のクロマトグラム〒192-8537 東京都八王子市石川町2967-5 http://www.jasco.co.jp No.420009H(Information) January 2015 コード or 品番 WWA1 C477 RR95 RRA1 WW88 R354 C006 x 3 078C 089C 型式 PU-4180 DG-4000-04 AS-4050 CO-4060 UV-4075 BS-4000-1 04150-5M LC-NetCG ChromNAV V2 名称 HPLCポンプ脱気ユニットオートサンプラーカラムオーブン紫外可視吸光度検出器ボトルスタンド Unifinepak C18 (4.6mmI.D. x 150mmL, 5µm) LC-NetケーブルCG　(3本） ChromNAV Ver.2 + PC HPLC スタートアップキットメンテナンスツールキット〒192-8537 東京都八王子市石川町2967-5 http://www.jasco.co.jp