平成26年度 1 東京都特別職報酬等審議会答申 4 はじめに 本審議会は、平成27年1月23日、東京都特別職報酬等審議会条例第2条第1項及び第 2項の規定に基づき、東京都知事から特別職の報酬等の額について諮問を受けた。 本審議会は、国・他団体における報酬等の状況や最近の社会経済情勢など、都の特別職の 報酬等に関連する諸情勢について、広範な角度から審議した。 2 報酬等の現状 (1)特別職の報酬等の額の現状 現在の特別職の報酬等の額は、平成26年1月21日の答申に基づき、平成26年4月 1日に改定されたものである。 (2)改定をめぐる諸状況 特別職の報酬等の額を検討するにあたって考慮すべき諸指標のうち主要なものは、前回 答申の基準である平成26年4月以降(消費者物価については、平成26年1月以降)、次 のような推移を示している。 ア イ 消費者物価(東京都区部) 一般職の俸給(給料)月額 ウ 指定職の俸給(給料)月額 エ オ カ 内閣総理大臣の俸給月額 国務大臣の俸給月額 国会議員の歳費 国 都 国 都 2.3 % 0.27%(官民較差相当分) 0.13%(公民較差相当分) 改定なし 改定なし 改定なし 改定なし 改定なし ※イ~オについて、地域手当の支給割合引上げに伴う俸給(給料)月額の引下げを実施 3 本審議会の意見 東京都の特別職の報酬等は、本来、その職務と責任に対応することが必要であり、これに 加えて、一般職の給与改定及び国の特別職の報酬等の状況、社会経済情勢等を総合的に勘案 の上、改定すべきものである。 東京都の一般職の給料月額について、本年度は、公民較差相当分の引上げ及び給料月額と 地域手当の配分変更(地域手当の支給割合を18%から20%に引き上げ)による所要の調 整を求める勧告が行われ、これに基づき、各職層の職責に応じた給与水準となるよう、給料 表の改定が行われた。指定職の給料月額については、公民較差相当分の改定は行われなかっ た一方、給料月額と地域手当の配分変更による所要の調整が行われた。 また、国の特別職のうち内閣総理大臣等の俸給月額について、本年度は、国の給与制度の 総合的見直しにより一般職である指定職職員に準じて所要の調整が行われた。 なお、過去二年間、東京都の特別職の報酬等については、国の特別職の報酬等が据え置か れ、都の指定職給料表が改定されない中にあっても、都の一般職の給料月額の改定内容を踏 まえて引き下げており、都の特別職と指定職の給料水準の差は縮小してきている状況にある。 これらの状況を考慮し、東京都の特別職については、都の一般職の給料月額の改定内容を 踏まえ、報酬等の額を引き上げる(0.13%)こととする。なお、地域手当の支給がある 知事、副知事については、これに加えて、給料月額と地域手当の配分変更による所要の調整 (△1.7%)を行う。 また、教育長の給料月額については、知事・副知事や他自治体の教育長の給料月額との均 衡等の観点から、現行と同水準とする。 報酬等の改定等の実施日については、平成27年4月1日とすることが適当である。 なお、景気は緩やかに回復しているものの、個人消費や企業収益はおおむね横ばいとなっ ているほか、海外景気の下振れリスクも見込まれ、民間企業の経営状況及び労働者をめぐる 社会状況は、先行き不透明な状況にある。こうした中で、今後の都財政の動向についても予 断を許さない状況にある。今後の都政運営に当たっては、こうした状況を十分に勘案し、よ り一層努力されることを期待する。 法改正に伴う対応 <改 地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部改正により、教育委員長と教育長が一 本化されることに伴い、教育長が一般職から特別職に位置づけられることとなった。 これを踏まえ、教育長の給料月額を改めて設定する必要が生じている。 定 額> 議 長 副 議 長 委 員 長 副委員長 議 員 知 事 副 知 事 教 育 長 1,270,000円 1,146,000円 1,058,000円 1,039,000円 1,021,000円 1,455,000円 1,188,000円 1,106,000円
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