トッ プ に 聞 く ! 理事長 取引店/福岡銀行 唐津支店 医療法人 幸善会 前田病院 地 域に根 差して一世 紀 。 ひとり一人と、 心から向 き 合い 前田 利 朗 氏 質の高い医 療 を提 供していきます 。 6 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 医療法人 幸善会 前田病院 ▲病院前 (左から前田副院長、前田理事長、柴戸頭取) 7 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 2 0 1 6 年に創 業 1 0 0 周 年 創 業のきっかけは、当 時 無 医 村 となっていた 伊 万 里 から 、町 長は じめ地 元 名 士 が 九 州 大 学 第二内 科 を 訪 れ 、医 師 派 遣 を 武 谷 廣 教 授に懇 願したことに始まります 。 地 方への医 師 派 遣は、昔も今も簡 単ではありません。ちょうど、ドイ ツ留 学 を 控 えていた 祖 父 前 田 利 道に、教 授は1年で良いから伊 万 里に行ってくれと言われたそうで えてきました。 1984年(昭和 年)、父が病 にも 注 力 しながら 地 域 医 療 を 支 ▲リハビリテーション科 同時透析 床となり、九 州では大 ていると信じています。現在、最大 来 、地 域の腎 不 全 医 療に貢 献でき 析治療部門を開設しましたが、以 1 9 8 9 年( 平 成 元 年 ) に人 工 透 人工透 析を主 体とするものです。 病などによる腎 不 全の治 療 、特に 臓病学で、慢性腎炎、高血圧、糖尿 ことになりました 。私の専 門は腎 腎臓内科を辞して病院を引き継ぐ に倒れたため、急 遽 佐 賀 医 科 大 学 59 若くして命を落とされていました。 療です。この治 療がなかった頃は、 の代わりに血 液をきれいに洗う治 人 工 透 析とは、悪 くなった腎 臓 6 時 間 透 析の実 施 からこそと感 謝する次第です。 域の皆さまや職 員の支 えがあった を 迎 えますが、これもひとえに地 2 0 1 6 年に開 業 1 0 0 周 年 規模施設のひとつとなっています。 70 す 。当 時の教 授の言 葉は絶 対で、 逆らえるはずもありません。 1 9 1 6 年( 大 正 5 年 )、実 際 に伊 万 里に来てみると、上 水 道が 整 備された清 潔な町で、住み心 地 がとても良かったようです。結 局 、 1年のつもりがそのまま伊 万 里に 年) に父 前 居着いてしまったと聞いています。 ともすけ 1 9 4 8 年( 昭 和 年) 年) に法 人 化 しました。1982年(昭和 を開 設し、医 療だけではなく介 護 には特 別 養 護 老 人ホーム 長生園 ちょうせいえん 57 1 9 5 4 年( 昭 和 田 知佑 が 病 院 を 引 き 継 いだ 後 、 23 29 腎センターでの 人工透析治療 ▲前田副院長による診察の様子 8 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 も進 歩してきましたが、透 析 治 療 医 学の進 歩とともに、透 析の技 術 を引き起こします。糖 尿 病は慢 性 肢 切 断 )など 、さまざまな 合 併 症 症( ↓ 失 明 )、末 梢 神 経 障 害( ↓ 下 本全国に発信している所です。 糖 尿 病 治 療 と 予 防の強 化 糖 尿 病 性 腎 症は人 工 透 析 を 必 要 と す る 原 因 疾 患 の 第 1 位で す 期( ※1) の治 療の後 、状 態 が 安 定 我 を 治 療 す る一 般 病 棟 と 、急 性 当 院の 入 院 病 棟 は 、病 気 や 怪 地 元 食 材の利 用 充 実のユニットケアと らうための活動を行っています。 糖尿病の正しい知識を習得しても 実 際に 調 理 や 食 事 を 摂 り な が ら つが「 糖 尿 病 教 室 」の取り組みで、 病治療に携わっています。そのひと 科 の 支 援 を 得 な がら 地 域 の 糖 尿 門 医が常 勤しており、佐 賀 大 学 内 スが有 用です。当 院には糖 尿 病 専 医や栄 養 士による適 切なアドバイ ん。食事療法にはコツがあり、専門 ね」だけでは効 果は期 待できませ らで す が 、 「 食べ過 ぎ ないよ うに 糖 尿 病 治 療はまず 食 事 療 法か に気を配ることが大 切です。 初 期から食 事・運 動など日常 生活 進 行 性の病 気であるだけに、その は心 臓や脳への負 担が重 く 、5 年 生存率が %、 つまり、5年以内に 約半分の方が命を落とされるとい うのが現状です。当院では、患者さ んの体への負 担を極 力 減らすため に、通 常4時 間かけて行われる透 析 を 6 時 間 か けて 実 施 していま す。治療時間やベッドの回転率を考 えると、非 効 率 的かもしれません が、患 者さんの負 担を少しでも減 らし 、命 と 健 康 を 守っていく ため %、 %となっており 、 者さんの5 年 生 存 率は約 年 生 存 率も約 10 学会などを通してその有用性を日 60 80 タッフの努力もあり、当院の透析患 続けてまいりました。患者さん、 ス 25 が、糖 尿 病は腎 障 害のほかに網 膜 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 9 護 看 6時間透析を実施 腎セン ター 50 に、 年前からずっと6時間透析を 医療法人 幸善会 前田病院 当院では女性職員が 活躍しています!! 最大同時透析70床! リハビ リ 見学風景 行 動を褒めあうもので、見 聞きし 女性職員が安心して働ける環境をめざし、 託児所 「ほがらか園」 を併設しています。 た 他の 職 員の「いいこと 」をカー ドに 書 き 込 んで 投 函 する 制 度で けるように、院 内 託 児 所「ほがら ロビー音楽会や出前講座などを開催。 地域の皆さんと交流し、共に楽しい時間を過ごします。 し退 院 後の生 活に安 心して戻って ( ※2) ユニットケア… 自 宅にいる 時 と 同 じような生 活 を 送っていただくた めの個 別の空 間を提 供し、家 庭 的 な雰囲 気の中でケアを行うこと。 向 上や組 織の円 滑 化に繋がってい 様々な 取 り 組 みを 実 施 していま か園 」を併 設しています。以 前は、 託 児 所を併 設 いただくためのサポートをする療 養 病 棟 、介 護 保 険 を 利 用 し 長 期 病 院 内の活 性 化 や ます 。この取り 組みは学 会でも 発 す 。職 場 同 士のコミュニケーション 棟からなります。 地 域 貢 献に繋 が る 表 し 、看 護 専 門 雑 誌 な どで も 紹 に渡 る 療 養 を 行 う ための 介 護 病 療 養 病 棟 と 介 護 病 棟は全 国で 数々のユニークな取り組み 介されました。 も 珍 しい「ユニットケア( ※2) 」方 式 を 導 入 しており 、入 院・入 所 生 ごしていた だ け ま す 。ま た 、食 事 す 。その一つに 、職 員の 発 案で 実 病 院から離れた場 所にあったので また、女 性の職 員が安 心して働 は院 内で調 理するのはもちろんの 施 し た「いいねカード 」の 活 用 が すが、院 内に設 けることで子 ども 職 員 全てが働 きやすいように、 こと、可 能な限り地 元 産の食 材を あります 。これは職 員 同 士が良い 活 を よ り ご 家 庭 に 近い 環 境 で 過 使い、家 庭 的な料 理を提 供するよ ◀子供の日は子供達が鯉 のぼりを作って介護病棟 の患者さんにプレゼント ◀演 奏 家 を 招 い て 定 期 開催するロビー音楽会 ▲病院職員とも仲良し ▲出 前 講 座を開 催し、皆 さんの健康をサポート うに努めています 。退 屈な入 院 生 活の中で、一番の楽 しみは食 事で あり 、患 者さんから「おいしい」と 言っていただけると非 常にうれし く思います。 毎 日 、自 宅にいるような暮らし ができるように各 担 当のスタッフ が思いやりと優しさをもって患 者 さんや家 族の方々と接 し 、心から 満 足していただけるようにサポー トしています。 ( ※1)急 性 期 … 主に病 気のなり 始め、 つ まり症 状の比較的激しい時期 地 域 交 流 10 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 健康の大切さを伝えています。 民 館などで開 催し、地 域の皆 様へ 動 法についての講 話を定 期 的に公 管理栄養士などが疾病や食事、運 す。出前講座では、医師や看護師、 を 招 いて 演 奏 を お 願 いしていま たイベントですが、九 州 交 響 楽 団 ペラが好きな私の趣 味から派 生し イルや 仕 事 を する 時 間 との 調 整 い方 も 増 えてきており 、生 活スタ 最 近 は 、透 析 治 療 が 必 要 な 若 反 映できればと思っています。 係を構 築し、それを病 院づくりに さん、業 者など全ての人と良い関 を 行ってまいります 。職 員や患 者 = 人 と 人 が 響 き あ う 病 院 づく り んのこと 、おもてなし 医 療の実 践 で あ る 透 析 医 療 の 拡 充 は も ちろ た医 療 機 関として、皆 様の健 康を えます 。これからも地 域に根 差し 当 院 は 来 年 、1 0 0 周 年 を 迎 います。 ち早く導 入していきたいと考えて く ものの一つとして 、九 州でもい 様々な 治 療の 選 択 肢 を 広 げてい 実 施 さ れてい ま す が 、当 院 で も を行うオーバーナイト透 析が既に 効に使えるよう寝ている間に透 析 関 東の一部の病 院では、時 間を有 ▲後列左3番目から、石田事務部長、前田副院長、前田理事長、 柴戸頭取、西村支店長 (福岡銀行) を終えて ◎インタビュー 6時間透析を始め、ユニットケアや地元食材の利用など、患者さんの負担を 少しでも減らし、安心して治療ができる医療を提供したいという貴院の熱意を 感じ取ることができました。 また治療と併せて、生活習慣病の予防や健康増進にも積極的に取り組まれ ています。 た ち が 親 か ら 離 れる 際 に 泣 く こ ともなく、安 心 感が高まり元 気に なる 効 果 も 生 まれました 。更に、 散 歩に連れて行く際 、病 院で親を 見 かけると 、子 ども たちが「 がん ばって 」と 声 をかけることも ある そうです 。そうすると親は仕 事を 頑 張り 、当 院のサービスの質 も 向 上する、そんな好 循 環が生まれて います。 その他にも 、 ロビーでの音 楽 会 や出 前 講 座 などの地 域 貢 献 活 動 お もて な し 医 療 の 実 践 と など、週に3 回( 1 回6時 間 ) の治 11 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 ことを祈念いたします。 柴戸 成 取締役頭取 これからも地域に欠かせない医療機関として、皆様の健康を支え続けられる 福岡銀行 にも注力しています。音楽会は、 オ 透 析 医 療の拡 充 困 難となることも予 想されます 。 支え続けてまいります。 これからも 、当 院の最 大の強み 療 形 態 のみでは 対 応 す るこ と が 医療法人 幸善会 前田病院 トッ プ に 聞 く ! 代表取締役 取引店/福岡銀行 比恵支店 株式会社 明月堂 コンセプトは博多西洋和菓子。 世界が認めた名菓 「博多通りもん」 を柱に 秋丸 真一郎 博多にこだわったお菓子をお届けします。 氏 12 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 株式会社 明月堂 ▲本社工場前 (左から秋丸真一郎社長、秋丸卓也相談役、柴戸頭取) 13 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 お 菓 子 の 卸 売 か ら 小 売へ。 新 幹 線 開 通 によって 転 機 が 到 来 が「 博 多 じまん 」 ( 初 代 )です 。当 時 は 無 かった ミルク 風 味 の 饅 頭 で、大ヒット商品となりました。 年) 事 業 は 順 調に 拡 大 していき ま したが 、1 9 7 5 年( 昭 和 を中 止する決 断をしました。まさ の生 産を縮 小 、博 多じまんの製 造 開 発に傾 注 するために、カステラ 舵 を切り 、他 社にはない新 商 品の かじ を はじ め と す る 経 営 陣 は 大 き く ここで、二代 目 社 長・秋 丸 卓 也 新しい和 洋折衷のお菓 子 博 多 情 緒を盛り込んだ コンセプトは くりを迫られました。 生 き 残るために、新 しいお菓 子づ 売れ行きが伸び悩む状 況になり 、 席 巻 。次 第に我が社の主 力 商 品の に福 岡に進 出し、たちまち市 場を すが 、長 崎カステラの老 舗 が 次々 カステラの量 産 化を開 始したので に工 場 を 建 設 して 博 多 じ ま んや 激 変しました。現 在の本 社の位 置 の新 幹 線 開 通により 競 争 環 境 が 50 我が社の創業は1929年(昭 和4年)、祖父の秋丸祐一郎が、福 岡市天神の若宮町(現在の中央区 今 泉 )に開いた「 秋 丸 製 菓 所 」が 前 身です。当 初は煎 餅などを製 造 して販 売 店に卸 していましたが 、 祐一郎は「直接お客様の笑顔を見 ながらお菓 子を売りたい」と思 う ようになり 、1 9 3 4 年( 昭 和 9 年 )、商 都 博 多の中 心 地 だった 川 端 商 店 街に「 秋 丸 明 月 堂 」を出 店 し、お菓子の小売を始めました。 その後 高 度 成 長 期に入り、人々 の暮らしが豊かになってくると、高 1 2 級菓子路線にも進出し、明月饅頭 年 )頃 やカステラなどの販 売を開 始しま した 。1 9 5 6 年( 昭 和 かせないか知恵を絞り誕生したの トが発 生 。残った材 料を何とか活 ムを作る機 械が壊れるアクシデン ました。しかし、そのソフトクリー トクリームを販 売し、評 判を呼び には、当 時 ブームとなっていたソフ 31 昭 和 10~30年代の 明月堂 3 ①昭和14年頃の秋丸明月堂。長椅子左から2番目が秋 丸相談役②初のヒット商品となった 「明月饅頭」 (昭和25 年発売) ③博多ステーションビルに入店した明月堂 14 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 に 会 社 の 命 運 を か け た 挑 戦でし る 饅 頭 をつくる 」 「 材 料はでき う 「 日にちが 経つほどに美 味 しくな 傑 作 まんじゅう「 博 多 通 りもん」 せん。まさに偶 然が重なり合って、 欠 けても 同 じ 食 感 は 再 現でき ま 気 温や湿 度 、熟 成 時 間のいずれが と な り ま し た 。素 材 、焼 き 加 減 、 そのまま、商 品のキャッチフレーズ だ!」とこの時 思わず出た言 葉が てもっと 美 味 しくなるとは、傑 作 も 美 味 しいが 、時 間 が 経つにつれ の食 感の饅 頭 を 発 見 。 「 出 来 立て の生 地がしっとりと溶け合う奇 跡 中 から 、時 間 が 経つにつれ皮 と 餡 成 5 年 )3 月 、数 多 くの試 作 品の 日々が続 きます 。1 9 9 3 年( 平 寝ても 覚めても 饅 頭 、饅 頭という とがない饅 頭 づく り 」を 模 索 し 、 社 内 一 丸 となって「 誰 も 食べたこ 非 常に高いハードルでしたが 、 開 発を始めました。 3つの課 題 を 掲 げ 、新 しい饅 頭の る限りの最 高の物を使 う 」という た 。様々なお菓 子が生まれては消 えていく苦 悩の日々が続きました が、 ついに「 博 多 西 洋 和 菓 子 」とい 焼き上がり アツ 通り アツの 美味 もん しい も です ! う 新 しいコンセプトに辿 りつきま 包 餡 看板商品 博多通りもん し た 。こ れは 地 元 博 多 に 目 を 向 け、博 多の情 緒を盛り込んだ新し い和 洋 折 衷のお 菓 子 を 作 る とい うものです 。その長い開 発の苦 労 の 末にでき あ がったのが 、傑 作 ま んじゅう「 博 多 通りもん」です。 誰 も 食べたこ との 無い 饅 頭 を 目 標に完 成した 「 博 多 通りもん」 「 博 多 通りもん」の開 発は苦 難 の 連 続でし た 。 「博多西洋和菓 子 」というコンセプトのも とでな 博 多 通りもん工 場 風 景 モンドセレクション 14年連続金賞受賞 '07~'14年最高位 特別金賞を受賞 かなかヒット 商 品 ができ ない中 、 販 売 現 場 から 上 がったのが 、 「廃 盤となった『 博 多じまん 』 のような 美 味しい饅 頭を再び食べたいと多 が誕 生したのです 。この偶 然を引 き 出 したのは、お客 様のご要 望に 何 とか 応 え たいという 菓 子 職 人 15 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 く の お 客 様 か ら リ クエスト が あ 中どこにもない饅 頭を開 発する」 る」という声でした。そして「日本 株式会社 明月堂 ▲見学風景▼ 窯 焼き 年 連 続でモンドセレ 育っていま す 。2 0 0 1 年( 平 成 るなど、福 岡を代 表するお菓 子に 九 州で第1位 、全 国で第3位とな 産 売 上ランキング 調 査によると 、 ANAが行った全 国の空 港のお土 この「 博 多 通りもん」は、昨 年 、 達の気概と執 念に他なりません。 ほのぼのとお伝えする菓 子づくり て博 多の歴 史 、文 化 、下 町 情 緒 を 神「ベター&ディファレント」、そし 他との差 別 化を図って提 案する精 を使 用してより 良い商 品を作り 、 を 支 えるのが、材 料に上 質なもの に貢 献 すること 」です 。この理 念 真 心 込 めたサービスで 地 域 社 会 〜2 0 1 4 年 は「 最 高 位 特 別 金 クションの金 賞 を 受 賞( 2 0 0 7 この基 本 姿 勢のもと、昨 年 4 月 と言えるでしょう。 のコンセプト「 博 多 西 洋 和 菓 子 」 年 )から 賞 」を 連 続 受 賞 )し 、全 国 菓 子 大 に、7年 振 りとなる新 商 品「 博 多 にとっては挑 戦ともいえる高 価 格 我が社が注 力しているのは、近 博 覧 会 で も「 名 誉 総 裁 賞 」な ど のお菓 子でした 。お客 様に認めて 江 商 人の「 売り 手 良し、買い手 良 玉 露まんじゅう 」の販 売を開 始し ベター&ディファレントと も ら え る か 心 配 で し た が 、発 売 し、世間良し」に倣った「社員良し、 数々の賞 を 頂いております 。今や 博 多 西 洋 和 菓 子で 3ヶ月で「博多通りもん」に次ぐ売 お客 様 良し、世 間 様 良し」の三 方 三方良しを実践し、 創 出する企 業 力 れ行 きを 見せ、方 向 性が間 違って 良しの実 践です。創 業 者や先 代か ました。 「高級、上質な素材のお菓 我 が 社 が 1 9 2 9 年( 昭 和 4 いなかったことが証明されました。 ら申し渡されて来た「 社 員を大 事 世 界 が 認 めた 博 多の 名 菓 として 年 )の 創 業 か ら 守 り 続 けて き た な お 我 が 社 の 商 品 は 、福 岡 市 にせよ」を順守し、社員の満足度を マー ケット 拡 大 を 図 り な が ら 〝 博 多へのこだわり 〞と共に大 切に 及 び その 近 郊に 販 売エリア を 限 充実させることがお客様や社会の 子を、多くの方の手が届く手 頃な している理 念は、 「 人 格 、品 格 、店 定しており 、希 少 性を大 切にして 評価に繋がるという哲学を今日も 不動の人気を誇っています。 格の向 上を図り 、お客 様に満 足い います。 次 代へ邁 進 明月堂「博多通りもん」TVCM 値段で」を基本路線とする我が社 14 た だ ける 業 界 一の 商 品 づく り と ▲櫛田神社編 我 が 社 は 今 年 、創 業 年 目を 生産体制確立に尽力しています。 設 定し、 「 安心」 「安全」 「 安 定 」の しい目に対 応 するチェック項 目 を るのが工場の衛 生 管 理 。社 会の厳 貫いています。併せて力を注いでい ▲通りもん故郷編 届けしてまいります。 多 くの 皆 様に美 味 しい商 品 を お 直 営 部 門の拡 充 を 図 りつつ、更に していきます 。企 業 風 土の刷 新 、 ぐ 第 2の柱 となる 新 商 品 を 開 発 を目 指し、 「 博 多 通 り も ん 」に次 迎 え ま す 。今 後 は 1 0 0 年 企 業 87 13 16 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 株式会社 明月堂 ▲前列左から秋丸真一郎社長、秋丸卓也相談役、柴戸頭取、山口支店長 (福岡銀行) を終えて ◎インタビュー 1世紀近く、博多の地で愛されるお菓子づくりを続けておられます。時代の 流れに柔軟に対応し、お客様の要望に真摯に応えようとする職人魂を垣間見る ことができました。 空前の大ヒットとなった 「博多通りもん」の開発の裏には、大変なご苦労が あったとお聞きし、改めてお菓子づくりの奥深さを知りました。 福岡銀行 取締役頭取 17 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 今後も美味しいお菓子を通して、皆様にたくさんの幸せをお届けし続けら 柴戸 成 れることを祈念いたします。 トッ プ に 聞 く ! 代表取締役 取引店/熊本銀行 水前寺支店 株式会社 保健支援センター 一人ひとりに寄 り 添った 温 もり ある 支 援で 小池 美千代 氏 健 康 づく り をサポートします 。 事 業の概 略 を ご 紹 介 く だ 我が社では、設 立 以 来 、健 さい。 竹下頭取 士などが一人ひとりに合った生 活 方 を 対 象に 、保 健 師 や 管 理 栄 養 生 活 習 慣 病の 発 症 リスクが 高い 1) 、いわゆるメタボ 健 診の結 果 、 定 保 健 指 導 と は 、特 定 健 診( ※ 特 定 保 健 指 導 を 行っています 。特 た。その経 験を踏まえ現 在は主に な どの 保 健 事 業 を 行って き ま し 防 を 目 的に健 康 相 談や療 養 指 導 康づく りや 生 活 習 慣 病 予 小池社長 18 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 習 慣 改 善 を 促 すものです 。現 在 、 全 国 3 0 0 以 上の健 康 保 険 組 合 ( 以 下 、健 保 )から委 託を受け、全 国 1, 3 0 0 人の専 門 相 談 員( 保 健 師・管 理 栄 養 士・看 護 師 )が日々 その加入者をサポートしています。 その他、医療費や健康診断のデー タから健 保ごとの課 題などを明 確 にして保健事業の方向性を探る「分 ク ワー ット 析事業」や、介護・福祉・医療にかか わる専門職など を行っています。 修 事 業( ※ 2 )」 目 的とした「 研 の人 材 育 成を ▲本社前 (左から小池社長、竹下頭取) ( ※ 1 )特 定 健 診 … メタボリックシンド ロームに着 目した 健 診 。公 的 医 療 保 険( 国 民 健 康 保 険 、組 合 管 掌 健 康 保 険 、共 済 組 合 等 ) に加 入 して いる 〜 歳が対象。 ( ※ 2 )株 式 会 社 保 健 支 援センターが 事 務 局 を 務める 公 益 財 団 法 人 総 合 健康推進財 団九州支 部の事業。 74 保 健 指 導 では ど の 様 なこ と を 行っていますか。 40 健 診の 結 果 、生 活 習 慣 病の 発 19 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 専門相談 員ネ 人の 00 全国の 1, 3 株式会社 保健支援センター 生活習慣の 改善が必要です 生活習慣改善のアドバイス 目標作成・取り組み状況チェック etc. 保健 す 面 接 で 頑張って みましょう!! あなたのタイプを判定 期 的に取 り 組み状 況 を 確 認 する 相 談 員 が 電 話 や 電 子メールで 定 一緒に作 成 します 。その後 、専 門 バイスを 行い、6ヵ月 後の目 標 を の方に合った生 活 習 慣 改 善のアド 生 活 や 仕 事 の 状 況 を 把 握 し 、そ に、専 門 相 談 員による 面 接で 、食 ログラムを 提 案 します 。ま ず 初め に、6ヵ月 間の生 活 習 慣 病 予 防 プ 症 リスクが 高いと 判 断 さ れ た 方 されています。 厚 生 労 働 省のモデル事 業に採 用 ことができるようになり 、現 在は 化につながるような方を導き出す 疾 病 発 症 リスクが 高い方 や 重 症 た 。この判 定 手 法により 、将 来の 非 常に 高い 評 価 をいた だ き ま し にプレゼンテーションしたところ、 この独 自の手 法 を 厚 生 労 働 省 が可 能です。 も 効 果 的 な 方 法 を 提 案 すること バイスを行います。 をつけてサポートしていますか。 生 活 習 慣 の 改 善 は 簡 単 ではな いと思いますが、どの様な点に気 とともに、目 標 達 成に向 けたアド 独 自の指 導 方 法 を お 持 ち だ と 伺っています が 、どの様な 方 法で すか 。 1つは、 レスポンスの早さときめ まいりました 。その一つが 利 用 者 から、独 自の支 援 手 法を確 立して 上の 保 健 指 導の 取 り 組 みデータ まで保健指導で蓄積してきたデー ルで自由に聞いてこられます。これ では聞 けないことも 、電 話やメー となので皆 さん真 剣ですし、病 院 細かな対 応です 。健 康に関するこ を「 意 欲 」と「 行 動 」に基づく4つ タをもとに、利 用 者が今 知りたい 年 間にわたる 延べ のタイ プに分 けて、タイ プに合 わ と 思っていることに対 して 、的 確 せた 声 かけ 、情 報 提 供 、アドバイ に、 そして迅速に回答しています。 22 スを 行 う もので、一人ひとりに最 万件以 利用者の気持ちに合わせたアプローチ 「意欲と行動のタイプ」 70 独自手法 その1 利用者に伝わる話の組み立て方 「OKプロセス」 独自手法 その2 保 健 師・管 理 栄 養 士・看 護 師 が 生 活 習 慣 改 善 を サ ポ ート 6 ヶ月 間 01 02 03 やりたい気持ちは あるんですが… 目標達成まで あと少し! メタボ健診 タイプに合わせた 意識づけ 意欲継続の後押し 利用者 で 導の 指 私た ち 談員で 門相 す 専 ! 保 健 支 援 セ ン タ ー の「 保 健 指 導 」と は ? ルで やメー 話 電 20 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 株式会社 保健支援センター W eb 上で健康づくりを行う「H S Cマイページ」 思っています 。一 人ひとり を 大 切 るよう促していくことが大 切だと 探 し 、できることから 始 めていけ め、話の中で何か改 善 点がないか のかもしれません。現 状を受けと それは仕 事を頑 張ってきた結 果な です 。たとえ 太っていたとしても 、 利 用 者の 現 状 を 否 定 しないこと も う1つ心 掛 けていることは 、 輝くことのできる職 場と自負して いますが、我が社はまさに女 性が 性が輝く社 会づくり」を推 進して 備しています。政 府が「すべての女 でも 臨 機 応 変に働 ける 環 境 を 整 出 産などでフルタイム勤 務が困 難 社 勤 務 が 選 択できるほか 、結 婚 、 な工夫をしており、在 宅 勤 務と本 きやすい環 境づくりのために様々 8割にのぼります 。女 性 社 員が働 はぐく にし な がら「 人 を 育 む 温 かみの います。 年 )3月に 現 在 注 力 し てい る こ と を お 聞 かせください。 ある支 援」を目 指しています。 サービスの質の向 上にこだわり 続 けて き た 結 果 、保 健 指 導 を 全 国 規 模で 行 う 企 業の 中で「 顧 客 満 足 度 1位 」に選 ばれました 。こ 2 0 1 5 年( 平 成 までは健 保が主な顧 客でしたが、 れは我が社の大きな誇りです。 社 内 を じっく り 拝 見 す る の は 初 めてです 。女 性 が 多 く 、イ キイ これからは取引先の裾野を広げる 東 京 ビッグ サ イ トで 開 催 さ れる キ 働 いて い る よ う に 見 受 け ら れ ため、企 業に向 けて独 自の健 康づ 「健康博覧会」 への出 展です。これ ます 。 我が社の特 徴の一つが、女 性 社 ダ ーメイ ドの 支 援 を W e b 上で す 。な かで も 利 用 者 ご との オ ー く りの 仕 組 みを 提 案 していき ま 員の多さです。社 員の8割が女 性 行うサービス「HSCマイページ」 21 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 27 で、管 理 職における女 性の割 合も ▲見学風景▲ 04 健康的な生活習慣 ■ 健康情報を参照 (カロリーチェック等) ■ 専門相談員からの質問に回答 成果が出て 家族も喜んでいます! ■ 専門相談員が利用者一人ひとりに 健康アドバイスを送信 今後も継続して くださいね! 支援の均質化を実現 「フィッシュボーンシステム」 独自手法 その3 27.0兆円 HSCマイページ 保 健 支 援 セン タ ー の 歩 み 小池社長▶ 厚労省受託 ストレスチェック義務化の 準備事業 糖尿病等重症化 予防プログラム 特定保健指導プログラム 市町村国保向け 訪問健康指導プログラム 健康保険組合向け 訪問健康指導プログラム については、絶 好のアピールの場と 考 えており ます 。これは 、利 用 者 の意 欲 、行 動 等のデータを 基にタ イ プ 判 定 する 機 能 を 備 え た 業 界 初のW e b を 活 用 した 保 健 指 導 サ ー ビスで す 。機 能 と しては 、ス マートフォンやパソコンを 使い、体 重 、腹 囲 、血 圧 といった 数 値 デー タを 入 力でき 、履 歴 をグラフなど でビジュアル的に確 認でき ま す 。 また 、食 事のカロリーや運 動の具 体 的 方 法 、成 功 者の 声 な ど も 閲 覧 可 能です 。これは産 業 医または りのカタチとして、各 企 業から 注 したいと思っています。 サポート する 新 た な 事 業 を 構 築 保健師の方々に頼る前の健 康づく 目を集めています。 とその指 導 者 を 養 成 する 研 修 を の準 備 事 業であるプログラム制 作 チェック 制 度 が 施 行 されま す 。そ 業 者 に 義 務 付 け ら れるストレス チェック及び面 接 指 導の実 施が事 集 う 支 社 と して 、保 健 支 援 セン 通し、更には提 言ができる精 鋭が けと考 えています 。国の政 策に精 して 、東 京 支 社 は 重 要 な 位 置 づ との 打 ち 合 わせや 情 報の 拠 点 と り 、厚 生 労 働 省 をはじ め 各 省 庁 これら 事 業 を 展 開 するにあ た 厚 生 労 働 省から受 託しています。 ターを 引っ張っていってもらってい 月 より 、ストレス これまで保 健 指 導で培ってきたノ ます。 ま た 、今 年 ウハウを活かしながら心の健 康を 12 増え続ける 医療費の抑制のため、 様々な取り組みを 行っています。 2014年 2013年 2008年 2002年 1998年 2015年 0 2020年 2015年 2010年 2005年 2000年 1995年 1990年 0 10 国民4人に 1人が高齢者 国民全体に占める高齢者 (65歳以上) の割合 12.1% 20 26.8% (推計) 30.1兆円 23.0% 20.6兆円 33.1兆円 30 20.2% 17.4% 14.6% 10 37.4兆円 国民医療費の推移 29.1% (推計) 20 30 39.5兆円 (推計) 40 46.9兆円 (推計) 国民医療費 30兆円突破 40 (%) 50 50 国民医療費 39兆円突破 〈 医 療 費と高 齢 化 率 の 推 移 〉 (兆円) ▲東京支社のスタッフ (前列左から2番目より小池社長、大渕常務) 22 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 株式会社 保健支援センター 最 後 に 、将 来 展 望 を お 聞 か せ ください。 高 齢 化が進み、健 康に対する意 識 が ま す ま す 高 まって き てい ま す。私はもともと予 防 医 学をやり たいと 思っていま し た 。今 よ う や く 、予 防 医 学を世の中に広められ るスタート地 点に立てたと 思って います。 今 後は、保 健 指 導で培ったノウ ハウを活かし、若 年 層から高 齢 者 まで 、生 涯にわたって一 人ひと り の 健 康 づく り を サ ポ ー トで き る サービスを構 築し、全 国の生 活 習 慣 病 を 2 0 2 0 年 までに( 特 定 保 健 指 導 が 始 まった 2 0 0 8 年 比 ) %減らしたいと意 気 込んで 生 活 習 慣 病になる人やメンタル 不 調になる人が増えている時 代に おいて、予 防 医 学の側 面から豊か な健 康 社 会の創 造に貢 献し、日本 の 超 高 齢 社 会 を 支 えていけるよ う励んでまいります。 23 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 期待いたします。 取締役頭取 竹下 英 熊本銀行 20 います。 ▲前列左7番目から小池社長、竹下頭取、田口支店長 (熊本銀行) を終えて ◎インタビュー 健康寿命を延ばし、元気な社会を実現するには、生活に密着した予防医学の 普及が重要で、貴社はその一翼を担っています。 保健指導は、増え続けるわが国の医療費抑制にも大変効果があると思い ます。 温かみある支援で健康的な社会づくりに貢献され、益々発展されることを トッ プ に 聞 く ! 代表取締役会長 取引店/親和銀行 福岡営業部 株式会社 やずや 食を通じて人 生を豊かに。 自 分たちが欲しいと思う、 矢頭 美世子 本 物の商 品だけをお届けします。 御 社 は 業 界 屈 指 の 食 品・ のぶ お 年 )、夫がハウスメーカーを退 していた時 期があります。 め 、毎 朝 自 転 車で 乳 飲 料 を 配 達 に移り 住み、私も家 計を助けるた 職して両 親の側にとの思いで下 関 和 それから1年 後の1 9 7 2 年( 昭 とは東 京で出 会い結 婚しました。 創業者である夫・矢頭宣男 や ず 本 当に苦 労の連 続でした。 うで す ね 。 す が 、様 々 な ご 苦 労 が あった よ 健 康 補 助 食 品 販 売 企 業で 吉澤頭取 矢頭会長 47 氏 24 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 自 分でいろいろと考えて行 動す ることが 好 き だった 夫 は 、様々な 事 業 を 手 が け た もののな か な か 年) にクロ 軌 道に乗らず、安 定 収 入を得よう と、1 9 7 5 年( 昭 和 レラの訪 問 販 売 を 始めました 。こ れが健 康 食 品との出 会いであり 、 我が社の歴 史はここから始まった といえます。 し ば ら く は 順 調 だったので す が 、主 要 仕 入 先の倒 産 など 、様々 なアクシデントが 重 なり 、事 業の 継 続が困 難になりました。 全てを失いましたが、会 社と個 人の資 産を投げ打って誰にも迷 惑 をかけずに事 業を整 理でき 、心は 晴れやか。夫と二人で次の目 標に 向かって頑 張ろうという 思いが湧 年) に再ス 再 出 発 し て か ら は い か が だっ たのでしょうか。 1 9 8 5 年( 昭 和 25 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 50 60 タートするにあ たって 、今 後の 方 ▲本社前 (左から矢頭会長、吉澤頭取) いてきました。 株式会社 やずや 合い 、当 時 、3つのこ と を 決 め ま 向 性について 夫 と 、とことん 話 し 女 性 社 員の方が多い会社です。 ずやは 現 在でも 男 性 社 員 より した。 し く 、一つの 場 所で 皆でワイワ 各 地に支 店 を 置 く と 管 理 が 難 うちに「 自 分の心のこもった 独 自 をお 届 けしてきたのですが 、その 一緒に勉 強し、お客 様に良い商 品 再スタート以 後 、私と夫は常に イ し な が ら 働 く 方 が 楽 しいの 商 品 を お 届 け してお 客 様に喜 ん ① 本 店一点 主 義 で、支 店は一切 作 らないことに でもらいたい」と 考 えるようにな んで き ま し た 。この 時に 夫 は 、 客 様にお届けします」と飛び込 マンが「 御 社の荷 物を大 切なお たところに、ヤマト 運 輸の営 業 品をお届けすることが難しかっ だったため 、多 くのお 客 様に商 夫 婦 とパー ト一 人での 再 出 発 ました。 の大 切 さを 知っているのだと 思い 植 物で、動 物は本 能 的に緑の植 物 好んで食べる牧 草と同じイネ科の いたので す 。その 草 は 、牛 や 馬 が て 行 く と 、いつも 同 じ 草 を 食べて マロンでした。 マロンを散 歩に連れ そこでヒントをくれたのは愛 犬 の企 業への転換 の 若 葉 を 主 原 料 とし た 青 汁 は 非 る製 薬 会 社を探し当てました。麦 熟成やずやの香醋 やずやの養生青汁 しました。 直 感 的に「これからは通 信 販 売 その出 来 事 をきっかけに、飲み りました。 の時 代 が 来る 」と 思い、販 売 方 やすい青 汁ができないものかと研 ②訪問販売から通信販売への転換 法の転 換を図ったのです。 顔が見 えない通 販だからこそ 、 常に栄 養 価が高 く 、これまでの苦 究を重ね、麦の若 葉を研 究してい き め 細 かい 気 配 り がで き る 女 い青 汁 とは違ってとても 飲みやす ③ 男 性 中 心の企 業 か ら 女 性 中 心 性の力が必 要と考 えました。や ▲甕で熟成させることで芳醇な香醋 ▲職人たちは約21日間、酒ともみ殻 が誕生 をかき混ぜる ▲調理例 ■ 食生活が偏りがち ことが増えた ■ 食事が不規則 こんな方にオススメ こんな方にオススメ ■ 年齢に勝てないなあと思う ■ 野菜不足が気になる ▲良質な原材料と伝統製法から作ら れる中国の黒酢 ■ 家族の健康が心配 こんな方にオススメ や の 人 気 商 品 ず や ■ 体が重い気がする ▲生産地の大分県国東半島 やずやの発芽十六雑穀 ■ 食生活が気になる かめ 26 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 その後 も 、世に埋 もれる本 当に 青 汁 」が完 成したのです。 もった 初のオリジナル商 品「 養 生 年( 平 成4年 )、私たちの思いがこ いものでした 。こうして1 9 9 2 ていました 。最 初 は「 酢 を 分 けて に販 売することはできないと考 え 分の目で確 認しなければ、お客 様 ものでも、原 材 料や製 造 方 法を自 いました。夫も私も、どんなにいい られない」と 、なかなか 工 場 を 見 もいいが、作っているところは見せ お 届 け したい、いわば「 生 産 者 と せてもらえなかったのですが、 「お 良い商 品 を 探 し だ して 消 費 者に 消 費 者の架 け 橋 」になりたいとい 客 様に生 産 者の想いを伝 えたい」 年 )に商 品 化にこぎつけたのです。 じ 、1 9 9 8 年( 平 成 と 何 度 も 通い、 ついには 思いが 通 う思いでやってきました。 良 いも の を 届 け た いとい う 気 持 ち が ひ し ひ し と 伝 わって き ま す 。や ず や 様 といえ ば 、やはり 香 大ヒット商 品の裏には、創業者 「やずやといえ ば香 醋 、香 醋 と 深 い 思 い が あ る と お 聞 き し てい 社 員 や お 客 様 、地 域 に 対 し て も 醋を思い浮かべます。 いえ ばや ずや 」皆 様にそ う 思って ます 。 の思いが 詰 まっているのですね。 頂 けているとしたら 、とても 嬉 し いことです 。この 香 醋 は 、夫 が 最 もあります。 た 私 を 支 えてくれたのは、家 族で 急 逝 した 時 、悲 しみのどん底にい 年) に夫が どこにも ない商 品 作 り を 目 指 あり 社 員でした 。 「 頑 張れと言 葉 1 9 9 9 年( 平 成 す 我 が 社で、以 前 から 酢のソフト で伝 えるのではなく 、自 分 たちが 後に 残 して く れた 大 き な 財 産で カプセル化 を 模 索 していた 折 、中 頑 張ることで励 まそ う 」と 、会 社 27 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 ▲平飼いされた鶏の有精卵黄を使用 ▲青森県産福地ホワイト六片を使用 愛犬マロンと▶ 散歩する創業者 や 創業の思い出 ず や 10 11 国 江 蘇 省で 作 られる 香 醋に出 会 株式会社 やずや 雪 待 に ん にく卵 黄 ■ 休みたくても休めない こんな方にオススメ ■ やる気がでない ■ 健康を維持したい ■ 朝がつらい ▲飯塚市に創業したクロレラの訪問販売の代理店 やずやの歴史はここから始まった ▲スタミナ食として知られるにんにく卵黄 ▲専務時代の会長 (左) と創業者 (右) 社 内 保 育 園 社 員 食 堂 多 彩な情 報を発信 ▲社員が安心して働ける環境 ▲一食250円の美健弁当 ▲約20年前に誕生した 「やまびこ」 当社のこだわりを 紹介します!! 景 風 学 見 矢頭会長▶ ▲地域に配布する情報誌 「まねき猫」 す 。そのため 、自 分 たちの目で 確 付 き 合い 頂 き たいと 考 えていま かりと理 解してもらい、末 永 くお お 客 様には、商 品の良 さをしっ あります。 2 5 0 円で提 供 する社 員 食 堂 も が あって 美 味 し い 食 事 を 一 食 康を考 える会 社ならではの、栄 養 確 保につながっています 。また 、健 環 境を作ることで、大 切な人 財の を設 置しました。安 心して働ける 食 、オムツまで備 えた社 内 保 育 園 て き た 経 験 か ら 、ミルク や 離 乳 私 自 身 が3 人 の 子 ど も を 育て 決意しました。 の幸せを徹 底 的に考えていこうと が 、その思いを一 層 強 く し 、社 員 で も 人 財 は 宝 と 思って き ま し た てくれたのです 。もちろんそれま のピンチに社 員たちは一致 団 結し は、大変ご好評頂いています。 する手 書 きの情 報 誌「まねき 猫 」 地 域に毎 月 約2万5千 部 を 発 行 た 、新 入 社 員 が 編 集 長 となって 、 周 り の 掃 除 は 欠 か し ま せ ん 。ま 動にも 取 り 組んでいます 。会 社の 微 力ではありますが、社 会 貢 献 活 やかに暮らせる社 会 となるよう 、 そして、一人でも 多 くの人が健 宝 物として大 切にしています。 のお手 紙 を 頂いており 、我が社の に、お客 様からも毎日約 3 0 0 通 思 い を お 伝 え して き ま し た 。逆 カードなどをお送 りし 、私 たちの 生 き る こ と 」、手 書 き の 誕 生 日 や、食をテーマとした「 食べること 「 や ま びこ 」 する月 刊 誌 い、商 品に関 は詳しく行 そ、商品説明 をお聞かせ下さい。 全 て に 深 い 思 い が 詰 まって い る の で す ね 。最 後 に 今 後 の 抱 負 かめた 、自 分 たちが本 当に欲しい と 思 う ものだ け を お 客 様にお 届 けしています 。我が社は通 販 企 業 であり 、お客 様 と顔 を 合わせての 商 売 で は あ り ま せ ん 。だ か ら こ ▲やずやのマスコット 「まねき猫」 28 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 株式会社 やずや を終えて ◎インタビュー 創業以来、生産者のこだわりや思いとともに、本物の商品をまっすぐにお客様 のもとに届け続け、現在でも健康食品通信販売の業界をリードされています。 社内を拝見すると、お客様、地域住民の皆様、社員の方々をどんなに大切に されているかが伝わってきました。 これからも生産者と消費者の架け橋となり、心が通じ合う “通心販売”で、 やずやは通 信 販 売が主ですが、 分 野 にと ら わ れ ず『 元 気 で 長 生 き 』という価 値を提 供できる企 業 を 目 指 しています 。元 気で楽 しい 人 生 を 送っていた だ く ために、何 ができるかをいつも 考 えているの です 。そ して 、今 は 食 が 中 心です が 、時 と 場 合に応 じて 、お 客 様の 望まれることはできる限り対 応し ていきたいと考えています。 これからも 、モノづく りの基 準 は 売 れ る か ど う か よ り 、自 分 た ちが 欲 しいかどうか 、とことん惚 れこめるかど う かです 。これまで 食べ続 けられてきたもの、感 動 し た も の 、将 来 ずっと 残 し た い も します 。 た だ 商 品 を 売 ることが 目 的で はなく 、その先の『 楽しい人 生 』を 送っていただくことがやずやの願 いです。 29 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 消費者の豊かな生活を支えられることを祈念します。 取締役頭取 吉澤 俊介 親和銀行 の 、そ うい う 本 物 だ け を お 届 け ▲左4番目から矢頭会長、吉澤頭取、是澤福岡営業部長 (親和銀行) 『仕事 も野 球も 職場 一生 や家 懸命 族 』。 の理 感謝 解と を忘 協力 れ ず への 国体 、天皇 出場 賜杯 を目 、 指して 活動 してい ます! 福岡銀行 野球部 会 社 概 要 ト ッ プ に 聞 く ! トップに聞く 会社概要 ふくおかフィナンシャルグループでは、 ブランドスローガンである 「あなたのいちばんに。」 の実 践に引き 続き 努めてまいります 。 病院ロビー 医療法人 幸善会 前田病院 ■ 創 業:1916年 ■ 所 在 地:佐賀県伊万里市 ■ 資 本 金:150万円 ■ 従 業 員:235名 医療に携わってまいりました。九州最大規模を誇る人工透析施設では、 ■ 事業内容: 開設以来6時間透析 (通常は4時間) を続け、高い成果を上げてきました。 医療機関 おかげさまで前田病院は2016年に100周年を迎えます。これまで信頼 される病院であることを心がけ、またそうであることを誇りとして地域 内 科・腎 臓 内 科・糖 尿 病 内 科・ これからも、地域の中核病院として皆様の健康を支え続けてまいります。 消化器内科・漢方内科・呼吸器 内科・アレルギー科・血液内科・ 整形外科・リハビリテーション科 病院の敷地に 託児所があり、 女性にとっても 働きやすい職場です。 ■ 取 引 店: 唐津支店 0955-72-5171 ▲託児所 「ほがらか園」 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 32 ト ッ プ に 聞 く ! 会 社 概 要 オープンカーで 「明月饅頭」 をPR。菓子協同組合のパレードとして参加。運転は秋丸卓也相談役 株式会社 明月堂 1929年 (昭和4年) の創業以来、 「博多へのこだわり」 を守り、 お菓子づくりを 続けてまいりました。博多情緒を盛り込んだ 「博多西洋和菓子」 というコン セプトのもとで、素材の質や鮮度、製法にこだわり、他にはない商品づくり に徹しています。なかでも 「博多通りもん」 は、モンドセレクションで2001 ■ 創 業:1929年 ■ 設 立:1952年 ■ 所 在 地:福岡市博多区 ■ 資 本 金:3,000万円 ■ 従 業 員:275名 ■ 事業内容:菓子製造 ■ 取 引 店: 年 (平成13年) から14年連続で金賞を受賞するなど、世界が認めた博多の 名菓として不動の人気を誇っています。 今後も、 お客様への感謝の気持ちをお菓子に込めてお届けしてまいります。 世界が認めた 博多の名菓 「博多通りもん」を ぜひご賞味ください!! 比恵支店 092-411-4738 ▲博多通りもん 33 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 社内研修時 株式会社 保健支援センター ■ 設 立:1993年 ■ 所 在 地:熊本市中央区 ■ 資 本 金:9,950万円 ■ 従 業 員:85人 などが一人ひとりに合った生活習慣改善を促すものです。現在、全国300 ■ 事業内容: 以上の健康保険組合から委託を受け、その加入者をサポートしています。 保健指導事業 分析事業 研修事業(公益財団法人総合健康推進財団) ■ 事業拠点: 特定保健指導を主力事業とする企業です。特定保健指導とは、 メタボ健診 の結果、生活習慣病の発症リスクが高い方を対象に、保健師や管理栄養士 これからも予防医学の側面から健康的な社会づくりに貢献してまいります。 (本 社) 熊本市中央区 (支 社) 東京都千代田区 「健康づくりは人づくり」 を合言葉に、 皆さまの健康自立に 貢献します! ■ 取 引 店: 水前寺支店 096-383-3177 ▲オリジナルWeb支援ツール 「HSCマイページ」 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 34 ト ッ プ に 聞 く ! 会 社 概 要 株式会社 やずや 生産者と消費者の架け橋になりたいという思いで、 香醋をはじめとした本物 の商品をお届けしてまいりました。お届けした商品が、 お客様の健康と豊か な生活の一助になっているとしたら、それ以上に嬉しいことはありません。 一人でも多くの方に、ずっと健康でいられるための食生活に真剣に向き 合っていただき、 “長寿を心から喜べる社会” を実現することが、私たちの 願いです。 ■ 創 業:1975年 ■ 設 立:1977年 ■ 所 在 地:福岡市南区 ■ 資 本 金:2,000万円 ■ 従 業 員:130名 ■ 事業内容: 食品、健康補助食品の通信販売 ■ 事業拠点: (本 社) 福岡市南区 社員は財産 人は認められる 所に行き、 感謝される 所に留まる ■ 取 引 店: 福岡営業部 092-731-0091 35 FFG MONTHLY SURVEY Vol.79 ▲看板商品 「熟成やずやの香醋」
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