高体連ボクシングニュース

平成 27 年 8 月 1 日発行
高体連ボクシングニュース vol.4
●ピ ン 級
重岡(熊本)と西山(宮崎)対戦は、共に素早いリードの応酬でチャンスを伺う。
全国高体連ボクシング専門部
● ラ イ ト 級
齋藤(宮崎)は、センスを感じさせる柔軟な動きから、要所でヒットを重ねペース
2R 重岡が思い切って踏み込みボディをヒットし前に出て西山をロープに追い
を奪っていく。山田(佐賀)もガードを固め防ごうとする。齋藤は山田のガー
込む。3R 西山も果敢に前に出て勝負をかけるが、重岡は左ボディから左スト
ドの隙間をぬった正確な左右をねじ込み 2 度カウントを奪い試合を決めた。シ
レートで西山を退け激戦を制した。大田(香川)は腕をしっかり伸ばし、左ジャ
ード選手の前田(岡山)は玉城(沖縄)のカウンターの強打に対して、タイミングをはず
ブを合わせポイントを奪い勝利した。田中(福井)も左フックからリズムを掴みか
した多彩なパンチでペースを握っていく。3R 玉城の強打を避けるため頭を下
けるが、大田にうまくかわされた。豊嶋(神奈川)は切れ味鋭い強烈な左スト
げる前田に警告が与えられた。その直後に玉城がカウンターのヒットを重ね、逆転
レートがヒットして、2RTKO 勝ち、第 2 シードの松本(東京)はスピード、パンチ力申し
勝ちでシード選手を破る殊勲を上げた。
分なく、1RTKO 勝ちを決めベスト 8 に進出した。
増田(福井)はスピードとフットワークで堤本(大阪)に対抗したが、堤本はボディ
への強打で増田の足を止め、ロープに詰めカウントを奪う。2R 増田も勝負を掛
● ライトフライ 級
中垣(宮崎)は、3R に入り積極的にパンチを繰り出し TKO 勝利を収める。
け積極的に打って出るが、堤本はボディへの強打と回転の効いた左フックで
2 度目のカウントを奪い試合を決めた。
松本(神奈川)は、辻(千葉)の長身を活かした長いリードに苦戦したが、松本
もフットワークよく動き、素早く踏み込みパンチをヒットさせ、ポイント勝ちした。飯村
● ライトウェルター 級
(東京)対 米倉(長崎)の一戦は、米倉の元気いいボクシングに、飯村も接近戦
細野(北海道)は相手にプレッシャーをかけ右でダウンを奪うなどパワフルな攻撃
で、ボディからチャンスを伺う。米倉のスキを見逃さず、ワンツーを合わせ勝利した。
で勝利した。本日は3回戦で左右のフックでTKO勝利した堀尾(神奈川)と戦
田村(広島)対 永田(熊本)の一戦は、永田が前に仕掛けてプレッシャーをかける
う。ここまでの両者 戦い方をみても白熱した試合になることが予想され
が、田村も下がりながらも距離をうまくとり、パンチを合わせる。勝負所で
る。荒本(奈良)は積極的に攻撃を仕掛け、後半に手数の減った選抜 3 位の
の連続攻撃がヒットし田村が勝利した。
湯場(宮崎)を突き放した。中井(兵庫)は徐々にテンポを上げると、3R にダウン
注目のカードは中垣(宮崎 ) 対 森川(岐阜)、山本(福岡) 対 田村(広島)の
を奪いそのまま TKO 勝ちした。中(大阪)は積極的に出てくる相手にカウンタ
実力者同士の戦いに期待ください。
ーを合わせて 2R にカウント聞かせて TKO 勝ちを収めた。
● フ ラ イ 級
● ウェルター 級
第 1 シードの井上(宮崎)はプレッシャーをかけながら攻撃するが鈴木(東京)も
ウエルター級第1 シード選抜王者の原田(広島)が登場。第1 ラウンド序盤は慎重の
的確なパンチで応戦、井上がポイント勝ち。サウスポーの小川(鳥取)は積極的に試
立ち上がりで、新穂(鹿児島)と距離の探り合いで進んだが、新穂の出鼻を
合を展開するが対する、笹谷(青森)はフットワークを使いながら応戦する。3R
原田の右ストレートカウンターがヒットしダウン。それから原田ペースで試合が進み、ポイント
小川の左がカウンターとなってカウントを奪いポイント勝ち。増田(広島)はサウスポーか
勝ちを収めた。第 2 シードの谷田(兵庫)は佐藤(新潟)と対戦し、第 1 ラウンドは
らの攻撃的なボクシングで攻防のバランスの良い岩井(大阪)を押し切った。
お互いの距離・戦法の見極めでスリリングな展開で進み、第 2 ラウンド中盤より
長尾(福岡)の積極的な攻撃を舘岡(秋田)は左右の動きでかわしたが、中盤
打ち合いの展開になる。第 3 ラウンドはお互い一歩も譲らない打ち合いが展
以降は長尾が相手を動きを止めてカウントを取りポイントで勝利した。堤(千
開されゴングが鳴った。ポイントも 2-1 で谷田が勝利を手にした。その他にも、
葉)はフットワークを止めることなく攻防一体の試合展開で第 2 シードの稲元を
河津(神奈川)もパワーのあるワンツーで五ノ井(福島)を 2 ラウンド TKO で勝利し、
下した。本日フットワークを駆使するアウトボクサーの関(佐賀)との対戦は楽しみで
横内(埼玉)も右フックカウンターで TKO で勝ち進んだ。本日の注目カードは、技の
ある。
原田(広島)かパワーの河津(神奈川)どちらが勝利を掴むのか目が離せない
試合になることは間違いない。
● バンタム 級
第 1 シード井上(宮崎)は終始安定したボクシングを展開。三尾谷(栃木)も果
● ミ ド ル 級
敢に攻めたが最後まで崩す事ができなかった。長身の坂口(千葉)は弾丸フ
4 冠を目指す梅村(岩手)に対して小林(群馬)は序盤タイミング良いパンチをヒッ
ァイターの松下(広島)の怒涛のアタックに耐えポイント勝ち。木村(静岡) 対 嶋田(大
トしたが中盤から梅村はコンビネーションでカウントを取り゙ TKO 勝ち。田島(神奈
阪) はともに、スタイリッシュなボクサー。嶋田が 1R にダウンを奪うも木村が後半を
川)はフットワークを使いながら前進する尾花(栃木)にストレートを上下に落ち込
制しポイント勝ち。テンポのよい攻撃が冴えた小田川(岐阜)は、粘り強く戦っ
んでポイント勝ち。本日はこの二人の対戦。新城(兵庫)はパワフルなパンチをシード
た。蛯名(宮城)らがポイント勝ちした。シード選手の今永(奈良)、渡来(神奈川)、
選手の高橋の出鼻にヒットしてカウントを奪い TKO 勝ち。国本(大阪)とシード選
金子(東京)も順当に勝ち上がった。 本日は、今永(奈良) 対 木村(静岡)の
手の山田(京都)は両者積極的に主導権争い。中盤から接近戦となるが左
戦いに注目。両者スタイルが似た選手であり、ペース争いが勝敗のカギを握りそ
のダブルパンチで国本が主導権をとりポイント勝ち。三上(青森)と小栗(岐阜)は
う。
両者積極的にパンチを交換、小栗のパンチが大振りになった隙をついて三上
のパンチがヒットしてカウント、その後連打で TKO となった。