「入学定員割れ」、26年度より 15校“減”

27年度 私立大・短大入学状況
私立大「入学定員割れ」、26年度より
15校“減”の250大学・43.2%に好転 !
私立大の「入学定員」約 3,400 人(0.7%)増、
「入学者」約 9,400 人(2.0%)増の約 48 万 7,100 人。
私立短大の「入学定員割れ」は 192 校・61.0%に改善。
旺文社 教育情報センター
27 年 8 月
27 年度に「入学定員割れ」となった私立大は 26 年度より 15 校減の 250 校で、全私立大(集計
校)に占める割合も 2.6 ポイント下降の 43.2%に好転したことが、日本私立学校振興・共済事業
団の調べでわかった。27 年度は、18 歳人口・高卒者数とも 2 年ぶりに 26 年度より 1.6%ほど増
加した中、私立大の入学定員は 0.7%増となり、志願者数・受験者数とも 1.4%増、合格者数が
3.8%増加した。入学者数も 2 年ぶりに約 9,400 人(2.0%)増え、約 48 万 7,100 人となった。
地域別では、大都市圏の入学定員増・入学者増に対し、地方は入学定員減で入学定員充足率を
改善。学部系統別志願動向は、歯学、社会科学、理・工学、体育学など増加、薬学、家政学など減少。
短大の「入学定員割れ」校も、26 年度より 15 校減の 192 校・61.0%に改善した。
以下に、同事業団がまとめたデータ等を基に私立大・短大別に入学状況などの概況を探った。
私立大
<私立大全体の基礎データ>
区
分
(表 1)
平成 27 年度
平成 26 年度
増
減
集 計 校 数
579 校
578 校
1校
入学定員A
463,697 人
460,251 人
3,446 人(0.7%)
志 願 者 B
3,513,502 人
3,464,428 人
49,074 人(1.4%)
7.58 倍
7.53 倍
0.05 ポイント
受 験 者 C
3,376,430 人
3,329,843 人
46,587 人(1.4%)
合 格 者 D
1,241,258 人
1,195,738 人
45,520 人(3.8%)
36.76%
35.91%
0.85 ポイント
487,061 人
477,630 人
39.24%
39.94%
▼0.70 ポイント
105.04%
103.78%
1.26 ポイント
250 校(43.2%)
265 校(45.8%)
▼15 校(▼2.6 ポイント)
志願倍率 B/A
合 格 率 D/C
入 学 者 E
歩 留 率 E/D
入学定員充足率 E/A
(加重平均)
入学定員割れ校数(割合)
9,431 人(2.0%)
(注)*対象は一般選抜、推薦入試、AO入試の他、社会人・帰国子女入試等含む。通信教育部のみの設置校、募集停止校、株式
会社校を除く。*各データは「学校法人基礎調査」(調査基準日は各年度 5 月 1 日)に基づく。*▼印は減少・下降を示す。
*志願者・受験者・合格者数は、併願含む延べ数。なお、入学者数(実数)には、留学生も含む。
*「入学定員割れ」校は、全学の入学定員数に対する入学者数の割合が 100%未満の大学。
*日本私立学校振興・共済事業団資料(27 年 8 月)による。以下の図表等で、出典明記のないものは同事業団データを基に作成。
–1–
Ⓒ2015 旺文社 教育情報センター
【27 年度 私立大入試の概況】
○
27 年度の私立大(集計 579 校。以下、同)の入学定員は 46 万 3,697 人で、前年度より
3,446 人(0.7%)増加した。なお、27 年度の新設大学は、3 校である。
平成元年度から 27 年度までの入学定員の推移をみると、15 年度に若干前年度割れとな
ったが、毎年度増加して、27 年度は元年度の 1.58 倍(18 歳人口は約 62%)に達している。
○
私立大の志願者数(一般・推薦・AO入試等含む延べ数。以下、同)をみると、近年では 13
年度~15 年度は増加、16 年度~18 年度は減少、19 年度~23 年度は増加、24 年度は 6
年ぶりに減少したが、25 年度から再び増加し、27 年度は前年度より 4 万 9,074 人(前年度
比 1.4%)増え、351 万 3,502 人となった。
○
受験者数(延べ数)も志願者数と同様の傾向を示し、27 年度は前年度より 4 万 6,587 人(同
1.4%)増の 337 万 6,430 人であった。
○
27 年度の合格者数(延べ数)は、前年度より 4 万 5,520 人(同 3.8%)増の 124 万 1,258 人
である。最近の合格者数をみると、20・21 年度は入学定員増にもかかわらず、合格者の
絞り込みなどで減少したが、22 年度から増加に転じている。
合格率は前年度より 0.85 ポイント上昇の 36.76%となった。元年度からの合格率は、元
年度~4 年度が 20%未満、5 年度~9 年度が 20%台、10 年度以降が 30%台で、18・19 年
度は過去最高の 37.06%。20 年度以降は 34%~36%台で推移している。(以上、表 1 参照)
<入学定員/志願者数/受験者数/合格者数/入学者数の推移>
私立大の「入学定員/志願者数/受験者数/合格者数/入学者数」(5 項目)と 18 歳人口の
それぞれ元年度~27 年度までの推移をみると、次のような動きが浮かび上がってくる。
①
元年度~4 年度:18 歳人口増加期(4 年度は 18 歳人口が直近のピークで約 204 万 9,000
各年度とも前記 5 項目はいずれも年度を追って増加していった。
人) → 当該年度間では、
②
5 年度~12 年度:18 歳人口の急激な減少とともに、志願者・受験者とも毎年度減少。
③
13 年度:18 歳人口が 9 年ぶりに増加(12 年度~14 年度は所謂“下り階段の踊り場”状
態) → 上記 5 項目は合格者数を除き、いずれも 12 年度より増加した。
④
14 年度~21 年度:再び 18 歳人口の減少期に入り、年度によっては志願者・受験者減
に留まらず、この 8 年間で 4 回、入学者減となった。
⑤
22 年度:18 歳人口が 9 年ぶり、高卒者数(中等教育学校後期課程卒業者含む。以下、
同)が 18 年ぶりにそれぞれ増加 → 上記 5 項目はいずれも 21 年度より増加した。
⑥
23・24 年度:18 歳人口・高卒者数とも 2 年連続減少。23 年度は「入学定員/志願者
数/受験者数/合格者数」の増加に対し、
「入学者数」が減少。24 年度は、志願者数・受
験者数が減少に転じたのに加え、入学者数が 2 年連続減少した。
⑦
25 年度:18 歳人口・高卒者数が 3 年ぶり 3%以上増加し、上記 5 項目全てが増加した。
⑧
26 年度:18 歳人口・高卒者数が再び 4%ほど減少した中、23 年度と同様、「入学定員
/志願者数/受験者数/合格者数」が増加したにもかかわらず、「入学者数」が減少した。
また、平成元年度以降、「歩留率」が初めて 40%を割り、「入学定員充足率」も最低となった。
–2–
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⑨
27 年度:18 歳人口・高卒者数とも 2 年ぶり 1.6%増加の中、前記 5 項目全てが増加。
また、「歩留率」は前年度より下降したものの、
「入学定員充足率」は改善した。
<新課程「一般入試」“初年度” の状況>
〇
セ試新課程「理科」の大幅変更等の影響
27 年度入試は、24 年度から先行実施された新しい学習指導要領の数学と理科に対応し
た“新課程初年度入試”として行われた。特に理科は、学習指導要領の抜本的な改訂に伴
い、 センター試験(以下、セ試)の出題科目や実施方法、受験方法等が大幅に変更された。
セ試の新課程「理科」は物理、化学、生物、地学の 4 領域において、それぞれ「基礎科目」
(2 単位)と「発展科目」(4 単位)の計 8 科目から、予め決められた“4 パターン”(A~D)の
いずれかによって選択解答する。すなわち、A は「基礎 2 科目」(物理、化学、生物、地
学の「基礎科目」から 2 科目選択解答)/B は「発展 1 科目」(物理、化学、生物、地学の
「発展科目」から 1 科目選択解答) /C は「基礎 2 科目+発展 1 科目」/D は「発展 2 科
目」(「発展科目」から 2 科目選択解答)となる。
こうしたセ試新課程「理科」の大幅変更は、セ試の平均点アップ・ダウンとともに、私
立大「一般入試」の志願動向にも例年以上に影響を及ぼしたとみられる。
〇 「安全志向」、セ試「理科」“負担感”などから、国公立大・私立大「セ試利用入試」敬遠
私立大の 27 年度志願者数は、前述のように全体(一般・推薦・AO入試等)として前年
度比 1.4%増であるが、「一般入試」における“新課程”の影響はどうであったのか。
旺文社集計データ(514 大学:志願者 302.0 万人)によると、次のような動きが伺える。
私立大「一般入試」の志願者数は前年度比“約 1%増”であるが、入試方式別にみると、
各大学の「独自入試」は“約 2%増”/「セ試利用入試」(独自・セ試併用型含む)は約“1%
減”であった。「独自入試」と「セ試利用入試」では、対照的な結果である。
これは、新課程「セ試」、特に理科で国公立大の文系志望者が“理科 2 科目受験”(A パ
ターン)の“負担感”から、国公立大を敬遠して私立大の「独自入試」へ流れたこと/27
年セ試新課程「数学Ⅱ・B」の平均点大幅ダウン(過去最低の 39.3 点)や地理B、化学(発
展科目)の平均点ダウンで国公立大の理系志望者が私立大「独自入試」の併願を増やした
ことなど、「安全志向」の一層の強まりの結果とみられる。
因みに、文科省の発表資料によると、国公立大「一般入試」の確定志願者数は、各試験日
程で減少し、国公立大全体で前年度比“2.0%減”の 47 万 4,546 人であった。(図 1 参照)
(図 1)
●27年度 私立大「一般入試」の“入試方式別”志願状況
102
私立大「独自入試」
99
私立大「セ試利用入試」
101
私立大「一般入試」
<参 考>
国公立大「一般入試」
98
95
注.① グラフの「指数」は、26年度志願者数を100とした数値。
② 私立大「一般入試」、「独自入試」、「セ試利用入試」(独自・セ試併用型
含む)の志願者数は、旺文社調査(27年度:514大学・志願者数302.0万
人)による。
③ <参考>の国公立大「一般入試」志願者数の「指数」は、文科省発表
「27年度国公立大学入学者選抜確定志願状況」(一般入試)の資料による。
100
105
–3–
(指数) 110
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【入学定員充足率】
27 年度の「入学定員充足率」は、元年度以降、最低となった前年度を 1.26 ポイント上
○
回る 105.04%である。
「入学定員充足率」100%未満(入学定員割れ)の大学は、26 年度よ
り 15 校減の 250 校で、集計校数の 43.2%に好転した。 (表 1、図 2・図 3 参照)
27 年度の「入学定員充足率」の分布状況(充足率の 10%ごとの区分における大学数の
○
集計校数に対する割合)をみてみよう。
“充足率 100%以上”の区域では、110%台(149 校・全体の割合 25.7%)と 100%台(140
校・同 24.2%)が前年度と同様、ボリュームゾーンである。
一方、“入学定員割れ状態にある充足率 100%未満”の区域では、90%台 73 校(同
12.6%)、80%台 63 校(同 10.9%)、70%台 53 校(同 9.2%)などとなっている。 (図 4 参照)
(図 2)
●「入学定員割れ」の大学数・割合の推移
(大学数)
(%)
300
50
47.1
46.5
45.8
45.8
43.2
40.3
250
39.0
40.2
39.7
40
38.3
35
200
30.2
大学数
27.8
割合
29.1 29.5
28.3
30
28.2
150
25
266 265
19.8
3.9
4.1 5.9
14
15
22
元
2
3
135
131
8.0
7.1
50
4.9
4.7
4.4
3.8 5.4
27
19
19
18
16
23
4
5
6
7
8
9
265
264
232
218 223
221 222
100
0
45
10
89
5
35
10
(%)
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
123.6
119.7
119.3
120.3
117.7
115
118.7 118.6 119.1
117.5
113.9
113.7
112.5
114.4
113.8
110
110.5
109.9 109.0
107.3
105
加重平均値
108.5
106.6
106.4 105.6
105.0
106.5
104.2
103.8
100
元 2
3
4
5
6
7
8
9
10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 (年度)
–4–
0
27 (年度)
(図 3)
●大学全体の「入学定員充足率」の推移
124.8
120
20
15
149 144 147 155 160
130
125
250
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(図 4)
●大学の「入学定員充足率」の分布
27年度
26年度
(%)
30.0
24.6
25.0
25.7
24.2
20.0
大
学
数 15.0
の
割
合 10.0
定員割れ
11.6
7.4
9.2 10.9
6.6
6.0
2.2
6.2
5.5
130%以上
110%台
定員充足率
0.7
100%台
90%台
80%台
0.2
70%台
60%台
50%台
50%未満
2.2
13.1
12.6
120%台
2.6 4.5
5.0
0.0
23.9
【地域別の動向】
全国 21 地域(大都市圏=11 地域、地方=10 地域。各地域の当該県等は表 2<6 ページ>
の下段参照。以下、同)の 27 年度私立大の地域別(学部所在地別。以下、同)の入学者動向を
概観すると、
「大都市圏」の「入学定員“増”(前年度比 1.3%)・入学者“増”(同 2.3%)」
と、「地方」の「入学定員“減”(同 1.8%)・入学者“微増”(同 0.4%)」が対照的である。
(1)入学者数の変動
27 年度の入学者数は全体で 9,431 人(前年度比 2.0%。以下、同)増の 48 万 7,061 人で、「地
方」の近畿(13.6%減)と四国(2.0%減)の地域以外、すべての地域で増加した。
各地域の入学者数(集計は学部所在地ごと)の動向をみると、
「大都市圏」では大阪(6.6%
増)、京都(3.5%増)など、入学定員を増やした関西の増加が目立つ。
首都圏では、埼玉(3.0%増)、神奈川(2.2%増)が全国平均を超えたものの、東京(1.3%増)、
千葉(0.5%増)は全国平均以下に留まった。
一方、
「地方」では前述の近畿と四国のほかは増加した。近畿は入学者数が大幅減(13.6%
減)であったが、入学定員の大幅削減(15.7%減)で、入学定員充足率は 2.6 ポイント上昇し
た。また、甲信越は入学定員 1.9%増に対し、入学者数は 10.6%の大幅増となった。
なお、「大都市圏」の私立大の入学者定員は全国の 82.2%を占め、入学者数は全入学者
の 83.4%を占めている。(表 2 参照)
–5–
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●地域別「入学状況」の動向(26年度 → 27年度) :大都市圏 VS. 地方
① 大都市圏(11地域)の動向
地 域
宮 城
埼 玉
千 葉
東 京
神奈川
愛 知
京 都
大 阪
兵 庫
広 島
福 岡
合 計
26年度
入学定員(人) 入学者(人)
27年度
充足率(%) 入学定員(人) 入学者(人)
(表 2)
充足率
入学定員 入学者 入学定員 入学者増 アップ・ダウン
充足率(%) 増減(人) 増減(人) 増減率(%) 減率(%) (ポイント)
7,875
21,557
20,721
140,249
33,201
33,952
27,354
40,486
21,953
9,604
19,309
8,149
23,149
20,408
153,178
35,703
35,161
28,657
42,453
21,736
8,975
19,592
103.5%
107.4%
98.5%
109.2%
107.5%
103.6%
104.8%
104.9%
99.0%
93.5%
101.5%
8,073
22,305
20,681
140,944
33,758
33,994
27,934
42,191
22,303
9,544
19,464
8,214
23,835
20,514
155,093
36,488
36,063
29,654
45,254
22,267
9,117
19,791
101.8%
106.9%
99.2%
110.0%
108.1%
106.1%
106.2%
107.3%
99.8%
95.5%
101.7%
198
748
-40
695
557
42
580
1,705
350
-60
155
65
686
106
1,915
785
902
997
2,801
531
142
199
2.5%
3.5%
-0.2%
0.5%
1.7%
0.1%
2.1%
4.2%
1.6%
-0.6%
0.8%
0.8%
3.0%
0.5%
1.3%
2.2%
2.6%
3.5%
6.6%
2.4%
1.6%
1.0%
-1.7
-0.5
0.7
0.8
0.6
2.5
1.4
2.4
0.8
2.1
0.2
376,261
397,161
105.6%
381,191
406,290
106.6%
4,930
9,129
1.3%
2.3%
1.0
② 地方(10地域)の動向
入学定員(人) 入学者(人)
北海道
東 北
関 東
甲信越
北 陸
東 海
近 畿
中 国
四 国
九 州
合 計
27年度
26年度
地 域
充足率(%) 入学定員(人) 入学者(人)
11,765
6,367
10,618
5,295
4,691
9,848
10,640
7,841
4,060
12,865
11,291
5,647
10,240
4,894
4,816
9,606
10,796
7,382
3,673
12,124
96.0%
88.7%
96.4%
92.4%
102.7%
97.5%
101.5%
94.2%
90.5%
94.2%
11,735
6,192
10,644
5,395
4,731
9,898
8,965
8,071
4,060
12,815
11,375
5,669
10,636
5,414
4,836
9,710
9,329
8,010
3,598
12,194
83,990
80,469
95.8%
82,506
80,771
充足率
入学定員 入学者 入学定員 入学者増 アップ・ダウン
充足率(%) 増減(人) 増減(人) 増減率(%) 減率(%) (ポイント)
96.9%
91.6%
99.9%
100.4%
102.2%
98.1%
104.1%
99.2%
88.6%
95.2%
-30
-175
26
100
40
50
-1,675
230
0
-50
84
22
396
520
20
104
-1,467
628
-75
70
97.9% -1,484
302
-0.3%
-2.7%
0.2%
1.9%
0.9%
0.5%
-15.7%
2.9%
0.0%
-0.4%
-1.8%
0.7%
0.4%
3.9%
10.6%
0.4%
1.1%
-13.6%
8.5%
-2.0%
0.6%
0.4%
1.0
2.9
3.5
7.9
-0.4
0.6
2.6
5.1
-1.8
0.9
2.1
注) 1. 全国を「21地域」に区分。集計は、「学部所在地」ごと。
2. 上表①、②とも、右欄の「増減」等は、27年度の26年度に対する数値。
3. 地方地域の「東北」は宮城、「関東」は埼玉・千葉・東京・神奈川、「東海」は愛知、「近畿」は京都・大阪・兵庫、「中国」は広島、「九州」は福岡をそれぞれ除く。
★21 地域の区分:
1.北海道=北海道/2.東北=青森・岩手・秋田・山形・福島/3.宮城=宮城/4.関東=茨城・栃木・群馬/
5.埼玉=埼玉/6.千葉=千葉/7.東京=東京/8.神奈川=神奈川/9.甲信越=新潟・山梨・長野/10.北陸=
富山・石川・福井/11.東海=岐阜・静岡・三重/12.愛知=愛知/13.近畿=滋賀・奈良・和歌山/14.京都
=京都/15.大阪=大阪/16.兵庫=兵庫/17.中国=鳥取・島根・岡山・山口/18.広島=広島/19.四国=徳
島・香川・愛媛・高知/20.九州=佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄/21.福岡=福岡
(2)入学定員充足率
全国 21 地域における 27 年度の「入学定員充足率」(集計は学部所在地ごと)をみると、
「大都市圏」(11 地域)では、兵庫(入学定員充足率 99.84%)、千葉(同 99.19%)、広島(同
95.53%)以外の地域は入学定員を充たしており、「大都市圏」全体の「入学定員充足率」
は前年度より 1.03 ポイント上昇して 106.58%である。
一方、「地方」(10 地域)では、近畿(同 104.06%)、北陸(同 102.22%)、甲信越(同 100.35%)
以外は“未充足”地域であるが、
「地方」全体では前年度より 2.09 ポイント上昇の 97.90%
に改善した。なお、前年度“未充足”地域の甲信越は、入学者数の大幅増(前年度比 10.6%
増)で充足率が 7.92 ポイント上昇し、
「入学定員割れ」から脱している。(表 2・図 5 参照)
–6–
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(3)志願倍率
全国 21 地域の志願倍率(学部所在地ごとに集計。一般・推薦・AO入試など全ての選抜。
以下、同)で、全国平均の 7.58 倍以上は、近畿(11.25 倍)、東京(9.63 倍)、大阪(9.56 倍)、
京都(9.09 倍)、愛知(8.01 倍)、神奈川(7.68 倍)の 6 地域で、前年度と同じである。(図 6 参照)
(%)
120.00
115.00
110.00
105.00
100.00
95.00
90.00
85.00
80.00
75.00
70.00
103.48
107.39
101.75
95.97 96.93
96.44
88.69
106.86
99.92
109.22
27年度「入学定員充足率」
全国平均:105.04%
110.04
107.54 108.09
102.66 102.22 103.56
100.35
97.54 98.10
98.49 99.19
92.43
91.55
北海道 東北
宮城
(図 5)
●地域別「入学定員充足率」の動向(26年度→27年度)
26年度「入学定員充足率」
全国平均:103.78%
関東
埼玉
千葉
東京 神奈川 甲信越 北陸
東海
106.16 107.26
106.09
104.76 104.86
104.06
99.84
101.47
99.01
94.15
愛知
近畿
京都
大阪
兵庫
105.04
103.78
101.47 101.68
99.24
93.45
中国
95.53
広島
90.47
94.24 95.15
88.62
四国
九州
福岡 全国計
注.① 全国を「21地域」に区分。各地域区分の当該県等は6ページの「21地域の区分」を参照。 ② 集計は、学部所在地ごと。 ③ 27年度の「入学定員充足率」は太字で表示。
(倍)
12.00
10.76
8.00
6.62
6.24 6.28 6.19
6.00
11.25
9.68 9.63
26年度「志願倍率」
全国平均:7.53倍
10.00
4.00
(図 6)
●地域別「志願倍率」の動向(26年度→27年度)
9.27
8.01
7.56
7.68
7.74
9.09
27年度「志願倍率」
全国平均:7.58倍
9.56
8.95
7.53 7.58
7.02 6.64
6.20 5.94
4.85
4.72
4.73
4.78
3.84
3.72 3.57
3.43 3.74 3.85
3.37
3.07
2.96
2.38 2.38
2.00
3.23
4.41
4.22
2.82 2.77
2.76 2.51
0.00
北海道 東北
宮城
関東
埼玉
千葉
東京 神奈川 甲信越 北陸
東海
愛知
近畿
京都
大阪
兵庫
中国
広島
四国
九州
福岡 全国計
注.① 全国を「21地域」に区分。各地域区分の当該県等は6ページの「21地域の区分」を参照。 ② 集計は、学部所在地ごと。 ③ 27年度の「志願倍率」は太字で表示。
【大学規模別の動向】
○
大学の規模別の動向をみると、過去数年間、入学定員充足率(以下、充足率)及び志願倍
率とも、“入学定員(以下、定員)800 人”が大きな分岐点となっている。
つまり、大学の規模別区分で“定員 800 人未満”の中小規模大学は、
“定員割れ・低
倍率”状態である。
〇
27 年度の大学規模別の充足率や志願倍率の状況は前年度と同様、
“定員 800 人未満”の
小中規模大学で“定員割れ・低倍率”状態になっている。
規模別に前年度との充足率の変化をみると、区分「定員 500 人以上 600 人未満」の小
中規模大学では前年度より充足率がやや下降 (97.22% → 96.57%)しているが、他の区分
ではすべて上昇している。特に、
「定員 200 人以上 300 人未満」の 4.96 ポイント上昇(27
年度充足率 94.00%)や「定員 400 人以上 500 人未満」(同 97.96%)の 2.30 ポイント上昇、
「定員 300 人以上 400 人未満」(同 95.36%)の 2.28 ポイント上昇、
「定員 800 人以上 1,000
人未満」(同 103.38%)の 2.26 ポイント上昇などが目立つ。(図 7 参照)
–7–
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他方、志願倍率は「定員 100 人未満」(26 年度志願倍率 2.70 倍 → 27 年度 2.47 倍)や
○
「定員 600 人以上 800 人未
「定員 500 人以上 600 人未満」(同、3.64 倍 → 同 3.58 倍)、
満」(同、3.80 倍 → 同 3.53 倍)といった“定員 800 人未満”での倍率低下があり、小中
規模大学の志願倍率は 2 倍台~4 倍台と低い状態である。(図 7 参照)
なお、「入学定員 3,000 人以上」の大規模大学 23 校(全校数の 4.0%)の入学定員は 13 万
3,935 人で全定員の 28.9%、志願者数は 156 万 8,846 人で全志願者の 44.7%を占める。
充足率(%)
120.00
110.00
100.00
88.50
80.00
4.13
60.00
3.92
3.72
定
員
割
れ
5.71
3.58 3.53
3.21
2.47
10
94.16
6.06
70.00
12
9.07
96.57
97.96
95.36
94.00
14
108.90 110.63 109.36
103.38
11.71
入学定員充足率100%
94.91
志願倍率(倍)
入学定員充足率
(左目盛)
志願倍率
(右目盛)
90.00
(図 7)
●27年度 入学定員規模別の「入学定員充足率」 & 志願倍率
8
6
4
上
00
0人
以
満
入学定員
規模別
(注.大学の規模は、1校当たりの
入学定員により区分)
1,
50
0人
以
上
3,
00
3,
1,
上
0人
以
00
1,
80
0人
未
0人
未
50
0人
00
1,
上
0人
以
0人
60
満
未
満
未
満
80
上
以
上
50
0人
以
以
0人
40
0人
0人
60
50
上
40
上
以
0人
30
未
満
未
満
0人
未
満
0人
0人
30
上
0人
20
10
0人
以
以
上
10
20
0人
0人
未
未
満
未
満
2
満
50.00
【定員管理の厳格化】
〇
入学定員超過に関する私立大等経常費補助金の扱い
大学は本来、適切な教育環境を確保するために、「入学定員」に対する「入学者数」の
割合(入学定員充足率)、及び「収容定員」に対する「在籍学生数」(収容定員充足率)の割
合をいずれも 1.0(定員充足率 100%)とすることが原則として求められる。
しかし、私立大では入学定員規模「600 人以上 800 人未満」を境に、それを超える大学
は充足率 100%以上の“入学定員超過”、それ以下の大学は“入学定員割れ”状態にある。
26 年度の場合、入学定員超過にある私立大の入学者の超過は全国で約 4 万 5,000 人に
及び、そのうち約 7 割の約 3 万 1,000 人が「収容定員 4,000 人以上」の大・中規模大に集
中。さらに、この大・中規模大の約 3 万 1,000 人の入学定員超過のうち、約 9 割が特に埼
玉・千葉・東京・神奈川/愛知/京都・大阪・兵庫といった三大都市圏に集中している。
文科省は定員超過の適正化や地方創生の観点などから、大・中規模大を中心に私立大等
経常費補助金の“不交付”基準の厳格化を 28 年度から段階的に実施することを決めた。
〇
入学定員充足率と「不交付」措置の概要
現行(27 年度)の私立大等経常費補助金(以下、補助金)の取扱要領では、“大学の規模”を
収容定員➀「8,000 人未満」と➁「8,000 人以上」に分け、「入学定員充足率」が➀の場合
は「1.30 倍以上」/➁の場合は「1.20 倍以上」だと補助金は“不交付”となる。
–8–
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28 年度からは、大学の規模、つまり収容定員を➀「4,000 人未満」/➁「4,000 人以上 8,000
人未満」/➂「8,000 人以上」の 3 つの規模に分ける。
28 年度の場合、「入学定員充足率」が➁の場合は「1.27 倍以上」/➂の場合は「1.17 倍
以上」で“不交付”になる。
さらに 29 年度は、➁の場合「1.24 倍以上」/➂の場合「1.14 倍以上」で、30 年度は➁
の場合「1.20 倍以上」/➂の場合「1.10 倍以上」でそれぞれ“不交付”となり、年度を追
って段階的に厳格化される。➀の収容定員「4,000 人未満」の場合は、現行と同様、各年度
とも「1.30 倍以上」で“不交付”となる。
なお、「収容定員充足率」に係る不交付の基準である「1.50 倍以上」(「収容定員 8,000
人以上」は「1.40 倍以上」で不交付)は、現行どおりである。(表 3 参照)
●「入学定員充足率」 と私立大「補助金」 の“不交付”措置
(表 3)
大 学 規 模 (収容定員)
27年度
入
充
学
足
定
率
員
段階的
厳格化
8,000人未満
8,000人以上
1.30倍以上
1.20倍以上
4,000人未満
4,000人以上
8,000人未満
8,000人以上
28年度
1.30倍以上
1.27倍以上
1.17倍以上
29年度
1.30倍以上
1.24倍以上
1.14倍以上
30年度
1.30倍以上
1.20倍以上
1.10倍以上
注.① 表の入学定員充足率は「学部等単位」で
あるが、医・歯学部等の入学定員充足率は
いずれも「1.10倍以上」で不交付。
② 入学定員充足率=入学者数÷入学定員
(文科省、私学事業団資料を基に作成)
【学部系統別の動向】
○
日本私立学校振興・共済事業団(以下、私学事業団)による 13 の学部系統区分別(9 ペー
ジの注記参照)の動向をみると、志願倍率の最高は例年どおり医学の 29.89 倍であるが、
前年度より 0.22 ポイント下降して 30 倍台を割った。以下、農学系(11.34 倍)、理・工学系
(11.11 倍)、薬学(10.07 倍)などが続く。
○
学部系統別の志願者数をみると、全志願者数が増加(前年度比 1.4%増)した中、歯学(同
23.3%増)、体育学(同 7.0%増)、農学系(同 3.7%増)、保健系(同 3.6%増)、理・工学系(同
2.2%増)などのほか、前年度志願者減で志願者数の多い社会科学系(27 年度志願者数=約
118 万 3,000 人)は 3.1%増、人文科学系(同、約 51 万 2,600 人)は 0.3%増に転じている。
体育学(志願者数約 1 万 8,500 人)の大幅増は、東京オリンピックに向けた体育・スポー
ツ志向の反映とみられる。
一方、薬学の志願者数は、26 年度の大幅増(25 年度比 16.9%増)から一転して、5,378
人(26 年度比 4.4%)減の約 11 万 6,500 人と大幅に減少。この他、家政学(同 3.6%減)や教
育学(同 0.5%減)も減少した。
○
上述した以外の主な学部別の志願動向をみると、看護(26 年度比 16.6%増)、工(同 6.1%
増)、理工(同 1.7%増)など前年度同様の増加に加え、前年度志願者減であった社会(同 4.0%
増)、法(同 3.0%増)、商(同 2.3%増)など社会科学系学部の増加が目立つ。
注.★私学事業団による 13 の学部系統区分:
①医学/②歯学/③薬学/④保健系/⑤理・工学系/⑥農学系/⑦人文科学系
/⑧社会科学系/⑨家政学/⑩教育学/⑪体育学/⑫芸術系/⑬その他
–9–
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【入学定員割れの推移】
○ 入学定員割れの大学数・割合の推移をみると、11 年度~13 年度に急増して 30%を超
えた後、17 年度までは 30%弱で横ばい状態であった。18 年度は 221 校、19 年度は 222
校が入学定員割れとなり、その割合は一気に 40%程度に達した。さらに、20・21 年度は
半数近くの大学が定員割れとなったが、22 年度は「地方」の大学や中小規模大学の復調
などから、30%台後半まで改善された。23 年度は校数・割合とも再び増加。24 年度はさ
らに悪化して、20・21 年度の 46%~47%台の状態に近づいた。25 年度は、18 歳人口・
高卒者数の増加やセ試の難化による“追い風”
、「地方」の拠点大学の様々な改革・改善方
策などによって好転した。26 年度は入学定員増にもかかわらず、入学者減となり、24 年
度と同じように悪化した。
27 年度は 18 歳人口・高卒者数の増加に加え、国公立大志望者のセ試新課程「理科」へ
の負担感(文系組)や「数学Ⅱ・B」等の平均点大幅ダウンなどに対する「安全志向」の高ま
り(理系組)などで私立大の志願者・入学者が増加し、「地方」大学の入学定員削減などと相
俟って入学定員割れは好転した。(図 2 参照)
○
ところで、入学定員割れの大学数・割合が 11 年度から急激に増加しているのに、全体
の充足率(加重平均値)がさほど大きな変化を示していないのは、大規模大学・学部による
安定した数値によるとみられる(図 2・図 3 参照)。
図 3 は加重平均値で示してあるが、加重平均値には大規模な学部・学科の影響が、図 2
の単純平均値には小規模な学部・学科の影響が現れやすい。
【入学定員割れからの“脱出”状況】
○
私学事業団では、各大学の 27 年度入学定員充足率を、前年度と比較している。10%ご
とに「区分」した各大学の充足率の動向をみてみよう。
26 年度に入学定員割れ(以下、定員割れ)であった 263 校のうち、27 年度に充足率を上
昇させて入学定員を充足(定員割れから“脱出”)した大学は 35 校(26 年度定員割れ 263
校に対する割合:13.3%)で、26 年度の“脱出組”19 校・8.2%(25 年度定員割れ 232 校
に対する割合)に比べ、大幅に増加(改善)した。
残り 228 校(263 校に対する割合:86.7%)のうち、例えば、76 校(263 校に対する割合:
28.9%)では充足率の上昇があったものの脱出にいたらず、2 年間とも定員割れ状態になっ
ている。
94 校(263 校に対する割合:35.7%)は 2 年間とも定員割れ状態であり、充足率の区分
(10%ごと)の変動はなかった。また、58 校(同割合:22.1%)は、2 年間とも定員割れ状態
のうえ、さらに充足率の区分を下降させている。
○
一方、26 度は入学定員を充たしていた 313 校のうち、27 年度に充足率を低下させて“定
員割れ”に陥った大学は 22 校(313 校に対する割合:7.0%)あり、校数・割合とも前年度
(26 年度は 51 校・14.9%)より大幅に減少(改善)した。
– 10 –
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私立短大
<私立短大全体の基礎データ>
区
分
(表 4)
平成 27 年度
平成 26 年度
増
減
集 計 校 数
315 校
320 校
▼5 校
入学定員A
62,464 人
64,664 人
▼2,200 人(▼3.4%)
志 願 者 B
89,350 人
93,377 人
▼4,027 人(▼4.3%)
1.43 倍
1.44 倍
▼0.01 ポイント
受 験 者 C
87,681 人
91,398 人
▼3,717 人(▼4.1%)
合 格 者 D
71,586 人
72,672 人
▼1,086(▼1.5%)
81.64%
79.51%
2.13 ポイント
57,952 人
58,561 人
▼609 人(▼1.0%)
歩 留 率 E/D
80.95%
80.58%
0.37 ポイント
入学定員充足率 E/A
(加重平均)
92.78%
90.56%
2.22 ポイント
192 校(61.0%)
207 校(64.7%)
▼15 校(▼3.7 ポイント)
志願倍率 B/A
合 格 率 D/C
入 学 者 E
入学定員割れ校数(割合)
(注)*対象は一般選抜、推薦入試、AO入試の他、社会人・帰国子女入試等含む。通信制短大、募集停止校を
除く。
*調査基準日は、各年度 5 月 1 日。
*志願者・受験者・合格者数は、併願含む延べ数。
*▼印は減少・下降を示す。
*「入学定員割れ」校は、全学の入学定員数に対する入学者数の割合が 100%未満の短大。
*日本私立学校振興・共済事業団資料(27 年 8 月)による。
【入学定員、志願者数、入学定員充足率、学科系統別動向等】
○
私立短大の校数(私学事業団集計)は、5 年度の 494 校をピ-クに 9 年度の 2 校増を除
き、毎年度減少し、27 年度は前年度より 5 校減の 315 校である。
入学定員も 4 年度の 18 万 8,105 人をピークに年々減少し、27 年度は前年度より 2,200
人(3.4%)減の 6 万 2,464 人である。
○
元年度以降の志願者数・受験者数の推移をみると、5 年度以降はともに 16 年度と 22
年度の 1%前後の増加を除き、24 年度まで毎年度減少した。25 年度はともに 3 年ぶりの
増加に転じたが、26 年度は再び減少。27 年度はともに約 4%の 2 年連続の減少である。
○
入学定員充足率は 11 年度の 100%割れ以降、16 年度を除き、“入学定員割れ”状態が
続いている。22 年度は 90%台に回復したが、23・24 年度とも下降して 80%台に低迷。
25 年度~27 度は、入学定員の削減などで 90%台を維持している。(以上、表 4 参照)
○
学科系統別の入学定員充足率の動向をみると、前年度未充足に陥った保健系が充足率
を上げ(26 年度 99.88% → 27 年度 101.19%)、唯一、充足率 100%超えの学科系統となった。
ただ、学科別でみると、保健系では看護、臨床検査/人文系では、国際、現代、英語の
各コミュニケーション、英文/社会系では経営情報/家政系では栄養/教育系では幼児保
育などの学科がいずれも入学定員を充たしている。
– 11 –
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