機構の概要(P1~P6) - 独立行政法人 日本高速道路保有・債務返済機構

 独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構(以下「機構」
という。)は、「特殊法人等整理合理化
計画」
(平成 13 年 12 月 19 日閣議決定)における道路関係四公団の民営化の方針を受け、道路関係四
公団民営化関係 4 法に基づき、6 つの高速道路株式会社(以下「会社」という。)とともに平成 17 年
10 月 1 日に設立されました。
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2 機構の業務の枠組み
機構は、高速道路に係る道路資産の保有・貸付け、債務の早期・確実な返済等を行うことにより、高速道
路に係る国民負担の軽減を図るとともに、6つの会社による高速道路に関する事業の円滑な実施を支援す
ることを目的としています。
機構は、会社と協定を締結し、国土交通大臣の認可を受けて、貸付料、債務返済計画等を記載した業務実
施計画を作成します。
この協定に基づいて機構は、料金徴収期間の満了日※までに、会社が支払う貸付料により、公団から承継
した債務と会社から新たに引き受けた債務を完済することとしています。その時点で、高速道路は本来道路
管理者に帰属することとなります。
それまでの間、機構は本来道路管理者に代わって高速道路に関する公的権限を行使します。
■ 機構と会社による高速道路事業の実施スキーム
※平成 26 年 6月30日に施行された道路法等の一部改正により、高速道路の老朽化に対応した迅速かつ計画的な更新事業(特定更
新等工事)を行うために、機構より貸付けた高速道路に係る料金の徴収期間満了の日は平成 77年9月30日以前とされました。
■ 業務の範囲(機構法第十二条に記載)
(1)高速道路に係る道路資産の保有及び会社への貸付け
(2)承継債務の返済(返済のための借入れに係る債務の返済を含む。)
(3)協定に基づく会社が高速道路の新設、改築、修繕又は災害復旧に要する費用に充てるために負担した債務の引受け及び当該
債務の返済(返済のための借入れに係る債務の返済を含む。)
(4)政府又は政令で定める地方公共団体から受けた出資金を財源とした、首都高速道路株式会社又は阪神高速道路株式会社に
対する首都高速道路又は阪神高速道路の新設又は改築に要する費用の一部の無利子貸付け
(5)国から交付された補助金を財源として、会社に対し、高速道路の災害復旧に要する費用に充てる資金の一部の無利子貸付け
(6)国から交付された補助金を財源として、会社に対し、高速道路のうち当該高速道路と道路(高速道路を除く。)とを連結する
部分で国土交通省令で定めるものの整備に要する費用に充てる資金の一部の無利子貸付け
(7)政令で定める地方公共団体から交付された補助金を財源とした、首都高速道路株式会社又は阪神高速道路株式会社に対す
る首都高速道路又は阪神高速道路の新設、改築、修繕又は災害復旧に要する費用に充てる資金の一部の無利子貸付け
(8)会社の経営努力による高速道路の新設、改築、維持、修繕その他の管理に要する費用の縮減を助長するための必要な助成
(9)会社が高速道路の新設、改築、維持、修繕その他の管理を行う場合において、道路整備特別措置法に基づき当該高速道路
について行うその道路管理者の権限の代行その他の業務
(10)本州四国連絡橋の建設に伴う一般旅客定期航路事業等に関する特別措置法に規定する業務
(11)本州と四国を連絡する鉄道施設の管理
(12)
(11)の鉄道施設を有償で鉄道事業者に利用させる業務
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■ 機構と会社における資産・債務の流れ
• 会社が建設した道路資産は、原則として工事完了後に機構に帰属し、同時に会社が建設のために負担した
債務は、機構が引き受けます。
• 会社は料金収入から会社の行う高速道路の維持管理費用を除いて、協定で定められた貸付料を機構に支
払い、機構はこれを原資として債務の返済を行っています。
■ 会社との協定及び業務実施計画
(1)概要
機構は、業務を行おうとするときは、独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構法(以下「機構法」
という。)第13条第1項の規定に基づき、あらかじめ、会社と全国路線網、地域路線網又は一の路線に属す
る高速道路ごとに、機構が会社に貸付ける道路資産の貸付料の額等を定めた協定を結ばなければならない
とされています。
そして、協定を締結したときは、機構法第14条第1項の規定に基づき、協定で定めた事項(会社が徴収す
る料金の額及び徴収期間を除く。)に加え、機構の収支予算の明細(債務返済計画)を記載した業務実施計
画を作成し、国土交通大臣の認可を受けることとされています。
一方、会社は、機構と協定を締結したときは、協定に基づき、工事の内容、料金等について、国土交通大臣
の許可を受けて、事業を行うこととされています。
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(2)策定単位、協定一覧
平成 27 年 9 月現在
協定/事業許可
全国路線網
地域路線網
一の路線 ※
業務実施計画
全国路線網に属する高速道路について
全国路線網に属する高速道路について、
・東日本高速道路㈱
・中日本高速道路㈱
・西日本高速道路㈱
・本州四国連絡高速道路㈱ごと
・首都高速道路
・阪神高速道路(阪神圏)
・阪神高速道路(京都圏)
のそれぞれについて
全国路線網以外の一般有料道路
のそれぞれについて
4件
1件
3件
・首都高速道路
・阪神高速道路(阪神圏)
・阪神高速道路(京都圏)
のそれぞれについて
3件
全国路線網以外の一般有料道路
のそれぞれについて
9件
9件
名称
締結先
全国路線網
地域路線網
一の路線
高速自動車国道北海道縦貫自動車道函館名寄線等に関する協定
東日本高速道路株式会社
高速自動車国道中央自動車道富士吉田線等に関する協定
中日本高速道路株式会社
高速自動車国道中央自動車道西宮線等に関する協定
西日本高速道路株式会社
一般国道28号(本州四国連絡道路(神戸・鳴門ルート))等に関する協定
本州四国連絡高速道路株式会社
都道首都高速1号線等に関する協定
首都高速道路株式会社
大阪府道高速大阪池田線等に関する協定
阪神高速道路株式会社
京都市道高速道路1号線等に関する協定
阪神高速道路株式会社
一般国道45号(三陸縦貫自動車道(鳴瀬奥松島〜石巻河南))に関する協定 ※
東日本高速道路株式会社
一般国道1号(箱根新道)に関する協定 ※
中日本高速道路株式会社
一般国道16号(八王子バイパス)に関する協定 ※
中日本高速道路株式会社
一般国道139号(西富士道路)に関する協定 ※
中日本高速道路株式会社
一般国道158号(中部縦貫自動車道(安房峠道路))に関する協定
中日本高速道路株式会社
一般国道31号(広島呉道路)に関する協定
西日本高速道路株式会社
一般国道165号及び一般国道166号(南阪奈道路)に関する協定
西日本高速道路株式会社
一般国道201号(八木山バイパス)に関する協定 ※
西日本高速道路株式会社
一般国道506号(那覇空港自動車道(南風原道路))に関する協定 ※
西日本高速道路株式会社
※債務返済が完了し、無料開放された路線を含みます。
「一般国道45号(三陸縦貫自動車道(鳴瀬奥松島〜石巻河南)
)
」
〔平成 20 年1月24日無料開放〕
「一般国道506号(那覇空港自動車道(南風原道路)
)
」
〔平成 21年 3月28日無料開放〕
「一般国道1号(箱根新道)
」
〔平成 23 年 7月26日無料開放〕
「一般国道139号(西富士道路)
」
〔平成 24 年 4月1日無料開放〕
「一般国道201号(八木山バイパス)
」
〔平成 26 年10月1日無料開放〕
「一般国道16号(八王子バイパス)
」
〔平成 27年10月31日無料開放予定〕
個別の協定、業務実施計画については、機構のホームページ(http://www.jehdra.go.jp/kyouteigyoumujisshi.html)をご覧ください。
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3 協定締結 ・ 業務実施計画認可 ・ 事業許可の手続の流れ及び記載事項
【協定の記載事項】
①対象となる高速道路の路線名
②新設、改築、修繕(特定更新等工事を除く)
に係る工事の内容
③特定更新等工事の内容
④②、③に係る債務の引受限度額
⑤災害復旧に係る債務の引受限度額
⑥無利子貸付けの貸付計画
⑦貸付資産の内容、貸付料の額及び貸付期間
⑧料金の額及びその徴収期間
⑨会社による高速道路の管理の適正な水準の
確保に関し必要な事項
⑩会社の経営努力による高速道路の新設、改築、
維持、修繕その他の管理に要する費用の縮
減を助長するための機構の助成に関し必要
な事項
⑪協定の変更その他必要な事項
【業務実施計画の記載事項】
①対象となる高速道路の路線名
②新 設、改築、修繕(特定更新等工事を除く)
に係る工事の内容
③特定更新等工事の内容
④②、③に係る債務の引受限度額
⑤災害復旧に係る債務の引受限度額
⑥無利子貸付けの貸付計画
⑦貸付資産の内容、貸付料の額及び貸付期間
⑧機構の収支予算の明細(債務返済計画)
⑨会社による高速道路の管理の適正な水準の
確保に関し必要な事項
⑩会社の経営努力による高速道路の新設、改築、
維持、修繕その他の管理に要する費用の縮
減を助長するための機構の助成に関し必要な
事項その他必要な事項
【許可申請書の記載事項】
①対象となる高速道路の路線名
②新設又は改築に係る工事の内容
③会 社の収支予算の明細(収入、管理費、
貸付料等)
④料金の額及びその徴収期間
個別の協定、業務実施計画については、機構のホームページ(http://www.jehdra.go.jp/kyouteigyoumujisshi.html)をご覧ください。
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4 組織の概要について
■ 運営基本理念
私たちは、事業の透明性を高め、国民負担を軽減するとともに、
安全で良質な高速道路ネットワークを次世代に確実に引き継いでいきます。
■ 組織の概要
• 名 称
独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構
〔略称〕高速道路機構
〔英語表記〕Japan Expressway Holding and Debt Repayment Agency
• 法人格
独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構法に基づく独立行政法人
• 設立日
平成17年10月1日
• 代表者
理事長 勢山廣直
• 所在地
〒220-0011
神奈川県横浜市西区高島一丁目1番2号 横浜三井ビルディング5階
• 役員数
6名
• 職員数
83名
(平成27年9月1日現在)
■ 組織図
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