広島経済大学公的研究費の管理・監査規程

広島経済大学公的研究費の管理・監査規程
平成 27 年 3 月 16 日
制
定
最終改正 平成 28 年2月 10 日
(目的)
第1条 この規程は、広島経済大学(以下「本学」という。
)において府省庁等の公的機関か
ら交付を受ける競争的資金を中心とした研究費(以下「公的研究費」という。)について、
研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン(実施基準)(平成 19 年2月 15
日文部科学大臣決定、平成 26 年 3 月 18 日改正)に基づき、不正使用を防止し、適正な管
理・監査を行うことを目的とする。
(法令等の遵守)
第2条 公的研究費の運営及び管理に関わる本学の教職員(以下「研究者等」という。)は、
関係法令、文部科学省及び独立行政法人日本学術振興会が公的研究費に関して定める規程等
及び本学の諸規程に則り、公的研究費の適正な使用に努めなければならない。
(最高管理責任者)
第3条 本学全体を統括し、公的研究費の運営及び管理について最終責任を負う最高管理責任
者を置き、学長をもって充てる。
2 最高管理責任者は、不正防止対策の基本方針を策定・周知するとともに、それらを実施す
るために必要な措置を講じ、次条に規定する統括管理責任者及び第5条に規定するコンプラ
イアンス推進責任者が公的研究費の適切な運営及び管理を行えるよう必要な措置を講じる。
(統括管理責任者)
第4条 最高管理責任者を補佐し、公的研究費の運営及び管理について本学全体を統括する実
質的な責任と権限を持つ統括管理責任者を置き、学部長をもって充てる。
2 統括管理責任者は、不正防止対策の組織横断的な体制を統括する責任者であり、基本方針
に基づき、本学全体の具体的な対策を策定・実施し、実施状況を確認するとともに、実施状
況を最高管理責任者に報告する。
(コンプライアンス推進責任者)
第5条 本学における公的研究費の運営及び管理について実質的な責任と権限をもつコンプ
ライアンス推進責任者を置き、事務局長をもって充てる。
2 コンプライアンス推進責任者は、統括管理責任者の指示の下、次の役割を担う。
(1) 本学における不正防止対策を実施し、実施状況を確認するとともに、統括管理責任者に
報告すること。
(2) 不正防止を図るため、研究者等に対してコンプライアンス教育を実施し、受講状況の管
理監督を行うこと。
(3) 研究者等が、適切に公的研究費の管理及び執行を行っているか等をモニタリングし、必
要に応じて改善を指導すること。
(経費管理担当者)
第6条 公的研究費の事務処理及び管理を担当する部署として、直接経費については地域経済
研究所、間接経費については法人部をもって充てる。各部署は、関連規程等に則り、直接経
費及び間接経費に係る事務処理を適切に行わなければならない。
(関係者の意識向上)
第7条 公的研究費の運営及び管理に関わる研究者等に、不正防止対策の一環としてコンプラ
イアンス教育を実施し、受講者の受講状況及び理解度を把握するとともに、誓約書の提出を
求める。
2 不正使用を防止するための研究者等の行動規範については、別に定める広島経済大学にお
ける公的研究費の運営及び管理に関する行動規範による。
(通報窓口の設置及び報告)
第8条 公的研究費の不正使用に関する通報を学内外から受け付ける窓口を総務部に設置す
る。
2 通報窓口に不正使用等に関する通報があった場合、総務部長は、統括管理責任者、最高管
理責任者及びコンプライアンス推進責任者に速やかにその旨を報告しなければならない。
(不正使用に係る調査)
第9条 前条第2項の通報を受け付けた場合、学長の下に調査委員会(以下「委員会」という。)
を設置し、予備調査を行う。
2 委員会は、前号に定める予備調査において、通報内容及び合理性の確認を行い、調査の要
否を判断するとともに、通報の受付から 30 日以内に当該調査の要否を配分機関に報告しな
ければならない。
3 予備調査の結果、公的研究費の使用及び管理に不正があると認められたとき、又は疑義が
生じた場合、委員会は、本調査を行わなければならない。委員会は、不正の有無及び不正の
内容、関与した者及びその関与の程度、不正使用の相当額等に関する調査及び認定を行う。
4 委員会は、前号に定める本調査において、通報の受付から 210 日以内に調査結果、不正発
生要因、不正に関与した者が関わる他の競争的資金等における管理・監査体制の状況、再発
防止計画等を含む報告書を配分機関に提出しなければならない。
5 委員会は、必要に応じて、対象研究者等に対し調査対象の公的研究費の使用停止を命じる
ことができる。
(調査委員)
第10条 委員会は、次の各号に掲げる委員をもって組織する。
(1) 学長
(2) 副学長
(3) 学部長
(4) 研究科長
(5) 事務局長
(6) 地域経済研究所長
(7) 本調査にあたっては、本学並びに告発者及び被告発者と利害関係を有しない、学長が指
名する学外の弁護士又は公認会計士等の第三者
(8) その他学長が必要と認める者
(懲戒等の措置)
第11条 公的研究費の不正使用及び管理を行った者又は不正な取引に関与した者に対して
は、学校法人石田学園就業規則第 40 条及び 41 条に基づき、懲戒処分を行うことができる。
(不正防止の取組み及びモニタリング)
第12条 不正を発生させる要因の把握及び不正防止計画の策定・実施を図るため、地域経済
研究所を不正防止計画の推進を担当する部署とし、次に掲げる事項を行う。
2 不正防止計画の推進を担当する部署は、不正を発生させる要因について、本学全体の状況
を把握し、体系的に整理し評価する。
3 不正防止計画の推進を担当する部署は、不正を発生させる要因に対応する具体的な不正防
止計画を策定し、実施状況を確認する。
(公的研究費の適正な運営・管理活動)
第13条 コンプライアンス推進責任者は、公的研究費の執行状況を確認し、著しく執行が遅
れていると認める場合には、研究者に対し、その理由を確認するとともに、必要に応じて改
善を指導しなければならない。
(事務処理及び決裁手続き)
第14条 本学は、公的研究費の使用・管理等の事務処理及び決裁手続きに関する取扱いを定
め、研究者等に周知し、明確かつ統一的な運用を行うものとする。
2 前項に関する取り扱いは、別に定める公的研究費執行の手引き及び経理規程等により取り
扱うものとする。
(業者等への対応)
第15条 公的研究費の使用に関わる業者等に学内規程等を説明し、これを遵守させるととも
に、本学が定める基準に該当する業者等に対しては、次の事項を含む誓約書の提出を求める。
(1) 本学の規程等を遵守し、不正に関与しないこと。
(2) 内部調査及びその他調査等において、取引帳簿の閲覧又は提出等の要請に協力するこ
と。
(3) 不正が認められた場合は、取引停止を含むいかなる処分を講じられても異議がないこ
と。
(4) 研究者等から不正な行為の依頼等があった場合には、総務部の通報窓口へ通報するこ
と。
2 最高管理責任者は、不正な取引に関与した業者については、理事会に諮った上で、取引停
止等の処分を決定するものとする。
(相談窓口の設置及び報告)
第16条 公的研究費に関する使用ルール及び事務処理手続き等(以下「使用ルール等」とい
う。
)について、学内外から相談を受け付ける窓口を地域経済研究所に設置する。
2 相談窓口において使用ルール等に関する相談を受け付けた場合、必要に応じて統括管理責
任者にその旨を報告しなければならない。
(内部監査)
第17条 公的研究費等に関する内部監査は法人部が行い、毎年度定期的に実施することと
し、次のことに留意する。
(1) 会計書類の形式的要件等の財務情報に対する監査のほか、公的研究費の管理体制の不
備についての検証を行うこと。
(2) 地域経済研究所と連携し、不正が発生しやすい要因に着目した監査を実施すること。
(3) 監事及び会計監査人と連携を図り、効果的な監査を実施すること。
(配分機関への対応)
第18条 委員会は、調査の過程であっても、不正の事実が一部でも確認された場合、速やか
に認定し配分機関に報告する。
2 委員会は、調査終了前であっても、配分機関の求めに応じ、調査の進捗状況報告及び調査
の中間報告を配分機関に提出する。
3 委員会は、調査に支障がある等正当な事由がある場合を除き、配当機関の求めに応じ、当
該調査事案に係る資料の提出又は閲覧、現地調査に応じる。
附 則
1 この規程は、平成 27 年 3 月 16 日から施行する。
2 平成 26 年4月以降に交付を受けた公的研究費については、この規程を遡って適用する。
3 「広島経済大学科学研究費補助金の管理監査規程」
(平成 19 年 11 月 22 日)は、廃止す
る。
附 則
この規程は、平成 28 年 3 月1日から施行する。