農業技術情報 十 勝 農 業 改 良 普 及 センター東 部 支 所 015-572-3128 JA十 勝 池 田 町 572-3131 平 成 27年 7月 15日 池田町農業構造政策推進協議会 作 物 の生 育 状 況 「池 田 町 :7月 15日 現 在 」 JA十 勝 高 島 573-2111 池田町産業振興課 572-3118 ( )内 は平 年 値 、てんさい直 播 は昨 年 値 作物名 遅速日数 生育状況 生 育 期 節 ・作 業 状 況 秋 まき小 麦 +4 稈長 穂長 75.8(82.0)㎝ 9.7 (9.3)cm 馬 鈴 しょ +4 茎長 茎数 60.7(61.2)㎝ 3.2(3.2)本 /株 て ん 菜 +1 草丈 葉数 45.5(52.5)㎝ 17.4(19.4)枚 根 周 22.2(21.8)cm てん菜 (直 ) - 草丈 葉数 39.9(53.5)㎝ 16.1(18.1)枚 根 周 16.1(17.7)cm 穂 数 599(676)本 /㎡ 開 花 期 6/27(7/1) 大 豆 +3 茎長 38.7(36.5)cm 葉 数 6.5( 5.8)枚 小 豆 +1 茎長 9.8(10.3)cm 葉 数 4.9( 4.6)枚 金 時 ±0 茎長 22.7(34.3)cm 葉 数 4.0( 4.0)枚 手 亡 ±0 茎長 21.0(31.5)cm 葉 数 5.8( 5.8)枚 +3 草 丈 153.2(141.0)㎝ ±0 2 番 草 草 丈 30.0(31.0) サイレージ用 とうもろこし 牧 草 開 花 始 7/12(7/12) 開 花 期 7/14(7/14) 出 葉 数 13.0(12.2)枚 1 秋まき小麦 (1) 収 穫 作 業 に 備 え て 7月 15日 現 在 の生 育 は平 年 より4日 早 まり、成 熟 期 も平 年 (7/24)よりも早 まると見 込 まれるため、収 穫 作 業 の準 備 をしてください。 (2) 赤 か び 病 な ど の 臨 機 防 除 雑 菌 の 感 染 に よ る 黒 か び の 発 生 が 懸 念 さ れ る 場 合 は 、 臨 機 防 除を 実 施 し て く だ さい。 薬剤例:チルト乳剤25 1,000~ 2,000 倍 収穫 3 日 前 2 馬鈴しょ (1) 疫 病 ・ 軟 腐 病 対 策 本 年 の 生 育 は 軟 弱 に 生 育 し 、7 月 7 日 の 強 風 に よ り 倒 伏 し た ほ 場 も 見 受 け ら れ ます。 疫 病 は 曇 雨 天 が 続 く と 発 病 し や す く 急 速 に ま ん 延 し ま す 。特 に 風 通 し の 悪 い ほ 場(山の近くや林に囲まれているほ場)で発生しやいので、定期的な防除に努 めてください。 軟腐病は高温で発病し、茎葉の倒伏した場所などや地際の葉から発生しやす く強い腐敗臭を発します。発生後では防除効果が劣りますので、予防的な防除 に努めましょう。 ※ スターナを散布済みの場合は、連用を避けるためバクテサイド(750~1,000 倍・収 穫7日前・5回以内)を使用しましょう。 3 豆 類 豆 類 は 平 年 並 み ま た は 平 年 を 上 回 る 生 育 で す が 、一 部 の ほ 場 で は 高 温 に よ り、葉に『ヤケ』症状が認められます。中 耕 ・培 土 時 は断 根 を避 け るよ う機 械の調節に注意してください。 (1) 大 ア 豆 べと病の防除 黒大豆では被害が多いので開花始めに1回防除しましょう。 薬剤例:プロポーズ顆粒水和剤、フェスティバルC水和剤 (2) 小 豆 ・ 菜 豆 ア 小豆・金時の追肥 追 肥 により茎 葉 が過 繁 茂 となると 、茎 折 れの発 生 が懸 念 されますので、ほ場 をよく 観 察 し 、追 肥 の 可 否 を 決 めて 下 さ い 。特 に 1 本 立 ち の 多 い ほ 場 は 注 意 し て く だ さい。 イ 茎疫病の防除 例 年 、 透 水 性 が 劣 る 一 部 の ほ 場 に 小 豆 の 茎 疫 病 が 発 生 し て い ま す 。 茎疫病 は高温大雨後の停滞水で発病し、まん延します。 排水不良地や過去に発病したほ場で、エリモショウズなど非抵抗性品種を作付し ている場合は、計画的な予防防除が有効です。 薬剤例:フェスティバルC水和剤、ランマンフロアブル、レーバスフロアブル ウ 炭そ病の防除 7月からの多雨・多湿時に発病が多くなります。 ほ場を良く観察し、発生 初期から防除に努めましょう。姫手亡は抵抗性弱なので注意が必要です。 エ 菌核病、灰色かび病の防除 開花後に曇雨天が続くと発病しやすくなります。ほ場の生育にあわせて、 適期防除に努めてください。 ◎ 小豆防除適期 1回目:開花始後7~10日目 2回目:1回目防除の10日後 ◎ 菜豆防除適期 1回目:開 花 始 後 5 ~ 7 日 目 2回目:1回目防除の10日後 ※2回目にカンタスドライフロアブル(収穫21前まで)を使用する場 合は、菜豆の収穫時期に注意して下さい。 オ 小豆のアブラムシ類・ヨトウガ・ツメクサガ 小豆の葉鞘にマメアブラムシの寄生が多く確認されています。また、食葉 性 鱗 翅 目 幼 虫 と 思 わ れ る 食 害 痕 も 一 部 見 ら れ ま す 。被 害 が 拡 が ら な い う ち に 、 ペイオフME液剤などで防除しましょう。 アズキノメイガ(成虫)の発生最盛期は、7月下~8月上旬です。食痕葉 などを観察し、防除を実施しましょう。 4 てん菜(ほのぼの情報を参照) (1) ヨ ト ウ ガ の 防 除 ヨ ト ウ ガ 幼 虫 の 食 害 痕 が 一 部 見 ら れ ま す 。ヨ ト ウ ガ は 高 温 で 多 発 し 、1 回 目 の 食害最盛期は7月中旬頃です。 老齢化したヨトウガ幼虫に対しては薬剤の効果が劣りますので、幼虫の発生 初期に防除することが効果的です。 (2) 褐 斑 病 の 防 除 褐斑病の病原菌は2~3週間潜伏し、7~8月が高温多雨により発生が多く なります。病斑が拡大する前に予防的な防除を徹底しましょう。 (3) 西 部 萎 黄 病 の 防 除 西部萎黄病はモモアカアブラムシによるウィルス感染で発生します。感染す ると根中糖分が低下しますので、ダントツ水溶剤などで防除します。 ※これから小麦収穫に意識が集中する時期となります。 特 に 連 作 ほ 場 や 短 期 輪 作 ほ 場 で は 、ほ 場 観 察 に 努 め 初 期 防 除 に 努 め ま し ょ う 。 ~農 薬 の安 全 使 用 と農 作 業 事 故 防 止 に努 めよう~ ★農薬散布において、農薬の安全使用基準を遵守し、散布の高さを低くし周辺作物へ の飛散防止に努めましょう。 ★散 布 時 は、必 ず防 除 用 マスクを身 に付 け、肌 をしっかり覆 うようにします。 散 布 が終 わったら、肌 の露 出 部 を良 く洗 い、うがいをしましょう。 ★作 業 機 をセットする時 に「挟 まれ」や「機 械 昇 降 時 の落 下 」事 故 が発 生 すいので、 十 分 注 意 しましょう。 ★水 分 をしっかりとり、熱 中 症に注 意 しましょう。
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