米国は、12月利上げがメインシナリオ

しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
投資環境
2015 年 9 月 25 日
米国は、12 月利上げがメインシナリオ
1.FOMCでは、米金融政策の不透明感は払しょくされず
注目された米連邦公開市場委員会(FOMC、9 月 16-17 日)でしたが、米金融政策の不透明感は払しょ
くされず、市場にとってはやや中途半端な内容となりました。
米連邦準備制度理事会(FRB)は、今回のFOMCでは現状維持とし、利上げ開始を見送りました。米株
式市場は、利上げ見送りを好感し、いったん大きく上昇しましたが長続きせず、見送りの一因となった世界経
済の先行き懸念に加え、米金融政策の不透明感から、すぐに軟調な動きに転じました。
FOMCに合わせてFRBが公表したFOMC委員の政策金利見通し(図表 1)では、
・2015 年の見通しの中央値は、年内 1 回の利上げを見込む
・年内の利上げ開始を見込むFOMC委員の数が 15 人から 13 人に減少
・マイナス金利(利下げ)を予想する委員が 1 名出てきた
・2016 年~17 年の利上げのペースは、年 4 回~5 回と、前回 6 月と変わらず
・長期見通しが下がったことは安心材料だが、下げ幅は 0.25%と小幅
などが、主なポイントとして挙げられます。
年内の利上げ開始を見込むFOMC委員の数が減ったことから、年内利上げ観測がやや後退し、9 月利上げ
見送りでも、12 月には利上げが開始されるとの市場の大方の予想に確信が持てなくなりました。マイナス金
利も提示され、利上げ、利上げ見送りに加え、利下げの選択肢も出てきたことから、米金融政策の不透明感が
図表1. FOMC委員の政策金利見通し
― 6月 ―
(%)
4.25
4.125
4
3.875
3.75
3.625
3.5
3.375
3.25
3.125
3
2.875
2.75
2.625
2.5
2.375
2.25
2.125
2
1.875
1.75
1.625
1.5
1.375
1.25
1.125
1
0.875
0.75
0.625
0.5
0.375
0.25
0.125
0
-0.125
2015年
2016年
2017年
長期見通し
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2015年
2016年
2017年
(注)網掛けは中央値
(出所)FRBの資料を基に、しんきん投信作成
― 9月 ―
(%)
4.25
4.125
4
3.875
3.75
3.625
3.5
3.375
3.25
3.125
3
2.875
2.75
2.625
2.5
2.375
2.25
2.125
2
1.875
1.75
1.625
1.5
1.375
1.25
1.125
1
0.875
0.75
0.625
0.5
0.375
0.25
0.125
0
-0.125
2015年
2016年
2017年
2018年
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長期見通し
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長期見通し
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
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2015年
2016年
2017年
2018年
長期見通し
Shinkin Asset Management Co., Ltd
1
投資環境
2015 年 9 月 25 日
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強まりました。また、金融当局は緩やかな利上げのペースと言ってはいるものの、市場の予想を大きく上回る
利上げペースの見通しは変わっておらず(図表 2)
、市場の不安要素になる可能性があります。
2.イエレンFRB議長発言で、年内利上げ観測が強まる
もっとも、FOMC後の記者会見では利上げにやや消極的と受け止められたイエレンFRB議長でしたが、
24 日のマサチューセッツ州での講演では、
「最近の世界経済や金融市場の動向がFRBの政策に多大な影響
を及ぼすとは想定していない」
、「自分を含めたFOMC参加者の大半が、完全雇用と物価安定の達成が年内利
上げにつながる可能性が高いと考えている」と発言し、年内の利上げに前向きな姿勢を示しました。この発言
を受け、米金融政策の不透明感はやや後退しました。年内は、10 月、12 月にFOMC が開かれます。今後の
経済データ次第にはなりますが、FRB議長の記者会見が予定されている 12 月利上げがメインシナリオとな
りそうです。
決め打ちはできませんが、しばらくは、ドル高やエネルギー価格下落のインフレへの影響は一時的か、また、
労働市場が一段と回復し、賃金上昇が加速するかなどを確認しながら、12 月利上げを織り込んでいくことに
なりそうです。利上げが開始された後は、FOMC委員と市場との間で乖離が大きい“利上げのペース”(市場
より速いペースか否か)が、焦点になりそうです。
見通し(最高、最低)
見通し(中央値)
長期見通し
19/6
(限月)
19/3
18/9
18/6
18/3
17/12
17/9
17/6
17/3
16/12
16/9
16/3
15/12
15/9
15/6
15/3
4.5
4.0
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
-0.5
16/6
FF金利先物レート
(%)
18/12
図表2. FOMC委員の政策金利見通しと
9/24の金利先物レート
(注)FF(フェデラル・ファンド)金利先物レートの対象は、限月におけるFF実効レートの平均値
(出所)Bloomberg、FRBより、しんきん投信作成
(参考)FOMCの米国経済見通し(2015年9月)
実質GDP成長率
失業率
6月の見通し
6月の見通し
個人消費支出(PCE)価格指数
6月の見通し
コアPCE価格指数
6月の見通し
(%)
中央値
中心レンジ
2015
2016
2017
2018
長期見通し
2.1
2.3
2.2
2.0
2.0
2.0 ~ 2.3 2.2 ~ 2.6 2.0 ~ 2.4 1.8 ~ 2.2 1.8 ~ 2.2
1.9
5.0
5.3
0.4
0.7
1.4
1.3
2.5
4.8
5.1
1.7
1.8
1.7
1.8
2.3
4.8
5.0
1.9
2.0
1.9
2.0
―
4.8
―
2.0
―
2.0
―
2.0
4.9
5.0
2.0
2.0
1.8
5.0
5.2
0.3
0.6
1.3
1.3
※国内総生産(GDP)とPCE価格指数は第4四半期の前年同期比。失業率は第4四半期中の平均値
2015
~
~
~
~
~
~
~
2.0
5.1
5.3
0.5
0.8
1.4
1.4
2016
2.4
4.7
4.9
1.5
1.6
1.5
1.6
~
~
~
~
~
~
~
2.7
4.9
5.1
1.8
1.9
1.8
1.9
2017
2.1
4.7
4.9
1.8
1.9
1.8
1.9
~
~
~
~
~
~
~
2018
長期見通し
2.5
―
2.0 ~ 2.3
4.9 4.7 ~ 5.0 4.9 ~ 5.2
5.1
―
5.0 ~ 5.2
2.0
2.0
2.0
2.0
―
2.0
2.0 1.9 ~ 2.0
2.0
―
(出所)FRBの資料を基に、しんきん投信作成
(シニアストラテジスト
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
鈴木和仁)
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