第3章 取締役 教授 「A君、明日は取締役会があるそうですが、何について話し合うのですか?」 A 「はい、会社も軌道に乗ってきたので、新たに支社を作ることを話し合う予定です。 」 B 「会社の業務執行の意思決定は、取締役会の権限事項ですからね。 」 教授 「そうですね。取締役会設置会社では、一定の重要事項以外の業務執行については、その意思 決定は、経営の専門家である取締役で構成される取締役会が行います。いわゆる所有と経営の分 離ですね。 」 A 「僕が経営の専門家なんて、ちょっと照れますね。ところで、この前の株主総会で、僕たち取 締役の報酬についても決議されましたが、取締役の報酬を取締役会で決定できないのですか?」 教授 「仮にA君の報酬について、A君たちが構成する取締役会が決定するとしたら、A君はどうし ますか?」 A 教授 「うーん。やっぱり、できるだけ報酬は多い方がいいなぁと。 」 「まあ、人情的にはもっともですね。これをお手盛りの弊害といいます。自分で、自分のご飯 を盛ったら、たくさん盛ってしまいますものね。法は、このようなお手盛りの弊害を防止するた めに、取締役の報酬を株主総会の決議事項としているのです。 」 A 教授 A 「そっ、そうなのか…。 」 「ところで、A君たちの会社の代表取締役は、誰なのですか?」 「僕らの学生仲間のD君です。彼は、僕らの仲間のリーダー的存在なので、みんな賛成して彼 を代表取締役に選びました。ところで、代表取締役ってどうして必要なのですか?」 教授 「会社の業務執行は取締役会が決定しますが、取締役会は会議体で、実際に業務執行をするこ とができません。そこで、取締役会の決定を実行し、そのために必要があるときは会社を代表し て第三者と取引する機関として代表取締役が必要なのです。 」 B 「前々回のゼミで、会社には心や手足がないから機関が必要だということを話し合いましたが、 会社の心にあたるのが株主総会と取締役会で、会社の手足にあたるのが、代表取締役ということ になりますね。また、会社を代表するという意味では、代表取締役は、会社の顔にもあたります ね。 」 第1節 役員(取締役)の選任および解任 ● 3-3-1 第1節 役員(取締役)の選任および解任 目 次 役員の選任 役員の資格 役員の欠格事由 取締役の員数 役員等の任期 補欠役員の予選 役員および会計監査人の解任 累積投票による取締役の選任 役員に欠員が生じた場合の措置 第3章 一 二 三 四 五 六 七 八 九 学習の指針 ここでは、役員の選任・解任の手続などについて、学習します。短答式で問わ れやすいところです。横断的な学習が必要となるため、図表を多く掲載してあり ます。是非活用してください。 一 役員の選任 役員(取締役、会計参与および監査役)および会計監査人は、株主総会の 決議によって選任される(329条1項) 。 ただし、公開会社でない株式会社が定款で取締役・監査役の選任に関する 種類株式を定めているときは、その種類の株式の種類株主を構成員とする種 類株主総会において選任される(108条1項9号) 。 【図表 役員の選任】 原 則 株主総会(329Ⅰ) 例 外 取締役・監査役の選任に関する種類株式が発行されてい るときは、その種類株主を構成員とする種類株主総会 (108Ⅰ⑨) 決議機関 決議要件 定款に別段の定めがない限り、普通決議(341) (注) ただし、定足数は、定款をもってしても、総株主の議決権の3分の 1未満に下すことができない(341)※ 341条は309条1項の特則である 就任の効力発生 時期 役員と会社との関係は民法の委任の規定に従う(330) 。 そのため、選任された者は就任の承諾により役員の地位を取得する (会社法千問P286) 。 (注) 定款で排除されていない限り、株主は、累積投票により取締役を選任することを 会社に対して請求することができる(342)。累積投票によるためには、以下の要件 を満たす必要がある。 ① 株主総会の目的である事項が2名以上の取締役の選任であること ② 株主総会の日の5日前までに株主から会社に請求すること 229 3-3-2 ● 第3章 取締役 二 役員の資格 【図表 役員の資格】 取締役 監査役 【平成18年問題11エ】 公開会社においては、定款に よって取締役の資格を株主に限 定することができない。 (解答: ○) 会計参与 法令上、資格の制限はない。 公開会社においては、取締役又は監査役が株主でなければな らない旨を定款で定めることができない(331Ⅱ・335Ⅰ) 。 公認会計士若しくは監査法人又は税理士若しくは税理士法人 でなければならない(333Ⅰ) 三 役員の欠格事由 以下に掲げる者は、取締役になることができない。なお、この規定は他の 機関についても準用されているので注意が必要である。 【図表 取締役・監査役・執行役・清算人の欠格事由(331Ⅰ・335Ⅰ・402Ⅳ・ 478Ⅵ) (注1) 】 ① 法人 ② 成年被後見人若しくは被保佐人又は外国の法令上これらと同様に取り扱われてい る者 ③ 会社法若しくは一般社団法人及び一般財団に関する法律の規定に違反し、又は以 下の法律で331条1項3号に規定された罪を犯し、刑に処せられ、その執行を終わ り、又はその執行を受けることがなくなった日から2年を経過しない者(331Ⅰ③) (イ)金融商品取引法 (ロ)民事再生法 (ハ)外国倒産処理手続の承認援助に関する法律 (ニ)会社更生法 (ホ)破産法 ④ ③に規定する法律の規定以外の法令の規定に違反し、禁錮以上の刑に処せられ、 その執行を終わるまで又はその執行を受けることがなくなるまでの者(刑の執行猶 予中の者を除く。 ) (注2) (注1) 定款をもって、合理的範囲内で自治的に資格を制限することもできる。例え ば、以下のような規定を設けることができる(会社法千問P279) 。 ① 取締役を成年者に限定する旨の規定 ② 取締役を日本人に限定する旨の規定 ③ 取締役に定年制を設ける旨の規定 なお、公開会社においては、定款で取締役又は監査役の資格を株主に限ること はできない(331Ⅱ・335Ⅰ) 。広く適材を得ることができるようにするとともに、 取締役を大株主に限定して小株主を締め出すという弊害を防止するためである。 (注2) 会社法関連の罪による場合の方が、厳格な欠格要件となっている。 会社法関連の罪による (331Ⅰ③) 他の罪による (331Ⅰ④) 刑の種類の限定 無 有(禁錮以上) 執行猶予中の者 含む 含まない 刑の執行の終了・失効後 欠格事由に該当する期間 2年を経過するまで 終了又は失効日まで 230 第1節 役員(取締役)の選任および解任 ● 3-3-3 「破産手続開始の決定を受け復権していない者」は、かつては欠格事由の 一つとして規定されていたが、中小企業の破産の場合、経営者が会社の債務 に個人保証をしていることが多く、経営者自身も破産に追い込まれ、経営者 に不動産等ある程度資産があると免責決定まで相当の期間を要し、会社の取 締役として再度の経済的再生の機会を得ることがなかなかできなかった。 このような情勢を踏まえ、「破産手続開始の決定を受け復権していない者」 会計参与及び会計監査人の欠格事由は以下のとおりである。 【図表 会計参与・会計監査人の欠格事由】 会 計 参 与 ① 株式会社又はその子会社の取締役、監査役、若しくは執行役又は支配人その他 の使用人 ② 業務の停止の処分を受け、その停止の期間を経過しない者 ③ 税理士法43条の規定により同法2条2項に規定する税理士業務を行うことがで きない者 会 計 監 査 人 ① 公認会計士法の規定により、435条2項の計算書類について監査をすることが できない者 ② 株式会社の子会社若しくはその取締役、会計参与、監査役若しくは執行役から 公認会計士若しくは監査法人の業務以外の業務により継続的な報酬を受けている 者又はその配偶者 ③ 監査法人でその社員の半数以上が②に掲げる者であるもの(337Ⅲ①~③) 四 取締役の員数 取締役会設置会社においては、取締役は最低でも3人以上必要であるが、 取締役会を置いていない株式会社の場合は、定款に別段の定めがない限り取 締役は1人で足りる。 【図表 取締役の員数】 取締役会設置会社でない場合 1人以上(348ⅠⅡ参照) 取締役会設置会社の場合 3人以上(331Ⅳ) (注) (注) なお、監査役会設置会社の監査役は3人以上必要であり(335Ⅲ)、委員会設置会 社の委員会委員も3人以上(400Ⅰ)、特別取締役の員数も3人以上である必要があ る(373Ⅰ) 。 231 第3章 は欠格事由からはずされている。 3-3-4 ● 第3章 取締役 五 役員等の任期 【図表 会社の機関の任期早見表】 取 締 役 ・ 会 計 参 与 監 査 役 会 計 監 査 人 執 行 役 原 則 選任後2年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する 定時株主総会の終結の時まで。ただし、定款又は株主総会決議 によって短縮することができる(332Ⅰ) 非公開会社 定款によって、選任後10年以内に終了する事業年度のうち最終 のものに関する定時株主総会の終結の時まで伸長することがで きる(332Ⅱ) 委員会 設置会社 選任後1年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する 定時株主総会の終結の時まで(332Ⅲ) 任期が満了 する定款変更 次に掲げる定款の変更をした場合(332Ⅳ) ① 委員会を置く旨の定款の変更 ② 委員会を置く旨の定款の定めを廃止する定款の変更 ③ その発行する株式の全部の内容として譲渡による当該株式 の取得について当該株式会社の承認を要する旨の定款の定め を廃止する定款の変更(委員会設置会社がするものを除く。 ) ④ 会計参与を置く旨の定款の定めを廃止する定款変更(334 Ⅱ) 原則 選任後4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する 定時株主総会の終結の時まで(336Ⅰ) 非公開会社 定款によって、任期を選任後10年以内に終了する事業年度のう ち最終のものに関する定時株主総会の終結の時まで伸長するこ とができる(336Ⅱ) 補欠規定 定款によって、任期の満了前に退任した監査役の補欠として選 任された監査役の任期を退任した監査役の任期の満了する時ま でとすることができる(336Ⅲ) 任期が満了 する定款変更 ① 監査役を置く旨の定款の定めを廃止する定款の変更 ② 委員会を置く旨の定款の変更 ③ 監査役の監査の範囲を会計に関するものに限定する旨の定 款の定めを廃止する定款の変更 ④ その発行する全部の株式の内容として譲渡による当該株式 の取得について当該株式会社の承認を要する旨の定款の定め を廃止する定款の変更 原則 選任後1年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する 定時株主総会の終結の時まで(338Ⅰ) 再任みなし 上記定時株主総会において別段の決議がされなかったときは、 当該定時株主総会において再任されたものとみなされる(338 Ⅱ) 任期が満了 する定款変更 会計監査人を置く旨の定款の定めを廃止する定款の変更をした 場合(338Ⅲ) 原 則 選任後1年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する 定時株主総会の終結後最初に招集される取締役会の終結の時ま で(402Ⅶ) 。ただし、定款で短縮可能。 任期が満了 する定款変更 委員会を置く旨の定款規定を廃止する定款の変更をした場合 (402Ⅷ) 232 第1節 役員(取締役)の選任および解任 ● 3-3-5 六 補欠役員の予選 役員の選任決議をする場合には、法務省令で定めるところにより、役員が 欠けた場合またはこの法律もしくは定款で定めた役員の員数を欠くこととな るときに備えて補欠の役員を選任することができる(329条2項) 。 【図表 補欠の役員の選任】 役員が欠けた場合又は会社法若しくは定款で定めた役員の員数を欠 くこととなるときに備え、補欠の役員を選任することができる(329 Ⅱ) 決議機関 株主総会(329Ⅱ) 決議事項 (施規96) (注1) ① 当該候補者が補欠の会社役員である旨 ② 当該候補者を補欠の社外取締役として選任するときは、その旨 ③ 当該候補者を補欠の社外監査役として選任するときは、その旨 ④ 当該候補者を1人又は2人以上の特定の会社役員の補欠の会社 役員として選任するときは、その旨及び当該特定の会社役員の氏 名(会計参与である場合にあっては、氏名又は名称) ⑤ 同一の会社役員(2以上の会社役員の補欠として選任した場合 にあっては、当該2以上の会社役員)につき2人以上の補欠の会 社役員を選任するときは、当該補欠の会社役員相互間の優先順位 ⑥ 補欠の会社役員について、就任前にその選任の取消しを行う場 合があるときは、その旨及び取消しを行うための手続(注2) 決議の効力 定款に別段の定めがある場合を除き、当該決議後最初に開催する定 時株主総会の開始の時まで。ただし、選任決議をした株主総会(種 類株主総会)の決議により短縮することも可能(施規96Ⅲ) (注3) 就任承諾の時期 補欠役員として選任されたときでも、補欠の対象となる役員が欠け た後でもよい(会社法千問P303) 補欠役員の 任期起算点 選任時である(会社法千問P304) (注4) (注1) たとえば、次のような定め方が可能である(会社法千問P301) 。 ① 候補者Aを、取締役の補欠とする(誰が欠けたとしても、Aが取締役とな る) ② 候補者Aを、取締役Bの補欠とする(取締役Bが欠けた場合にAが取締役 となる) ③ 候補者A及びBを補欠取締役として選任し、Aを第1順位、Bを第2順位 とする ④ 候補者Aを、社外取締役又は社外監査役の補欠として選任する(社外取締 役が欠けた場合でも、社外監査役が欠けた場合でも、Aは就任することがで きる) (注2) 具体的には、株主総会の普通決議による方法や、取締役会決議による方法等が 考えられる(会社法千問P305) 。 (注3) 株主総会決議(種類株主総会決議)では短縮することしかできないが、定款に 別段の定めを設けることにより、当該期間を伸張することはできる。 (注4) 補欠役員の任期は選任時から起算するため、選任時から起算して補欠の対象と なる役員の任期を超えることとなった場合には、たとえ定款をもって決議が効力 を有する期間を伸張したとしても、補欠役員の選任決議の効力は失われる(会社 法千問P303) 。 233 第3章 制度概要 3-3-6 ● 第3章 取締役 七 役員および会計監査人の解任 役員および会計監査人は、いつでも、株主総会の決議によって解任するこ とができる(339条1項)ほか、種類株主総会決議(347条1項2項)や訴えに (854条~856条)よっても解任されることがある。 【図表 役員の解任】 株主総会 決議による 解任(339) 種類株主 総会による 解任(347) 【平成18年問題11ウ】 取締役を解任するためには、そ の取締役が累積投票によって選 任された否かにかかわらず、株 主総会の特別決議を必要とする。 (解答:×) 決議要件 普通決議(注1) 損害賠償 正当事由がないのに任期の満了前に解任された役員 は、会社に対し、解任によって生じた損害賠償を請求 することができる(339) 解任するこ とができる 役員 当該種類株主総会において選任された取締役又は監査 役についてのみ解任することができる(347ⅠⅡ) 決議要件 取締役 普通決議(324Ⅰ) 監査役 特別決議(324Ⅱ⑤) 株主総会に おいて決議 できる場合 ① 定款に別段の定めがある場合(347ⅠⅡ) ② 当該取締役又は監査役の任期満了前に当該種類株 主総会において議決権を行使することができる株主 が存在しなくなった場合(347ⅠⅡ) 訴え 提起事由 ① 役員が職務の執行に関し不正の行為又は法令若し くは定款に違反する重大な事実があったにもかかわ らず、当該役員を解任する旨の議案が株主総会にお いて否決された場合 ② 役員を解任する旨の株主総会の決議が323条の規定 により(拒否権付種類株式の拒否権発動)その効力 を生じないとき 提訴期間 決議の日から30日以内 提訴権者 ① 総株主(次に掲げる株主を除く。 )の議決権の 100 分の3以上の議決権を6か月前から引き続き有する 株主(次に掲げる株主を除く。 ) ⅰ 当該役員を解任する旨の議案について議決権 を行使することができない株主 ⅱ 当該請求に係る役員である株主 ② 発行済株式(次に掲げる株主の有する株式を除 く。 )の 100 分の3以上の数の株式を6か月前から引 き続き有する株主(次に掲げる株主を除く。 ) ⅰ 当該株式会社である株主 ⅱ 当該請求に係る役員である株主 (注2) 役員の解任 の訴え (854~856) 被告 当該株式会社及び解任の対象である役員 管轄 当該株式会社の本店の所在地を管轄する地方裁判所の 専属管轄 (注1) 累積投票によって選任された取締役と、監査役の解任をするには、特別決議が 必要である(309Ⅱ⑦)。 (注2) 公開会社でない株式会社においては、 「6か月」の保有期間要件はない(854Ⅱ) 。 234 第1節 役員(取締役)の選任および解任 ● 3-3-7 八 累積投票による取締役の選任 株主総会の目的である事項が二人以上の取締役の選任である場合には、株 主(取締役の選任について議決権を行使することができる株主に限る。)は、 定款に別段の定めがあるときを除き、株式会社に対し、累積投票により取締 役を選任すべきことを請求することができる(342条1項) 。累積投票の請求は、 それを行う株主総会の日の5日前までにしなければならない(342条2項) 。 は、その有する株式1株(単元株式数を定款で定めている場合にあっては、 1単元の株式)につき、当該株主総会において選任する取締役の数と同数の 議決権を有する。この場合においては、株主は、一人のみに投票し、または 二人以上に投票して、その議決権を行使することができる(342条3項) 。この 場合には、投票の最多数を得た者から順次取締役に選任されたものとされる (342条4項) 。 なお、前述したように累積投票により選任された取締役の解任は特別決議 が必要である(342条6項・309条2項7号) 。 累積投票制度の趣旨に照らすと、普通決議で解任できるとすることは相当 ではないからである。 九 役員に欠員を生じた場合の措置 役員が欠けた場合又は会社法若しくは定款で定めた役員の員数が欠けた場 合には、任期の満了または辞任により退任した役員は、新たに選任された役 員(一時役員の職務を行うべき者を含む。)が就任するまで、なお役員として の権利義務を有する(346条1項) 。 この場合において、裁判所は、必要があると認めるときは、利害関係人の 申立てにより、一時役員の職務を行うべき者を選任することができる(346条 2項) 。 裁判所は、一時役員の職務を行うべき者を選任した場合には、株式会社が その者に対して支払う報酬の額を定めることができる(346条3項) 。 【図表 権利義務を承継する者】 権利義務を承継する者 権利義務を承継しない者 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ 役員(取締役・会計参与・監査役) (346Ⅰ) 代表取締役(351Ⅰ) 委員会設置会社における各委員会委員(401Ⅱ) 執行役(403Ⅲ・401Ⅱ) 代表執行役(420Ⅲ・401Ⅱ) 清算人(479Ⅳ・346Ⅰ) 代表清算人(483Ⅵ・351Ⅰ) 会計監査人(注) (注) 会計監査人が欠けた場合又は定款で定めた会計監査人の員数が欠けた場合におい て、遅滞なく会計監査人が選任されないときは、監査役(監査役会設置会社にあっ ては、監査役会。委員会設置会社にあっては、監査委員会)は、一時会計監査人の 職務を行うべき者を選任しなければならない(346ⅣⅥⅦ) 。 235 第3章 累積投票の請求があった場合には、取締役の選任の決議については、株主 3-3-8 ● 第3章 取締役 【図表 一時○○の職務を行うべき者の、それぞれの根拠条文】 346条2項 仮役員 420条3項 仮代表執行役 351条2項 仮代表取締役 479条4項 仮清算人 401条3項 仮委員 483条6項 仮代表清算人 403条3項 仮執行役 236
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