卒業設計賞:「100000 」白旗勇太

100000 ㎡
白旗 勇太
Shirahata Yuta
卒業設計賞
指導教員:岩田 伸一郎
作品概要
卒業設計を振り返って
郊外を拠点とした大規模な低層オフィスを計画する。
現在のオフィスは事務処理を効率的に行う場として機能し、土地の
高度利用等から都心部に積層して立てられる。
ここに「極限まで広大で低層」というアイデンティティーをぶつけ
た時、オフィス空間はどう変化するのか。
楽しんで卒業設計を行うことができました。
多くの人の支えがあって、賞を頂くこともできました。
ご指導頂いた先生、支えてくださった人達、時間と身を削ってくれ
た後輩達、本当にありがとうございました。
これからも精進致します。
A
■ 郊外という選択
■ 超高層 → 超低層
■ コアの変化
■ 超低層オフィスが生み出す良い事
東京都八王子市の一角
超高層建築に対して極限まで低く、広大というアイデンティ
オフィスにおけるコアは単に動線だけではなく、
①複数の会社がワンフロアを共同で使う
ティーをぶつけてる。
共有の場になりつつある。 共有の場になりつつある
店舗兼ワークエリア
パティオ 3
A
A
B
100000 ㎡
→
平均坪単価
C
D
六本木 987 万 3691 円 / 坪
上下に完結していた関係がフラットに繋がり、
フロアごとに借りる
オフィス内でのアクティビティが完結したもので
パティオ 2
レストラン
ワークエリア 6
無くなる。 D
ワークエリア 5
エリアを陣取りのように借りる
ブラウジングコーナー
ワークエリア 3
八王子 50 万 8980 円 / 坪
郊外は都心に比べて土地が安く広大に確保できるため
高層時は縦に一本
コアは分散し、コア
パスが多重な動線の
通っていたコア
同士を繋ぐパスが生
ネットワークを形成
まれる
し建築内のアクテビ
「超低層型オフィス」の実現が可能である。
■ 超低層オフィスの空間構成
壁や構造体を極力使わずに空間を仕切る。
②広大な平面から生まれること
情報システムの進歩と共に、ワークスタイルや雇用形態の多
Steel Frame
様化、ICT 化、グローバル化等の社会変化に伴って、オフィ
床の起伏に合わせた屋根をかける
スに対する価値観も大きく変化し、こうした情報技術の発達
RC Shell t=600mm
や社会変化は都心以外でのワークプレイスの可能性を生む。
敷地形状をそのまま生かした床スラブ
計画地は多摩ニュータウンとして計画され、現在も宅地開発
Grand Plan
外部空間
パティオ 5
会社間共有
多重なネットワークで人の動線を作れば
ワークエリア 2
ワークエリア 4
共有部と非共有部が生まれ、
■ 超低層オフィスの空間構成②
地形の起伏と屋根の垂れ下がりで空間を仕切る。
地域開放の機能を持つことや、
広大なワンルームは持続可能性が高い
低層化することで周辺環境と密接になる。
ヒエラルキーが強くなる
パティオ 1
地域開放エリア
パティオ 6
ヒエラルキーの薄い領域では、地域住民に開放できるエリアが出てくる
倉庫
daylight
屋根の裂け目から採光と通風を取る
屋根の裂け目から採光と通風を取る
wind
public
カフェ
ワークエリア 10
ワークエリア 8
広大な平面では、中心に行くほど
より良い関係を生み出す。
public
書庫
ワークエリア 1
巨大なシェアハウスのように展開する
屋根の垂れ下がりを一部地面に
屋根の垂れ下がりを一部地面に
daylight
接地させ外部空間を作る
接地させ外部空間を作る
ワークエリア 9
共有できる機能が多くなる
ティを誘発する
地域との関係が密接になることで、働き手と地域住民が相互作用を及ぼし
が進むエリアである。
フードコート
B
C
office
パティオ 4
ショップ
ワークエリア 7
市民工房
エントランスホール
wind
図書館
office
生涯学習センター
structural diagram
市民ホール
ワークショップエリア
A’
east
west
south
plan
north
elevation detail
section
A-AA - Asection