ゴム相場下落の背景 その9 商品市場全般の下落加速期

ゴム相場下落の背景 その9
商品市場全般の下落加速期 (山本)
北辰物産株式会社 『波動展望の部屋』 http://www.hoxsin.co.jp/hadoutenbou/ 作成:山本 毅 [email protected] ☎ 0120-253-277
ゴム相場の下落は他の国際原材料相場の下落と同期している。多少の前後、ブレはあるが、2008年のリーマンショック前まではBRICs景気+ユーロ統合景気+米国景気拡大+ドル安を
背景に上昇したが、リーマンショックで崩れた。欧米の超金融緩和政策で今度は人口バブル的に急騰したが、2011年で大天井、戻り天井をつけて長期的な下落期に入る。この流れは昨年
の逆オイルショックから加速してきたが、ゴム相場はその間、生産国の買い支えもあって小規模の上昇を見せたが、あくまでも全体的な流れに対する個別事情によるブレの範囲であり、逆オ
イルショックの第二段階入り+中国景気減速(株安連鎖、人民元レート引き下げによる新興国通貨安ドル高)により、ゴム相場も再び全体と歩調を合わせて下落を開始したという印象だ。
東京ゴムの他、NY原油、非鉄代表のロンドン銅、白金の状況は概ね同一歩調であり、同一歩調をとらせている原因、背景問題が解決されない限り、下落基調がさらに続く可能性を警戒す
べきだろう。そして、皆、意識すべきチャート上の下値支持線は、2008年リーマンショック時の安値、さらにはそれ以前の2000年から2001年にかけて形成した安値以外には、顕著な支持線、
こだわりの安値ポイントが見当たらないということだ・
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