BL審査証明-017

住宅等
関連技術
概 要 書
「T-W1000」
Travers Weight 1000
ロッドに作用する鉛直荷重を無段階で計測可能なスウェーデン式サウンディング試験機
2015年3月
建設技術審査証明協議会会員
T-W1000の概要
T-W1000は、スクリューポイントの貫入抵抗値(Wsw)をロードセル(荷
重計)により無段階で計測することが可能なSWS試験機です。最大0.05秒毎
にデータをサンプリングするため、急激な自沈が発生した際でも、1㎝毎に
10N単位の精度で地盤調査が可能です。また、おもりの載せ替え作業が不要で
あり、データの記録も自動化することで、労働災害やヒューマンエラーを未然
に防止することができます。
荷重Wswの制御(計測)概念図
T-W1000試験機
T-W1000の特徴
一般的な全自動試験機は、荷重の制御を機械に頼るため、定期的な検定が
必要となりますが、本機の場合、調査前にロードセルの値が1kNを示すか確
認するだけで、毎現場毎に検定(ロードセルの動作確認)を行っていること
に等しく、信頼出来る調査が可能です。また、地盤の変化を詳細にモニタリ
ングしながら調査が可能であり、2007 年度版建築物の構造関係技術基準解
説書並びにJIS A 1221:2002「スウェーデン式サウンディング試験方法」
に規定されている自沈判定荷重 ※ が計測可能です。
※自沈判定荷重とは、ロッドが自沈する際の最小荷重を言う。
確認申請時に使用する建築物の沈下等に関する検討要否の判断となる荷重(Wsw)は、1段階
下の荷重ステップで自沈しないことを確認した自沈判定荷重でなければならない。
T-W1000による記録データ例
荷重Wsw は、貫入量1㎝毎に無段階で計測・記録し、JIS荷重に変換し
ます。ロッドの回転数は、回転角10°単位で計測・記録し、半回転数Naに
変換します。貫入量25cm毎にデータをまるめることも可能です。
記録データ一例
荷重Wswの生データ例
JIS荷重変換後
T-W1000と手動式試験機とのデータ比較
同一敷地内において、T-W1000による
SWS試験と詳細に行った手動式SWS試
験について比較を行った結果、標本数お
よび標準偏差は、概ね同等であることが
確認されました。
自沈判定荷重Wswの比較結果
n:標本数
σ:標準偏差
手動式
T-W1000
荷重(Wsw)ステップ
150N~
250N
250N~
500N
500N~
750N
750N~
1000N
n
-
8
28
20
σ
-
95
152
159
n
-
9
33
14
σ
-
97
106
122
自沈判定荷重Wswの比較
T-W1000と既存技術との対比
既存技術との対比
項目
項目
手動型試験機
手動型調査機
半自動型試験機
半自動型調査機
一般的な全自動型試験機
全自動型調査機
深度の計測精度
T-W1000と既存技術との対比
深度の計測精度
項目
回転数の計測精度
回転数の計測精度
深度の計測精度
自沈時の荷重
自沈時の荷重
回転数の計測精度
自沈時荷重の
自沈時荷重の
計測精度
計測精度
自沈時の荷重
鉛直精度
貫入音の把握
鉛直精度
貫入速度の把握
貫入速度の把握
貫入音の把握
データの記録
貫入速度の把握
データの記録
調査機の検定
調査機の検定
調査機の検定
大きく影響
調査員の技量が
◎
〇
大きく影響
JIS通り実施出来る
調査員の技量が
△
大きく影響
△
調査員の技量が
△
急速自沈の場合
大きく影響
把握出来ない
急速自沈の場合
◎
△
把握出来ない
JIS通り実施出来る
調査員の技量が
△
鉛直精度
自沈時荷重の
計測精度
貫入音の把握
データの記録
△
△
調査員の技量が
調査員の技量が
大きく影響
大きく影響
△
△
手動型試験機
調査員の技量が
調査員の技量が
大きく影響
△
大きく影響
△
調査員の技量が
急速自沈の場合
◎
大きく影響
把握出来ない
音と感触で判断
◎
△
音と感触で判断
調査員の技量が
〇
大きく影響
調査員が判断
〇
◎
△
調査員が判断
音と感触で判断
調査員の技量が
大きく影響
△
〇
調査員が判断
調査員の技量が
大きく影響
◎
△
検定の必要性無し
調査員の技量が
◎
大きく影響
〇
〇
調査員の技量が
調査員の技量が
影響
影響
〇
〇
半自動型試験機
調査員の技量が
調査員の技量が
影響
〇
影響
△
調査員の技量が
△
0.5kN未満が計れ
影響
0.5kN未満が計れ
ない調査機有り
〇
ない調査機有り
△
調査員の技量が
△
急速自沈の場合
影響
把握出来ない
急速自沈の場合
△
0.5kN未満が計れ
把握出来ない
◎
ない調査機有り
初期の設置が重要
◎
△
初期の設置が重要
急速自沈の場合
〇
把握出来ない
音で判断
〇
◎
音で判断
〇
初期の設置が重要
調査員が判断
〇
〇
〇
調査員が判断
音で判断
調査員の技量が
影響
〇
〇
調査員が判断
調査員の技量が
影響
〇
〇
検定の必要性低い
調査員の技量が
〇
影響
検定の必要性無し
検定の必要性低い
◎
検定の必要性無し
〇
検定の必要性低い
◎
◎
調査員の技量を問わない
調査員の技量問わない
調査機の精度による
調査機の精度による
◎
〇
一般的な全自動型試験機
調査員の技量を問わない
調査員の技量問わない
調査機の精度による
◎
調査機の精度による
調査員の技量を問わない
〇◎
調査機の精度による
JIS通り実施出来る
最小荷重を計測出来ない
◎
調査機が多い
◎
調査員の技量を問わない
◎
調査員の技量を問わない
調査機の精度による
調査機の精度による
調査員の技量問わない
◎
調査機の精度による
◎
JIS通り実施出来る
初期の設置が重要
◎
◎
初期の設置が重要
△
調査員の技量を問わない
無人調査が可能なため
調査機の精度による
△
把握していない部分あり
無人調査が可能なため
◎
△
初期の設置が重要
把握していない部分あり
無人調査が可能なため
△△
把握していない部分あり
無人調査が可能なため
無人調査が可能なため
◎
把握していない部分あり
把握していない部分あり
調査員の技量を問わない
調査機の精度による
◎△
無人調査が可能なため
調査員の技量問わない
把握していない部分あり
△
調査機の精度による
検定が高額なため、実施
◎
していない調査機多数
調査員の技量を問わない
△
調査機の精度による
検定が高額なため、実施
していない調査機多数
△
検定が高額なため、実施
していない調査機多数
全国25カ所の拠点より全国をカバーしております。
地盤調査・改良工事のご依頼は最寄りの各営業所
までご連絡ください。詳しくは弊社HPを御覧ください。
http://www.travers.co.jp/company04.html
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T-W1000
T-W1000
◎
◎
調査員の技量を問わない
調査員の技量問わない
1mm単位で計測
1mm単位で計測
◎
◎
T-W1000
調査員の技量を問わない
調査員の技量問わない
回転角10°単位で計測
◎
回転角10°単位で計測
調査員の技量を問わない
◎
1mm単位で計測
◎
無段階で計測可能
◎
無段階で計測可能
◎
調査員の技量を問わない
◎
調査員の技量を問わない
回転角10°単位で計測
荷重1kg単位で計測
調査員の技量問わない
◎
荷重1kg単位で計測
◎
無段階で計測可能
初期の設置が重要
◎
◎
初期の設置が重要
調査員の技量を問わない
〇
荷重1kg単位で計測
音で判断
〇
◎
音で判断
〇
初期の設置が重要
調査員が判断
〇
〇
◎
調査員が判断
音で判断
調査員の技量を問わない
調査深度1cm毎に、回転角
◎
〇
及び荷重を自動で記録
調査員の技量問わない
調査員が判断
◎
調査深度1cm毎に、回転角
現場毎に、荷重計、深度計、
◎
及び荷重を自動で記録
回転計が正常に動作している
調査員の技量を問わない
◎
ことを、確認してから調査が可能
調査深度1cm毎に、回転角
現場毎に、荷重計、深度計、
及び荷重を自動で記録
回転計が正常に動作している
◎
ことを確認してから調査が可能
現場毎に、荷重計、深度計、
回転計が正常に動作している
ことを、確認してから調査が可能
一般
一般
一般
一般
本概要書は、一般財団法人ベターリビングが行った「建設技術審査証明事業(住宅等関連技術)」の結果を広く関係各位に紹介する目的で作成したものです。
一般財団法人ベターリビング http://www.cbl.or.jp/ 建設技術審査証明協議会 http://www.jacic.or.jp/sinsa