ノースウエスト航空日本支社労働組合 客乗支部 〒286-0202 千葉県富里市日吉倉223-1-303 TEL 0476-93-2919 職場ニュース 第55期 第1号 2015年6月22日 ホームページ http://www.h7.dion.ne.jp/~nwunion/ ~~~これって然るべき要求ですよね?~~~ OMNI スケジュールが始まった昨秋以降、MNL 便の NRT 出発時刻が早まりマニラでのレイオー バー(休息時間)がリーガル(協約に沿った)の 9 時間 30 分を少し超えることになった為、 NRT-MNL-NRT のトリップが 2 泊のパターンだったものが 1 泊のパターンとなりました。 《マニラ便の特異性》 車椅子の数が毎便 20~30 以上と桁違いに多い。到着後も車椅子の方の降機に時間がかか り、既定のリリース時間である 30 分を超えることも多々ある。 持込荷物の数(大半が重く大きなスーツケース)が非常に多い。乗務員任せに乱雑に荷物 を収納して行くので整理と手伝い、お客様への状況に応じた対応、ドアクローズまでに行 わなくてはならない必須事項を B747 機材の中で定刻出発までに限られた人数でこなすだ けで大変な労力をつかう。 B747 で接客割合数が他機より多い上、多種多様な要望があり、お世話を必要とされる方 が多い。 機材整備、機材到着遅れなどの理由で成田出発が遅れ、ミニマムレスト(最低休息時間) に支障が出るときは休息時間の確保のためにホテルチェックイン後に自身でアトランタ のクルートラッキング(スケジュールを管理する専門の部署)とやりとりをしなくてはな らず、ぎりぎりのレイオーバーが更に短くなる。 1 泊のパターンになったことで乗務後は十分に身体を癒す時間もなく翌日の帰国便(MNL-NRT) に乗務しています(そのまま同日 NRT-MNL へと続くのを繰り返す最長 4 日間のスケジュール もある)。そんな折、5 月のスケジュールから US ベースのみ NRT-MNL-NRT のトリップが 2 泊 のパターン(34 時間 20 分のレイオーバー)に変更されました。これにより、同じトリップ (NRT-MNL-NRT)に乗務するクルーであるにもかかわらず、休息時間に大きな差異が生じるこ とになりました。 ~~何故休息時間が違うの?~~ 客乗支部はなぜ同じトリップを乗務する US ベース FAs のみ、2 泊のパターンに変更がなされ たのかその理由と経緯を尋ねるべく 4 月 22 日付で IFS に質問書を提出しました。 (IFS からの回答 抜粋・5 月 15 日) 『OCC(Operations/Customers Center)より 「今年 1 月から 2 月の MNL-NRT 便の遅延理由の 約 50 パーセントが IFS の CREW REST を理由としたものであったこと」を指摘されました。 それを受けて US ベースの ROTATION(トリップ)の REVIEW(再調査)が入り、運航上の理由によ り今回、US ベース FA の MNL での LAY OVER 時間に関して変更がなされました。』 クルーレストに起因した約50%の遅延便に乗務している私達 TYO ベースについては何の回 答も無かった為、再質問を送りました。 (IFS への再質問 抜粋・5 月 18 日) 『今後も引き続き、こういった運航状況データをもとに US ベース、PACIFIC ベース FA の ROTATION に関してのモニターが続けられます。とありますが、US ベースと東京ベースはこの 件に関していえば、「同セグメントを乗務しており、クルーレストが要因であるならば東京 ベースの ROTATION も REVIEW されて然るべき」かと思われます。しかしながら、何故今回 OCC は US ベースの ROTATION のみを REVIEW しているのか、その理由を私どもはお伺いしておりま す。』 *セグメント=路線 返答を待つ一方で、客乗支部ではこれまでの経緯を説明した上で、1 泊か 2 泊のパターンど ちらが良いか?アンケートを実施しました。 10 日間という短いアンケート実施期間であるにも関わらず、客乗支部組合員 53 名中 51 名の 回答を得て、 内、 過半数を大幅に上回る 44 名より 2 泊のパターンを要望する声がありました。 (IFS からの回答 抜粋・5 月 27 日) 『U.S ベースの ROTATION の REVIEW をした後に、東京ベースということではなく、PACIFIC ベース全体の ROTATION への REVIEW がなされたことも確認しました。変更により生じるであ ろう日々のオペレーションへの影響や PACIFIC ベース全体の ROTATION へのインパクトやコス トなどが考慮されて、INTERPORT フライトを含む ROTATION に関しては 「今回、US ベースの ROTATION の MNL LAYOVER に関する変更のみとされました。」』 このような漠然とした会社回答に当然ながら納得いくはずもなく、 客乗支部は去る 6 月 1 日、 2 泊パターンに変更を求めるべく要望書を IFS に提出しました。 (要望書・6 月 1 日) 『MNL-NRT 便の遅延理由の約 50%が IFS の CREW REST に起因したことから US ベースの スケジュールの見直しがされ、今回のスケジュールの変更に至ったにも関わらず、同じ便に 乗務し、且つその約 50%の遅延便の当該者である我々東京ベース (PACIFIC ベース) のスケジ ュールが「日々のオペレーションへの影響や PACIFIC ベース全体の ROTATION へのインパクト やコストなどが考慮され」、2 日のまま据え置かれたというのは、あまりに漠然とした理由 で納得できかねます。 同じ便に乗務する CREW として、何故レストの時間に差があるのか明確な理由が見出せませ ん。ぜひ、当該者である我々東京ベースを含む PACIFIC ベースのマニラのスケジュールも同 様に見直しレイオーバーを含む 3 日間のトリップにしていただけますよう再度ご検討よろし くお願い申し上げます。』 支部はこの要望書を提出すると同時にショップミーティングの開催を申し入れました。 デルタ航空になってから、会社側も私たち支部の意見や提案、そして諸問題にも真摯に耳を 傾け、労使問題に前向きに対応してくれるようになったと感じています。 この良好な労使関係をベースに今後の話し合いが支部にとって良い結果をもたらすことを期 待して止みません。 客乗支部役員一同
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