47 富山地区生涯学習団体協議会 総 富山地区生涯

№ 47
富山地区生涯学習団体協議会発行
富山市舟橋北町7-1県教育文化会館内県民カレッジ
平成24年8月
(076)
441-8401
平成2
4年度 年度 富山地区生涯学習団体協議会 総会
富山地区生涯学習団体協議会 総会
4月1
6日(月)平成2
4年度富山地区生涯学習団体
3.地域へ貢献 寺社・公園
協議会総会が、富山県教育文化会館5階ハイビジョ
など生きた実習で学ぶ。
ン学習室で開催された。
4.環境と建築 大工と庭師
はじめに堀岡邦子会長が「県民カレッジで学ぶこ
が互いの分野を合科授業で
とが、皆さんの人生を彩ってくれる。満足して頂け
学び合う。
るような講座をもちたい」と挨拶した。加藤学長か
続いて稲葉理事長の講演。
らは①富山地区主催「広域交流講座」は記念すべき
職藝未来塾は日本文化に支え
事業だった。②富山地区は本部と地区センターを兼
られた木造建築と庭づくりの
ねていたが、年度内に雄峯高校1階へ移転すること
“心と技”を継承し、未来の創造に向かって学ぶ公
になっている。③県民カレッジを活性化させるには、 開講座であること。職藝学院のキャンパスや施設を
皆さんが他の会員の方々に声を掛け合って参加して
活用しながら、最少開講人数10人~5人でも開講さ
ほしいと、励ましの言葉をいただいた。
れることを知った。
続いて平成2
3年度事業報告及び収支決算と監査報
県民カレッジ連携講座として、職藝手仕ごと塾、
告、2
4年度事業計画と予算案が承認された。
庭仕ごと講座、住まいづくり講座がある。富山の歴
総会終了後、記念講演に移った。
史的建築、文化財、町並みなどを上野幸夫教授の解
記念
講演
説を交えながら探訪し、富山の建築文化、歴史的建
演題 伝統の未来形
物の見方を学ぶ現地学習が、6月黒部市の天真寺、
講師 職藝学院
理事長 稲葉 實氏
9月富山市の内山邸で行なわれることを紹介された。
スギ材、ヒノキ材、能登産のアテ材は真っ直ぐで
初めに学院准教授大丸氏から職藝学院の概要につ
美しい。造園師コースに女性がいると男性の励みに
いて説明があった。大工と庭師の学院は平成8年開
なるとも言われた。
設し、今年1
7年になる。
ゲーテ曰く、
『いかなる人生、いかなる行ない、い
大工と庭師を同時に養成する学校は世界に一つで
かなる藝術にも先立つべきは手仕ごとである』と、
ある。卆業生7
0
0人、就職率1
0
0%は素晴らしい。職
先生の言葉には力がこもっていた。
藝教育の四つのメソッドは次のとおりである。
また、とやまスローライフ市民農園は、健康長寿
1.実習が中心 実習で手仕ごとを身につける。
社会を目指している。自然体験、実務体験、生きが
2.伝統の技術 職人の基礎基本として学ぶ。
い学習など心豊かに生きていきましょう。
第24回学遊祭
高志の国文学館 7月6日オープン!
日 時 1
0月6日(土)
9:3
0~1
6:3
0 富山県ゆかりの文学 越中万葉から現在まで
会 場 富山県教育文化会館ホール 集会場
富山県ゆかりの文学者など 内 容 ステージ発表・展示発表 ― ―
1
平成24年度富山地区
教養講座
星空を観る楽しみ、広がる世界
「豊かな暮らしを求めて」-学びの楽しさ-
5月1
8
日
富山県の天文現象の記録の例として、文久2年の
彗星、コロリ星、変星、平天儀の写真を示された。
講師 富山県天文学会
高樹文庫、歳代記帳、寿宝記、舟木文庫、時規物語
前会長 牧野 弥一氏
から調べられたことに感動した。ヘルン文庫との関
「2
0
1
2年は天空が熱い」の
わりを話され、天文書から火星運河図、通俗天文学
富山市天文台の栞を見て今日
の中の彗星図を示された。
の講座が楽しみになる。先生
富山県における明治43年のハレーすい星の記録は
は星空へ誘い込まれるように
当時の富山日報の彗星出没記が興味深かった。越中
天文学は最も古い科学、天文
の星の地方名が楽しかった。流れ星は願い星、八星
学から科学はスタートしたと
は海星、オリオンはミツボシサマ、北斗七星はナナ
話された。農耕と暦、占星術
ツボシ 流れ星はヨメイリボシ、彗星はホウキボシ
が生まれ、政治や生活に2
4節
ホウネンボシはホウキサマ 民話を聴くようだった。
気、7
2候の旧暦が用いられたとのこと。星、星座の
感動した星空は誰にもあると思う。私も遠い日に
名はアラビア、ギリシャ、中国と和名があり、越中
見た室堂の星空は忘れられない。多彩な今年の天文
の星の方言を紹介された。
現象、日食、月食が起きるのは太陽、地球、月の絶
すばる
天文学は天の文学、ギリシャ神話、蒼穹の昂、銀
妙で奇跡的配列の結果だと結ばれた。5月21日の大
河鉄道の夜、高村光太郎、万葉集、枕草子、明月記
きく欠ける部分日食を
芭蕉の句、
「荒海や佐渡に横たふ天の河」前田普羅の
是非見ようと思った。
「オリオンの真下春立つ雪の宿」を挙げられた。普
会場いっぱいの皆さ
羅の句碑は富山城址公園にあると聴いて親しみをも
んの星の世界が広まっ
った。
たかと思われる。(E)
禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦禦
こころの歌、ふるさとの歌を歌いましょう 6月 1日
講師 富山国際大学教授 武藤 憲夫氏
会状況、作者がどのような状態や心境で作品が出来
たかなど、先生はユーモアで温かみのある話術で、
わかりやすく解説され、シンセサイザーで多種な音
石川 朝子
色をだし伴奏してくださり会場全員が子どもの頃に
かえって歌いました。
初めて県民カレッジの講
富山ゆかりの歌では、①御歌 立山の(大正1
3年、
座を受ける私は、申込み用紙
昭和天皇が皇太子の時、今の小矢部市に来られた時
をもらい演題内容をみて、6
に詠まれた歌)、①時計台の鐘(滑川生れの作曲者高
月 1 日 の「歌 を 歌 い ま し ょ
階哲夫氏は、バイオリンの名手であり、大正1
1年26
う」の講座を楽しみにしてお
歳の時の作品①夕日(高岡出身の室崎琴月氏作曲)
りました。
①最後に久しぶりに富山県民の歌(牧野良二氏作曲)
当日は、前回より早く会場に入り、わくわくしな
を声高らかに歌いました。2時間があっという間に
がら開講を待ちました。
過ぎました。
講師の先生は、
「唱歌、童謡は日本を愛する心、心
歌った私たち一人ひとりが、どの曲にもそれぞれ
に残る歌として歌い継がれていること。今日の歌う
の想いがあります。テレビのなかった子供の頃、ラ
曲は、日本童謡の会と NHKがそれぞれ『次に残し
ジオから流れてくる川田正子、孝子姉妹の童謡に聞
たい歌』のアンケートをとり、そのベストテンの中
き入っていた頃を思い出しました。
から1
2曲と、富山県ゆかりのある歌を歌います。
」と。
豊かな自然を歌ったり、日本人の抒情を歌ったり
①里の秋、②しゃぼん玉、③ぞうさん、④赤い靴
本当に心にしみるやさしさが伝わる歌ばかりでした。
⑤春の小川、⑥朧月夜、⑦七つの子、⑧みかんの花
この様な歌こそ伝承していかなくてはならないと
咲く丘、⑨月の砂漠、⑩夕焼小焼、⑪ふるさと、⑫
つくづく思いました。充実感のある余韻を残し会場
赤とんぼ、1曲歌う前に、その歌が出来た年代、社
を後にしました。
― ―
2
現地研修
化石がたどる太古の富山
6月 8日
講師 富山県古生物研究会
事務局長 葉室 俊和氏
雷鳥会 遠藤 敦子
きつけてくださった。中でも定説を覆すような研究
成果。-富山の化石によって、明らかになった日本
海の移り変わりを究める最新研究の話にひかれた。
日本列島は大陸と続いていて対馬海峡は閉ざされて
いたと考えられてきた。しかし、新生代において
「対馬海峡は開いていたのではないか」発見された
物的証拠である化石が物語っている。
新生代、八尾町三田の全層から寒流系暖流系の軟
体動物の化石が見つかり、寒流系のカイギュウやオ
オハザメの化石が見つかっており、寒流暖流が日本
海に流れ込んでいたことが分かる。したがって対馬
海峡は開いていたと考えられる。富山の化石から証
明されたのはすごいことである。点でしか分からな
かったことがつながって明らかになっていく。研究
の充実感を教えていただいた。
今回の研修地は、八尾の名が
示す通り谷の多い地形の中の一
つの谷、久婦須川上流の桐谷に
ある「海韻館」で行われた。地
元の杉材で建てられていて周囲
の自然によく溶け合っていた。
海韻館は日本でも数少ない化石専門資料館である。
地中から掘り出される「生物の痕跡」である化石
から、実にいろんなことが読めるのである。
36億年も前に生命が誕生したことを、
今の世に
「化
石」となって伝えてくれているのだ。
葉室先生は楽しそうに熱を帯びて、写真や図、自
作のイラスト(当時の海や陸を巧みに描いた絵)を
用いて話された。私たち高齢ではあるけれど多少は
向学心をもっている。その少しばかりの好奇心を引
魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚
平 成 2
4 年 度 富 山 地 区 交 流 会
猪谷関所館とその周辺を巡る
猪谷関所館とその周辺を巡
る
かつて笹津近くまでは道幅も広く、馬車も通った
が、以後飛騨までの街道は狭くて牛が荷を担った。
解説 平井 一雄氏 それらの安全を祈るために石佛が祀られたことが由
富山藩西猪谷関所を通った女たちの足跡
来。馬頭観音はわりに少なかったが、農耕や作馬の
解説 館長 加藤 敏一氏
健康、死馬の冥福を祈るための石佛でもあった。
さらには道祖神が目を引いた。この石佛は2つの
受講生3
1人を乗せたバス
種類があり、祀に「道祖神」と文字が刻まれたもの、男
は、富山駅北口を猪谷関所
神と女神が立体的に彫られたものとがある。後者を
館に向かって9時1
0分に出
あえて「双体道祖神」と言い、東猪谷付近にしかな
発した。
いといわれている。
3
0分ほど走ると市街地を
関所館での昼食のおいしかったこと、歩き、汗を
外れ、神通峡を渡り、山道
かいた後の食事は流れるごとく喉を通過。
に入った。川を流れる水の豊かさ、謎を秘めたかの
最後の企画展見学は館長 加藤敏一氏の解説で
ような深い群青色の水面に引き込まれそうになる。
「富山藩西猪谷関所を通った女たちの足跡」という
やがて J
R猪谷駅でバスを降り、道すがらホタル
タイトルで話は続いた。
ブクロ、トラノオ、ワレモコウの野草が一行を迎え
男性だけが通れる関所を女は
てくれた。これから出かける「歴史探訪ウォーク」
の注意事項を受け、解説者の平井一雄氏の後に従う。 どのようにして通ったか。当時
の日記帳を忍耐強く解読する作
梅雨時とは思えないほどの強い日差しのなか、約2
業。解明した時の安堵の様子に
時間のウォークが始まった。険しい山道を想像して
メンバーは静かにうなずいてい
いたが、舗装されていた。ところどころ拡幅されて
いて、慎ましやかに石佛が並んでいた。
「大日如来、 た。
不動明王、薬師如来、馬頭観音、道祖神、弘法大師」 帰途はお世話くださった役員の
方々のご苦労に感謝した。
(A)
さまなど。
歴史探訪ウォーク
6月2
9
日
― ―
3
平成2
4年度 年度 富山地区生涯学習団体協議会事業計
富山地区生涯学習団体協議会事業計画
画
事 業 名
総
日
会
時
・
会
場
・
テ
ー
マ
な
ど
日 時 4月16日(月) 総会 13:30~14:2
0 講演 14:30~15:4
0
会 場 富山県教育文化会館 ハイビジョン学習室
演 題 伝統の未来形
講 師 職藝学院 理事長 稲葉 實氏
富山地区教養講座
会 場 教育文化会館 集会室 ハイビジョン室 10:00~12:0
0
テーマ 「豊かな暮らしを求めて」-学びの楽しさ-
5/18(金)6/1(金)6/8(金)7/2
0(金)現地研修
8/17(金)8/3
1(金)10/1
2(金)10/2
6(金)
’
12セミナーふるさと
富 山 再 発 見 講 座
会 場 教育文化会館 ハイビジョン学習室14:00~16:0
0
前 半 5月24日(木)6月1
4日(木)7月1
2日(木)現地研修
講 師 南砺市立福光美術館館長 奥野 達夫 氏
後 半 8月2日(木)8月2
3日(木)9月2
7日(木)
講 師 富山大学名誉教授 鏡森 定信 氏
交
流
会
第1回 日 時 6月29日(金)
会 場 猪谷関所館
歴史探訪ウオ-ク ガイド 平井 一雄 氏 猪谷関所館 館長 加藤 敏一 氏
第2回 日 時 7月9日(月)
会 場 高志の国文学館(見学・説明)
ぐりーん・たいむ
T O Y A M A
発 行 2回
部 数 2,
500部 様式 B5版 4~6頁
学
日 時 10月6日(土) 9:3
0~16:3
0
会 場 富山県教育文化会館ホール、集会室
遊
祭
県 広 域 交 流 講 座
日 時 9月5日(水) 講義 13:30~15:3
0
テーマ 「とやま地域学を探る」-信仰と木彫りの里・井波-
会 場 ウイング・ウイング高岡 5階
講 師 南砺市文化財保護審議会会長 千秋 謙治 氏
演 題 「越中からの相馬移民」
日 時 9月20日(木) 現地研修会 9:00~15:3
0
(会場 瑞泉寺他)
講 師 瑞泉寺副輪番 藤田 誓壽 氏 アーキビスト 高橋 延定 氏
県生涯学習団体協議会
理 事 会 ・ 総 会
日 時 5月11日(金) 1
3:30~
記念講演 砺波地区前会長 宮永あきい 氏
会 場 富山県教育文化会館 ハイビジョン学習室
運
日 時 4/16(月)6/1
4(木)(10:00~12:00)
8/31(金)10/12(金)11/2
2(木)2/1(金) 1
3:30~16:3
0
会 場 富山県教育文化会館 2
03号室
営
委
員
会
平成
4年度 役 員 名 簿 平成2
年度 役 員 名 簿
職 名
会
氏 名
所 属 団 体 名
長 堀岡 邦子 の
遠藤直孝
企
副 会 長
画
委
運営委員長
員 運営副委員長
っ
ぽ
職 名
の
会
氏 名
兼 編 集 委 員 朝 山 幸
県民カレッジ友の会「雷鳥会」富山支部
堀田恵美子 遊
瀬戸 健治 富 山 市 民 大 学 学 友 会
兼 編 集 委 員 江尻 徳子 新
奥井 悦子 と や ま 語 り の 会 運
竹浪 りえ 県民カレッジ友の会「雷鳥会」富山支部 営
牧野 睦子 富 山 市 民 大 学 学 友 会 兼 編 集 委 員
委
吹澤 幸治 県民カレッジ友の会「雷鳥会」富山支部 編 集 委 員 長 種谷 祐治 富山県生涯学習インストラクターの会 員
顧
所 属 団 体 名
い
問 松原 悦子 富 山 市 民 大 学 学 友 会
― ―
4
学
い
サ
ー
会
ク
緑
ル
会
小善 英男 滑 川 市 古 典 講 読
城石 郁子 県民カレッジ友の会「雷鳥会」富山支部
竹内 洋子 県民カレッジ友の会「雷鳥会」富山支部
野村香代子 富
橋本静枝
山
八
雲
会
大 沢 野 赤 十 字 奉 仕 団
兼 編 集 委 員 林 和 子 とやま
“おんなの哲学”研究会
監
事務局 油本 進 4
4
1-8
4
0
1(内線2
2
8)
こ
事
村上 和子 県民カレッジ友の会「雷鳥会」富山支部
荻浦 昭 富 山 県「 城 」研 究 会