赤色立体地図で読み解く災害史

講師プロフィール
千葉 達朗氏
・日本火山学会理事
専門は、火山地形、火山地質、構造地
質、岩石、防災。
・宮城県出身。日本大学大学院理工学研
究 科 地 理 学 専 攻 博 士後 期 課 程 修 了 。
アジア航測株式会社総合研究所理事フェ
ロー技師長。
・「赤色立体地図」の発明者、
・「活火山活断層赤色立体地図でみる
日本の凸凹」他著作多数。
【申込方法】
◇申込先・問合先:NPO法人小田原市生涯学習推進員の会(生涯学習センター内)
◇電話受付 :0465-33-1890、生涯学習相談窓口(けやき2階)へ直接申込
又は、キャンパス小田原ホームページから http://www.campusodawara.jp/kouza/
主催:NPO法人小田原市生涯学習推進員の会
【赤色立体地図】
赤色立体地図は、2002 年に航空
レーザ計測結果を表現するために開発
した独創的な地形表現方法です。
傾斜が急な面が赤く、尾根は明るく谷
が暗くなるように表され、1 枚で、方向
依存性のない立体感が得られます。
微地形と大地形が同時にわかるのが
特長で、特に微地形の特徴抽出に
優れています。
データチェックや判読、現地調査、
GIS、マップ等、幅広い場面で利用され
ているアジア航測の基礎技術です。
図 火山山頂火口
○ 赤色立体地図の特徴
等高線図では表現できない線と線の間の情報も可視化でき、すべての
地形データを見ることができます。
陰影図と違って、どの方向から見ても目の錯覚による凹凸反転は生じず、
一定方向が影で覆われてしまうこともありません。
その上、名前は「赤」色立体地図ですが、「赤」色以外の彩色や空中写真など
の色を使った立体描画も可能です。
赤色立体地図の作成は、スケールを問わず地形標高データであれば、空中
写真測量や現地測量による既存の等高線データ(3 次元DMなど)でも、
お手持ちのDEMデータでも、市販の数値地図(標高)からでも、どのような
データからでも作成可能です。
特に、航空レーザ計測で作成した高精度 DEM/DSM を使って作成すれば、
赤色立体地図の効果・威力は倍増し、たとえ樹木に覆われた森林地帯であろう
とも、地形がくっきり浮かび上がり、これまで見ることのできなかった土地の姿を
見ることができます。
これまでの事例では、溶岩流や土石流、昔の河川の痕跡、また、人ひとりが
歩ける程度の登山道も見つけ出すことができました。
岩がゴツゴツと転がっている山と、笹などが生えている山の表面の様子の違い
さえも表現することができます。
「赤色立体地図
(Red Relief Image Map)-アジア航測」空間情報コンサルタント」資料より
(https://www.ajiko.co.jp/product/detail/ID4TB6OGWU9
)