三ない運動+1の推進 - 山口県暴力追放運動推進センター

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 年 頭 所 感
公益財団法人
山口県暴力追放運動推進センター
会長 高 山 治
山口県民の皆様に新年のご挨拶を申し上げます。平成
28年が皆様にとりまして、また山口県にとりまして災害
や事件、事故の少ない平穏で安心・安全な一年となりま
すよう心より祈念申し上げます。
昨年は山口県にとりましては大きな災害や事件・事故
の少ない、まずまず平穏な年であったと申せましょう。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ご同慶にたえません。
当センターの事業の推進についても、皆様のご理解と
ご協力のおかげをもちまして、おおむね順調に推進する
ことができたものと受けとめております。
本年も暴力団の存在しない明るく住みよい山口県の実
現をめざして、引き続き山口県民の皆様、県警察、県弁
護士会、関係諸機関・団体と連携を密にし、暴力団の排
除に向けて、なお一層の努力をしてまいる所存でありま
すので、皆様のあたたかいご理解とご協力をお願い申し
上げまして、新年のご挨拶といたします。
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■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 年 頭 挨 拶
公益財団法人
山口県暴力追放運動推進センター
専務理事 竹 﨑 純 一
明けましておめでとうございます。新年を迎えるに
あたり、ひとことご挨拶申し上げます。皆様には、平
素から暴力団等反社会的勢力の排除活動にご尽力をい
ただき、心から感謝申し上げます。さて、最近の暴力
団情勢ですが、昨年、神戸に本拠を置く広域暴力団六
代目山口組が分裂し、その後、抗争事件と推察される
事案の発生をみているところです。現在、山口組壊滅
のため全国警察の総力を結集して捜査しているものと
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 承知しているところですが、いくら暴力団情勢等が変
容しようとも、彼らの持つ危険性は、なんら変わるこ
とはありません。皆様には、これまでどおり、暴力団
の危険性を正しく認識していただき、地域、職域にお
いて、平素から、暴力団排除に向けて、必要かつ十分
な対策をとっていただければと思います。当センター
も、暴力追放相談活動、責任者講習等の事業活動を通
じまして、皆様の暴排活動をバックアップさせていた
だくとともに、警察、弁護士会と連携を図りながら、
さらなる暴力団対策の向上を目指していく所存であり
ます。
結びに、暴追運動の発展と暴排活動に携わっておら
れる皆様方のご多幸、ご健勝を心から祈念し、新年の
ご挨拶といたします。
【暴力団排除対策】
暴力団対策においては、警察の取締りや暴力団対策法の
活用に加え、社会全体が連携して、各種事業や取引から暴
力団を排除し、暴力団に流れる資金を遮断して、組織の維
持そのものを困難にさせていくことが重要です。
【暴力団情勢】
社会を挙げた暴力団排除活動の進展により、暴力団勢力
力団との関係遮断に必要な情報の提供に取り組んでいるほ
は全国、県内とも減少を続けています。
か、暴力団排除に取り組む方々の保護対策にも万全を期し、
しかし、いまだ県内には、平成27年11月末現在で、合田
暴追センターや弁護士会、行政機関や各種団体等との連携
一家や山口組、工藤會などの暴力団勢力24組織、約410人が
を一層強化し、県民の安全安心の確保に全力で取り組んで
活動しており、これらの組織については、警察の取締りを
いきます。
逃れるため、その実態を不透明化させるとともに、資金獲
得活動を巧妙化・潜在化させています。
【山口組を巡る動向】
六代目山口組から離脱した一部組織が、
「神戸山口組」を
結成し、双方がその組織強化や活動資金の獲得などを巡り、
対立を深めていく事が懸念されています。
県内にも山口組傘下組織として3組織、約90人の勢力を
把握しており、県警察では、情報収集や関係箇所の警戒を
強化し、対立抗争事件に発展するような前兆事案を認知し
た場合は、速やかに捜査に着手し、抗争の未然防止を徹底
していきます。
【取締りの状況】
県警察では、暴力団の壊滅、弱体化に向け、暴力団員の
徹底検挙と資金源の摘発、拳銃等武器の押収に重点を置い
た取締りを強化しており、平成27年11月末現在で、傷害、
恐喝、賭博開帳図利、覚せい剤取締法違反、貸金業法違反
などで暴力団構成員等103人を検挙しています。
また、一般市民に対し、不当な金銭要求などの暴力的要
求行為を行った暴力団員に対し、暴力団対策法による中止
命令を4件発出しています。
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警察では、暴力団排除活動を積極的に支援するため、暴
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地 域 ・ 職 域 及 び暴追センターの活動
第24回山口県暴力追放県民大会の開催
10月29日、ルネッサながとにおいて、県下各地域か
ら800人もの参加を得て、
「第24回山口県暴力追放県民大
会」が盛大に開催されました。
第一部の式典では、暴追センターに対する支援功労
団体、暴力追放運動の功労団体に対する表彰や山口県
知事、長門市長からの祝辞の後、暴力追放の決意を新
たにする「大会宣言」が満場一致で採択されました。
第二部では、民事介入暴力被害者救済センター委員
長の河本弁護士による「反社会的勢力への対応」と題す
る特別講演が行われました。
受賞状況
(感謝状受賞者)
・長門大津地区金融防犯協力会
・山口県建設業協会長門支部
・医療法人天野内科胃腸科医院
・㈲観光ホテル山村屋
・湯本温泉旅館協同組合
・長門大津農業協同組合
(表彰状受賞者)
・富士商㈱
・山陰道路工業㈱
管区内表彰を受賞
暴力団員社会復帰対策協議会総会の開催
9月2日、広島市で開催された「平成27年度中国管区
内暴力追放運動推進センター連絡協議会」において、永
年の暴力追放運動功労
により、成瀬武夫氏及
び彦島地区自治連合会
に対し、中国管区警察
局長・同連絡協議会会
長から、表彰状が授与
されました。
11月30日、山口市の防長苑において、県警、関係行
政機関、協賛企業、暴追センターで構成する「暴力団
員社会復帰対策協議
会」の平成27年度総
会が開催され、暴力
団員の離脱・就労支
援方策や協議会の活
性化方策等が協議さ
れました。
責任者講習・暴排講習会等の開催
地域・職域等における暴排協議会等の開催
27年中、各種業等を対象とする不当要求防止責任者
講習や各事業所等を対象とした暴排講習会(研修)を合
計54回(受講者2,458
人)を開催し、暴力
団等反社会的勢力に
よる不当要求への対
応要領、暴排条項等
を活用した関係遮断
等についての講習が
実施されました。
27年中、地域・職域における「各地区暴力追放協議会」
「大規模公共工事暴力団等排除対策協議会」「各種業界
における暴力団排除
対策協議会」等の総
会、定例会等が開催
され、暴力団追放三
ない運動プラス1の
推進による関係遮断
に向けた取組が協議
された。
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暴力団排除条項の導入
契約書・規約等に暴力団排除条項の導入はお済みですか
暴力団等反社会的勢力と一切の関係を遮断することを定款・規約等に規定し、
○ 暴力団等反社会的勢力とは取引しないこと
○ 取引開始後反社会的勢力と判明した場合は解約すること
を明記した条項
暴力団排除条項の効果
契約する際に、相手方から自分は、
○ 暴力団等反社会的勢力でないこと
○ 暴力団等反社会的勢力との関係がないこと
○ 暴力団等反社会的勢力に類する行為をしないこと
○ 下請や関連事業者に暴力団等反社会的勢力を用いないこと
等を項目ごとに表明させ、
これに違背した場合や虚偽の申告をした場合には、
○ 無催告で解約に応じること
○ これによって生じた損害を自分の責任とすること
を確約させた文書
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予防牽制効果
暴力団等反社会的勢力の排除を対外
的に宣言することで、暴力団等を牽制、
取引への介入を未然に防止する効果
法令遵守宣言機能
企業等が暴排条項を導入し、暴力団
等の反社会的勢力の排除を明確に示す
ことは、法令遵守を重視する企業であ
ることを宣言する機能
担当者負担軽減効果
暴排条項を事業所に掲示したり、事前
に相手方に交付することにより、対峙す
る現場担当者の負担を軽減する効果
裁判規範等効果
暴排条項を根拠に契約関係を解除
し、 暴 力 団 等 の 取 引 関 係 か ら の 離 脱、
損害が発生した場合には、損害賠償の
請求等が可能
表明確約書
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暴力団排除条項の参考例
第○条 反社会的勢力の排除
1 甲は、乙(乙が法人である場合には、役員及び経営に実質的に関与している者を含む。
)が以下
の各号に該当する者(以下「反社会的勢力」という。
)であることが判明した場合には、何らの催告
もせず、本契約を解除することができる。
① 暴力団
② 暴力団員
③ 暴力団員でなくなったときから5年を経過しない者
④ 暴力団準構成員
⑤ 暴力団関係企業
⑥ 総会屋等、社会運動等標ぼうゴロ
⑦ その他前各号に準ずる者
2 甲は、乙(乙が法人である場合には、役員及び経営に実質的に関与している者を含む。
)が反社
会的勢力と以下の各号の一にでも該当する関係を有することが判明した場合には、何らの催告を
要せず、本契約を解除することができる。
① 反社会的勢力が経営を支配していると認められるとき
② 反社会的勢力が経営に実質的に関与していると認められるとき
表明・確約書の参考例
1 私は、現在又は将来にわたって、次の各号の反社会的勢力のいずれにも該当しないことを表明・
確約(いたします・いたしません)
① 暴力団
② 暴力団員
③ 暴力団員でなくなったときから5年を経過しない者
④ 暴力団準構成員
⑤ 暴力団関係企業
⑥ 総会屋等、社会運動等標ぼうゴロ
⑦ その他前各号に準ずる者
2 私は、現在又は将来にわたって、前項の反社会的勢力又は反社会的勢力と密接な交友関係ある
もの(以下「反社会的勢力等」という。
)と次の各号に該当する関係にないことを表明・確約(いた
します・いたしません)
① 反社会的勢力等によって、その経営を支配される関係
② その他反社会的勢力等との社会的に非難されるべき関係
〜中略〜
7 私は、これら各号のいずれかに反したと認められることが判明した場合及びこの表明・確約が
虚偽の申告であることが判明した場合は、催告なしでこの取引が停止され又は解約されても一切
異議を申し立てず、また、賠償ないし補償を求めないとともに、これにより損害が生じた場合は、
一切私の責任とすることを表明・確約(いたします・いたしません)
平成 年 月 日 署 名 印
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不当要求防止責任者
講習を受講しよう。
暴力団等から不当要求を受けた時、いかに対応すべ
きか、講習を受けてあなたの事業所を守りましょう。
1 制度の目的
(公財)山口県暴力追放運動推進センターが山口県
公安委員会の委託を受け、各事業所で選任された「不
当要求防止責任者」に不当要求への対応要領等の講習
を行い、被害防止を図るというものです。
2 講習の手続き
・ 事業所で「不当要求防止責任者」を選任
・ 事業所を管轄する警察署刑事課組織犯罪対策係
に「責任者選任届出書」を提出
※ 「責任者選任届出書」は、同組織犯罪対策係
及び暴追センターに備え付けています。
また、暴追センターのホームページからもダ
ウンロードできます。
・ 公安委員会から送付される責任者講習通知書の
返信用はがきで受講申込み
3 講習の種別
・ 選任時講習
・ 定 期 講 習
責任者として選任された時1回
選任時講習受講後概ね3年に1回
4 講習の内容
・ 暴力団情勢
・ 暴力団等に対する具体的対応要領
・ 暴排ビデオの放映
・ ロールプレーイング
賛助会員を
募集しています。
当センターでは、暴力排除活動に賛同・ご支援をい
ただける法人・団体・個人の方に「賛助会員」として
の入会をお願いしております。多くの皆さんの入会を
お待ちしております。
1 会員
(公財)山口県暴力追放運動推進センターの事業に
賛同し、事業を支援するために入会する法人、団体、
個人が対象です。
2 賛助金(年会費)
・ 法人・団体 1口(3万円)
・ 個人
1口(1万円)
※ 当センターは、山口県知事から公益財団法人
の認定を受けており、寄付金及び賛助会費は、
税法上の優遇措置(非課税)が受けられます。
3 入会の特典
・ 掲示用「賛助会員之証」「暴力団排除ステッカー」
の交付
・ 機関紙、暴追マニュアル、ポスターの提供
4 入会手続き
・ 入会時期 常時入会
・ 入会方法 入会申込書による
5 講習費用等
・ 講習費用 無料
・ 講習時間 3時間
・ 講習場所 県下主要都市
・ 修 了 書 講習終了後山口県公安
員会の「受講修了書」を
交付
※ 詳しくは、当センターにおたずねください。
暴力追放相談電話
(公財)山口県暴力追放
運動推進センター
暴力団に関する相談に、迷わず、恐れず、気軽にご利用ください。
○暴力団が絡んでいるトラブルは、個人や一事業所では決して解決できません。
○一刻も早い相談こそが、早期解決の決め手です。 秘密厳守・相談無料
本部事務所(山口市)
分 室(下関市)
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083(923)
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