産地生育情報 21.7.6 JAいしのまき 生育情報コメント 管内の水稲の生育は6月中旬に日平均気温、日照時間が平年を下回り一時生育が停滞しま したが、6月20日から6月30日にかけては高温多照で経過したため稲はぐんと生育し大 (注1) きくなりました。7月1日に行った生育調査ではひとめぼれの葉数は平年並で順調に生育し ています。また1㎡当たりの茎数は平年比105%とやや多めです。通常ひとめぼれは穂重 (注2) 型で茎数(分げつ)が少ない品種ですが、6月後半の高温多照で水田の地温が上昇したため 茎数は大幅に増加しました。 稲はまもなく自分の体を大きくしようとする生長から、穂を形成しようとする生長に切り 替わっていきます。これから出穂までの1か月間は稲にとってとても大切な時期で低温に弱 いことから水管理が重要となってきます。このため、日平均気温が20℃を下まわる日には (注3) 深水管理を行って幼穂を保護します。 (注記) (注1)葉 数→稲の生育進展を判断する指標で人間に例えるなら年齢のことです。通常、 5月の田植え時には苗(稲)の葉数は3葉程度であり出穂前までに13枚 の葉(14葉になる場合もある)を出します。おおまか言えば1枚の葉が 完全に展開するまでに7~10日程を要します。 (注2)分げつ→一本の稲が2本3本と増えていくこと。 (注3)深水管理→気温の変化より水温の変化が小さいことを利用して、低温が予想される 場合には予め水田に深めに水を張り水温を上昇させ、低温時に稲(幼穂) を保護する技術。 産地情報コメント JAいしのまき管内の直売部会が売上高3億円達成!! 地産地消の動きが全国各地で取りざたされていますが、当組合の直売所とインショップ型 の直売所合わせた9カ所の08年度の売上高は3億円超えを達成しました。09年度は4月 に石巻市内のショッピングセンターで始めた「農土香(のどか)」の誕生で一層の売り上げ 増を目指します。また、同部会では直売所に新たな加工品を入れようと料理講習にも力を入 れています。
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