滋賀県内データ~ガソリンスタンド - 株式会社しがぎん経済文化センター

KEIBUN調査研究レポート「滋賀県内データ~ガソリンスタンド~」
滋賀県内データ~ガソリンスタンド~
平成 27 年3月
㈱しがぎん経済文化センター
産業・市場調査部 中村
米国のシェールガス革命などにより昨年夏頃から世界的に原油価格が低下している。また、自
動車業界では電気自動車や水素自動車の技術革新が進んでいる。今後、多くの業界に影響がある
とみられるが、そのなかでも今回はガソリンスタンドについて、関連する統計データを確認した
い。
1.ガソリン価格は2年半前の水準まで低下
資源エネルギー庁によると、全国のレギュラーガソリン店頭現金小売価格は、リーマン・シ
ック後の平成 21 年1月には 106.0 円/㍑まで低下した。その後、平成 26 年7月には 169.9 円/
㍑まで上昇したが、平成 27 年2月9日時点では 133.5 円/㍑まで低下した。足元では再び上昇
に転じているが(3月 16 日:140.3 円/㍑)、24 年8月末の水準にとどまっている。
滋賀県も全国に似た価格推移となっており、直近3月 16 日時点では 139.9 円/㍑となってい
る。
レギュラーガソリン1リットル当たりの店頭現金小売価格
(円)
190
180
滋賀
全国
170
160
150
140
130
120
110
H26.9.27
H26.12.27
H26.6.27
H26.3.27
H25.9.27
H25.12.27
H25.6.27
H25.3.27
H24.9.27
H24.12.27
H24.6.27
H24.3.27
H23.9.27
H23.12.27
H23.6.27
H23.3.27
H22.9.27
H22.12.27
H22.6.27
H22.3.27
H21.9.27
H21.12.27
H21.6.27
H21.3.27
H20.9.27
H20.12.27
H20.6.27
H20.3.27
H19.9.27
H19.12.27
H19.6.27
H19.3.27
H18.9.27
H18.12.27
H18.6.27
H18.3.27
100
資料:資源エネルギー庁「石油製品価格調査」
㈱しがぎん経済文化センター 産業・市場調査部
㈱しがぎん経済文化センター 〒520-0041 大津市浜町1-38
〒520-0806 滋賀県大津市打出浜2番1号 コラボしが21 4階
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2.燃料消費量は自家用が約 85%を占める
ガソリンと軽油を合わせた年間の自動車用燃料消費量をみると、滋賀県は 919,108 ㎘で、全
国(81,141,301 ㎘)
の 1.1%を占める
(国土交通省「平成 25 年度自動車燃料消費量統計年報」)
。
このうち自家用の割合が 84.7%(ガソリン 74.7%+軽油 10.0%)を占めており、全国より 5.5
ポイント高いのが特徴である。
年間の自動車燃料消費量(平成25年度分)
0%
ガソリン(自家用)
軽油(自家用)
20%
40%
滋賀県
(919,108㎘)
全国
(81,141,301㎘)
686,325
(74.7%)
55,966,418
(69.0%)
ガソリン(営業用)
軽油(営業用)
60%
80%
100%
6,699
92,143
133,941
(10.0%) (0.7%) (14.6%)
8,309,530
(10.2%)
829,645 16,035,708
(1.0%) (19.8%)
資料:国土交通省「自動車燃料消費量統計年報(平成25年度分)」(LPGを除く)
()内の数字は構成比
3.世帯当たりの自家用乗用車普及台数は全国 17 位の 1.406 台
1世帯当たりの自家用乗用車の普及台数は、滋賀県は 1.406 台と、全国平均(1.069 台)を
大きく上回り、都道府県別では 17 番目に多い(一般財団法人自動車検査登録情報協会「自家
用乗用車の世帯当たり普及台数」)
。
ガソリン安は家計への恩恵が大きい。販売業者としては消費意欲の高まりによる売り上げの
増加が期待される。
(台)
1.800
1.600
1.400
1.200
1.000
0.800
0.600
0.400
0.200
0.000
自家用乗用車の世帯当たり普及台数(平成26年3月末時点)
1.406
全国平均 1.069
福富山群栃岐茨長福新山佐石三鳥静滋島岩秋岡徳香宮熊愛大沖宮山青和鹿愛奈広高福長埼北千兵京神大東
井山形馬木阜城野島潟梨賀川重取岡賀根手田山島川城本知分縄崎口森歌児媛良島知岡崎玉海葉庫都奈阪京
山島
道
川
資料:一般財団法人自動車検査登録情報協会「自家用乗用車の世帯当たり普及台数」
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4.給油所数は全国で4番目に少ない 357 カ所
資源エネルギー庁の「揮発油販売業者数および給油所数の推移(登録ベース)」によると、
平成 25 年度末時点の全国の給油所数は 34,706 カ所で、前年から 1,643 カ所減少した。平成6
年度末の 60,421 カ所と比べると、約 20 年間で 25,715 カ所(43%)減少している。
滋賀県は平成 25 年度末時点では 357 カ所で、前年から2カ所減少した。平成7年の 643 カ
所から、286 カ所(45%)減と、全国を上回る減少率となっている。都道府県別では、鳥取(252
カ所)
、福井(304 カ所)
、奈良(321 カ所)に次いで、沖縄と並んで4番目に少ない。
給油所数の推移(所在地別)
(SS)
700
(SS)
70,000
643
60,421
滋賀県(左目盛)
600
全国(右目盛)
60,000
34,706
500
357
400
50,000
40,000
300
30,000
200
20,000
100
10,000
0
0
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25 (年度末)
資料:資源エネルギー庁「揮発油販売業者数及び給油所数の推移(登録ベース)」
(カ所)
給油所数(所在地別、平成25年度末時点)
2,000
1,800
1,600
1,400
1,200
1,000
800
600
400
200
0
全国合計 34,706
全国平均
738
357
北愛千茨東埼静兵大神福新長鹿福広熊群岐栃宮岡三愛青岩宮長大秋山山京山和富徳高石香島佐滋沖奈福鳥
海知葉城京玉岡庫阪奈岡潟野児島島本馬阜木城山重媛森手崎崎分田口形都梨歌山島知川川根賀賀縄良井取
道
川
島
山
資料:資源エネルギー庁「揮発油販売業者数及び給油所数の推移(登録ベース)」
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5.給油所当たりの販売額は全国3位の 431 百万円
滋賀県内の給油所のうち、データのある 291 カ所の年間平均販売額は 431 百万円となって
いる(平成 24 年総務省「経済センサス」)
。こちらは神奈川(552 百万円)
、東京(505 百万円)
に次ぐ3番目と、非常に高い。揮発油販売業者の企業努力に加え、上述の世帯当たりの自動
車普及台数が多いこと、関西・中京間に位置する地理的メリットなどが背景にあると考えら
れる。
今後は人口減少に加え、環境配慮や経済性などの観点から、電気自動車や燃料電池自動車の
開発が進み、需要構造に変化があるといわれている。ガソリンを含めたエネルギー価格の動向
は経済活動に密接に関わっており、動向に注目したい。
給油所当たりの販売額(百万円)
(百万円)
600
500
431
400
全国平均 325
300
200
100
0
神東滋宮福大愛埼沖北富千福京兵広石茨岩山静奈三岡栃群長秋熊岐新福香山青佐大山愛鳥長宮和高島鹿徳
奈京賀城岡阪知玉縄海山葉島都庫島川城手形岡良重山木馬野田本阜潟井川口森賀分梨媛取崎崎歌知根児島
川
山
島
道
資料:総務省「平成24年経済センサス活動調査」をもとに作成
以上
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