2015 年 7 月 15 日 SCAJ 会員各位 日本スペシャルティコーヒー協会 会長 長谷川勝彦 全日本コーヒー協会の調査によれば、レギュラーコーヒーの飲用杯数は、近年大幅に 伸びてきているとの事です。片や、ホテル、レストラン、百貨店等において虚偽また は偽装表示問題が起こり、2014 年度 2 度にわたる景品表示法の改正・強化を受け、 11 月には課徴金制度の導入も定められ、事業者に対する表示責任が格段に重くなっ ております。 我々コーヒー業界としては上記に揚げたコーヒー消費伸長の好調に水を差すような 事が無い様、消費者の立場に立って消費者にわかりやすい正しい表示方法の検討が重 要になって来ていると考えます。 このような状況下、全日本コーヒー公正取引協議会(以下、コーヒー公取協)ではコー ヒー公正競争規約及び同施行規則を改定し消費者庁の承認を受け、その手続きを進め ております。SCAJ 協会としては会員の皆様に上記の動きに関する情報をお伝えし、 これらの法規・規約の周知徹底を計って頂く事が非常に重要な事と考え、協会として コーヒー公取協に入会致しました。 つきましてはまず、コーヒー公取協のコーヒー公正競争規約、同施行規則、 「Q&A 問 36」及び「追加補足」を皆様にお知らせ致しますのでご熟読頂き、コーヒーに関 する表示に関しよくご理解頂き、優良誤認表示や有利誤認表示等御社の事業継続の障 害となるような疑義の回避の為、細心のご注意を払って頂くようご検討の程宜しくお 願い申し上げます。 また、コーヒー公取協のホームページ(アドレス下記)も開設されましたのでご参考に して頂き、コーヒー一括表示の意味する所を御理解頂きたいと存じます。 http://www.ajcft.org/ ただし、本コーヒー公正競争規約/施行規則及び「Q&A」に関しまして、コーヒー公取 協の直接の会員でない SCAJ 会員の皆様は、直接コーヒー公取協にお問い合わせをし ないようにお願い致します。 不明な点や質問が御座いましたら、SCAJ 事務局に社名/担当部署/担当者名/連絡先を 記名の上、文書又はメールにて問い合わせて頂ければ、公取協の会員である協会が事 務局にて纏めてコーヒー公取協に問い合わせし皆様にお答え致しますので、くれぐれ もよろしくご了解の程お願い致します。文書又はメール以外でのご質問にはお答えし かねますので宜しくご了承願います。 以上 コーヒー公取協 Q&A「問 36」への追加補足 「商品の説明表示」に関し、 「スペシャルティコーヒー」 「スペシャルブレンドコー ヒー」 「最高等級豆」 「最上級豆」 「至極の珈琲」 「Excellent Coffee」等、若しくはそ の類似の表示をする際には、優良誤認表示や有利誤認表示のおそれがありますので、 その疑義を避ける為には、行政当局や消費者から「その根拠」を求められた時に即急 に提出出来るよう、納得のいく公正にして合理的な「根拠」を事前に準備しておくこ とが必要です。 当協会は「スペシャルティコーヒーの定義」を定めており、(下記ご参照 http://www.scaj.org/about/specialty-coffee) 協会員各社の皆様は「スペシャル ティコーヒー」とそうでないコーヒーを評価分けされておられますが、 「美味しい」 と評価するのはあくまでも消費者の方々であり、その評価は一定では無く、多数の消 費者が美味しいと思われても、少数の方が美味しくないと思われると、行政当局ある いはそのような消費者の方からその「根拠」を求められる可能性があります。 上記の様な最高級を表す表現をする場合の「根拠」として考えられる例を下記致し ます。協会としましては下記例を提示致しますが、文脈、状況、その時の社会情勢な どにより、消費者庁の対応が変わってくる場合がありますので、会員ご自身がよく優 良誤認表示または有利誤認表示の内容を理解し慎重に商品上の表示、広告表現、等を ご検討頂きますようお願い申し上げます。 1. COE/CQI/SCAJ 等のカッピング・フォームを使用したカッピングにおいて、各々 の基準で「スペシャルティ」に相当する点数を獲得しており、その証拠が提出 できるもの。(注:自社独自にて取り決めのカッピング・フォームの使用には 疑義があります。) 2. 輸出国の公的機関による公正なる評価により「スペシャルティ」の認証証拠が 提出出来るもの。(注:輸出業者/生産者のカッピングによる評価には疑義があ ります。) 3. 公的なコーヒー認証団体から正当かつ有効な認証を受け、品質的にも上記 1. から 2.と同等の評価方法によって「スペシャルティ」に相当すると評価でき るもの。 4. ストーリー性のある限定された希少コーヒーや同じく産地が限定されるプレ ミアムコーヒー等の内、上記 1.から 2.と同等の評価方法によって「スペシャ ルティ」に相当すると評価できるもの。 以上
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